うつ病からの脱出ー頸筋症候群(頚性神経節症候群)の発見と 治療法の確立ー

今回は頸筋症候群(頚性神経節症候群)の発見と 治療法の確立というテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

頸筋症候群(頚性神経節症候群)の発見と 治療法の確立

首のこりが原因で起こるうつ症状「頸筋性うつ」について理解していただくために、ここでは「頸筋症候群」を発見したきっかけと治療法の確立に至るまでの経緯、症状発生のメカニズム、首の構造、首のこりなどについて述べましょう。

私は、一九六八年からムチウチ症の研究をライフワークとして続けてきました。なぜなら、それまでの医学界の常識では「首の筋肉が原因で起こる病気はない」といわれており、そのなかで唯一、ムチウチ症だけが「首の軟部組織の異常から起こる病気なのではないかと疑われていたからです。

私は、三〇年間さかのぼって、世界のムチウチ症の研究発表を調べました。しかし、首の筋肉が原因でムチウチ症が起きたという発表も、首の筋肉を治療してムチウチ症が治ったという発表もありませんでした。

ムチウチ症は、首の痛み、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気などの症状を引き起こします。うつ症状を伴うこともあり、患者さんはこれらの不定愁訴に悩まされながらも、根治する治療法を見つけられないまま病院を転々とし、症状を抑えるような一時しのぎの薬物療法を受けていました。症状が少し良くなったところで、あきらめざるを得ないというのが現状でした。

「これらの不快な症状を根本的に治療する方法を見つけたい」と、研究に没頭しました。そして一九七八年、ムチウチ症でさまざまな不定愁訴が出ているのは、首の筋肉が異常を起こし、二次的に神経(主に自律神経)に異常が起きているのが原因であることを突き止めたのです。

「首のこリ→身体症状→精神症状」の順に症状は出る

頚筋症候辞は、首のこりからくる頸筋の異常が自律神経を失調させ、さまざまな不定愁訴を引き起こす病気です。そして首の筋肉に異常があると、頭痛、めまいと自律神経失調の症状、つまり不定愁訴が出てきます。不定愁訴を全身に抱えた状態が長く続くと、そこから二次的にうつ症状である頸筋性うつが誘発されるのです。

ここで、頚筋症候辞の主な症状、症状の出るメカニズムについて述べておきましょう。

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交通事故や転倒などにより頭部に外傷や衝撃を受けたり、うつむき加減の姿勢を続けたりすると、首の筋肉へ過度な負担がかかり、疲労して過労状態となり、変性が生じて、さらに硬縮を起こします。それにより、頸筋症候群の三大症状である、頭痛、めまい、自律神経失調が起こります。

自律神経失調の症状は、いわゆる不定愁訴と呼ばれるもの。症状には、静かにしているのに心臓がドキドキする心悸亢進、血圧の不安定、暖かいところに長くいられない体温調節障害、いつまでも続く原因不明の微熱、下痢や便秘、腹痛などの胃腸障害、涙の量が減って目が乾燥するドライアイなどがあります。

また、全身がだるくなる全身倦怠感、吐き気、異常に汗がダラグラと出る発汗異常、目が見えにくくなる視力障害、瞳孔が開きっぱなしで閉じない瞳孔拡大、天気が悪くなり始めると調子が悪くなる症状の天候依存、手足が冷えているのに、頭がのぼせて顔が熱くなる冷えのぼせ、胸が苦しく圧迫されているような感じのする胸部圧迫感もあります。

こうした不定愁訴が全身に出ている状態が長く続くと、うつ症状、つまり頸筋性うつが出てきます。頸筋症候群では、比較的軽度の状態では不定愁訴がたくさん出て、重症になると、うつ症状が出てくるのです。同じように二次症状として、パニック障害、慢性疲労症候群も起こります。

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慢性疲労症候群は、自律神経の失調症状です。身体中の不調から、いつも身体がだるい、特に朝は身体がだるくて起きられない、学校に登校できない、会社に行けないというのが、典型的な症状です。

日本にも慢性疲労外来があり、ここで治らなかった患者さんも、首の治療でほとんどが治癒しています。なぜなら、慢性疲労の専門外来にも特別な治療手段があるわけではなく、対症療法を施しているだけというのが現状だからです。

精神疾患として、精神症状だけを治療しても、うつ症状は治りません。頚筋の異常が水面下にあるために、それによる不定愁訴が表面に出て、二次的に精神症状が現れるわけですから、その原因の器質的原因を突き止め、根本から治療しなければ、精神症状はいつまで経っても治らないのです。

この症状の典型例が皇太子妃の雅子様の症状と私は考えています。報道された皇太子妃の症状のなかに首の筋肉の異常による身体症状が私の開発した問診で20以上出ていて重症です。さらに首の筋肉異常に特有の症状が5症状出ています。

それにもかかわらず精神症状だけを治療の対象としているから症状が改善しないと私は考えています。

 

以上、抜粋終わり

慢性疲労症候群は副腎の疲労から来ている場合もあるので、

すべてが首のこりだけとは言えないかもしれません。

しかし首のこりが原因で発症している不定愁訴は

かなり多いのではないかと推察しています。

うつ病からの脱出ーこれでは、うつ病にされてしまうー

今回はこれでは、うつ病にされてしまうというテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

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そもそもうつ病とは?

