うつ病からの脱出ー当事者(患者)としての考え方ー

今回は当事者(患者)としての考え方というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

言い訳を正当化しない

「心から自発的であるなら千もの方法を見つけるだろう、しかしやる気がないならば千もの言い訳を見つけることになるだろう」

(ボルネオの奥地に住むマライ系種族のダヤク族のことわざ)

嘘をついたり言い訳や正当化ばかりしていると、自分の精神はどんどん悪い方向に流されていきます。それがダメだと本心では自覚しているのに、他者と接するときにそれを認めることができず、ジレンマを抱え続けるのですから当然です。

だから精神的に健康でいたいなら、嘘や言い訳や正当化をやめることが第一です。

「しょうがない」

「専門じゃない」

「調べ方がわからない」

「何を信じればいいのかわからない」

これらはすでに嘘を許容し、言い訳や正当化に完全に陥っている状態です。自分や自分の家族のことがかかっているのに、こんな言葉を並べるなど本気で取り組んでいると言えるでしょうか?

調べ方がわからないなら、初歩から全部調べるくらいの覚悟が必要です。ネットができないならネットの使い方を覚えるか、図書館に行って徹底的に探せばすむことです。何を信じればいいかわかるところまで自分の知識を高める覚悟がなければ、向精神薬から抜け出すことなどできるはずがありません。専門でないなら専門レベルまで自分で勉強することです。

この世に「しょうがない」なんてことは存在しない、必ず解決策はあることをまず理解しましょう。

・基礎中の基礎として、自分の体は清潔に保ち、十分な栄養を補給し、適度な運動をし、必要な休息をとる。

・家族に対しては、伴侶を尊敬し、性的に不誠実なことをせず、子どもを愛情を持って育てる。

・社会に対しては、約束を守り、嘘をつかず、地球を大切にする。

・思想としては、自分の責任を自覚する。因果や原因を理解、追求する。有能でいる(見て、学び、勉強する)。言い訳や正当化をしない。

まずはこれが基本です。

 

現代人にとって健康でないことは当たり前

次に向精神薬の断薬症候群を認識できるようになることが重要です。精神疾患の再発であるとか、双極性障害のうつ病や発達障害の二次障害や、統合失調症の再発などと判断することは、何も理解していないのと同じことです。元の症状とよく見比べるのが基本であり、通院後から発生してきた症状は、すべて薬側の問題であると認識できなければ、向精神薬から離脱することはできません。

重要なことは「人に理解してほしい」という願望を取り払うことです。これは当事者にはとても受け入れがたいことかもしれません。しかしこの願望はすぐに依存を呼び起こします。たとえそれが向精神薬依存でなくても、何らかのものに依存してしまう思想なのです。「人に理解してほしい」という願望は誰でも持ちうるものですが、世の中においてはなかなか得られないものであり、それを得ようとすればするほど病的状態に陥っていくことを理解しましょう。

子どもは何かあったとき、必ず親に聞いてほしいと思い発言します。まさに向精神薬は人間に幼児退行を促す物質なのです。人に理解してほしいと願う人ほどに、人を理解しようと試みることはない、そのように考えます。

そして理解してほしいと考える人々は、事実ではなく自己の都合を元に理解を深めさせようと努力します。それはつまり人をコントロールしようという統制概念が、根底にあるからにはかなりません。

よって、あなたが自分の心を強くしたいと願うなら、人に理解されたいという願望を強く打ち消すことです。それは主張するなということではありません。理解しあえる人は多くの説明がなくても理解できますし、どこまで説明しても理解できない人もいるのです。

次に重要なのは健康を求めることをやめることです。これもまたみなさんには突飛な考えにうつるでしょう。しかしこれば絶対に理解しなければならない思考法です。現代人にとって健康でないことは、人間として当然であるという考え方を持てるかどうかは、精神科から卒業できるかどうかに直結してきます。人間は常に不調を感じ、愚痴をこぼし、その不調とつき合いながら自然に生き死んでいくものであることを念頭に置くことが重要です。

健康であることが、体に何ら症状がないことだと考えている人が多いのですか、これが精神医療産業への洗脳、医療産業に引っかかる土壌を生み出します。

その症状、特に精神症状はあなたのセンサーそのものであり、生きている証明であり、当然の結果なのです。不安、うつ、強迫観念、さらには精神的に「狂う」ことさえ生きるうえでは必須なのです。そして本来治療の目的は病院を卒業することにあり、その不調が自然であると悟ることにこそあります。

薬物からの脱却とはつまるところ苦痛の克服であり、他力本願で人に選択を任せているかぎりうまくいくことはありません。常に自分で考え、自分で選択し、自分でやろうとする気持ちを持つからこそ、向精神薬からも離脱できることを忘れないでください。

以上、抜粋終わり

うつ病からの脱出にあたって、

断薬するには、

自己責任で行動し、

人任せにしない。

言い訳しない。

ということが大事です。

なぜならそれはあなた自身の人生なのですから。

 

うつ病からの脱出ー向精神薬で救われる人はいるのか? 2-

今回はこのテーマの第2弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

四つ目としてプラセボ効果(思い込み効果)の問題がありますが、どんな物質でもこれが出るのをどうとらえるかということです。

実際の研究では向精神薬の効果はプラセボ効果以下なので論議にも値しません。向精神薬を授与した治療がプラセボ効果以下であるという研究は無数に存在しますが、それを精神科医が認めることはほとんどなく、探すとしてもインターネット内を探さないかぎり見つからないのが今の世の中なのです。

また向精神薬でさえもよくなる数少ない人の中で、向精神薬に他の問題がないかどうかの検討が重要です。ラムネを飲んで仮に思い込み効果でよくなってもほとんど害はありませんが、向精神薬を一度飲むとプラセボ効果でよくなっても、非常に重篤な問題が出現します。それが依存症状であり禁断症状なのです。

ここでは副作用は扱いません。いわゆる副作用が多いこと、依存を形成すること、禁断症状が出ることが、向精神薬がプラセボ効果より効果が低いことの本質です。だからプラセボ効果が一番感じられる時点で、すでにその人にとって副作用は出現していないので除外するのです(隠れ副作用はあります)。副作用と禁断症状をきちんと区別することが重要です。

 

五つ目でいうとプラセボ効果ではない明確な作用が向精神薬にはあります。それこそ麻薬や覚醒剤のような作用です。

たとえばある患者がうつや不安に陥っていた場合、向精神薬を飲んだとして奇跡的に副作用が出なかったと仮定しましょう(その率が低いので向精神薬はプラセボ効果以下でしたね)。その場合、プラセボ効果的によくなったと感じる人もいますが、そうではなく覚醒剤的作用でよくなったと感じる人もいるということです。だから置き換えればいいのです。

うつや不安のときに覚醒剤やMDMAを飲んだとしたら、人間はどのような反応を示すでしょうか?

