うつ病から脱出ー自宅でできる“首こり”ケア 1ー

今回は自宅でできる“首こり”ケアというテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

季節に関係なく、首は冷やさない

首の筋肉に負担をかけない生活を心がけると同時に、首を冷やさない工夫も大切です。実は、顔と首は人間の身体のなかで常に外気にさらされているのです。首が冷えると、筋肉のこりが出やすくなるだけでなく、首に集中している神経にもダメージを引き起こす危険があるからです。四六時中、外気にさらされている首は、外気温度の影響を最も受けやすいところです。

ファッション性を重視して、冬でも大きく襟ぐりの開いた服を着ている女性を見かけますが、冬は特に首こりの症状が悪化しやすい季節。外出の際は、必ずマフラーやスカーフを巻くなどして、首周りを陽寒してください。マフラーは長いものを用い、ゆったりと何重にもして首に巻きつけるようにすると保温効果が高まります。

また、夏でも油断は大敵です。暑いのは屋外にいるときだけ。省エネ志向になっているとはいえ、室内はどこもまだかなり冷房がきいています。特にオフィスは、スーツ姿の男性を対象に温度設定されていて、寒い場合が多いので、常にスカーフを巻くなどして、首の寒さ対策を講じてください。冷房風が直接あたる席に座っているような女性は、特に注意しましょう。

なお、次のような場合は、首を温めるのは禁物! 決して温めてはいけません。

まず、事故で外傷を負ったような場合です。外傷を負った直後は、冷やして炎症を鎮めましょう。次に、片頭痛です。片頭痛が起きたときに首を温めると、血管が拡張し、かえって痛みがひどくなります。

季節に関係なく、首は冷やさない

首の筋肉に負担をかけない生活を心がけると同時に、首を冷やさない工夫も大切です。実は、顔と首は人間の身体のなかで常に外気にさらされているのです。首が冷えると、筋肉のこりが出やすくなるだけでなく、首に集中している神経にもダメージを引き起こす危険があるからです。四六時中、外気にさらされている首は、外気温度の影響を最も受けやすいところです。

ファッション性を重視して、冬でも大きく襟ぐりの開いた服を着ている女性を見かけますが、冬は特に首こりの症状が悪化しやすい季節。外出の際は、必ずマフラーやスカーフを巻くなどして、首周りを陽寒してください。マフラーは長いものを用い、ゆったりと何重にもして首に巻きつけるようにすると保温効果が高まります。

また、夏でも油断は大敵です。暑いのは屋外にいるときだけ。省エネ志向になっているとはいえ、室内はどこもまだかなり冷房がきいています。特にオフィスは、スーツ姿の男性を対象に温度設定されていて、寒い場合が多いので、常にスカーフを巻くなどして、首の寒さ対策を講じてください。冷房風が直接あたる席に座っているような女性は、特に注意しましょう。

なお、次のような場合は、首を温めるのは禁物! 決して温めてはいけません。

まず、事故で外傷を負ったような場合です。外傷を負った直後は、冷やして炎症を鎮めましょう。次に、片頭痛です。片頭痛が起きたときに首を温めると、血管が拡張し、かえって痛みがひどくなります。

首のこりを起こす 原因を知って予防する

最後に、暮らしのなかで実行できる予防法について述べます。

ここに書かれたことを実行することで、病気を予防でき、症状の悪化を防ぐことができます。通院中の人が実行すれば、治療効果が高まるでしょう。

首こりは、

①うつむいた前傾姿勢を長く続ける(仕事をするときは、ほとんどこの姿勢)

②首を冷やす

③筋張状態が長く続く

④肉体的、精神的疲労が蓄積される

⑤頭や首に外傷を受ける

⑥同じ姿勢を長く続ける(人目の多い中で長い時間仕事をする)

ことにより起こります。

頸筋症候群にならないためには、こうした原因を取り除いて、首に負担をかけない生活習慣を身につける必要があります。ちょっとしたライフスタイルの工夫や改善で、心と身体の健康が大きく変わっていきます。

 

長時間のパソコン作業はデスクトップパソコンを利用する

どこでも手軽に作業でき、持ち運びに便利なノートパソコン。ですが、首への負担を考えると、ノートパソコンでの長時間作業はすすめられません。ノートパソコンの場合、目よりも低い位置にあるモニターをのぞき込むので、前かがみの姿勢を続けることになるからです。

今や、パソコンは、仕事はもちろん、日常生活でも欠かすことのできない必需品です。だからこそ、長期間パソコン作業を行う人は、デスクトップパソコンを利用してください。

デスクトップパソコンを利用する際は、首を曲げずに画面を見ることができるように、モニターの位置は眼の高さに調整しておきます。そして、背筋を伸ばして椅子に座りましょう。作業中は、猫背になったり、だらしなく座ったりせずに、椅子に深く腰を下ろして良い姿勢をヰープしてください。

姿勢を正しくして作業をするだけで、首の筋肉疲労度はかなり違ってきます。デスクトップパソコンでも同じ姿勢で長時間仕事をすることは、首の筋肉を傷めることになります。首の筋肉を休ませながらパソコンを使うことが大切です。

やむをえずノートパソコンを使ったり、首に悪い姿勢で仕事をしなければならないときは、15分に一度、30秒首を後方へ倒して、問題を起こす首の筋肉を休ませてください。(頸筋症候群の専用タイマーも作っていますので利用してください。タイマーを正確に使うとパソコンの仕事で首の筋肉を悪くすることはなくなります)

 

以上、抜粋終わり

上記のことを中止して

首を大事にしてください。

店舗での最後の日

この店舗での最後の日に

これまでずっと

応援してくださった方が

ご来店してくださりました。

この方たちにはずっと

支えていただき、

心より感謝申しあげます。

本当にありがとうございました。

IMG_0341

うつ病からの脱出ー頚筋症候群(頚性神経筋症候群)の最新治療 2ー

今回は同テーマの第2弾です。

著書『新型「うつ」首が原因だった!』から下記抜粋します。

通院治療は医師の指導に従い 根気よく続ければ効果的

通院治療は、最低でも週三日、できれば毎日、治療を受けることで高い効果が得られます。続けて治療を受けることで、最大限に治療効果が発揮され、完治までの時間を早めることができます。

