うつ病からの脱出ー血糖調節のしくみ 2ー

今回は同テーマの第2弾です。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

そして、血糖値を左右するキーポイントになるのが、すい臓や副腎をはじめとする内分泌腺とよばれる臓器です。これらはホルモンを分泌して、血糖値の安定に重要なばたらきをしています。

◆肝臓による調節

肝臓はインスリンに関係なくグルコースをとりこめる臓器の代表であり、血糖値を安定させるために重要な働きをしています。

食後など、血糖が十分にあるときには、グルコースをとりこんで、貯蓄型の糖分であるグリコーゲンとしてたくわえます。さらに余分にグルコースがあるときには、脂肪に変えてたくわえます。

空腹時など、血糖値が下がったときには、肝臓がグリコーゲンをグルコースにもどすか、またアミノ酸や乳酸・ピルビン酸などの物質からグルコースを作る「糖新生」をおこなって、血液中のグルコースを増やし、血糖値を上げます。このように肝臓は血糖値の安定に大きく関係しています。

そして、血糖値を左右するキーポイントになるのが、すい臓や副腎をはじめとする内分泌腺とよばれる臓器です。これらはホルモンを分泌して、血糖値の安定に重要なばたらきをしています。

◆すい臓による調節

すい臓は、「血糖値が高いか低いか」ということをつねに監視している、いわば「血糖値の見はり番」です。

血糖値が高いと、すい臓のβ細胞が反応して、インスリンを分泌して血糖値を下げます。

血糖値が低い場合は、α細胞からグルカゴンを分泌して、血糖値を上げます。

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◆副腎による調節

副腎も、肝臓とすい臓同様、血糖値の調節のためにはたらいている大切な臓器のひとつです。

副腎は、左右の腎臓の上に帽子のようにちょこんと乗っているちいさな臓器です。ふだんはあまり目立たない地味な存在ですが、とても大切なはたらきをしています。ストレスに対抗するためには副腎がとても大切であるということを覚えておきましょう。

血糖値が低いときには、副腎の内側(副腎髄質)から、アドレナリン・ノルアドレナリンを分泌して、血糖値を上げます。

また、副腎の外側(副腎皮質)からコルチゾール(副腎皮質ホルモン)が分泌され、血糖値を上げます。コルチゾールには血糖値を安定させる以外にも、炎症を抑えたり、痛みを抑えたりするはたらきがあります。アトピー性皮膚炎などの治療でよくつかわれる「ステロイド」と呼ばれる薬は、コルチゾールを薬品にしたものです。

 

◆甲状腺による調節

甲状腺ホルモンは、全身の代謝を維持させるはたらきをしており、エネルギー産生や熱産生などにかかわっています。甲状腺ホルモンは肝臓でのグリコーゲン分解、腸でのグルコース吸収を促進し、血糖値を高めるはたらきをします。

血糖値を調節するホルモン

このようにいろいろな臓器が自律神経やホルモンを介して、血糖値の調節をおこなっています。

即時的な血糖値の調節にかかわっているおもなホルモンは、血糖値を下げるホルモンとしては、インスリン、血糖値を上げるホルモンとしては、グルカゴン・成長ホルモン・副腎髄質ホルモン(アドレナリン・ノルアドレナリン)・副腎皮質ホルモン(コルチゾール) です。血糖値を上げるホルモンはたくさんあるのに、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかないという点に注目してください。

これらのホルモンのバランスがくずれると、血糖値が不安定になり、さまざまな症状が引き起こされてしまうのです。

 

糖尿病と低血糖症

前述したように、血糖値を一定のレベルに保つために、多くの臓器がホルモンや神経などのネットワークを駆使してはたらいています。

それらの中で一番直接的なはたらきをするのが、ふだんはあまり目立ちませんが、じつはとても重要な多くのホルモンたちです。

血糖値が下がったときには上げるホルモンが分泌され、上がったときには下げるホルモン(=インスリン)が分泌されます。シーソーのようなものだと思えばわかりやすいでしょう。

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その中でもとくに重要な役目を担っているのは、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンです。

インスリンが出ない、または効きが悪くなってしまうために、血糖値を下げることができない場合、血糖値が高くなってしまいます。これが糖尿病です。

糖尿病とは、血糖値が高くなることにより、全身の毛細血管が障害をうけ、網膜症や腎障害、神経障害などを起こす病気であり、予備軍まで含めると日本全国に1600万人もの患者さんがいるといわれて います。この糖尿病の患者数の増加が、日本でも大きな問題になっています。

低血糖症の場合、この逆で、インスリンが出すぎる、または効きがよすぎるために、血糖値が急激に低下したり、低い状態でとどまってしまう、という状態が起きてしまいます。

低血糖症と糖尿病は、一見まったく正反対の病気にみえますが、「血糖値のコントロールがうまくいかなくなる」という意味では、じつは同じカテゴリーの中に入る病気です。

では、低血糖症ではなぜインスリンが出すぎてしまうのでしょうか?