奇跡的に副作用が出なければ、「ああ、気持ちいい。おかげでうつや不安がなくなったわ⊥という感覚になるでしょう。しかしその時点で明確な副作用が出ていなくても、物質的に考えればもうその薬から逃れることはできません。

これは最初の治癒の定義とも関連してきます。これこそが精神医学が目指している寛解の正体です。

そして最後の救われたという問題、これはいったい何を意味する言葉なのかということです。

日本人は、目先の利益にとらわれてその場をしのげれば救われたと考えます。つまり、目先の精神的症状や精神的諸問題が「見せかけ上消えれば」日本人の多くは満足なのです。まさにその代名詞がドラッグであり向精神薬で、それは問題の先送りにすぎず必ず後で代償や不幸を呼び込むのです。

向精神薬を飲んでいると精神力がどんどん弱くなっていくのは、多くの研究で示されていますし、身体的にも多くの臓器に障害をもたらします。また問題自体も本質的に解決していないので、長い間薬を飲まざるをえなくなるのも当たり前です。

問題があるのに感じないということ、受容するということは本質的な問題、人生に出現してくる数々の諸問題から逃げている状態なのです。そういう人は自分が不幸をまねき寄せているにもかかわらず、それが自分のせいだと気づくことはありません。臭いものに蓋をする人間に、次から次へと問題が起こるのは必然でしかないのです。そして薬を飲んでいればそれに対処する能力さえ奪われていきます。

 

結論をまとめると、精神疾患は存在しないのに、向精神薬を投与すると大半はその副作用率の高さからどんどん弊害を起こします。少数の人はプラセボ効果で治った気になるか、覚醒剤的作用によって飲んでいるときだけ治った気になりますが、結局万人がその依存性と禁断症状とアップレギュレーション(脳内がその薬によってつくりかえられていく現象)から逃れることができません。

そしてその少数の人は向精神薬でよくなっていると勘違いするため、本質的な諸問題に対処することができなくなります。精神自体も向精神薬を飲むことでどんどん弱くなります(これを精神的脆弱性の増加と呼びます)。

つまり誰も救われることはないのです。これを根底から理解できないかぎり、向精神薬を抜くことはできません。

 

以上、抜粋終わり

どんな薬にもプラセボ効果というものはあります。

もちろん精神薬にもありますが、

しかし精神薬の方は、

副作用の問題が深刻なため、

飲めば始めはいいけど、

後が怖いよということです。

それでもよければ、

どうぞお飲みください。

苦しむのはあたなです。

という結論になりそうです。

お医者さんが薦めるからじゃなくて、

本当によく検討して、

それでもいいと思えれる方は、

服用してください。

 

うつ病からの脱出ー向精神薬で救われる人はいるのか? 1-

今回は向精神薬で救われる人はいるのか?というテーマを2回に分けてお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

気づかないうちに詐欺にかかっている?

「向精神薬で救われている人はいるか」という愚問が存在します。

結論から言うと、まったく救われている人はいませんというのが当然の答えですが、これには繰り返し述べているように知識が必要になります。

一つは精神や心にとって(というより医学にとって)の治癒とは何か、という問題。

一つは精神疾患が存在しないと言い切れる理由をどこまで理解しているか、という問題。

一つは向精神薬とは科学的、分子学的にどのような物質であるか、という問題。

一つはプラセボ効果とは何か、という問題。

一つは向精神薬がそのプラセボ効果以下であるにもかかわらず、効いていると感じる人が一部いる、という問題。

一つは救われたという言葉がいったい何を意味するのか、という問題。

 

これらを見たうえですべて問題点を指摘できるようでなければ、向精神薬を抜くことはできません。もし当事者が問題を指摘できないくらい向精神薬で破壊されているなら、家族がこのことを理解しないかぎり抜けることはありません。

 

まず一つ目からいくと、精神医学で言う「寛解」(病気の症状が一時的あるいは継続的に軽減した状態)という言葉は、精神医学が治せないことを隠すための言い訳にすぎません。治せないだけならまだしも、悪くしてそれを隠すからさらに始末に負えないのです。

ここでは治癒の定義が必要になりますが、当然ながら治癒とは薬をやめて病院から卒業することを意味します。これ以外のものを治癒とは呼びませんし、少なくとも私は認めません。

いったい精神医学の中で治癒をもたらしているものがどれだけいるかと言えば、ゼロかどうかはわかりませんが、かぎりなく少ないとしか一言えません。軽い症状などの場合、たとえ精神医学であろうと治ってしまう場合もありますから、そのあたりも除外する必要があります。また当事者にとっては苦痛以外の何物でもないとしても、家族や精神科医にとって都合がよければそれで寛解とされてしまう場合もあります。

たとえば虐待してきた親に、反逆して暴力をふるう→親が精神科医に受診させる→薬で何もできなくさせる、というのも寛解とみなされてしまいます。

 

二つ目は当事者にとって最も重要でしょう。

なぜ精神疾患が存在しないと言い切れるのか?私のあの苦しみは何だったのか?という質問は多くされる質問です。

まず精神症状の普遍性について理解しなければなりません。不安や強迫やうつから、果ては錯乱に至るまでその症状は人間として理由があるものであり、ほとんどが社会的なものだという理解が必要です。予想不能な出来事や自分の嫌なことが起きればパニックを起こすのは当然ですが、精神医学や心理学に洗脳されている人々は、それが異常で「疾患」であると考えてしまいます。

強迫観念も同じで、頑固、信念、執着、妄執など、似たような意味に置き換えることができます。人間が知恵や知能を持っている以上、こだわりを持つのは必然でしかなく、そのこだわりが変わるときとは、大きすぎる外的変化が起きたときか、こだわりを持つ人が負けたときくらいしかありえません。

人格障害という言葉もありますし、確かにそういう行動形態は存在するでしょう。しかしこれも言葉を変えることができます。サイコパス、トラブルメーカー、自己中、わがまま、ナルシストなど。これらが「良」と言っているのではなく、これらを疾患だととらえることが間違いだと言っているのです。

気分変調も同じです。誰にでも必ず存在するものですが、現代ではそれがむしろおかしいかのように洗脳されています。

PTSDという病名もあります。確かにその状態は存在するかもしれませんが、そうするとやはりほぼすべての人間がPTSDになります。トラウマを抱えていない人間などこの世にはいないでしょう。戦争体験者、被災、犯罪被害、いじめ経験、パワーハラスメント、DV、虐待その他諸々、今の世の中にそれらを何一つ体験せず生きてきた人がどれくらいいるでしょうか。

 

書けばきりがないのですが、つまりこれらのことは精神的苦痛がないと言っている わけではなく、疾患化することの無意味さと科学性や根拠のなさを指摘しているのです。その精神的苦病はあくまで精神的苦病でしかなく、精神的諸問題でしかありません。

「〜病」でも「〜障害」でもないのです。

医学的な根拠がなく科学性がないのなら、それを医学で治せるということはありえません。そして治せないのに人々は治せると勘違いして病院に通うわけです。それらを疾患化する理由はすべて精神医学の利益のためであり、「殺人」という目的のためでしかないのです。

 

三つ目の向精神薬がどのような物質かについては第4章を参考としてください。

 

以上、抜粋終わり

もともと精神疾患は、

病気と定義したところから商業化されました。

本来精神の問題に対して病気などないのです。

一点の問題に”とらわれ”てしまい、

抜け出せなくなってしまったため、

心や体がトラブルのシグナルを発しているわけで、

その”とらわれ”から抜け出せれば、

問題は解決してしまいます。

その人の執着と言っても良いかもしれません。

手放さないのですから。

そしてその問題は、

その人自身が解決すべき、

人生の課題なのです。

その認識と心構えを持てたとき、

解決の糸口が見つかります。

病気と捉えるのは、

そこから逃げたくて、

その方が問題と向き合わずに済むため、

心地良くなるからです。

人生は常に自分との闘いです。

自分に勝てなければ前に進むことはできないのです。

その自覚を持たない限り、

前に進むことはできません。

うつ病から脱出したいのであれば、

前に進むしかないのです。

 

 

 

 

 

 

うつ病からの脱出ー向精神薬とはいったい何なのかー

今回は向精神薬とはいったい何なのかというテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

向精神薬と麻薬はほとんど同じ?