一回の治療時間は三〇分種度です。個人差もありますが、毎日治療を受ければ、三カ月から一年程度で、不快な症状をほほ完全に消すことができます。

治療をはじめるとまず、精神症状であるうつ症状が消えます。次に身体症状が消え、さらに、他覚的異常所見が消えてゆきます。うつ症状がとれたからといって、中止してはいけません。すぐ再発が起きます。

通院を始めたら、医師の最終診断が得られるまで、決して自己判断で治療を中止しないことが肝心です。自覚症状がなくなっても、首の筋肉の異常、つまり他覚症状は残っています。途中で治療を止めてしまうと、半年から数年以内に再発するリスクが高まるのです。頸筋症候辞は、治療を受ければ九〇%以上完治します。

なかには、自覚症状が消えて身体が楽になると、自己判断で通院を中止してしまう人がいます。しかし、この病気は、自覚症状が消えても完治したとはいえません。頸筋症候群は、専門医の診断による他覚症状がなくなって、初めて完治したといえる病気なのです。

この病気は、直接、生命に関係しないために、症状が良くなってくると治療への取り組み意欲が下がることがあります。医師や医療スタッフの指導を最後まで守り、根気良く治療していく姿勢が大切です。

医師の治療方針に従って完治すれば、ほほ再発はしません。

東京周辺には六カ所の治療施設があります。関西には神戸三宮駅に隣接して治療施設があります。定期的に診察を受け、問診や頸筋の異常などのチェックをしたり、MRIやMRAの検査などを受けたりしながら治療施設でオーダーメイドの治療を進めています。

 

安静にして首を休める 入院治療は効果が高い

入院治療は、決まった期間内で確実に完治させることができます。

入院期間は、短い人なら約一カ月、長い人で三カ月程度が目安です。

現在、入院治療を受け付けているのは、香川県観音寺市の松井病院です。瀬戸内海に画した豊かな自然環境にあります。都会の喧喋を離れた静かな環境で、医療従事者の指導に従い、安静を守って首を休めることで、最大限の効果が上がります。

入院当初は、抗うつ薬などを服用している患者さんには、中止できる人は中止、できない人はそのまま服用を続けていただきます。充実した病院の管理体制のもと、医師の治療方針に従うことで、薬と手を切っていくことが可能になります。

病院には、同じようにうつ症状の悩みを抱える患者さんが大勢います。今までどの病院に行っても、誰に話しても理解してもらえなかった辛さを分かち合える仲間がいることは、とても大きな励みになります。共感できる仲間がいると、メンタル面でも良い効果が表れます。同じ病気と闘う同志ができると、精神的にも安定してきます。

治療には、「ホットパック」という治療が加わります。頚部を温めることで、首の血流が良くなります。温めることは、神経にも良い効果をもたらします。一日二回、首の筋肉の治療を行っています。

入院中は安静が大切です。治療や食事以外の時間は、基本的にベッドで安静にします。とにかく、首を休めるのが一番の治療だからです。携帯電話やパソコンを片時も手放せないという患者さんも、入院中は携帯電話やパソコンと縁を切り、首を休めることに専念していただきます。

ちなみに、病院食は瀬戸内でとれた新鮮な青魚が中心です。健康的な食生活も、治療効果を高めるはずです。

 

「頚ドック」で 自分の健康状態を知る

首の上半分は、脳の一部ともいえる大切な器官です。頸筋のこりが原因で、実に多くの病状が現れるということは、これまで説明したとおりです。

頸筋症候群以外にも、首の脊椎内に生じる代表的な病気としては、頚椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、脊椎動静脈奇形、頚髄血管障害、脊髄管狭窄症、頚髄空洞症、頚髄腫瘍、黄色靭帯骨化症などが挙げられます。

「今のところ自覚症状はないけれど、自分の首は本当に大丈夫だろうかふと不安に思う人には、頚ドックの受診をおすすめします。

頚の状態を知ることで、自分の健康状態がとてもよくわかります。

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以上、抜粋終わり

鍼灸治療でも自分の判断で症状が取れたので

継続をやめられる方がおられますが、

非常に危険です。

きちんと治っていないので、

再発の危険が伴うからです。

自己責任なので構いませんが、

結局は自分がまた苦しむことになります。

治療の終了は

必ず医師や治療家と相談してください。

うつ病からの脱出ー頚筋症候群(頚性神経筋症候群)の最新治療 1ー

今回は頚筋症候群(頚性神経筋症候群)の最新治療というテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

首こり検査の流れ

ここで、頸筋症候群の実際の治療について紹介します。治療は、次のような順番で行っていきます。

  • 問診表の記入

 

まず、 問診表の記入をしていただきます。五項目以上チェックがあれば、頸筋症候群の可能性があるので、首を集中的に検査し、首のこりが原因である不調かどうかを診ます。

  • 診察(写真184ページ)

 

患者さんが記入した問診表を見ながら、 頚部の触診を行います。三六カ所の頚筋のチェックポイント(55ページ)を触診していくことで、どの部分の筋肉に異常が起きているか、首こりの進み具合はどうか、重症度はどの程度か、いつ頃起きた異常かなどを診ていきます。

触診は、首だけでなく、首とつながっている肩や背中も必ず行います。

  • 瞳孔の診察(写真184ページ)

 

問診表の一三、一四、一五にもあるように、首こりからくる瞳孔の異常をチェックします。「イリスコーダー」と呼ばれる瞳孔反応測定装置を使って、光に反応して、瞳孔の直径がどのように変化するかを見ます。どの程度閉じにくい状態にあるのかなど、瞳孔の機能検査を行います。