うつには、「うつ病」と「頸筋性うつ」の二種類があり、両者を区別しないで治療していることが、うつ病の患者さんの増加につながり得ることを、冒頭で述べました。

では、一般に、どのようなときにうつ病と診断されるのでしょうか? 私は精神医療の専門医ではありませんので、詳しく述べることは避けますが、うつ病と新型のうつの違いを述べるために、一般的なうつ病の概念について述べてみます。

現在、精神医療の世界でうつ病診断に採用されているのは、米国精神医学会の診断基準『DSM―Ⅳ―TR(精神疾患の分類と診断の手引き)新訂版』です。

これによると、うつ病は気分障害に分類されています。気分障害は、操の状態とうつの状態を繰り返す「双極性障害(躁うつ病)」と、うつ症状だけの「うつ病性障害」に分類されています。さらに、うつ病性障害は「大うつ病性障害(一般にうつ病といわれるもの)」「気分変調性障害」などに分けられています。

一般の人たちがイメージしているうつ病は、大うつ病性障害に該当します。このDSM分類の普及により、うつ症状があれば、その症状が起こった原因とは関係なく、全てうつ病として処理されていることが問題です。

そして今、精神科や心療内科の医師たちが困り果てているのは、「うつ病とは何か?」ということです。今まで、精神疾患のうつ病は、原因もわからなければ、完治させる的確な治療法もなかったのです。さらに、本来の精神疾患のうつ病以外のうつ症状も、全てうつ病と同じような薬剤を用いて、“薬漬け〞と言ってもいいような治療が行われているのです。

当センターを受診する患者さんのなかには、精神科、心療内科で二〇種類以上の薬を処方されている人もいます。患者さんによると、症状が一つ増えるごとに薬が増えていくのだそうです。精神科や心療内科の医師ですら「うつ病とは何か?」がわからなくなってしまったのです。

今や混乱状態にあると言っても、言い過ぎではないでしょう。

新型うつは精神疾患ではない。

精神科や心療内科で治らなかった多くの患者さんを治療してきてわかったことは、今急増しているのは、本来の精神疾患であるうつ病とは全く別の新型うつという新しい病気であるということです。

そして、新型うつは首の筋肉に原因があって起こるもので、首の異常を治すとうつ症状は治るのです。これを精神疾患のうつ病と見なして、抗うつ薬やカウセリング治療をしても治らないのです。

日本では、毎日一〇〇人近い自殺者が出ていますが、精神疾患である本番のうつ病は、発症率が変わりません。今爆発的に急増しているのは、精神疾患のうつではなく、精神疾患とは何の関係もない、首の筋肉が原因の頸筋性うつです。

首の筋肉が原因で、自律神経失調、頭痛、めまいなどを起こす不定愁訴が発生し、身体不良が起き、その結果としてうつが出てくるのです。

この新型うつは、治療していくと先にうつ症状が消え、その後に不定愁訴が消えていきます。

症状が軽い人もいますが、時間が経つうちに精神疾患のうつ病と区別ができないほど症状が強くなり、自殺にまで至ってしまうこともあります。

私が診察した患者さんのなかにも、病気の途中で「自殺を考えていた」という人が非常にたくさんいます。ほとんどと言っても言い過ぎではありません。

参考までに、精神科医が参考にしているDSM分類のうつ病の診断基準の一部を抜粋しておきます。

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「えっ、私がうつ病? まさか!」

精神的な不調があったり、どこの病院に行っても治らない不定愁訴があって病院に行くと、必ずといっていいほど各科をたらい回しにされます。そして最終的には、うつ病にされてしまったり、本人自身もうつ病ではないかと思い込んでしまうことが少なくありません。

次に挙げるAさんもその一人です。

 

医療用機器メーカーに勤務するAさん(36歳)は、製品の納期が迫り、追い込みで仕事をしているせいか、夜、寝つきが悪くなっていました。寝ついたとしても、夜中に目が覚めてしまい、慢性的に睡眠不足の状態が続いていました。そのうち、朝起きるのが辛くなり、日中もだるくなってきました。「体調不良は、仕事のプレッシャーによるストレスからだろう。繁忙期が終われば治る」と自分に言い聞かせ、仕事に打ち込んでいました。

無事に納品を終え、Aさんは新たな制作プロジェクトに取り組み始めましたが、仕事のプレッシャーからは少しも解放されません。不眠の日々は、相変わらず続きました。徐々に仕事への集中力もなくなっていき、睡眠薬を処方してもらおうと心療内科を受診しました。そこで、「うつ病」と診断されたのです。

「えっ、私がうつ病? まさか!」

Aさんはショックを隠すことができませんでした。しかし、ひとまず医師の指示に従おうと、抗うつ薬による薬物療法を受けることにしたのです。

処方された薬で不眠は治りましたが、日中のだるさや頭痛がひどく、部屋に引きこもりがちになりました。精神科医にこのような不調を訴えると、薬の量や種類が増えていくばかりです。にもかかわらず、症状は一向に良くならない。そのうち、薬の副作用のせいか、夜徘徊したり、記憶の一部が欠落するようになっていったのです。

Aさんは「うつ病の診断だけでも意外だったのに、薬漬けの状態となり、副作用らしき症状まで現れてきたことには、全く納得がいかなかった」と言います。

安易にうつ病と診断し、即、抗うつ薬を処方する現状の診療には大きな問題があります。精神科や心療内科の診断、治療に疑問を抱き、Aさんのように訴える患者さんは大勢います。

どこの病院に行っても不調の原因がわからず、病院を渡り歩くワンダリングを続け、最終的に精神科や心療内科を受診して、「うつ病」の診断あるいは「うつ病一歩手前」「抑うつ状態」と言われ、抗うつ薬を処方される。医師に言われるまま抗うつ薬を服用し続けても、一向に症状が改善されない。調子が悪いので、抗うつ薬とは手を切りたいという人たちだけでなく、精神安定薬の大量服用やリストカットにより、自殺未遂を繰り返した人たちも少なくありません。

こうした不幸な患者さんたちは、首こりが原因のうつ症状(頚筋性うつ)であることがわかれば、かなり重い症状に苦しんでいても、首を治療することによって、非常に高い確率で回復していきます。

Aさんは、治療を受けることでうつ症状がほとんど消え、「この数年間にはなかったぐらい元気になった」と言っています。

一方、「軽いうつ病」と診断され、抗不安薬を服用していたBさんも、薬物療法には不信感がありました。

 

Bさん(40歳)は、ある日突然、激しいめまいと目の痛みを経験。続いて、不眠、胃腸障害、肩の痛み、首の痛みなどが次々に起こり、近所のかかりつけ医にかかったのですが原因は不明でした。紹介された総合病院で消化器科、耳鼻科、眼科、整形外科などを次々に受診しましたが、原因はやはりわかりません。最終的には心療内科を紹介され、「軽いうつ病」と診断されたのです。