次はよく示す表ですが、向精神薬と麻薬や覚醒剤をいろいろな意味で見比べてみると、いかにこれらが凶悪な存在かが理解できます。

IMG_0208

つまり向精神薬によって悪くなったり、一時的によくなった気がしたり、やめることができずに悩んでこの本を開いたのは、ある意味で必然なのです。

 

【向精神薬】

・抗うつ薬はセロトニンの取り込みを阻害する

・メジャートランキライザー(抗精神病薬)はドーパミンの活動を抑える。セロトニンにも作用する

・抗パーキンソン病薬はドーパミンを増やしたり刺激する

・抗不安薬はベンゾジアゼピン結合部に作用し、ノルアドレナリンやドーパミンを抑制する

 

【麻薬・覚醒剤】

・MDMAはセロトニンの再取り込みを阻害する。細胞内セロトニンを高める

・LSDは脳内のセロトニンシステムに働きかける

・覚醒剤はドーパミンを放出し取り込みを阻害する

・コカインはセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリントランスポーターを阻害する

・ヘロインはモルヒネの親戚でセロトニンやGABAを増やすとされる

 

今の向精神薬に関する仮説はすべて嘘である、というのが根幹です。

元々その仮説はモノアミン仮説と言って、1960年代にジョゼフ・シルクラウドという人物が提唱し始めたものです。ごく簡単に言えば、セロトニンが減少している→うつ病である、とか、ドーパミンが増加している→統合失調症である、という仮説です。

しかしその仮説はすでに嘘と証明されており、これらの薬を見てわかるように、薬物があるホルモンに作用するのを動物実験として証明したにすぎません。逆に説明すれば、たとえばうつ状態の人がいるとして、その人は実はセロトニンが高いかもしれないのです。正確に言えば高い人もいれば低い人もいて統一性がありません。いまだ誰も100%の科学的因果関係を証明した人がいないのです。

おそらくこの日本にうつ病と診断されている人は100万人近くいますが、その中で直接セロトニンの脳内濃度を測った人はいないと思います。私も測定することができません。測定することもできないのにどうしてこの仮説が成立するのでしょうか?

これが、いわゆるセロトニンやドーパミンブームの始まりで、まったく根拠のない嘘であり、それは今のグルタミンブームにも続いているわけです。

ナンシー・アンドリアセンという医師の有名な論文に、向精神薬を1種類飲むだけで脳は1年に最大1%萎縮するというものがあります。しかしそれはわざわざ論文にしなくても、薬物の歴史背景と現実をたどるだけで、素人でもわかりそうなものです。

逆に言えば向精神薬が脳を悪くしないというなら、その人は違法ドラッグが脳を悪くしないと主張してもらわないと困ります。依存も禁断症状も違法ドラッグにはまったくない、と言ってもらわないとつじつまが合いません。

向精神薬も麻薬も覚醒剤も、その薬理学的特性から依存症の形成と禁断症状に至るまで酷似しているのです。それでもそれらが違うと言っている人は、単なるアホか確信犯にほかなりません。

モルヒネに関しても、医学書では依存性がないと断言しきっているものもありますが、よく考えれば恐ろしいものです。モルヒネはヘロインの元になるアへンなので、そう違いなどあるはずがないのです。これも元の論拠になっているのは意味のないモノアミン仮説と動物実験です。

そもそも末期のがん性疫病に使われることがほとんどのモルヒネで、依存性の証明などするはずもないですから。

逆に、だからこそモルヒネは使用を検討する余地があるのです。依存性云々を考慮するより、今の状態を緩和するほうが重要なステージにいるからこそ、許容されうるのかもしれません(とはいえ危険な物質です)。しかし他の向精神薬にその許容性があるとはほとんど思えないでしょう。

向精神薬を抜くうえでは、この薬が麻薬や覚醒剤と同じレベルであるという認識を強く持つことです。それは常に禁断症状の危険性を秘めています。抜いたときや減らしたときに頭痛、体の痛み、食欲の低下、ソワソワ感やイライラ感、不安の増強、動悸、手足のムズムズ感や感覚異常など、これらは代表的な禁断症状ですが、実はこれくらいは軽いほうなのです。重い禁断症状になると自殺企図、人を襲うなどの他害行為、記憶の消失、錯乱、退行症状などが出現しうります。

それらすべてを本人はもとより家族も理解していないかぎり、向精神薬を抜くことはできません。

 

以上、抜粋終わり

以前から指摘している通り、

精神疾患の病理は、

すべて仮設です。

最近はそのことが間違っていることも、

わかってきました。

その事実を日本人だけが、

未だに知りません。

自分は何の努力もせず、

ただ医者に頼っているからです。

まず自分と向き合い、

どうすれば良くなるのか?

自分で調べ、

行動した人しか、

回復することはありません。

自分のことなのですから、

他人任せにしているうちは、

絶対に良くなることはないのです。

すべては自己責任です。

その意識が持てない限り、

うつ病から脱出することはないでしょう。

 

うつ病からの脱出ー体験談 2ー

今回は体験談の第2弾です。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

統合失調症の診断を乗り越え、晴れて大学生に(体験談)

私は中学生の頃から精神的な不安を感じていましたが、はっきりとした症状が出はじめ たのは、高校に入ってからです。だるい、イライラ、立ちくらみがあり、ときに幻覚や幻聴もありました。朝起きられず、パニック発作のような症状がだんだんひどくなり、高校 2年の秋からは学校に行けなくなりました。

その後精神科を受診、統合失調症と診断されました。カウンセリングはなく、治療は投薬のみで、最初はルボックスのみでしたが、半年後にはデパケン、ジプレキサ、パキシル、 ビレチア、メイラックス、ハルシオンが追加されました。

受診して1カ月くらいすると、とても元気 になりました。ただ、学校には行きたくなか ったので、アルバイトをはじめました。ところが、3カ月くらい経つと薬の効きが悪くなり、調子もよくなったり悪くなったりと不安定になりました。薬を変えたり増やしたりすると、しばらくはいいのですが、また同じことの繰り返しです。アルバイトも急に休むことが増えてきました。

このような様子を見ていた母は、「薬は病気を治していない」と、精神科の治療に不信感を持つようになりました。そうしてたまたま読んだ『心の病は食事で治す』(生田哲善・ PHP研究所)に出てくる「低血糖症」に私の症状があてはまる気がして、巻末で紹介されていた新宿溝口クリニックに問い合わせてくれたのです。

クリニックを受診したのは3月末。低コレステロール、重度の貧血に加え、やはり低血糖症の疑いありということで、糖質制限とたんばく質の摂取、鉄、亜鉛、ビタミンB群などのサプリメントを処方されました。