  • 各種精密検査

 

この時点で、頸筋症候群と診断はできません。他の深刻な病気が潜んでいる可能性があるので、さらに五種類の精密検査を行い、慎重に診断結果を出します。

これらの検査によって、他の病気が見つかり、当センターでの治療が難しい場合は、しかるべき総合病院をすみやかに紹介しています。

  • 血液検査

通常のクリニックで行っている血液検査と同じ内容です。血液検査から、貧血などの首の筋肉異常以外の病状が見つかる場合があります。

  • 頚部のX線検査

レントゲン検査を行い、ストレートサイン(62ページ)がないかどうか、首の筋肉の変性がどの程度進行しているかなどを診断します。

  • MRI検査(写真184ページ)

人工的に作った磁場を用いて、コンピュータで体内の断面画像を撮影します。首の七つの椎骨の間にはクッションの働きをする椎間板があり、この椎間板の一部がはみ出して神経を圧迫する「頚椎椎間板ヘルニア」などの症状がないかなどを診断します。経験的にわかっていることですが、椎間板の出方によって頸筋症候群の治療期間が変わります。

椎間板の状態によって、入院の場合、治療期間を一カ月、二カ月、三カ月、三カ月以上の四段階に分類しています。椎間板が突出していると、治療期間は長くなります。外来の場合は通院の頻度によって異ります。

脳のMRIでは脳梗塞や脳内出血、脳腫瘍なども、この検査で確認できます。

  • 平衡機能検査

身体のふらつき度を計測できる「重心動揺計」を用いて、めまいやふらつきの度合いを調べます。問診表の項目五や六にチェックを入れていない人でも、自覚症状がないだけという場合があるので、念入りに調べます。重心動揺計で、めまいの度合いもチェックできます。

  • 脳波検査

頭皮に電極を付けて、大脳の働きによって発生する脳電流の変動をチェックします。MRIの画像診断ではわからない脳の異常を調べるため、脳波を撮ります。

特殊な頭痛の場合、脳波の異常で判明することもあります。

  • 診察

 

以上の検査結果を見ながら、②の診察では不完全だった点を中心に、もう一度診察を行います。この時点で治療期間の見当がつくので、通院で治療していくか、入院で治療していくかを、ドクターと患者さんと話し合いながら決めます。

そのあと、当センターの専門担当者と今後の治療について相談します。

首こりを治す 最新の物理療法

治療は東洋医学と西洋医学を併用させたものです。

基本的に、抗うつ薬や痛み止めなどの一時しのぎの薬は用いません。患者さんの一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイド治療を施します。

定期的に再診察を行い、症状の経過をみながら、首の治療ポイントを変えていく、ピンポイント治療を行います。

 

低周波治療器(写真184ページ)

特殊な低周波治療機器を二種類用います。市販されている低周波治療機器と同様の効果を想像されるかもしれませんが、そうではありません。

通常の医療用低周波治療機器とは波形が違い、筋肉のより深いところでこりをほぐせるようになっており、治療効果は全く違うものになると考えてください。各種の低周波治療機器を使ってその効果を試した結果、最も治療効果の得られるものを使用しています。同じ低周波治療機器でもその使用法が違うと効果がでません。患者さんそれぞれに悪い箇所が違うので、どの箇所でどのように首の筋肉の異常が起きているのかを見極めてから治療を行います。

 

遠赤外線

低周波治療機器を使って治療している間に、首を遠赤外線で温めます。遠赤外線を併用することで、低周波治療と相乗効果が期待できます。

 

電気鍼

長年の研究から見つけ出した首のポイントに鍼を打っていきます。これは私の経験に基づいたポイントで、いわゆる東洋医学の経絡のツボとは異なるポイントです。

椅子に座って腕を枕に顔を伏せた状態で治療していきます。痛みを感じることはほとんどなく、リラックスした状態で受けられます。

 

点滴

補助的に神経を調整するビタミンBを点滴します。点滴は、飲み薬に替わることもあります。我慢できないほどの激しい痛みを伴う患者さんには、対症療法として一時的に痛みを鎮静させる薬や注射を処方することもあります。

 

以上、抜粋終わり

病院なので

検査が充実していますね。

治療も筋肉をほぐすことに特化した内容で、

我々からみれば局所治療ですが、

しかし結果を出されているのですから

素晴らしいのではないでしょうか。

しかしこれらの治療内容は

東洋医学的鍼灸治療をしている鍼灸師でも

方法は違うけど行っている内容です。

この医師の治療は素晴らしいですが、

全ての方がこの医師に診断をお願いするのは無理があるかもしれません。

もしこの先生にお願いするのが難しい環境の方は、

前回も申しましたが、

近くの鍼灸院で相談してみてください。

鍼灸師は筋肉をほぐすのは得意分野です。

自分でもほぐす方法はありますが、

まずはプロの方の診断のうえで、

指導を仰ぐことをお薦めします。

うつ病からの脱出ーなぜ、精神科・心療内科では改善されないのか。うつの常識を検証する。 2-

今回は同テーマの第2弾です。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

SSRIの服用と暴力行為との因果関係を認め、注意を喚起

抗うつ薬「パキシル」などのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を服用した後、興奮や攻撃性、易刺激性などの副作用報告の中に、自殺関連のみならず、他人に危害を与えたなどの症例が含まれていることから、医薬品医療機器総合機構安全部はSSRI等の服用と他害行為との因果関係について調査を行いました。

精査の結果、パロキセチンの副作用報告二件とフルボキサミンの副作用報告二件において、医薬品と他害行為との因果関係を否定できないと評価しました。

これを受けて、SSRIであるパロキセチン、フルボキサミン、セルトラリンと、SNRIであるミルナシプランについて、使用上の注意を改訂し、「重要な基本的注意」の項に、興奮、攻撃性、易刺激性等に対する注意喚起などを追記することが妥当であると評価しました。

(厚生労働省による二〇〇九年五月八日発表資料を要約)

 