 

以上、抜粋終わり

各臓器でホルモンが排出され、

そのホルモンが身体の調節をしていることが、

理解できたと思います。

次回は低血糖症のなりたちについて、

お伝えしていきます。

 

 

うつ病からの脱出ーアシュトンマニュアルについてー

今回はアシュトンマニュアルについてをお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

アシュトンマニュアルについて

今、日本で流行っているベンゾ系の離脱マニュアルに「アシュトンマニュアル」というものがあります。すでに2013年2月で7万人以上がダウンロードしているようです。

アシェトンはイギリスの向精神薬理学の元教授で、ベンゾ依存の問題に取り組んだ人です。

日本ではこのマニュアルはほとんど知られていませんでしたが、ある方が邦訳したことをきっかけに急速に知る人が増えています。私はその邦訳した方と連絡をとったことがありますし、これから書く意見ももちろん伝えてあります。しかし日本のほとんどの精神科医も身体医学の医師たちも、アシェトンマー一ユアルが何であるかさえ知りません。

それはいわゆる「論外」です。

また、ナルコノンやナルコノンに類する組織で働いている人たちも、アシュトンマニュアルを知りません。そして知ったとしてもその評価は決まっています。おかしいマ二エアル、所詮向精神薬理学に沿ったマニュアル、という評価です。その内容は精神医学の闇の部分を見つめながら、解き明かされていかなくてはいけません。つまり何が言いたいかというと、このマニュアルには、正しいこととおかしなことがミックスして掲載されているのです。

私はいくつかの理由でこのアシュトンマニュアルをほとんど評価していません。しかし今や日本での評価はうなぎのぼりです。

アシュトン教授は、ベンゾ系について「ヘロインやコカインよりタチが悪い」と表現したそうですが、これは私もそう思います。これはベンゾ系にかぎったことではなく、向精神薬全体が、特に抜きにくい向精神薬などは、ヘロインやコカインよりすべてタチが悪いと言えます。だからこそアシェトンマニュアルを好きになれないという意見です。

それをわかっているならどうしてベンゾ系薬の全廃、それにととまらず向精神薬の全廃をアシユトン教授は訴えないのでしょうか、というのが一つの疑問点です。

先述したとおり彼女は元教授で、それほどの人間なら向精神薬全廃を訴える資格も資料も人脈もあるはずです。しかしうがった見方をすれば、できないのは教授であることや、他の理由も関係しているのではないかと考えることもできます。

次にアシュトンマニュアルの方法として最も有名な、置換法の是非という問題があります。ここでは詳しい内容については書きませんが、簡単に言うと、あるベンゾ系の薬をジアゼパムに入れ替えるというやり方です。これには現段階で科学的な正解はおそらく出ないだろうと思います。

しかし単純に考えてもまた別の薬の依存をもたらしますし、その方法で悪くなった人を私はたくさん見ています。また海外のネット事情などを見ていると、置換することに反対する当事者の意見は少なくないのです。これ一つとっても、私はこのマニュアルに賛同する気にはなりません。

さらにこのマニュアルでは栄養学については効かないと論じていますが、これは彼女が何も知らないことの証です。世界中でドラッグを抜いているナルコノンにしても、 オーソモレキュラーに代表されるような代替的精神療法にしても、しっかりとした結果を残しています。また私自身は東洋医学も用いますが、やはり何も飲まないよりそれらによって緩和したほうが、向精神薬を抜くのには役立つ印象があります。ただ東洋医学などに依存してしまうことを避けるべきなのはすでに書いたとおりです。これらを考慮してもこのアシェトンマニュアルは、とうてい断薬のマニュアルとして評価するに値しません。

さらに言えば、アシュトンマニュアルはベンゾ系薬離脱の一つの方法として、抗うつ薬やムードスタビライザーの追加や維持について検討しています(もちろんマニュアル上積極的には勧めていません)。それを許容するということはどんな言い訳をしたところで、最終的にどこに行きつくのか、本書や前著2冊を読んだ方であればおわかりでしょう。