精神科で処方されていた薬はパキシルを残して一気にやめてしまったため、一時的に症 状が増悪しましたが、翌年の秋には、服用していた薬をすべてやめることができました。

1年後には、家族で食後1時間歩く、夜の散歩をはじめました。それ以後体調はぐっとよくなりました。その年の夏には高等学校卒業程度認定試験を受け、大学受験のために予備校に通うようになりました。栄養の勉強ができる大学に志望を定め、無事合格。今は大学3年生で、一人暮らしをしています。

栄養療法をはじめた当初は、今までの症状が栄養で改善するといわれても、とても理解 できませんでした。ときとき起こっていたパニックのような症状も、私は身体的というよ り精神的な問題に起因すると思っていました。だからそのたびに自分の心の弱さを責めたり、まわりのせいにしてしまったりしていました。

しかし今では、栄養療法により体の状態が改善することで、精神の状態が改善すること は、当たり前のこととして理解しています。

また、栄養療法をして改善してから、心が豊かになったように思います。今でもときどき調子が悪くなって、そのたびにまわりの人に励ましの言葉をもらいます。昔は頭に入ってこなかったそういう言葉が、今は心に響いて、頑張ろうと思えるようになりました。

あのとき思い切って診察を受けなかったら、今もよくなったり悪くなったりを繰り返していたでしょう。栄養療法を受けて、私は人生を取り戻したと感じています。

栄養療法で 発達障害が改善!

忘れ物が多い、授業中座っていられない、勉強に集中できる時間が短い…これらは今でこそよく知られているADHD(注意欠陥多動性障害)の典型的な症状ですが、小学校入学時よりこのような傾向があった私は、親や教師に気付かれないまま成人しました。

20歳のときに、インターンシップ制度を利用してIT企業で働いていたところ、売上の数字の打ち間違えや、得意先と会う約束を忘れるといった失敗を連発し、1カ月足らずで退職。その後、偶然ADHDについて書かれた本を読み、精神科を受診したところ、正式 にADHDの診断を受けました。

心理カウンセリングやコーチングも受けましたが、これらは私の最大の悩みである集中 力の短さや不注意の根本的な改善には役立ちませんでした。唯一効果的だったのはリタリ ンによる薬物療法で、服用すると4時間程度集中力が持続するようになります。しかしミスや計画性のなさは相変わらずで、それを改善しようと薬の重を増やした結果、依存症に なってしまい、処方の10倍近い量を常用するように。体調を崩し、当時在学していた大学 院を休学することになってしまいました。

その反省から休学中に断薬を開始、2年かけて生活を建て直し、復学・卒業し、現在勤めている会社に就職することができました。

ミスを防ぐために自分なりの工夫と努力をし、何とか仕事を続けてきましたが、入社3年目に大きなミスを犯してしまいました。これは明らかに自身の努力や工夫でカバーできる 範囲を超えていたため、「今までのやり方だけではタメだ。対症療法的ではなく根本的な解決策はないか」と考えるようになりました。

そんな折、ツイッターで出会った人から、 発達障害の症状があるお子さんが栄養療法で改善したという話を聞き、溝口先生のクリニックを受診したのです。はじめての血液検査の結果はDで、「重篤な栄養欠乏が見られる」。 ビタミンB群欠乏、鉄欠乏に加え、低血糖症の疑いもありました。検査結果を見た溝口先生の「これはADHD以外にも原因があるかもしれないよ?」という言葉が印象的でした。

不足した栄養を補うサプリメントをとると同時に、糖質制限を開始したところ、数日で 明確な効果を感じました。3カ月間後には総合所見がDからCへと改善、集中力の向上、 記憶力の向上、食事後眠くなることがない、落ち込んだときの回復が早くなる、といった変化が出てきました。

集中力の向上という点では、投薬治療も栄養療法も効果がありますが、リタリンは無理 矢理働かされているという感じで、薬が切れるとドッと疲れが出ます。栄養療法ではこう した感覚はなく、疲労回復も速やかです。

車に例えるなら、投薬治療ではポロポロの事体にターボエンジンを付けて走っているよ うなもので、走れば走るほど壊れていく感じでした。一方、栄養療法は、車全体の部品が少しずつ新調されていくようなもので、安定感が増し、アクセルとブレーキがよく効き、思い通りに走らせることができる感じです。

栄養療法は、先生の指導を受けつつ、自身も学び、生活習慣を変える意識が必要です。 しかし、自分の抱えている問題を根本的に解決することができると思います。

以上、抜粋終わり

精神疾患の治療のポイントは、

食事療法または栄養療法になります。

これを行わずに、

薬物治療だけで行うと、

ますます症状が悪くなってきます。

これは自分で勉強すればできることなので、

是非参考図書や資料を用意して、

自分で実践してください。

 

うつ病からの脱出ー数字で見る精神医学の実情ー

今回は数字で見る精神医学の実情というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

不審死から検出される向精神薬と凶悪犯罪事件の関連性

一般的なデータのおさらいをしてみましょう。

下の表は、精神科病院における死亡数と入院、処遇の実態です。

IMG_0203

東京都監察医務院では、2010年度に l万4396件の検体、2938人の行政解剖が行われました。中毒死の主な原因はエタノール(要するにアルコール)と医薬品の2種類で、検出された医薬品の約96%が精神科処方薬です。

東京都だけで843人の不審死の原因が医薬品、その大半が向精神薬となっています。また不審死の全員が解剖されているわけではなく、このデータは東京都のみであることに留意しなければなりません。個人的な予想で言えば、全国で5000人から8000人は向精神薬により中毒死している可能性があります。全員が検死されていないことを考えれば、もっと多いかもしれません。

 

精神疾患による教職者の休暇数は、1995年の1240人から2009年には、5458人と4・4倍に増加しています。14年連続で自死3万人を超えていますが、それも1990年代後半から急激にです。

隠された中毒・不審死死者数が何人いるかも調査されていません。警察が扱う変死体数は目方9396人(2001年度)から17万1025人(2010年度)であり、この中にも精神医学の被害者が含まれていると推測します。

3次救急の搬送件数は63万8141人(2010年度。そのうち10%〜20%が自殺企図者) であり、6万人〜12万人の自死・中毒死・不審死予備軍の存在が推測されます。これらはほぼすべてが医原病と言えるものです(「精神医療改善の為の要望書」より)。

 

それに比して増大する精神医療関連社会コストがこちらです。

・医療費、健康保険への税金負担、11兆円

・精神疾患の医療費、1兆9046億円(2009年度)

・精神疾患の社会コスト、8・2兆円

・生活保護予算、4兆6250億円(2010年度)

・自立支援費、3兆4000億円(2010年度)

・精神疾患患者数、200万人(1996年)から400万人(2010年)

 

自殺で亡くなった人の1割は精神科を受診し治療中だったことが、全国自死遺族連絡会(代表田中幸子氏)の遺族への聞き取り調査でわかっています。

調査は2006年に始められ、遺族から寄せられた電話や手紙、対面での相談をきっかけに、自殺者が精神科を受診していた例が多いことに着目しました。2012 年3月までの調査では対象となった1016人の自殺者のうち、精神科を受診、治療中だった人は701人で69%を占めました。2008年1月以降では883人のち632人と71・6%に上ります。

連絡会によると自殺者のうち飛び降り、飛び込みは197人。飛び降り自殺を図った場合は、全員が向精神薬を服用していました。その多くは抗うつ薬などを1回5〜7錠、1日3回(一部は他に就寝時も)服用し、女性の割合が高いことも特徴です。

「朦朧とした状態での衝動的な行動だったのでは」などと、副作用への疑いを口にする遺族も多いと言います。前述の代表田中幸子氏は「受診は増えても、自殺は減っていないのが実情。自殺予防はうつ対策からとキャンペーンを展開する前に、国はしっかりと調査をやってほしい」と訴えています。

この場合、結果と原因を混同してはなりません。

精神科にかかる前は自死や自傷行為がどの程度だったと思いますか?