抗うつ薬の使用上の注意に、自殺リスクを盛り込む

厚生労働省医薬食品局は、二〇〇七年一〇月三一日に改訂を指導した医薬品の使用上の注意について、改訂内容を発表しました。

今回行った複数の抗うつ薬の臨床試験において二四歳以下の患者さんに自殺念虜や自殺企図などのリスクが増加したという試験結果に基づき、抗うつ薬の全般的な使用上の注意として、「①二四歳以下の患者においては、自殺念慮や自殺企図のリスクが増加すること」「②うつ症状のある患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあること」「③家族等に自殺念虜や自殺企図のリスクについて十分な説明をすること」などを盛り込んで、注意喚起を図ることにしました。

(厚生労働省医薬食品局による二〇〇七年二一月発表資料を要約)

 

抗うつ薬、飲み始めに高まる自殺企図

三環系抗うつ薬を含めて、現在、日本で使用されている抗うつ薬(スルビリドを除く)は、飲み始め時期に、自殺者が増える恐れがあります。そのため、二四歳以下のうつ病の患者さんにこれらの抗うつ薬を使用する場合は、リスクと長所をよく考慮して慎重に取り扱うようにという指導がなされています。

これは、SSRIを使い始めたり、用量を変更したりするときに、不眠、不安、焦燥感から易刺激性(音、接触など、刺激に過敏になった状態)、衝動性亢進、アカシジア、躁状態、自傷・自殺企図などの賦活症候群が発症する可能性が指摘されたことが背景になっています。

(『自殺予防マニュアル第2版』 (社団法人日本医師会編集/西島英利監修)参考)

 

薬に頼らない治療の実践

一方、頸筋症候群の治療は、西洋医学と東洋医学を併合させた薬物と理学療法(物理療法)で行います。

薬は部分的にしか使いません。ここが、一般的な病院や精神科、心療内科との大きな違いといえるでしょう。一時的に薬で痛みなどを抑える対症療法ではなく、首の異常の原因を根本から取り除く根本治療を行います。

入院中は、神経に作用するビタミンB類の点滴を行い、状態によっては点滴を飲み薬に代えることがあります。

あまりにも首の痛みがひどくて我慢ができない患者さんには鎮静剤などを処方することがありますが、一時的に痛みを抑えるだけで、基本的に薬は用いません。

うつ症状を訴えて入院している患者さんのなかには、それまで抗うつ薬による薬物療法を受けてきた人も少なくありません。そのような場合、いきなり抗うつ薬の服用を中止するようなことはせずに、首の治療をしながら症状の消失具合を見て、徐々に減薬していきます。

常用していた薬の服用をいきなり中止すると、不安や焦燥、不眠など、禁断症状のような離脱症候群を起こす可能性があるからです。しかし、この治療法では、治療終了前までに抗うつ薬を切るのが原則です。入院前にのんでいたクスリは、入院時にできれば切ります。が、すぐに切れない場合は、そのままにして症状を見ながら減量してゆき、原則的にゼロにします。

自殺未遂を繰り返すほど重症のケースでも、首の治療で自覚症状や他覚症状が消えていくにつれ、抗うつ薬から解放されて、元気になっていった症例がたくさんあります。

 

イギリスでも抗うつ薬に頼らない治療を実践

二〇〇九年に放映された『NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる』 でも、治療が長期化している患者さんの多くが、不必要に多くの種類や量の抗うつ薬を投与されているという現実があるのだと語られていました。うつ先進国の英国では、二年ほど前から抗うつ薬に頼らず、カウンセリングによる「心理療法」を中心に、うつ病治療を進めて効果を上げているそうです。

 

以上、抜粋終わり

海外ではもううつ病は薬物療法では治らないことがわかってますので、

とっくに他の治療法に切り替わっているようです。

しかし日本では情報統制のおかげで、

そのことは知られていません。

情報は大資本の製薬会社が仕切ってますので、

薬が売れるような情報しか流していません。

私がこれまでお伝えしてきた情報は

亜流であり、

信じられないかもしれません。

キチガイだと思っている方も多いと思います。

しかし心の片隅に断片だけでも覚えていただければ、

いつか真実が明るみになったときに、

理解できると思います。

うつ病からの脱出ーなぜ、精神科・心療内科では改善されないのか。うつの常識を検証する。 1-

今回からなぜ、精神科・心療内科では改善されないのか。うつの常識を検証するというテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首だった!』から下記抜粋します。

首治療に関する 医師の認識不足という現実

最も大きな問題は、精神疾患とは異なる新型うつ(頚筋性うつ)に対して精神疾患として治療していることです。原因は他にあるわけですから治るはずはないのです。

頚筋性うつは、一般的にいわれているうつ病とは異なります。ですから、精神科に通って真面目に抗うつ薬を飲んでいても、ほとんど意味がありません。

薬を服用したからといって首のこりが解消するわけもなく、いたずらに抗うつ薬の副作用に悩まされることになります。

重ねて言いますが、頚筋性うつは首の異常が原因であり、その二次的症状としてうつ状態に陥っているのです。精神疾患ではありませんので、首を治療しない限り、このうつ症状は改善されません。

また、六キログラムもの重い頭が乗っているわけですから、バランスを崩した首の筋肉を放っておいても決して自然治癒することはありません。

一方で、首治療の専門医不足は深刻です。首こりを自覚していない人のほうが珍しい現代社会にあっても、首の筋肉を専門に研究する医師は、日本中どこを探しても見当たりません。その理由は、次のようなものです。