この執筆をしている時期は、まさにこれから原発を継続するのか廃止していくのかという問題が、一般の人にも深く根づいてきた時期です。現在ほとんど原発など動いていませんが、普通に世の中は回っていますし、経済界が苦しもうが元々享受したものを差し引いて考えるべきですし、そもそも原発をやめて電気代が上がらなければいけないという嘘は、それぞれで調べていただきたいところです。

これは向精神薬でいう全廃か、うまい使い方かという問題と大差ないのではないでしょうか。そしてアシュトンマニュアルとは、原発を全廃することなく人類に役立てよう、原発のうまい使い方を考えようなどという本に等しいのです。

精神医学性善説を捨てるところから始めねばならないのに、やはり日本人は精神医学性善説を信じようと躍起になっているのです。これは医学洗脳がここに極まったと言わざるをえません。つまりこれまで何百回と精神医学に騙され続け欺かれてきたのに、またあっさりと精神医学の「亜流」に欺かれようとしているわけです。

ベンゾ系薬はダメだけど抗うつ薬はうまく使おう。ベンゾ系薬を他のベンゾ系薬に変えてゆっくりと減らそう。栄養学などは効かないから向精神薬理学者の私が出したこのマニュアルを参考にしなさい。私にはそう言っているようにしか感じられません。

薬物について、反対者でも賛成者でもよく考えてほしいのです。ベンゾ系が覚醒剤まがいの薬であることは、アシュトンマニュアルにも載るほど異論のない話です。しかし覚醒剤中毒を治療するとき、別の覚醒剤に置き換えて、しかも量を少なくしながら投与して抜いていくでしょうか?

これは精神医学者が麻薬や覚醒剤を抜くときに、結局向精神薬にスイッチしているのと大差ないのです。違うたとえをするならコカイン中毒の人に、大麻を与えることで離脱症状を紛らわせようとしている、あるいはヘロインをモルヒネに変更して量を減らしていくことで中毒から卒業させようとしているということです。

理想はどこまでいっても向精神薬をやめること、事実と危険性に気づいた瞬間から別の薬物など体に入れないことです。

前述したように、本来は一気にやめるのが理想かもしれませんが、その条件を満たせる人も施設も日本には存在しません。だから時間をある程度かけて減薬していくという方法は、私も許容します。しかし真の医学は、いずれダラダラ抜くようなやり方から必ず卒業せねはなりません。他の薬を許容したり、他のベンゾ系にスイッチすることがまともな断薬方法とは思えません。それが私の結論です。

 

以上、抜粋終わり

薬を薬で置き換えること自体が矛盾を生じていますが、

他に方法がわからない方は妥協案だと感じるかもしれません。

しかし麻薬を止めるのに、

他の麻薬に変えていたら、

いつまでたっても離脱できないですよね。

薬も麻薬のような依存性があり、

しかも毒ですから、

同じことです。

参考にするかどうかは、

ご自分でよく考えてくださいね。

うつ病からの脱出ー精神科から卒業するための方法 4-

今回は同テーマの第4弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

「発達障害」と決めつける前に親や保護者がすべきこと

現在多くの子どもが発達障害だと何の根拠もなく扱われていますが、この子どもたちの多くが、発達障害というより別の要因から問題行動を起こしていることがわかります。一番の原因は親の育て方であり躾の問題です。もはやこれは完全に破綻していると言ってもよく、患者さんや患者家族と接するかぎり日常的に見られる光景です。しかしそれだけでなく、他の要素も存在することをみなさんは知らねばなりません。

本来、これといった完全な躾法やマニュアルがあるわけでもありません。ただ現在は家庭でも学校でも、子どもだけでなく大人であっても倫理や道理を学ぶために何が必要なのか、考えたことさえないようです。

それらのアンチテーゼとして、最近『論語』を子どもに読ませるというのが流行っていると聞いたことがあります。これは何もないよりははるかにましだと思います。『論語』 ではなく「教育勅語」であってもかまいません。他の倫理道徳書であってもかまいません。この最も基本的な、動物から人間に成長するための教育をおろそかにしたまま、現代教育は成績だけを重視してきました。そもそも個性の尊重をしたからといって現在の状況は変わりません。教えている内容があまりにもつまらないもの、普遍的でないものばかりなのですから。

教育するうえで倫理も大事でしょうが、この本の著者である私に倫理があまりありませんのでそこは熱弁できないかもしれません。

しかし親として教えていく場合に、倫理とは別にこれだけは教えてほしいというものがあります。それは独立心と人に頼らないという考え方です。これは躾とも大いにかかわります。現代の親は自分にしたがわせて依存させるような教育方法が多数見受けられます。躾とは本来そのような方向に進ませるものではなく、人類社会としてのルールを教えるためのものであって、むしろ親から決別するような方向へ導かねばなりません。