すべてとまでは断定できませんが、ほとんどが医原病による自死であると推測されるのです。

 

またほんの一例ですが、以下のような事件が精神医薬摂取後に発生しています。

もちろん私はすべての飛び降り自殺や凶悪犯罪が向精神薬によって起こされていると までは言いません。しかし麻薬や覚醒剤の類似物質なのですから、いつ起こるかわからない危険性があるのも事実です。

・大阪池田、国立池田小学校に乱入し児童を殺傷した事件

・会津若松、母親の首をのこぎりで切断し殺害した事件

・横浜、2歳の女児をいきなり襲った事件

・奈良、幼女誘拐殺人事件

・秋田、自分及び友たちの子どもを殺害した事件

・長久手、自宅に龍城し警察官を射殺した事件

・豊中、中学生らがカマを持った自転車の男に襲われた通り魔事件

・渋谷、少年による金属バット通り魔事件

・佐世保、スポーツクラブ内での銃乱射殺人事件

・品川区、商店街で男子生徒が両手に包丁を持ち通行人5人に襲いかかった事件

・徳島、長女が母親と弟・妹などを包丁で首などを刺して殺傷した事件・相模原、57歳の女が自宅で子どもを殺害した事件

・文京区、42歳の女が友だち2人と遊んでいた小1女児に突然包丁で切りつけた事件

・坂戸、12階建てマンションから、26歳の双子姉妹が飛び降り死亡した事件

・藤沢、33歳の主婦が我が子を投げ落とした後、自らも飛び降りた事件

 

など、まだまだたくさんあります。

 

※生命に危険が及ぶような重症、重篤患者への対応を担う。

 

なぜ精神科病院で多くの人が死ぬのか

アメリカをはじめ世界における基本的なデータもおさらいしましょう。

IMG_0207

市民の人権擁護の会のデータによると、1965年から2005年のアメリカ全体制において、精神科病院で死亡した患者の数は約110万人で、1776年以降に戦死した人数の約74万人を大きく上回ります。

 

アメリカでは向精神薬によって毎月約 3000人以上が死亡しています。にもかかわらず精神医学界と製薬業界は、年間約 3000億ドル以上を売り上げています。

アメリカの診断マニュアルDSMにおいて、その中にリストされる障害を決めていた精神科医たちの約56%が、製薬会社と金銭的なつながりを持っていることがわかりました。2013年に出版される予定の最新版DSM5では、特別委員会の約68%が何らかのかたちで製薬会社から金銭を得ていたことを報告しています。

 

精神科医が犯罪心理の専門家を自称し、裁判制度に不可欠な存在となって以来、アメリカだけで18歳以下の薬物乱用者は290倍以上増加し、凶悪犯罪率は147%増加しました。

コロンパイン高校銃乱射事件など抗うつ薬に起因する事件が後を絶たないことは、みなさんご存じだと思います。毎年200億ドルを超える予算が刑務所と司法制度における精神医学の実践や治療に費やされていますが、常習犯罪率は60%を超えています。

これらの数字を見て、みなさんは何を思うでしょうか?

何度も言いますが「運用の仕方が悪いからだ」と思っているうちは、薬を抜くことなどできません。「こうなること」、「こうすること」こそ精神医学の日的なのです。

 

以上、抜粋終わり

数字を見ると、

わかりやすいと思います。

まだ???かもしれませんが、

うつ病から脱出するには、

まずは医療に対するマインドコントロールから脱出する必要があります。

でないと現医療に頼り、

いつまでも脱出できない環境の中にいたままになります。

何が真実かを見極めてください。

そうしない限り、

うつ病からの脱出はできないのです。

うつ病からの脱出ー精神医学の背景や思惑についてー

今回は精神医学の背景や思惑についてというテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

精神医学は牧畜産業である

すべての精神科における診断は嘘であり、その治療は治療行為とは呼びません。また、すべての精神医学が勧めているものは嘘ばかりです。その詳しい内容はここではすべてを書き切れませんが、前掲の2冊の拙著により確認していただければと思います。

 

精神医学の諸問題はすべて優生学から始まります。それを知らずして「精神医学とは何か」を理解したことにはなりません。この話は、「精神医学をなぜ全否定できるのか」という質問と同じです。

なぜ全否定できるのか?

それは精神医学の目的を知っているから、という答えになります。そして人々が何を誤解しているかを知っているということになるのです。ほとんどの人は精神医学や心理学、その他に類するものは、精神をよくしてくれたり癒やしてくれたり道筋を示してくれるものだと思っています。しかしそれは幻想であり、洗脳でしかないことはすでに述べたとおりです。

 

この精神医学と優生学の姿を理解するのに、非常に簡単かつ有用な言葉があります。それが「精神医療は牧畜だ」という言葉です。

元々この言葉は、日本医師会の元会長武見太郎氏のものです。彼は歴代会長の中でもかなり政治力の強いことで有名でした。その武見氏がこう述べていることには重要な意味があります。それを解説すると以下のようになるでしょう。

まず、牧畜ですから牧畜する「モノ」が必要です。その「モノ」こそが患者なのです。だから精神医療にとって患者とは、ヒツジやブタと同じ「モノ」です。これは私が言っているのではありません。牧畜だととらえている武見氏や内情を知る人の代弁です。

人間をニンゲンとヒツジに区別する(優劣をつける)ことこそが、優生学の基本なのです。そして餌が必要ですが、餌とは向精神薬にはかなりません。さらに飼うための牧場が必要ですが、それこそが精神科病院であり患者の家そのものでしょう。他のところへ行って元気になってもらっても困るからです。

また牧畜ですからお金儲けをする必要があります。そのためにどうすればいいかというと、羊毛を刈って繊維にしたり、ウシの乳を精製して売ればいいのです。これは通院したりデイケアに囲ったりして、精神科医や製薬会社が儲けている構図と同じです。

そして最後はどうなるでしょうか?

食肉解体され肉に加工されて売られるだけです。つまり最後は精神医学によって「殺され」ます。

 

これは非常にうまい比喩ですが、決して過剰な表現ではありません。それを日本医師会の元会長が公式に述べたことには、深い意味があるのです。これを理解せずして向精神薬をやめるなどというのは夢のまた夢です。しかもそれは当事者だけでなく家族もともに理解せねばなりません。

 

60年にわたる精神医学の基本計画

もう一つ、ここでは世界精神保健連盟(WFMH)についてお話しましょう。 世界精神保健連盟とは、1948年に創設された世界規模の精神医学団体です。現代においては精神医学界の元締めであり諸悪の根源ともいえる存在ですが、もちろんさまざまなメディアの中ではきれいごとだらけで飾られています。ちなみにこの連盟の元会長であるブロック・チショルムは、国の憲法の破壊を第一の目標に掲げると宣言しました。

ここではまず、それを抜粋してみます。これは公式に残っている記録で音声も存在します。

These psychiatric front groups have a very through program of Western destruction.