まず、医学界では「首の筋肉が原因で起こる病気はない」とされ、大学の解剖の授業でもいまだにほとんど教えていないのです。

医学部の専門課程で最初に学ぶ必須プログラムである「解剖学」でも首の筋肉の異常で起きる病気はないというので省略して、教えていないのです。

学生たちは、こうして首の筋肉の重要性について学ばないまま、一人前の医師として社会に巣立っていくわけです。

私は医師が首の筋肉の知識をどれくらいあるか知るために講演会やセミナーでドクターに質問します。50人から100人くらいの集まりで何度も試しました。僧坊筋は誰でも知っているので、その下にある上下に走る大きな筋二つの名前を言える人はいるかと聞いてみると頭板状筋と頭半棘筋と答えられたドクターは、(全部で1000人ぐらいのドクターに聞きましたが)一人もいませんでした。それほどに首の筋肉は、だれも知らない、だれも注目していなかったのです。

次に、現在の細分化された医療体制も問題です。

私は、日本脳神経外科学会とその間連学会に所属し、二〇〇四年には三〇年来続けてきた頸筋症候群の研究成果を、学会で発表しました。その後もたびたび、自分の所属している学会で治療結果などを発表しています。しかし、私は精神科、眼科、耳鼻咽喉科、内科、循環器科などの学会に属していません。ですから、脳神経外科以外の医師に、この病気について知ってもらう機会がほとんどないのです。

本書で説明しているように、頸筋症候群は首の筋肉のこりが自律神経に影響を及ぼし、うつ症状をはじめ、ドライアイなどの目の異常、めまい、血圧の不安定、胸の圧迫感、発汗異常、冷え、のぼせ、疲労感、不眠など、さまざまな症状を引き起こします。

しかし、頚筋症候群からうつ症状が出ている頚筋性うつの患者さんが精神科医を訪ねても、首の症状は無視されてしまいます。精神症状だけを診て、薬物療法を施されてしまうのです。首の筋肉の異常は放置されたままです。これでは、病気の本質(首の筋肉の異常)を根本から治療することにはならず、気休め的な症状を少しやわらげる治療にしかなりません。

当然のことですが、患者さんはその原因が首にあることを知りません。そのため、精神科、眼科、耳鼻咽喉科、内科、循環器科など、各科を転々とするわけです。しかし、検査を受けても異常は見つからず、「不定愁訴」で片付けられてしまったり、他の病気と誤診され、最適とはいえない治療を受けることになります。

これでは患者さんの症状は改善されず、他の専門医をワンダリングすることになってしまいます。専門医間の情報交換の場がもっと活発であれば、患者さんがこのような不利益を被ることなどないと、とても残念に思います。

そこで、私たちは、二〇〇九年七月に専門外の日本うつ病学会で新型うつ(頚筋性うつ)を発表しました。

最近、頸筋症候群の治療を見学するために、精神科の医師らが当センターを訪れています。「器質的疾患のうつがあり、その異常部位である首の筋肉を治せばうつが消える」ことが認められつつあります。

首の筋肉の異常で起きる症状は、脳神経外科以上に神経内科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、内科、消化器科、循環器科、呼吸器科、歯科口腔外科、皮膚科、産婦人科、精神科、心療内科などに属するほどたくさんの症状が出るので、どこの科を受診してもその科の症状を少し軽くする薬での対症療法で、悪く言えば、一時しのぎのごまかし療法に終わってしまいます。そのため次々と出る症状のため各診療科をワンダリングすることになるのです。ドクターの立場から言えば、不定愁訴の患者さんをみるのは、きちっと治せないのでいやがる人が多いのです。

 

以上、抜粋終わり

今のドクターは専門に特化しているため、

専門外のことはわかりません。

しかし人間は機械ではないので、

パーツだけの問題ではなく、

いろんなところが相互に関係しています。

つまり全体的に見れなければ、

問題や原因を突き止めることが難しいのです。

だから症状を緩和させるところが

精一杯の治療なのです。

しかし国民の方はそんなことは知りません。

病院へ行けば病気は治ると思い込んでいます。

西洋医学が対処療法ということも知らずにいます。

今の情報化時代にまだそんなことも知らないことが問題ですが、

国民は無関心なので、

仕方ありません。

結局は自分で自分の首を絞めることになるだけです。

 

うつ病からの脱出ーうつ病と新型うつ(頸筋性うつ)とを 見分けるポイント 2-

今回は同テーマの第2弾です。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

仮面うつ

最近よく耳にするようになった言葉が、「仮面うつ」。これは、本来うつ病に現れるはずの精神症状があまり表面化せず、肩こりや頭痛、倦怠感、不眠など、主に自律神経の症状が主に出て、うつ症状はあまり表に出ない病気です。

精神科ではこれを「軽症うつ」に分類して治療していますが、これについても問題です。仮面うつは、私たちの臨床経験では、首の筋肉の異常による頚筋性うつであり、頚筋の治療でほとんどが治っているのです。

 

更年期障害

ほてり、のぼせ、頭痛、イライラ、不眠、冷え症、動悸、めまい、肩こり、腰痛、目の疲れ、血圧不安定など、さまざまな不定愁訴を生じる更年期障害。

閉経を迎える女性が不定愁訴を訴えると、すぐに更年期障害という診断で片付けられてしまいがちですが、本当にそうなのでしょうか?

更年期障害に多い症状の一つが、一時的に顔や身体がカツと熱くなり、汗をかいたりするホットフラッシュです。これは体温調節や汗の分泌などをコントロールしている自律神経の失調によるものです。

更年期障害の治療はホルモン補充療法が一般的ですが、ホルモンに異常が見られないのに不定愁訴に悩まされている場合は、必ずしもホルモンバランスの変調からくるのではなく、首のこりが原因である可能性が高いのです。

 

男性更年期障害(燃え尽き症候群)

これまで、更年期障害は女性特有の不調であると考えられてきましたが、最近になって、男性にも女性の更年期障害と同じような症状が現れることがわかってきました。これは、テストステロンという男性ホルモンの減少が原因であるといわれています。

症状として多いのが疲労感です。そのほか、仕事が辛いと感じたり、集中力が続かない、やる気が出ない、イライラするなどのうつ症状、不眠、肩こり、ほてり、のぼせ、手足の冷え、汗をかきやすい、性欲がなくなるなどの性機能障害も見られます。初老期のうつでも触れましたが、この年代の男性は、過労によってひどく首がこり、頚筋に異常をきたしている人たちが少なくありません。