心療内科では、抗不安薬と睡眠薬を処方されて服用しましたが、良くなりませんでした。

「薬物療法では、一生治らないのではないだろうか?」

そんな疑問や不安を常に抱きつつ、心身ともに幸い毎日を送っていたそうです。

頚筋症候群の治療を受けて回復したBさんは、現在、抗不安薬から解放され、体調もすこぶる順調です。

「体調が良くなったからこそ、心療内科で薬物療法を受けていた当時の具合の悪さが実感できる」と言います。

こうした数々の臨床経験から、私は近年増加している「仮面うつ」や、精神科で「軽症うつ」といわれるうつの患者さんは、実は首の治療で治せる新型うつ、つまり「頸筋性うつ」である可能性が高いとみています。特に仮面うつは、ほとんど頚筋性うつと言ってよいほどです。

首の筋肉が原因のうつは、驚くほどたくさんの患者さんがいて、首の筋肉の治療で完治できるのに、精神科や心療内科で薬漬けにされ、五年も一〇年も治療が長引いてしまうのは、大きな社会問題ではないでしょうか? 実際、五年以上抗うつ薬を飲み続けでも症状は改善しないので、「首のこりを疑って受診した」という患者さんがたくさんいます。

むろん、首治癒は万能というわけではありません。この治療で、先に述べた精神疾患である「大うつ病性障害」や「双極性障害(躁うつ病)」は治せません。

また、うつ病と新型うつを併発している場合、首の治療を受けることで、新型うつは完治しますが、精神疾患のうつ病は治りません。

真性の「うつ病」と新型の「頸筋性うつ」とを 区別する

原因があってうつ症状を起こしている場合、それを解消すれば症状は消えていくはずです。ところが現実には、多くの心療内科やメンタルクリニックでは首の筋肉の異常が原因である頸筋性うつの患者さんに対して、うつ病の患者さんと同じ治療を行っています。頚筋性うつの原因は首の筋肉、「頚筋」にありますから、単にその一つの症状として出ている「うつ」に対し、抗うつ薬を処方しても根本的に治るはずがありません。せいぜいうつ症状が軽くなる程度で、副作用に悩まされることもしばしばです。頸筋性うつではうつ症状のほかに身体症状の不定愁訴がたくさん出ているはずです。

うつ病の患者さんの治療は、薬物療法と精神療法が中心です。精神科や心療内科でうつ病と診断されて、安易に抗うつ薬を処方されたりしないためにも、うつ病と新型うつの違いについて、きちんと理解しておきましょう。

下記では、両者の違いについて表にしています。

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以上、抜粋終わり

上記のように、

安易に病院へ行くと、

薬漬けにされ、

ドツボにはまることになります。

病院は治すところではありません。

症状を緩和してくれるとこです。

そこのところを間違えていると、

餌食になります。

 

うつ病からの脱出ー急増している自殺。原因は首の筋肉の異常にあった 1ー

今回は急増している自殺。原因は首の筋肉の異常にあったというテーマでお伝えします。

私はうつ病の原因は食事からきているものと、

もう一つ今回取り上げる首こりからきているものが、

ほとんどではないかと考えています。

精神的な悩みからきているものは、

きっかけではないかと思っています。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

首のこりからくる新型うつはクスリでは治らない!

「うつ病」は脳の病気であり、原因不明の精神疾患です。

しかし、精神科や心療内科で治療を受けている患者さんのなかには、原因があってうつ症状を起こしている人もたくさんいます。原因があって起こるうつ症状は、その原因を取り除けば消失します。

「うつ」には「うつ病」と原因のある「新型うつ」があり、区別をして治療する必要があります。

ところが、現在、ほとんどの精神科や心療内科では、うつ病の患者さんと首が原因のうつ症状の患者さんに、同じ薬物療法や精神療法を施しています。

これは、米国で始められたDSM(稿神障害の診断と統計の手引き)分類が元凶です。

一九五二年に米国精神医学会が作成した『DSM―I(精神障害の診断と統計の手引き・初版)』に始まり、この三度日の改良版『DSM-Ⅳ(第四版)』が、一九九四年より日本でもそのまま使われているのです。

これは、うつの症状があれば、原因がわからなくても、また、原因が何であっても、精神疾患のうつ病としてしまったために起きた大混乱です。

精神科医も「この分類がうつ病の過剰診断を招く原因だ」と反省し始めています。本来の精神疾患のうつ病が何であるか、精神科医がわからなくなってしまったのです。

これでは治る病気も治りません。

うつ病でないのに、うつ病にされてしまうかもしれません。

本書では、脳神経外科医・神経内科医グループが抗うつ薬やカウンセリングに頼らずに、器質的原因のある新型うつとして取り組み、今までにない、驚異的な治療成績があがっているので、その治療について述べてみます。

精神疾患のうつ病と新型うつを区別し、うつ症状を首の筋肉の異常(いわゆる“こり”)により起こる器質的疾患として治療することで、現在、うつ病とひとくくりにして治療されている頸筋性うつは、比較的簡単に治るということを、読者の皆さんに知っていただきたいと思います。

 

自殺をしようとする人は 首からくるうつが非常に多い!

警察庁(生活安全局生活安全企画課)の発表によると、二〇〇八年一年間(平成二〇年中)の全国自殺者数は三万二二四九人、一一年連続で三万人を超える数字を示しているのは実に痛ましいことです。

自殺を原因・動機別にみると、健康問題が一万五一五三人と前年に引き続いて多く、その中でうつ病は六四九〇人と突出しました。警察庁が統計を取り始めた一九七八年(昭和五三年)から一九九七年(平成九年)では自殺者は二万人台であったのに対し、一九九八年(平成一〇年)は三万人台に突入。この年を境に急激に増加しています(23ページ)。

自殺者を分析してみると、企業倒産などの経済的理由で自殺をする人も、最終的には、うつ症状によるものであることがわかってきました。会社が倒産したとしでも、心身ともに健全な人は、再起しようと立ち上がり、会社の再建を志すはずです。しかし、この時に心か身体のどちらかに問題があると、結果的にうつ症状が出て、自殺への道を歩むことになりかねません。心身のうち、身体の悪い状態が長く続いても、心の不調、すなわちうつの症状が現れてきます。