1.Destruction of the Constitution.憲法破壊

2.Eradication of boundaries 国境の撤廃(→世界政府、貿易自由化など)

3.Easy seizure of anyone.簡単に誰をも拘束する

4.The “right” to torture or kill.拷問、殺人の“権利”

5.Eradication of all churches.すべての宗教の撤廃

6.Destruction of sexual morality.性道徳の破壊(→フリーセックス)

7.Deprivation of future leaders by the creation of dope addiction in schools. 学校での薬物常用によって未来のリーダーを奪い取ること

Ref: The Humanitarian Freedom Fighter “Constructional Destruction” ,9 June 1969

 

このような目標こそが精神医学の思惑であり目標なのです。

精神医学はこの基本計画にのっとり、自分たちに従順な社会をつくり、それを意のままにコントロールし、支配するという計画を60年以上にわたって推し進めており、警察、教育、医療、政治、その他さまざまな分野を侵食しています。7大目標を掲げたブロック・チショルムでしたが、彼はまた次のようにも述べています。

「世界を支配するために人々の心から排除すべきものは、個人主義、家族のしきたりへの忠誠、愛国心、宗教的な教義である」

「我々精神科医は、道徳という範疇からすでに逸脱している」

「もし、民族が善と悪という不自由な足かせから解放されるとするなら、それは精神科医のおかげである」

 

またブロック・チショルムとともに世界精神保健連盟を創設した元英国陸軍の精神科医ジョン・ローリング・リーズは、1940年に精神衛生に関する英国国民会議の年次会合で、精神医学の目標は社会の主要な分野に浸透することであると演説しました。

しかし具体的には、より多くの精神科医と資金の必要性について各国政府に要求し続けてきただけでした。ここではリーズが残した言葉について引用しておきます。

 

「我々は国民のあらゆる教育活動に精神医学を浸透させねばならない。市民の生活、政治、産業はすべて我々の影響下に置かれるべきだ。我々は数多くの専門家を効果的に攻撃してきた。最も簡単なのは当然ながら教職と教会だ。法律と医学が最も手強い」

「大衆の生命、政治、そして産業はどれも、(精神医学の)影響下に入るべきである。もし私たちが他の人々の職業であり社会の活動に進入するなら、私たちは全体主義を模倣しなければならない。そして、ある種の第5部隊的な活動を組織しなければならない。したがって、自分たちを密かに「第5部隊』にしようではないか」

 

第二次世界大戦前後の当時、精神論や思想論、哲学論を形成する主たる存在は、教育と宗教であったことは間違いありません。精神医学や心理学の立場としてはその分野を蹴落とし、自分たちが主流になって支配していく目標を立てたのは必然かもしれません。

もちろん当時でも現在でも、教育や宗教に問題がなかったあけではありません。

たとえばアメリカでは、1940年代の教育現場における子どもたちの問題とは、ガムをかむ、立ち上がる、私語などでしたが、現在においては暴力、リンチ、薬物乱用、最悪は殺人事件など驚くほどに変貌していきます。

今、精神医学で起きていることが偶発的、あるいは時代のニーズによって起きていると思ったらそれは大間違いです。精神医学界と製薬業界は極めて用意周到に、かつそれを地球規模でやっていて、この時代に起きている事象はすべてあらかじめ計画されたものであるということを理解しなくてはなりません。

 

繰り返し述べますが、事実として確かなのは、精神医学とは人を殺すために開発され、吟味されてきた学問だということです。人を迫害し監禁し、いかに隷属化するかを考えてきました。だから精神医学の手法はどんなものであれ意味がないと言い切れるのです。前提や基礎が狂っていて、その狂った前提を元にして現在の教科書はつくられています。したがってどのような人間が精神医学を用いても決してよくはなりません。

確かに精神科医の中にも話が通じそうなまともな人や、私よりよほど優しい人もいるでしょう。しかしたとえそうであっても、その人たちが精神医学にほんの少しでも頼っているかぎり、やはり改善することはないのです。だからこそいい精神医療があるのではないかと錯覚します。

ここまでくれば精神医学や心理学は、私たちが求めるものと本質的な目的が違うことはおわかりでしょう。

以上、抜粋終わり

いかがですか?

受け入れがたい内容かもしれませんが、

信じられない方は、

ご自分でも調べて、

事実を確認してください。

うつ病からの脱出ー向精神薬と決別するための心構え-

今回は向精神薬と決別するための心構えというテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

精神医学とは何か

向精神薬を抜くうえで最も重要なことは何でしょうか?

これを私は診療のときよく患者さんに聞くのですが、答えられた人は今まで一人もいません。

ある人はそれを「気合い」や「意志」ですか?と答えます。

それは重要ではありますが、一番ではないのです。

薬物の知識ですか?と答える人もいます。

それも非常に重要ですが、やはり一番ではないのです。

家族の協力ですか?と答える人もいます。

それも重要ですが、やはり一番ではありません。

心の探究や思想の研鑽ですか?と答える人もいます。

それも重要ですが、やはり一番ではありません。

他に患者さんが思いつくものも、ほとんどすべて重要ですが、やはり一番ではないのです。

 

では何が最も重要でしょうか?

それは知識であり、あなたが理解しているということです。しかしここで多くの人は誤解します。知識というが薬物の知識は一番ではないと言ったではないかと……。そのとおりです。それは一番ではありません。

では何の知識でしょうか?

答えは「精神医学(や心理学)とは何か?」という知識なのです。精神医学や心理学の「真の正体」を理解しているということです。

 

本書では第2章以降に基本的な知識を記しますが、詳しくは拙著「精神科は今日も、やりたい放題』や『大笑い! 精神医学」(いずれも三五館)を読んでいただきたいと思います。この本はそれら2冊とリンクしています。今回あえて出版社を変えたところに深い意味を感じ取っていただければと思います。

なぜ「精神医学とは何か?」という知識が最も重要なのでしょうか?

それは単純に言えば、「精神医学が何なのか?」という完全な知識がなければ、結局多くの人が精神医学や向精神薬に戻ってしまうからです。業界に対する中途半端な背景しか知らず、向精神薬の知識だけ持っていてもむしろ有害であり、向精神薬を減らすことには役立っても、完全に抜け出すことはできません。

また禁断症状が出た場合にそれが何なのかを理解することができず、精神科病院に戻ってしまうことも少なくありません。そして本人だけでなく家族や協力者も同じ知識を持っていなければ、やはり向精神薬をやめるという行為は失敗に終わってしまいます。

 

精神医学の目的を二言で言い表せば、それは「殺人」です。精神医学の目的は殺人である、その意味など、よほど勉強した人でないとわからないと思います。基本事項と前著も参考にして理解を深めてください。向精神薬をやめたい人は、なぜそう言い切れるのかを理解しなければなりません。さらに精神医学の目的をもう少し補足するなら、「監禁」「拘束」「差別」「虐待」「廃人化」「金儲け」そして「殺人」となります。つまり「いい精神医学」も「ましな精神医学」も「どこかにある私が求める精神医学」もこの世には存在しません。元々存在しないのです。

 

精神医学とは癒やしたり、よくしたり、解決したり、頼りにできるような存在ではいっさいないのです。しかも大半はなどというレベルではなく、絶対に必要のない存在なのです。この理由を根底から理解できないかぎり、繰り返しますが向精神薬をやめることはできません。