頚筋症候群の患者さんが、男性更年期障害と間違われて診断されていることが非常に多いので、注意すべきです。男性更年期障害と診断された人が首の筋肉の治療で完治しているのは事実です。

 

慢性疲労症候群

仕事や家事に支障をきたすだけでなく、ときにはベッドから起き上がれないほどの強い疲労感や倦怠感に六カ月以上にわたって襲われ、うつ症状や記憶力の低下、不眠、微熱などに悩まされる病気が、慢性疲労症候群です。

慢性疲労症候群の研究は、一九八〇年代から行われ、ウィルスやストレス、免疫異常、うつ病の変性など、さまざまな原因が挙げられていますが、まだ特定はされていません。

治療法も確立されておらず、日本では今のところビタミン剤や漢方薬、抗うつ薬などを組み合わせた治療が行われているそうです。また、専門外来までできていますが、そこで治療を受けて治らなかった患者さんが当センターにたくさんきています。

多くの慢性疲労症候群の患者さんの症状が、首の治療で完治しています。

慢性疲労症候群で悩むかなり多くの人たちは、頸筋症候群である可能性が高いと考えられます。

 

繊維筋痛症

線維筋痛症とは、首や肩、腰はもとより、眼の奥や口の中まで、全身に耐えがたい痛みが走る難病で、中高年の女性に多い病気だといわれています。

全身の筋肉の痛みに伴って、不眠や疲労感、下痢、不安感や憂うつ感などのうつ症状が現れますが、検査をしてもほとんど「異常がない」と言われてしまいます。

この病気は原因も治療法もわからない病気です。頚筋症候群と線維筋痛症は全く別の病気で直接何の関係もありません。よく間違われることに、注意すべきです。

 

以上、抜粋終わり

上記にあげられた疾患は

どれも西洋医学では治りにくいものばかりですが、

経絡治療では改善可能なものばかりです。

慢性疲労症候群が副腎の疲労によるもので、

これは食事が原因です。

そのため食事の改善が必要です。

特に糖分の取り方に原因があるため、

注意がいります。

線維筋痛症は東洋医学で言えば、

経筋の問題なので、

経筋治療を主体とした治療で改善可能です。

東洋医学的治療ができなければ、

改善は難しいと思われます。

精神疾患と言われているものは、

経絡の調整をしていくことによって、

改善可能です。

いわゆる西洋医学が苦手な分野は

東洋医学が得意としています。

つまりこの分野は鍼灸治療で改善可能なのですが、

ほとんどの国民は知りません。

それはこの国が医療を

西洋医学に限定していることに起因しています。

これはこの国が産業重視にしており、

本当に国民の健康を考えていないからです。

政治家や厚生労働省の役人は企業の方を向いており、

自分たちの利益しか考えていません。

当然本当に良い情報は流しませんから、

国民は知りません。

本当に自分の健康を守りたいのであれば、

自分で信用できる情報を集めるしかありません。

それができない人は

やがて病院のお世話になることでしょう。

 

うつ病からの脱出ーうつ病と新型うつ(頸筋性うつ)とを 見分けるポイント 1-

今回はうつ病と新型うつ(頸筋性うつ)とを 見分けるポイントというテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

私がうつ病と新型うつ(頸筋性うつ)とを 見分けるポイント

繰り返し述べていますが、頸筋症候群の場合、身体症状が全身に現れた状態が長く続くと、二次的に精神症状のうつが出てきます。

ですから、患者さんの診察をする場合、初診時に問診票のチェック項目のなかで、身体症状と精神症状のどちらが先に出たかが一つの判別ポイントになります。身体症状より早く精神症状が出ていれば、大うつ病や双極性うつ病である可能性が高いと予見することができます。

一方、頸筋性うつの場合は、治療効果が現れると、問診表の精神症状に関する項目から自覚症状が消えていきます。身体症状の項目で該当していた症状が三分の二程度に減少する頃には、精神症状がなくなっているケースがほとんどです。

身体症状よりも精神症状が先に消えるかどうかが、うつ病かうつ症状を見分ける重要なポイントになります。

なかには、精神疾患のうつ病と、頸筋性うつ症状を併発しているケースもありますが、その場合でも首の異常が改善され、首の筋肉からくるうつ症状が取れていくことで、うつ状態はかなり軽くなります。

このような合併例の典型的な場合は、治療してゆくうちに身体症状の不定愁訴が問診の中で少なくなってゆき、最後はゼロとなり、六つの精神症状だけとなります。

とはいうものの、残念ながら、初診の時点では、その病状が頸筋性うつ症状なのか、精神疾患のうつ病なのかをある程度判別できますが、確定診断することはできません。治療を進め、症状がとれた結果で判断するしかないのです。

首の異常からくる症状がすべてとれても、精神症状に関する問診表の症状が残っている場合は、精神疾患のうつ病と合併していたと考えます。

このような患者さんは器質的な疾患は治療してなくなりましたので、あとは頸筋症候群の治療では治りません。精神科や心療内科での治療が必要となります。

 

誤診されやすい関連した病気

頸筋症候群は、うつ病以外にもさまざまな診断名をつけられてしまいがちです。いくつか代表例を挙げましょう。

 

初期のうつ

最近増えているのが、四〇歳代、五〇歳代という中高年層に見られる初老期のうつです。増えている原因ははっきりしませんが、会社での立場的なプレッシャーや家庭での問題など、年代的に心労が増えることが、うつの引き金になっている可能性があります。しかも、この年代は自殺者が多いので、要注意です。

中高年でうつ症状が出ると、年齢的な身体機能の低下を理由に挙げる精神科医もいますが、長年にわたって蓄積されてきた首への負担が、この年代になってダメージとして一気に表面化した結果であることが、容易に推測できます。