「首の異常-身体の不調-心の不調-うつ」という可能性が高いのです。

首の異常で全身が不調となり、その結果、うつ症状が出てくるのが「頚筋性うつ症状」。これは新型のうつであり、私が発見し、治療を重ねてきた「頚筋症候群」の症状です。

首の筋肉が決める心身の状態。

経済不況で自殺者が増えているといっても、最終的に自殺の決め手となるのは「うつが出るか否か」です。経済的な不況は自殺の直接の原因ではなく、あくまでもきっかけに過ぎません。むしろ、原因は首の筋肉にあるといえるのです。

首の筋肉の状態は、心身ともに健全でいられるかどうかに、大きな影響力を持っています。

私の延べ数十万人に及ぶ臨床経験から言えるのは、首の筋肉が正常な人は、特別な場合を除いて、心身ともに健全であるということ。

ところが、私の研究では、首が正常な人は国民全体の一〇%程度しかいません。残りの九〇%の人たちは、首の筋肉に何らかの異常を抱えている可能性が高いのです。この人たちは、何らかの軽い不定愁訴は出ているのですが、外傷や使い過ぎで首の筋肉を傷めると、頚筋症候群になり、うつ症状が出てきます。

このことからも、首の筋肉の重要性を、改めて認識しなくてはなりません。

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ところで、なぜ一九九八年から自殺者数が増加したのでしょうか?

警察庁の発表を、もう少し詳しくみてみましょう。二〇〇八年(平成二〇年)中の年齢別自殺者数を見ると、多い順に五〇歳代六三六三人(前年比九・七%滅)、六〇歳代五七三五人(〇・四%増)、四〇歳代四九七〇人(二・五%減)、三〇歳代四八五〇人(一・七%増)、七〇歳代三六九七人(五・四%減)となっています。

気になるのは、血気盛んなはずの三〇歳代の自殺者が増加していること。前年に続いて、過去最多を更新しているのです。三〇歳代の自殺の原因・動機のトップ3は「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」。健康問題のなかで、半数以上を占めていた理由が「うつ病」です。

メディアでは、社会的に就職難となった二〇歳代後半から三〇歳代は「就職氷河期世代」といわれ、安定した職に就けない、派遣切りなどにより非正規就業者の将来の見通しが立たないなど、さまざまな要因が絡み合って自殺をするまでに追いつめられたと報道しています。

しかし、むしろ考えられるのは、九〇年代頃からコンピュータゲームやパーソナルコンピュータの普及が加速したことです。

それにより、子どもや若者が外で遊ばなくなり、ゲームに熱中し首の筋肉の発達が未熟であったりという問題を起こしかけたところで、そうした世代が働き盛りになり、その結果、うつ症状などさまざまな不定愁訴を抱えるようになり、自殺の原因になった可能性が高いのです。仕事の中心がパソコンに移行し、ただでさえ弱い首を酷使し、長時間同じ姿勢での作業から首の筋肉を傷め、回復できなくなったと私はみています。私のところには、そのような例がたくさんあるのです。

これは、私の臨床経験の実績に基づいた結論です。

頚筋性うつは、症状が強い場合は、精神疾患のうつ病と区別がつかないほどに、ときにはそれ以上に強い症状が出ます。そして自殺を企てたり、本当に自殺してしまったりします。

悲壮な顔をしてやっと病院にたどり着いた患者さんが、首の治療をしていくうちに、少しずつ笑顔を取り戻していきます。

「人生が楽しく感じられるようになった」と言いはじめ、つくり笑いではなく、お腹の底から笑えるようになったといいます。

重症で入院していた人でも、「あのとき死なないで、本当によかった」とか「退院したら、あれもしたい、これもしたい」と言い、苦しんできた今までの人生に別れを告げて新しく生まれ変わり、大きな希望を胸に、喜びいっぱいに退院していきます。

うつから本当の脱却を果たした、このような患者さんをたくさん治療していくうちに、「これは、大うつに代表される精神疾患のうつ病とは全く違うものである」と確信するようになったのです。

本書を読み、首を治せば、うつ症状の多くは消失することを、読者の皆さんに実感していただきたいと思います。

 

以上、抜粋終わり

米国精神医学会が作成したDSMは、

以前に製薬会社が薬を売るために

作成されたということをお伝えしました。

それに便乗して、

日本の精神医学会や製薬会社が儲けたのために

使用しています。

そしてうつ病の自殺者が増えている理由の一つは、

薬の副作用による自殺企図によるものです。

すべて作られたものなのです。

しかしこの悪意ある意図に

気づかない人は

儲けの道具にされることになるわけです。

しかし結局は自己責任ですから、

よく調べもせずに、

病院へ行く患者の責任です。

うつ病からの脱出ー分子栄養学とは 2ー

今回は同テーマの第2弾です。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

□ホメオスターシスを乱す栄養失調と低血糖症

私たちの体内には、ホメオスターシス(生体恒常性)というとても精巧なシステムがそなわっています。

ホメオスターシスとは、「生体におけるある条件を一定の範囲内に保っておくはたらき」のことです。簡単にいうと、「バランスを保つ力」といってもいいでしょう。たとえば血糖値や血圧、脈拍、体温からはじまって、血液中のいろいろな物質の濃度、食欲、睡眠のサイクルなど、ありとあらゆる体内の条件が、このホメオスターシスのはたらきで一定の状態を保つようなしくみになっているのです。このホメオスターシスが理想的な状態ではたらいていることが、健康であるということなのです。

しかしいろいろな理由で、このホメオスターシスの乱れが起きてしまいます。ホメオスターシスのはたらきを実際に調節しているのは、自律神経とホルモンです。現代社会は、自律神経とホルモンのはたらきを乱す要因であふれています。

たとえば、精神的ストレスは自律神経に大きな影響をあたえ、神経機能やホルモン分泌を乱し、その結果いろいろな症状を起こす原因となります。

農薬や食品添加物、重金属の蓄積や環境ホルモンなども、私たちのホルモンバランスを崩し、酵素のはたらきを妨害し、代謝を狂わせてしまいます。

そしてなによりもこれらのはたらきを狂わせてしまうのが、栄養失調です。神経伝達物質やホルモンの材料は、もちろん栄養素です。これらの材料である栄養素の不足は、神経伝達物質の産生やホルモン分泌に影響をあたえ、ホメオスターンスの乱れが起こり、さまざまな症状を引き起こします。