また、決して個人の経験だけで精神医学を否定したり、向精神薬をやめるようなことがあってはなりません。もちろん個人の経験は大事ですが、それを論拠にするとどこかで崩れてしまいます。事実を元に知識を集めることが重要であり、誰の語る内容が事実なのかを見極める目が必要になります。

そして、精神医学とは何なのかを知ることなくして解決はありえないのです。背景、歴史、思惑などを知ることなくして、具体的な方法に進むことは不可能だと、あらためて心してもらいたいと思います。

向精神薬と決別するための心構え

知識と同じく重要なことは向精神薬との完全なる決別の意志です。これらはすべてヘロインや覚醒剤に置き換えて考えるとよくわかります。「シャブ(覚醒剤)も少しならいいよな」と考える人は永久にやめることはできません。

もっと厳しく言えば、何か代替療法で禁断症状を楽にしようとか、抜け道を探して断薬しようとばかり考える人は、まず向精神薬から卒業することはできません。代替療法の代表格である東洋医学やサプリメントなどの栄薬学も、補助でしかないのです。

 

次に重要なのは精神や心は自分でよくするものだという、完全なる理解です。ここでも完全なるというのがポイントです。なぜかというとそこが不完全だと、他のモノに依存していくからです。異性、食べ物、カウンセラー、仕事……。薬よりはましかもしれませんが、結局本人が望むものにたどり着くことはできません。

この世の物事は自分の思想と選択により解決する、その大前提を持てないかぎり、やはり薬はやめられないのです。精神の問題なのですから精神や思想、哲学によって解決する、これは子どもでも考えられる当たり前のことです。

 

最後に自分でよくするという点にも重なってきますが、どんな代替療法も「モノ」であることを理解することが、向精神薬をやめるうえでの大前提です。たとえば東洋医学、サプリメント、ハーブ等です。これらもすでに述べたとおり、精神を直接よくしたり、癒やすものではありません。禁断症状や、「精神的な影響を受けた身体症状」を緩和したり、土壌をつくるのがせいぜいであって、やはり根本的に解決するものではないのです。

精神を扱う以上根本的な解決方法とはただ一つ、心と向き合うとか自らの思想を省みるとか哲学を追究するとか、そういう類のことでしかありません。どんなに副作用が少ないモノであっても、それは所詮モノであることを理解して、初めて有効に活用することができ、断薬につながっていくのです。

以上、抜粋終わり

精神医学というものを知るには、

その歴史から知らなければなりません。

その過程をたどっていくと、

上記のような事実にたどり着きます。

しかし歴史や発症がどうであれ、

今は病気をよくしようとするために、

あるのではないかと、

思われる方も多いと思います。

確かに末端で働いている、

医師をはじめ医療関係者、

心理カウンセラーは、

患者を良くしようと、

一生懸命手を尽くしています。

しかし、この制度を作った政府や、医師、

裏で操っている製薬会社の上層部には、

別の思惑で動いています。

それは次回以降で、

この著者が語ってくれます。

まずは末端で働く病気をよくしようと懸命に努力する人たちと、

精神医療の上層で医療構造を動かしている人達の、

思惑が違うということを知ってください。

それがマインドコントロールからの脱出の第1歩となります。

その上で、断薬の心構えをしてください。

 

うつ病からの脱出ー脳内神経伝達物質にはこんな栄養が必要ー

今回は脳内神経伝達物質にはこんな栄養が必要というテーマでお伝えします。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

血液脳関門は脳のバリア

脳のバリアを通過できるもの、 できないものがある

体に必要な栄養素と酸素は、毛細血管を通って各部に運ばれます。脳も同じですが、脳の毛細血管には他の組織とは違うシステムがあります。それが「血液脳関門」です。

脳の毛細血管の壁の細胞は隙間が狭くなっています。そのため入れる物質と入れない物質があるのです。つまり、脳にとって不要なもの、害のあるものは、血液脳関門によって、脳への侵入を阻止されているというわけです。この脳のバリアが阻むのは、〝脳の組織や機能に作用する物質〞と考えればいいでしょう。

では、脳に作用する物質の調達はどうするのかというと、アミノ酸やビタミン、ミネラルといった材料の形で通過させ、脳内でつくるのです。なかでもアミノ酸が血液脳関門を通るには、アミノ酸トランスポーターという運搬役が必要です。

血液脳関門を通過できるアミノ酸は3グループに分かれており、それぞれ運搬役が決まっています。

たとえばセロトニンの原料となるトリプトファンは、バリン、ロイシン、イソロイシンというアミノ酸と同じグループです。グループ内で比率の高いアミノ酸が、優先的にアミノ酸トランスポーターに乗って血液脳関門を通過できるしくみになっています。つまり、トリプトファンを脳に入れたいのなら、トリプトファンを増やすか、バリン、ロイシン、イソロイシンを減らせばいいわけです。

一方で、血液脳関門を素通りできる物質も存在します。それが薬や抗うつ剤、アルコール、ニコチン、カフェインなどです。これらは本来体内に取り入れられるようデザインされていなかったため、血液脳関門 を通過できてしまうのです。

 

「甘い物をとればセロトニンが増 える」の落とし穴

「甘い物を食べるとイライラがおさまる」とよくいわれます。

確かにそうなのですが、実はそこには大きな問題があるのです。

このとき関係している脳内神経伝達物質はセロトニンです。セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸をもとにつくられます。

甘い物をとることで血糖値が上がると、 インスリンが分泌されます。すると、バリン、ロイシン、イソロイシンが減り、トリプトファンの比率が上がるのです。その結果、トリプトファンが優先的に血液脳関門 を通過し、セロトニンが合成されるというわけです。

しかしこれは瞬間的なことで、継続的にセロトニンがつくられるようになったのではありません。さらに甘い物をほしくなる、 血糖値の上下が激しくなることにより自律神経に悪影響が出る、というデメリットもあります。

甘い物でイライラがおさまるのはあくまでその場しのぎと考えてください。

IMG_0183

脳内神経伝達物質にはこんな栄養が必要

神経伝達物質はたんばく質からつくられる

すでに述べた通り、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、GABAといった神経伝達物質の材料はおもにたんばく質です。

食事でとったたんばく質は、消化管を移動しながら、消化酵素で分解され、アミノ酸になって脳に送られます。脳内にはL-グルタミン、L-フェニルアラニン、L-トリプトファンの形で入ります。

それからさらにいくつかの反応を繰り返して、神経伝達物質につくり変えられていきます。

次ページのL-グルタミン酸からGABAに変わるところを見てください。グルタミン酸は興奮系の神経伝達物質。それが抑制系の神経伝達物質であるGABAに変わっています。

つまり、興奮系のグルタミン酸が増えると、同時に抑制系のGABAも増えて、バランスをとるということです。

この絶妙な〝バランス感覚〞は、脳の神秘というしかありません。ところが、実際にはこれが十分に活かされていない、グルタミン酸からGABAに変わる反応がうまくいっていないケースが多いのです。

興奮系が増えるのに、抑制系がつくられない-これは緊張感が続き不安やイライラを感じたり、けいれんを起こしやすい人に多く見られます。興奮系が強く、抑制系が足りないために、これらの症状が起きるのです。