そして薬物依存と人に頼る心は通じている、だから人が薬物に頼らないためにも、幼少教育から人に頼らず自分でやろうとする精神を育てる、これは最も重要なことです。と同時に、これが子育ての難しいところでしょう。

このようなことが日常的に意識されることがなければ、子どもたちの多くが発達障害と呼ばれるような、無謀なレッテルを貼られてしまうでしょう。それは子どもの問題ではなく、大人の問題なのだということを肝に銘じてください。

 

精神科不要論

次に持つべき知識、思想は、ぎりぎりまで病院に行く必要はないということです。いわゆる検診の無駄やメタボ基準の問題などがこれにあてはまるでしょう。これらを知りもせず医者にかかれば、仕立て上げた病気が一つできあがる寸法です。

ほとんどの患者は不眠がよくないことだと思っています。精神科医も導入不良や途中覚醒など、都合のいい言葉を使います。しかし不眠とはそもそも人間に必要なものである、という医師はほとんど存在しないでしょう。もちろんもう少し複雑系でも研究すべきでしょうが、下記のデータはそれを示しています。簡単に説明すれば、毎日睡眠薬を飲む人は飲まない人より約25%死亡の危険が高まるということです。

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睡眠薬にとどまらず、正義の味方や改革派を気取る精神科医まですべてが、不眠に向精神薬を飲めと言います。しかしその結果がこのデータだとすれば、これを詐欺と呼ばずにいったい何を詐欺というのでしょうか?

睡眠薬で寝かせたほうが死亡率が高く、飲むほどにいろいろな問題が起こるのです。結局、楽をするために苦痛を与えているのが精神科になります。

そもそも治すという発想が問題なのです。これは命にかかわらない体の症状や、まさに精神症状などがあてはまるでしょう。風邪から胃腸の不良、体の痛み、頭痛、 だるさ、めまいなどから、さまざまな精神症状(うつや不安や不眠)など、それは治してはいけないものです。違う言い方をすれば医学が治すべきものではなく、治せないものでもあります。

他の学問(東洋医学や栄養学など)であっても同じです。すべてに対応することはできないし、してはいけないものなのです。もしそのようなものが存在するとすれば、それはすでに学問の域を超えたものになってしまっており、目先の利益にとらわれて未来に苦しみを長引かせているだけになります。つまり本質的な解決に向かっていません。

死にかけたら病院に行くのはかまわないでしょう。そのために信頼できる医療機関、救急で現代的大病になったときのための、予防線を張っておくことが必要だと思います。安易な症状で医者にかかるのは命を締めるだけなのです。それがあなたを薬物依存に導いた根源的思想である「医療化」であることを肝に銘じてください。

そしてあなたの人生と生活が、できるかぎり薬物から解放され、依存から解放された、真の意味で自由かつ有意義なものであることを祈って、本書を終えたいと思います。

 

以上、抜粋終わり

医療に対する、

マインドコントロールから早く抜け出し、

自分でより良い治療を選択されることを、

願ってやみません。

我々代替医療従事者であっても、

我々ができるのは、

一時的な助けであって、

真にあなたを助けるのは、

あなた自身なのです。

それを肝に銘じて、

自分の進むべき方向を、

決めていただきたいと思います。

うつ病からの脱出ー精神科から卒業するための方法 3-

今回はこのテーマの第3弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

被害者意識を捨てる

精神科にかかる患者はすべて被害者です。それは間違いないでしょう。

しかし自分の意志でかかったなら、それは詐欺に引っかかっただけでしかないのです。ある人が金銭詐欺に引っかかったとき、テレビを見たあなたはどう思っていますか?

「だって自分も下心があったから引っかかるんでしょ」と多くの人が思うでしょう。実はそれと同じなのです。

ではその詐欺を振り返り被害者意識から決別し、有意義な人生を歩むにはどうすればよいのでしょうか。その詐欺にかかった己の甘さを恥じて反省し、完全に精神科と向精神薬と決別しうる者だけが、被害者という枠から逃れることができます。真の意味で精神科から卒業することができるのです。

逆に言うとそれができない人は結局少量の薬は必要だろうとか、私は悪くないといったような理屈を並べ、「彼ら」に闘いを挑もうとはせず、結局また飼い殺しにされることを望みます。

世の中に戦いを挑もうとはせず、かわりに元の病院に戻ったり人に依存したりカフェインや鎮痛剤などに依存したり、自分や他人を精神科に逆戻りさせたり、減薬、断薬の邪魔をしたり、自分を認めてほしいがために意味不明な行動をとるようになります。

まずは被害者意識を捨てることです。その意識を捨てることから、精神的問題の正常化は始まります。しかし受け身やひがみ、妬みやそねみにだけ陥ってしまうのが、被害者意識の怖いところです。

先述したとおり、この世は詐欺師しかいない世界なのですから、喰うか喰われるかしかないのです。

しかしその弱肉強食の世界は、本当の意味で自然な世界でしょうか?