そしてもちろん、ホメオスターシスを乱す大きな原因となりえるのが、低血糖症です。単純な糖質の摂取の増加は、多くの栄養素を消費し、血糖値のジェットコースター状態を引き起こし、自律神経とホルモンバランスを乱していきます。そしてじわじわと、私たちの体と心を蝕んでいくのです。

健康を害する原因にはいろいろなものがありますが、真の健康をとりもどすためには、その原因を排除する必要があります。残念ながら、現代医学はこれらの病態、つまり栄養失調や低血糖症に関しては、非常に不得手です。というよりも、現段階では現代医学にはこれらの概念が存在しないのです。しかし、症状の原因が栄養失調や低血糖症にあるのであれば、薬をいくら飲んだところで、症状が軽くなることはあっても、根本的な改善は望めないのです。

 

□分子栄養学とは

私たちが真の健康をとりもどすために、すばらしい仕事をした人物が歴史上数多くいますが、中でもライナス・ポーリング博士とエイブラム・ホッファー博士は突出した人物といえます。彼らが提唱したのが、分子栄養学です。

分子栄養学とは、英語では「Orthomolecular medicine」といいます。「ortho」とはととのえる、矯正する、「molecule」とは分子、「medicine」は医学という意味です。日本では分子整合栄養医学、オーソモレキュラー医学、分子矯正医学など、さまざまな訳し方があります。治療に栄養素をつかうので、「Nutritional medicine」(栄養療法)と呼ばれることもあります。

分子栄養学の定義は、「もともとある生体内物質を、最適な量となるまで補給することによって、疾患の予防・治療をおこなうこと」です。つまり、私たちの体を作っている分子=栄養素を、至適濃度にととのえることにより、病態を改善する、という治療法なのです。これは、「分子の異常が病気を引き起こす」という考えにもとづいています。

顕微鏡で見ると、私たちの体は60兆個の細胞で作られており、さらにその細胞は分子でできています。この分子に異常が起こることが、病気を引き起こす原因なのです。ということは、これらの分子の異常をととのえて正常にもどすことができれば、健康をとりもどすことができます。分子の異常は多くの場合、その分子の材料、すなわち栄養素が不足しているために起こります。つまり、不足している栄養素を最適な量まで補給し、分子をととのえることで、本来の健康を回復するという治療法なのです。

分子栄養学でいう至適の栄養素の量とは、通常の場合、食事からとれるレベルよりもはるかに多い量です。厚生労働省の定める必要栄養所要量の数十倍、場合によっては数千倍の栄養素が使われます。全身に存在する分子をととのえ、治癒効果を出すためにはそのくらいの量が必要なのです。量が不十分では、分子をととのえるという目的を果たすことができないため、効果が期待できないのです。よく、そんなに大量の栄養素をつかうことは危険であると思われていますが、品質の保証されたサプリメントをつかい、熟練した医師のもとでおこなう場合、危険性はほとんどありません。

近年の栄養に関する研究は、私たちの体が従来考えられていたよりもはるかに多くの量の栄養素を必要とすることを解明しつつあります。粗悪な食べものを食べ、ストレスや環境汚染にさらされて生きる現代人は、ホメオスターシスが乱れやすい環境におかれています。分子栄養学は、ホメオスターシスをととのえ、健康をとりもどすためのすばらしいツールだといえるでしょう。

 

以上、抜粋終わり

身体に備わったホメオスターシスがきちんと働いていれば、

病気なることはありませんが、

現代では環境などからくる外部要因、

食事などからくる内部要因

共に身体を壊す要因が入ってきます。

これらを避けることは不可能ですが、

その分必要な手段として、

定期的なデトックスと

常に自然治癒力を高めておくことが

重要になってきます。

これらの方法はいろいろありますが、

これらの両方を兼ね備えた方法が

経絡治療です。

そのためわたしはお薦めしているわけです。

現代では病気にならないために、

デトックスと自然治癒力を高めておくことは

必須条件なので、

どのような方法でもかまいませんので、

あなたが選んだ方法で、

自分の健康を守っていただきたいと思います。

 

うつ病からの脱出ー分子栄養学とは 1ー

今回は分子栄養学とは当テーマでお伝えします。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

□現代人の食生活の変化

戦後、私たち日本人の生活は劇的に変わりました。中でももっとも大きく変化したものが、食生活です。

昔は現代のように流通のシステムが発達していませんでしたし、冷蔵庫がなかったので、地元でとれる食べものを新鮮なうちに食べるのが当たり前でした。まだ食品加工の技術がすすんでいなかったので、加工食品を食べることもほとんどありませんでした。その季節しか手に入らない、オーガニックで新鮮な食材を、シンプルに調理して食べていたのです。私たち日本人が誇る和食の伝統は、そういった食材をうまく利用して、豊かな食生活を送るのに適していたといえます。そしてそのような食べものを食べていたときには、あえて意識していなくても、ある程度の栄養がきちんととれていたと考えられます。それらの食べもののほとんどは、低GI食品だったのです。

しかし残念ながら、私たち現代人の生活はそのころとはがらりと変わってしまいました。世の中が便利になったのはとても素晴らしいことですが、便利を追求しすぎた結果、私たちの手に入る食べものに含まれている栄養素の量は、激減してしまったのです。

ハウス栽培のおかげで季節に関係なく同じ野菜を食べられるようになりましたし、保存の技術や保存料のおかげで、食べものを長期間保存することができるようになりました。食品加工の技術が進み、レンジで温めたりお湯をかけたりすれば食べられる加工食品なども登場しました。しかし、一年中同じ野菜が手に入ったり、食べものを長期間保存できるようになって、とても便利になったかわりに、私たちの口に入る栄養素はとても少なくなってしまいました。私たちの手に入る食材はもちろん、便利で手軽な加工食品の多くは、カロリーだけは過剰なのに、タン白質やビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素は、ほとんど抜け落ちてしまっています。そのうえ、さまざまな添加物のオマケまでついています。残念ながらこのような食品をお腹いっぱい食べだとしても、ほんとうの意味で栄養が「満ち足りる」ということはなく、食べれば食べるほど「隠れ栄養失調」がすすむだけなのです。