仕事で重責を担い、疲れをとりきれない生活を毎日続けているこの世代は、首のこりに起因して、うつ症状が現れている可能性が非常に大きいといえます。この年代では、驚くほど首のこりがひどい患者さんが大勢います。

 

若年性アルツハイマー、痴呆症状

頸筋症候群の患者さんの中には、記憶力が悪くなって、ボケがはじまったのではないかと心配している人が多いのです。そういう人は問診表の「二五 集中力が低下して、一つのことに集中できない」にチェックが入っています。なかには、働き盛りの若い人たちもいて、皆さん「若年性アルツハイマーや痴呆症状ではないか?」と心配しています。

これは、集中力の低下による物忘れが原因です。そのような場合、「ミニメンタルテスト」という認知症テストを行います。

この検査を受けると、ほとんどの人は満点に近い点数を取ることができ、認知症ではないことがわかって安心します。認知症ではないことを確認して、頚筋治療に専念することで、物忘れの症状がなくなります。

 

パニック障害

パニック障害とは、満員電車や飛行機、ショッピングモールなどの、人が多く集まる閉鎖的な空間、レジ待ちの最中、車道や広場などの歩行中に、突然強いストレスを感じて不安感に襲われ、パニック発作を起こす疾患です。

従来の精神科の考えでは、不安神経症の一つで、動悸、息切れ、発汗、めまいなどの自律神経失調症状が現れます。パニック発作が続くと「またその発作が再発するのではないか」と恐れる予期不安が生じるようになり、このような症状が続くことで、うつ症状を併発することがあります。

パニック障害は、精神科や心療内科の分野であると思われがちですが、これらの症状は自律神経失調の発作といえるものです。ですから、精神科の従来の治療では治りません。

パニック障害に対しては、自律神経系の薬の服用と、交感神経が集まる星状神経節にブロック注射を打って血管を広げる治療も今まで行われてきました。私たちの経験では自律神経系の薬で治ることはありません。また、星状神経節ブロックも危険性が伴うわりには、治った例を知りません。

パニック障害は、自律神経失調の発作です。私は世界ではじめて自律神経失調の治療法を完成させました(二〇〇八年第六十一回日本自律神経学会で発表)。この治療法で今までパニック障害で私のところで治療した患者さんは、ほとんど全員治っています。パニック障害は精神疾患ではなく、自律神経失調の発作だと私は考えています。今までの精神科の分類には再考の必要があります。

 

以上、抜粋終わり

私は精神病としてのうつ病はないと考えています。

うつ症状としてこの器質的首こりからくるものと、

低血糖症からくるものと、

主にこの2つが原因ではないかと考えています。

確かにきっかけは精神的ストレスかもしれませんが、

これは自律神経の機能がおかしくなっていたり、

ホルモンバランスが崩れることによって、

耐ストレス性が悪くなり、

精神的ストレスで症状が重くなると考えています。

根底には日常生活の食の問題、

生活環境の電磁波の問題など、

現代の外部要因の悪化によるものだと

考えています。

日常生活を見直し、

自分が一番影響を受けている要因を

改善しない限り、

一旦はその病気から回復したとしても、

今後も他の病気となって、

現れてくるように思います。

 

 

うつ病からの脱出ーうつから奇跡のカムバック Case 7ー

今回はCase7の方の紹介です。

著書『新型「うつ」原因は首だった!』から下記抜粋します。

Case 7

ムチウチを繰り返した結果、 首が原因でパニック、うつになった

39歳 女性 Iさん

いつも風邪をひいているようで、微熱、頚部熱がひどくなり、二年前から、めまい、ふらつきで、一年以上家から出られなかったIさん。さらにパニック発作が起こり、うつ症状も出現してきました。

 

症状経過

私は、三二歳のとき、強い首の筋肉の痛みでベッドから起きられなくなりました。三二歳までに合計一〇回頭を打ったりムチウチを起こし、そのうち大きなムチウチが五回もあり、首の筋肉にはダメージが蓄積し、体中にいろいろな症状が出てきました。

体がふらついて、ときどきグルグル回るめまいが起きて、一年間も家の外に出られない状態が続きました。体がだるくて、起きていられない。家の中でも寝たきりのような状態になっていました。何もする気になれず、体もついていかない状態でした。ある時、脈が急に速くなり、頭から血の気が引くような思いがして、息苦しくなり、パニックの発作が起き、心療内科で「パニック障害」の診断を受けました。微熱が続いたのでいろいろな検査を受けましたが、原因は不明でした。

気が滅入り、うつ症状が出現してどうにもならなくなり、頸筋症候群のことを知って受診しました。首の筋肉のチェックポイント三六カ所すべてに異常が見つかり、入院をすすめられました。ベッドの空きがなかったために一〇カ月待ち、ようやく入院できました。

入院一週間の治療で、六つあったうつ症状のうち、五つが消えていました。

二週間後には、身体症状(不定愁訴)が二五から八になっていたのです。

こんなに早く治療効果が出てきたのにはびっくりしました。入院して良かったと本当に思いました。

二カ月後には、ほとんどの症状がなくなり退院。今までにないほど幸せで、元気に過ごしています。

 

解説

Iさんは、入院して治療を開始すると、すべてあったうつ症状(六症状)は一週間の治療で五症状減り、一つだけとなりました。

二週間後には二五あった身体症状が一七症状もとれて八となり、急速に治療効果が現れました。頭痛、めまい、ふらつき、心悸亢進、微熱、胃腸症状などが改善し、見違えるほどよくなりました。

Iさんの場合も、うつ症状が身体症状より先に消失するという、新型うつの特徴が出ています。

今回紹介したすべての症例で、うつ症状が身体症状より先に消えます。これは頸筋性うつの発症のメカニズムを考える上で大変重要な所見です。身体症状(不定愁訴)が原因でうつ症状が出現し、治療を始めるとうつ症状が先に消えます。その後、身体症状は、首の筋肉の他覚的異常所見の減少と平行して減少していき、他覚的異常所見より先にゼロに近づいていきます。