また、セロトニンも不足しがちな神経伝達物質です。気持ちを鎮め、落ち着かせる作用があるセロトニンは、スムーズに睡眠に入っていくためにも不可欠です。

ところがGABA同様、これがうまくつくれない人が多いのです。

セロトニンは、睡眠を司るメラトニンに変わりますから、セロトニン不足は、そのままメラトニン不足となります。その結果、うつの初期症状である睡眠障害につながっていくことにもなるのです。

 

こんな栄養素も合成にかかわっていた

このように神経伝達物質の合成がうまくいかない原因のひとつは、ビタミンB6の不足です。図を見ればわかるように、ビタミンB6は随所で反応にかかわっています。 L-トリプトファンからの流れで、5-HTPからセロトニンに変わるところ、L-フェニルアラニンからの流れで、L-ドーパからドーパミンに変わるところ、L-グルタミンからの流れで、L-グルタミン酸からGABAに変わるところ……神経伝達物質がつくられる過程で、ビタミンB6が果たす役割がどれほど大きいかは一目瞭然です。

〝原材料〞であるたんばく質を十分にとることは大切ですが、同時にビタミンB6もたっ ぷりとらないと、神経伝達物質への移行はスムーズにおこなわれません。そのほかにも、 さまざまな栄養素が神経伝達物質の合成にかかわっていますが、栄養が足りていないと、そこで合成がストップしてしまうのです。

IMG_0184

以上、抜粋終わり

脳には血液脳関門という機構があるのですが、

この機構のおかげで脳には悪い物質がいかないようになっています。

しかしこの関所のようなところを、

突破してしまうのが、

薬やアルコール、カフェイン、ニコチンなどで、

中毒性のあるものなのが、

やっかいなところです。

だからなるべく摂取しない方がいいわけです。

神経伝達物質に重要なのがビタミンB6ですが、

そんなのあまり意識してませんよね。

でも重要な栄養素なので、

普段の食事でビタミンB6が入っている食べ物も、

積極的に食べるように心掛けましょう。

 

うつ病からの脱出ーコレステロールは 悪者ではなかった!ー

今回はコレステロールは 悪者ではなかった!というテーマでお伝えします。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

たんばく質欠乏 ローテーションを組んで食べる

「脳アレルギー」を防ぐポイント

これまで、何度もたんばく質の重要性と、毎日とる必要があることを説明してきました。

しかし、ひとつ注意点があります。それは毎日同じ種類のたんばく質をとらないことです。 たいていの人は苦手な食べ物があるかもしれません。ネギが嫌い、納豆が嫌い、ピーマンが嫌い、魚の光りものが嫌い……など、好き嫌いは人それぞれです。なかには、エビを食べてアレルギー反応が出て以来、食べたいけれど控えている人もいるかもしれません。

すでにお話ししたように、アレルギーには「IgE」「IgG」「IgA」の3つのタイプがありますが、なかでも「IgG」タイプのアレルギーはたんばく質が原因となることが多いということがわかっています。

毎日同じ種類のたんばく質をとらないようにしてほしい理由は、ここにあります。

「脳アレルギー」を防ぐ最大のポイントといっていいでしょう。

毎日違うたんばく質をとるのは難しいと思われるかもしれませんが、ローテーションを組んで食べることを意識してみてください。

たとえば、肉を食べるなら、日によって鶏肉にしたり、豚肉、牛肉といった具合に変えていく。魚を食べるときも同様に、今日はサバ、明日はサケ……といったふうに 種類を変えるようにしましょう。

 

卵と乳製品は「オフ日」で対策を

たんばく質のなかで、特にアレルギー抗体をつくりやすい食材というのがあります。

それは卵と乳製品。なぜなら、これらの食品は定番になりやすいからです。毎日の朝食を思い浮かべてください。卵料理、牛乳、ヨーグルト……というのが定番ではありませんか?忙しい朝は、どうしても同じメニューになってしまいがちです。

もうひとつの理由として、ヨーグルトや乳製品は「体にいい」といわれることが多いため、習慣として毎日とっている人が多いことがあげられます。特に牛乳は学校給食として毎日出されています。しかし、私の患者さんには、牛乳を一切やめたところ、多動が改善した、というケースもあるのです。

体にいいものも、とりすぎると「アレルギー」という別の問題が出てきます。大切なのはやはりバランスよく食べることです。

「脳アレルギー」を防ぐには、「毎日」の 習慣を改め、「オフ日」「休腸日」をつくるように工夫するといいでしょう。たとえば、卵料理は1日おきにする、その代わり牛乳をとる、といった具合です。

ちなみに、納豆が大好きで毎日食べないと気がすまないという人もいるかもしれません。しかし、納豆もたんばく質を多く含む食品です。毎日食べ続けることのないよう、オフ日をつくるようにしましょう。

IMG_0198

 

コレステロールは 悪者ではなかった!

コレステロールは食べ物に左右されない

「コレステロール=余分なもの」動脈硬化、心筋梗塞への心配から、そうした意識を高めている人は多いことでしょう。そうして健康診断で「高コレステロール」を指摘されると、食事内容の改善に取り組むというわけです。

しかしこの認識には、大きな見落としがあります。実は、コレステロールが食物の摂取でつくられるのは20%程度、あとの80 %は肝臓がその合成を担っているのです。

肝臓は総量をきっちり管理していて、食物からつくられるコレステロールが増えると、肝臓で合成される量を減らして帳尻を合わせているのです。つまり、コレステロールの合成量は食べ物に左右されないということです。

コレステロール値が高いと薬でコレステロール値を下げる指導もおこなわれていますが、これも大きな問題をはらんでいます。たとえば、アンチエイジングで注目されているコエンザイムQ10。投薬によりコレステロールの合成を抑えると、コエンザイムQl0の合成まで抑制されてしまうのです。

また、コレステロールは体内でホルモンをつくるという大切な役割も担っています。 女性ホルモン(エストロゲン)、男性ホルモン(テストステロン)の性ホルモンも、その主原料はコレステロールなのです。

性ホルモンは成長期に多く必要とされ、女性の場合は〝閉経〞というターニングポイントを迎えて減少していきますが、まったく必要がなくなるわけではありません。更年期のさまざまな症状の改善にも性ホルモンは活躍します。

女性も男性も、性ホルモンが一定量維持できないとあらわれる現象があります。それが老化です。性ホルモンを維持するためにコレステロールをとることは、そのままアンチエイジングにもつながっています。近年では、高コレステロールのほうが長生きだという疫学データも出てきています。

 

低いコレスレロール値は「うつ」の危険信号

私は、コレステロールの値は、高いことよりむしろ低いことに問題が多いと感じています。

コレステロールは細胞膜の形成には欠かせない物質です。それだけではありません。 脳内で神経伝達をすばやくおこなう際にも役立っています。 一方で、コレスレロールが不足すると、うつ症状が出てくることが多いのです。また、海外では、問題行動を起こした子どもには低コレステロールの傾向が強かった、というデータもあります。

低コレステロールとうつの関係を示すデータは数多くありますが、低コレステロールの女性は「産後うつ」になりやすいというものや、うつによる自殺者の多くが低コレステロールだったという報告もあります。

「脳の栄養」という点から見ても、コレステロールは重要な働きを担っているのです。

IMG_0200

以上、抜粋終わり

コレステロールが高くなると体に悪いというのは嘘です。

これは製薬会社が薬を売るために流したデマです。

コレステロールは免疫の面からも大切なものです。

これについては後日また詳しくお伝えするつもりです。