そしてもうひとつの大きな変化は、砂糖をはじめとする精製された炭水化物の摂取量が増加したことです。菓子類の消費量は、ここ40年で4倍に増えました。菓子以外でも、多くの加工食品は、精製された炭水化物を中心に作られています。いうまでもなく、これらは血糖値を不安定にさせる高GI食品です。コンビニに行けば、魅力的なスイーツの新製品が毎日のように登場し、私たちは24時間いつでもこのような食品を安価で好きなだけ買うことができます。加工食品やあまいものはあまり食べないという人でも、とくに外食の場合など、どうしても炭水化物がメインになりやすいのが、現代人の食生活です。しかしこのような食生活はインスリンを大量に分泌させ、血糖値を不安定にし、さまざまな症状を引き起こす原因となってしまうのです。

私たち人類は歴史上、このように精製された炭水化物を「浴びるように」食べる、という経験をしてきませんでした。人類の歴史は四百万年とも七百万年ともいわれますが、日本で精製された米が一般大衆の口に入るようになったのは、明治時代以降のことです。ましてや、高GIのジュースやスナックなどを、安価でいとも簡単に手にいれられるようになったのは、ここ30年ぐらいのことなのです。

私たち現代人が「当たり前」と思っている食生活は、人類の長い歴史から見たら「かなり異常」な食生活です。人類は何百万年もの間、飢餓と戦ってきました。その過程で、少量の低GIの食べものだけで生き延びられるように適応してきたのです。インスリンは、少ない食べものから少しでも多くカロリーをたくわえることで、私たちが生存するためにとても大切なはたらきをしていました。人類の歴史のほとんどの期間、インスリンは「ほんの少し」あれば間に合っていたのです。つまり、こんなに「インスリンを出しまくる」ような時代は、人類史上初めてなのです。これは、大規模な「人体実験」といってもよいでしょう。このようにインスリンを大量消費するような時代だから、メタボリックシンドロームの患者さんが増え、糖尿病の患者さんが増え、PMSの患者さんが増え、心を病む患者さんが増えているのです。

 

以上、抜粋終わり

戦後経済が発展し、

経済効率や便利さを追求したため、

とても暮らしやすくなりました。

しかし反面人間にとっては、

退化と紙一重のようにもなってしまいました。

なぜなら運動量が少なくなった分、

代謝が落ち、

カロリー過多の食事になったため、

健康面は返って悪くなっています。

食事の内容は戦前と比べて

栄養価の低い野菜、

農薬まみれの野菜、

添加物いっぱいの加工食品、

血糖値を急激に上げる精製されたもの、

いずれも身体に悪いものばかりです。

これで病気にならないのがおかしいのであって、

事実病人が年々増えているのが現状です。

我々は今一度日常の食事について、

見直す時期にきているのです。

それが健康を守ることに必須条件だからです。

安易に世の中の流れに沿っていては、

いずれ自分も病院行きになることでしょう。

あなた自身を守るのは

あなたしかいないのです。

その自覚が必要です。

今の日本は食環境に関しては

ますます酷い状態へとなっていきます。

だから自分や家族を守るために、

積極的に正しい情報を探し、

入手しなければなりません。

テレビや新聞、ラジオの情報は

産業のためのもので、

本当の健康とは真逆の情報を流しています。

そこに気づき、

本当の情報を探し、

アクセス出来た人がだけが、

これからは健康に生き残って行くことでしょう。

早く何が本当の情報かに気づいてください。

そのことを切に願っています。

 

お薦め著書『望んでいるものが手に入らない本当の理由』

今回はお薦めの著書を紹介します。

タイトルは『望んでいるものが手に入らない本当の理由』

著者は心理カウンセラーの心屋仁之助さんです。

副題が『マイナスを受け取るとプラスがついてくる』です。

この副題のように、

著書の内容はすべての事象はプラスとマイナスからなり、

うまくいかないのは、

マイナス面を拒否しているからで、

マイナス面を受け入れたら、

うまくいくようになるという説明です。

まったくその通りだと思いました。

ワーク形式で書かれているので、

読み進めながら、

問題を解決していくヒントが

見つかるようになっています。

知識としてわかっていても、

なかなか実践できていないところがあり、

大変楽しく理解を深めることができ、

かつ実践していける内容です。

タイトルに興味がお有りの方は、

是非一読されることをお薦めします。

うつ病からの脱出ー究極のダイエットとは 2ー

今回は同テーマの第2弾です。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

○代謝を上げるビタミンB

読者のみなさんには、低血糖症の話をとおして、GIに気をつけた食事が大切だということをご理解いただいたと思います。ダイエットの場合もこれが重要なポイントであるのはいうまでもありません。

しかしそれだけでは「下がった代謝を上げる」ことはできません。生化学的な根拠にもとづいて、代謝を上げるダイエットに必要不可欠だといえるのが、ビタミンB群なのです。

私たちの体は、60兆個の細胞があつまってできています。私たちが生きていくために毎日酸素(空気)と食べものを必要としているように、ひとつひとつの細胞も酸素と栄養を必要としています。これらの細胞が食べる(利用する)カロリーの量が多ければ多いほど、代謝がよい、ということになります。つまり細胞が食べたものをどんどんエネルギーに変えて消費してくれれば、カロリーが余って脂肪として蓄積されにくくなるため、太りにくい、といえるのです。

しかし、ひとつひとつの細胞がミトコンドリアという細胞内の「エネルギー工場」で、食べたものをエネルギーに変えるステップには、ビタミンB群が必要です。下の「三大栄養素がエネルギーに変えられるまで」という図をごらんください。私たちが食べたものはミトコンドリアに入り、最終的にTCAサイクルという「エネルギーを作り出す釜」にほうりこまれて、燃やされてエネルギーとして利用されます。しかしそれらを燃やすためには、十分な量のビタミンB群が必要です。ものを燃やすためには火をつけなければなりませんが、たとえるならビタミンB群は、私たちの細胞の中のカロリーを燃やす釜で「火をつけるためのマッチ」のようなものです。ビタミンB群が足りないと、細胞にどんどん食べもの(カロリー)が運ばれてきても、それらを燃やして利用することができません。

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カロリーが入ってきてもそれを燃やすことができなければ。カロリーは余って脂肪としてためこまれることになります。その結果、太ってしまうのです。