Iさんは家庭の事情で入院期間八週間後に退院したので、自覚症状も他覚的異常所見も二つずつ残りました。もう少し治療を続ければ両方ともゼロとなったに違いありません。

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以上、抜粋終わり

これですべてのCaseをお伝えしました。

入院治療すると

もともと治癒率が高いので

いい結果が出ています。

この先生の治療は

頚部の硬いコリを

鍼灸治療でとっておられるようです。

つまり鍼灸師でも同じようにすることが

可能であるかもしれません。

この先生は電気鍼のようですが、

別に電気鍼でなくても

鍼灸師なら、

自分の得意な手技で

コリをとることが出来ると思います。

遠くてこの頚筋治療をしている先生に

お願いしたくてもできない方は

近くの鍼灸治療院に相談して、

お願いしてみれば良いと思います。

うつ病からの脱出ーうつから奇跡のカムバック Case 6ー

今回はCase6の紹介です。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

Case 6

一七歳で首こりを自覚。 二〇歳でうつ症状が出て、通学を断念

23歳 女性 Hさん

体調不良により学校に通えなくなったHさん。心療内科の診断では「うつ病」。うつ病治療でパキシルを服用していましたが、パニック発作を繰り返していました。

 

症状経過

私は一七歳の頃から、首こり、肩こりが起こるようになり、体調が少しずつおかしくなっていきました。手足が冷たくなったり、異常に汗が出たり、二、三時間体を起こしていると頭が痛くなったり、自分の周りを周囲の景色がグルグル回ったり、歩いているときにふらつきを感じるようになりました。

二〇歳のとき、何もしたくなくなり、学校へ行けなくなりました。心療内科を受診したところ、「うつ病」の診断でパキシルを処方されました。

二一歳のとき、電車の中で急に脈が速くなり、顔に冷や汗が出て、息苦しくなり、吐き気も出て死ぬほど苦しい発作でした。以来、人混みや電車に乗れなくなったのです。パキシルを飲み続けても、パニックの発作は続きました。夜も眠れなくなってしまいました。

あらゆることに興味がなくなり、何もしたくないという毎日が続きました。気分は最低にまで落ち込みました。こうした不調の状態を誰も理解してくれない、幸い日々が続きました。

頚筋症候群のことを知って受診をしたところ、首の筋肉のチェックポイント全部に異常があり、入院治療をすすめられました。が、すぐに入院できず、外来通院を半年続けてから入院しました。

入院して、私は全国各地からやって来て入院している患者さんが多いことに驚きました。ヨーロッパやアメリカから来て入院している患者さんとも知り合いになりました。入院患者さんは、誰もが「家にいるとき、家族や周囲の人たちから、この病気に対する理解を得られない状態で辛かった」と、口をそろえて言っていました。

周囲から『仮病』『怠け病』と思われ、孤独な状態たったのに、入院してみると皆が同じ体験をしており、同じ病気と闘う仲間たちが大勢いることがわかり、精神的に驚くほど安心感を持つことができました。

パキシルは入院前から一日一錠(10㎎)飲んでいました。

入院二週間後には、気分の落ち込みやイライラ、不安感など、うつ症状がどんどんなくなっていきました。ドライアイや急に暖かい部屋に入ると、顔が赤くなるといった体温の調節異常がなくなり、頭痛も改善されるなど、体調もどんどん良くなっていきました。四週間後には、入院以降起こっていたパニック発作が起こらなくなっていたのです。

七週間後には、首、頭、肩の痛みが部分的になっていました。それまであった、歯が抜けそうな感覚もなくなりました。

九週間後には、食欲が戻って食事を全部食べられるようになっていたのです。

一〇週間後には、この二、三年でもっとも元気な状態を実感していました。

一三週間後にはパキシルを中止しました。一六週間後には体が楽になり、少しずつ元気になっているのを実感しました。

退院時には、うつ症状は完全になくなったままで、その他の症状もほとんどなくなっていました。

よくよく考えてみると、この病気は一三歳頃から出ていたように思います。小学生の頃、自転車に乗っていて、転んで頭頂部に外傷を受けたあとに、体調が悪くなったことを思い出しました。

現在、調子は良好。どこも悪いところはなく、いたって健康です。

 

解説

Hさんは、入院三週後には「気分が落ち込む。気が滅入りそうだ」という精神症状がなくなりました。「わけもなく不安だ」がなくなり、「イライラして焦燥感がある」も消えました。体調も良くなり、ドライアイや、急に暖かい部屋に入ると、顔が赤くなるといった体温の調節異常、頭痛も改善されました。気分が悪くなることも、なくなりました。

四週間後には、パニック発作が(入院以来)起こらなくなりました。

七週間後には、全体にあった首、頭、肩の痛みが、部分的になりました。それまで続いていた、歯が抜けそうな感覚もなくなりました。

九週間後には、食欲はすっかり戻り、食事が進み、日増しに良くなっていくことが自分でも感じられました。

一〇週間後には、この二、三年で最も元気な状態にまで回復しました。

しかし、一二週間後には、まだ小さな波があり、月に一回ぐらいの割合で食欲が落ち、体調が悪くなることはありましたが、波は小さくなっていまし た。 一三週間後には、パキシルを中止しました。

一六週間後には、身体が楽になり、少しずつ元気になっているのを実感しています。その後、不定愁訴も他覚的異常もほとんどが消失し一七週間後に退院しました。

退院後一年経過しましたが、現在もHさんは退院時と変わらず調子が良く、元気で健康な状態です。

パニック障害を抗うつ薬で治療されている症例が多いのですが、パニック障害の症状は自律神経失調の症状ですので、自律神経失調の治療で治るのはあたり前でケース5と同じです。

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以上、抜粋終わり

入院治療されか方は

みなさん順調に回復されていますね。

入院の順番待ちが多いようですが、

これもそれだけこの治療が素晴らしいからでしょう。