このような状態では太るだけでなく、エネルギーが不足するため、疲労の原因となります。また、ビタミンB群が足りなければ、カロリーをとってもとっても細胞内は「飢餓状態」なので、満ちたりることがありません。まるで、目の前にごちそうがあるのに、それを食べることができずに指をくわえてながめている子どものようなものです。このような「細胞内飢餓状態」が、肥満を引き起こすだけでなく、過食を引き起こす原因のひとつにもなっていると考えられるのです。

逆にビタミンB群が十分であれば、無理なカロリー制限などしなくても、脂肪を効率よくエネルギーに変えて燃やしてくれます。まさにビタミンB群はダイエットの救世主といえるのです。

しかしここで重要なのは、ビタミンB群の「量」です。60兆個の細胞でカロリーをどんどん燃やすためには、それに応じた量のビタミンB群が必要です。量が足りないとこの効果は残念ながら期待できないので、十分な量のビタミンB群を補うことが必要です。

 

○代謝を上げるほかの栄養素

ビタミンCは、脂肪をエネルギーに変えるために必要不可欠です。脂肪酸がミトコンドリアにとりこまれるときにカルニチンの助けが必要ですが、カルニチンの合成にビタミンCが必要なのです。ビタミンC不足でも脂肪を効率よく燃やすことができないので、ビタミンCを十分摂取することが必要です。

鉄も、ミトコンドリアで最終的にエネルギーを生み出す酵素に必要です。このため鉄欠乏では代謝が低下します。また、鉄欠乏では甲状腺ホルモンの作用不足が起こります。甲状腺ホルモンが不足していると太りやすくてやせにくくなります。体温が1度低下すると代謝が14%低下するといわれています。鉄欠乏を治すことも代謝を上げるためには重要です。

亜鉛は食欲のコントロールを正常にするために大切です。また、インスリンを産生するためには亜鉛が必要です。

 

代謝を上げてダイエットを成功させるためには、まずこれらの栄養不足の程度を把握し、不足の程度にみあった栄養素の補給をおこなうことをおすすめします。

 

以上、抜粋終わり

ダイエットにかかせない栄養素がビタミンです。

食事でビタミン類を全部補おうのが難しいなら、

マルチビタミンなどのサプリメントを使うのも

良いかもしれません。

亜鉛も必要ですし、

ダイエット中は食事とともに、

サプリメントを使うのも、

成功率を高めることかもしれません。

ただしサプリメントは期間限定して使うこと、

高額なものは使用しないこと、

とすれば良いのではないかと考えます。

ダイエットが終了すれば、

足りない栄養素は

食事できちん取るように考えてください。

あくまでこれが基本的食生活ですから。

 

うつ病からの脱出ー究極のダイエットとは 1ー

今回は究極のダイエットというテーマでお伝えします。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

3.究極のダイエットとは

ダイエットというと、すぐに「カロリー制限」を思い浮かべる人が多いと思います。心当たりがあるという人は、カロリーの少ない野菜だけを食べればいいとか、とにかく1日1200kcalに抑えるとか、食べることを我慢して摂取カロリーさえへらせば、やせられる!と思っていらっしゃるのではないでしょうか?

20代くらいの代謝のよい若い人で、初めてのダイエットであれば、そのようなカロリー制限のダイエットでも大幅に体重をへらすことが可能でしょう。

しかし、単なる「食べないダイエット」は、代謝を著しく下げてしまうので、太りやすくなり、しかも老化を加速させてしまいます。このようなダイエットをくりかえしていると、その行きつく先は、なにをやってもやせないどころか、水を欽んでも太る、とでも言いたくなるような、「代謝の下がりきった体」なのです。

 

○正しいダイエットとまちがったダイエット

正しいダイエットとは、代謝を上げて、健康になりながらやせることです。まちがったダイエットとはその逆で、代謝を下げ太りやすい状態を作り出し、しかも健康を害するものです。正しいダイエットとまちがったダイエットのイメージを図に表しました。

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私たちの体は、大きく二つにわけることができます。すなわち「脂肪」と、「脂肪以外」です。「脂肪以外」とは、筋肉や骨、脳、内臓、血液などの、脂肪以外のさまざまな臓器のことです。これをLBM(Lean Body Mass)と呼びます。私たちがダイエットをするとき、減らしたいのはもちろん「脂肪」です。脂肪だけを減らして、LBMは減らさないのが、正しいダイエットです。

しかし、「食べないダイエット」では、うまくいけば脂肪も減るかもしれませんが、多くの場合は期待するほど脂肪は減らずに、筋肉が減ってしまいます。これは、低血糖時には脂肪が燃えるより先に筋肉などが壊されて、エネルギーとして利用されるためです。私たちが燃焼することのできるエネルギーの量は、筋肉の量に比例します。ということは、筋肉が減ってしまうと、燃やせるカロリー量が減ってしまい、代謝が低下し、結果的に太りやすい体を作ってしまうのです。一度減ってしまった筋肉を増やすことはなかなか難しいため(とくに女性の場合)、リバウンドするときには、筋肉は減ったままで増えたぶんの体重はほとんど脂肪、ということになります。

こうしてリバウンドをくりかえすことをヨーヨー現象といいますが、そのうち代謝が低下しきって、なにをしてもやせない、ということになります。これを防ぐためには、カロリーを減らしてもタン白質は十分に補給する、ということが必要不可欠です。タン白質不足ではダイエットは成功しない、といっても過言ではありません。

さらにダイエット中に十分なタン白質を補給することのメリットは、筋肉の減少を防ぐだけではありません。運動をして筋肉量を増やせば、代謝量そのものがアップします。筋肉1kgを維持するために、1日に90〜260kcalのエネルギーが必要です。筋肉の量が増えるほど代謝が上がり、太りにくい体になるのです(タン白質不足で運動をしても筋肉はなかなか増えません!)。

カロリーを抑えつつタン白質を十分に摂取するためには、プロテインパウダーを利用するのがもっとも現実的な方法です。

 

以上、抜粋終わり

上記のようにダイエットをする人は

食事量を減らせば体重が落ちると考え、

食べないようにします。

しかしこれは筋肉を落としてしまうことになり、

返って脂肪の燃焼を悪くし、

果ては栄養失調のような状態にしてしまいます。

健康的なダイエットとは、

しっかりと食事で栄養を取り、

かつ運動をして脂肪を燃焼させることです。

筋肉量が増えれば、

脂肪の燃焼も上がり、

結果体重が落ちやすくなります。

筋肉が増えれば、

全身の血流料も上がるので、

免疫力もあがります。

いいことずくめですね。

一般的に女性はすぐに食べないダイエットに走り、

結果身体を壊す方が多いです。

すぐに問題が発生しなくても、

だんだんとバランスが壊れていき、

それが原因であとになって身体の不調が

出来たりします。

ダイエットによる栄養失調が原因で起こるのですが、

時間差があるため

ダイエットが原因とは思わないわけです。

しかし身体にはしっかり負担がかかっていて、

それが限界を超えた時に

症状となって現れます。

食べないダイエットとは

飢餓状態を作るわけですから、

身体にとっては負担なわけです。

そこを理解していなければなりません。

ダイエットとは簡単なものではないのです。

きちんとした知識を持ったうえで、

実行してください。

 

 

 

うつ病からの脱出ー低血糖症の診断と治療 6ー

今回は同テーマの第6弾です。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

2.不足した栄養素を補う

低血糖症の治療において、食事とならび、とても重要をことは、「不足した栄養素を補給する」ということです。

低血糖症を起こすような食生活は、当然栄養失調を起こしやすい食生活です。

血糖値が上がりやすい食べもの、つまり精製された炭水化物には、タン白質やビタミン、ミネラルなどはほとんど入っていません。そのような栄養素の不足は、それ自体がいろいろな症状の原因となるだけでなく、ホルモンや自律神経のバランスを崩し、低血糖症の症状を修飾することになります。

また、低血糖症になりやすい人は、もともとビタミンの必要量が多い人だといわれています。そもそも栄養素の必要量は個人差が大きく、もっとも大きい場合で200倍の開きがあるといわれています。ある人には十分な栄養素がとれると考えられる食事でも、ある人にはまったく足りない、というのはよくあることなのです。

低血糖症の治療にとくに重要なのは、以下の栄養素です。

 

・タン白質・アミノ酸

・ビタミンB群

・ビタミンC

・鉄

・亜鉛

・カルシウム・マグネシウム

・クロム(クロミウム)

・食物繊維

 

それぞれの栄養素のくわしいはたらきは下記の表をご覧ください。

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3.運 動

運動をすることで筋肉が糖をとりこむことにより、血糖値の上昇を防ぐことができ、血糖値が安定します。食後の運動がとくにおすすめです。この場合、なるべく大きな筋肉(太ももの筋肉など)をつかうようにすると効果が出やすいです。

また、筋肉運動によってインスリンの効きがよくなり、インスリン抵抗性の改善にも役立ちます。継続しておこなうためには、ゲーム的な要素を含んだ、楽しんでできるスポーツがよいでしょう。ライフスタイルに合った運動を選んでください。

 

4.ストレスマネジメント

精神的なストレスはアドレナリンを分泌させ、血糖値を不安定にさせます。治癒中はなるべくストレスを避けるようにするのが賢明です。また、自分なりのストレス解消法や、リラックス法を見つけ、うまく心と体をリラックスさせるように工夫しましょう。

また、自分自身やまわりの環境についてネガティブな考えを持っていると、ストレスを感じやすいものです。まちがった考えや思いこみが、知らず知らずのうちに、感じる必要のないストレスを作り出しているというのはよくあることです。思いこみや考え方は変えることができるので、必要な場合は心理療法の専門家の助けをかりてみるとよいでしょう。

 

5.その他

まちがった食事や生活習慣が低血糖症を起こす原因となり、さまざまなホルモンバランスの乱れを起こす原因となりますが、逆に、なんらかの原因による「ホルモンバランスの乱れ」が低血糖症を引き起こしている場合があります。

隠れた甲状腺機能低下症や、副腎機能低下症はその代表的なものです。これらのホルモンは血糖値を上げるはたらきがあるため、その低下が低血糖症の原因になっている場合があるのです。この場合、ホルモンバランスの乱れをととのえることが、低血糖症の治療になります。

血液中のホルモンを調べても、数値が基準値内に入っていた場合、異常なしと診断されることがほとんどであり、このような状態の多くはみすごされていると考えられます。ホルモンバランスの乱れについては本書の主題ではないので深くは触れませんが、これらの問題が疑われる場合には、ホルモン療法にくわしい医師の診断を受けることが必要です。

内分泌臓器(ホルモンを作る臓器)をいためてしまう原因として、食物アレルギーがあげられます。食物アレルギーがあると、アレルゲンに対抗するためにコルチゾール・アドレナリン・ノルアドレナリンなどのホルモンが過剰に分泌され、ホルモンバランスを崩す原因になることが指摘されています。食物アレルギーがある場合は、原因となる食品を避けることで、症状の改善が期待できます。この場合、IgE抗体ではなくIgG抗体をしらべる必要があります。

また近年の研究によって、ビタミンDが人間のホルモンシステム全体に多大な影響を及ぼしていることが明らかになっています。ビタミンDの欠乏が、ホルモンバランスの乱れ、免疫力低下、感染症、動脈硬化、自己免疫疾患、がんなどの重大な疾患を引き起こすと考えられているのです。先進国ではビタミンDの欠乏は疫病のように蔓延している、とさえいわれています。この場合、ビタミンDの血中濃度を調べ、ビタミンDの補給によって治療をおこなうことができます。

このほかにも、腸内細菌のアンバランス、カンジダ菌などの感染症、重金属の蓄積などが、低血糖症をはじめとするさまざまな難病や症状の原因となっている場合があります。適切な検査をおこない、原因に応じた治療をしていくことが必要です。

 

以上、抜粋終わり

健康体の折にサプリメントの摂取は

私はあまりお薦めしていませんが、

治療としてなら使用するのは

ありだと考えています。

なので、

自分で改善を考えられる場合は、

上記の栄養素を参考にして、

あまり高価なものは

使わなくても良いと思います。

自分に負担がかからない程度の金額のものを

使用すれば良いと思います。

バレンタイン

遅まきながら、

今年のバレンタインは

妻からだけでした。

しかし本当に貰いたい人だけで十分ですね。

義理チョコだと返すの大変ですから。

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