私はそうは思いません。肉食獣は自分が必要とする食べ物しか狩猟しませんが、今の詐欺師たちは欲望の赴くまま徹底的に搾取してきます。誰かが誰かを騙さないと生きられない世界は確かに理不尽かもしれませんが、動物の世界はすべて騙し合いでもあり、そのうえで不必要な狩猟はしない世界なのです。

権利意識だけが肥大し「自分が守られて当然」と考えていること自体、すでに社会奴隷洗脳が終了しているも同じです。人はまず自分で生きていく力を身につけねばなりません。それなくして社会がさまざまなシステムを構築しても、ほとんどが奴隷栽培に終わるでしょう。奴隷根性は名前を変えれば被害者意識なのです。

 

自ら学ぶことの重要性を理解する

人が人であり知能や知識、思想がある以上、その人がよくなるときに何が最も大切かと言えば、知識を身につけ、その理由、背景、必然を理解するということしかありえません。運動もサプリメントもカウンセリングも漢方もその他すべて、おまけのようなものでしかないのです。これは精神医学にかぎったことではありません。たとえば、

 

なぜあなた方が癌になるのか、あなた方は知らないのです。

なぜあなた方が心筋梗塞になるのか、あなた方は知らないのです。

なぜあなた方が精神病になるのか、あなた方は知らないのです。

なぜあなた方が糖尿病になるのか、あなた方は知らないのです。

なぜあなた方が膠原病になるのか、あなた方は知らないのです。

なぜあなた方の軽い感染症が治らないのか、あなた方は知らないのです。

そしてもちろん、医師も看護師も薬剤師も知らないのです。

 

まさか人間は誰でも癌になると思っているのですか?

まさか癌に抗がん剤は効くと思っているのですか?

心筋梗塞の元である粥状動脈硬化が、コレステロールのためだけだと思っているのですか?

理由がはっきりせず精神的問題を起こすのは、脳が原因だと思っているのですか?

膠原病などという病気が本当に存在すると思っているのですか?

あなたの風邪やインフルエンザが治らない理由をご存じないのですか?

 

知らない人に福が訪れることはありません。あなた方が知っている医学や看護学はほとんど嘘で塗り固められていることを知らないのです。そのような教科書を読むことがほとんど意昧がないことを知らないのです。市販の「家庭の医学」を読むことももちろん意味がなく、ある病気について書かれている基本的参考書を信じることももちろん意味がありません。

あなたがもし健康になりたいのなら、まずはあなたを巣食う洗脳を完全に打破することです。

人間は「知る」という能力に限界がありません。記憶力に限界があったとしても、好奇心や理解力に限界はないのです。しかし人間ほどに自分が信じてしまったものを捨て去るのが難しい生物は他にいないでしょう。本能や生存心よりも刷り込まれたものにすがるのが人間なのです。

教育、勉強というのは最大の修行です。誤解を恐れず言えば、幼少期に自ら学ぶことの重要性がどれだけ身につけられたかで、勝負が決まっているといっても過言ではありません。厳しすぎても優しすぎてもダメであり、近年の教育はまったく人間を強くするための教育とは言えないようです。

現代において厳しいことを勧める人間とは、患者さんの苦しみを理解しない人だそうです。

しかし、それを正直に指摘できない現代社会にこそ問題があるのではないでしょうか。苦しみや悩みがなければ、人間の成長も精神症状からの卒業もありえないでしょう。

常に注目すべきは向精神薬の禁断症状に苦しんだ人たちの成長です。向精神薬を抜くということは麻薬や覚醒剤を抜くことと同義であり、それを成し遂げるには相当の根性と知識を要します。つまり向精神薬と闘うこと、断薬に取り組むことはそのまま修行になっていて、それをなし終えた患者たちはちょっとしたことでは動じないのです。「あの禁断症状に比べれば、こんなこと楽勝」と考えることができます。これは修行が厳しければ厳しいほど、精神症状が改善する理由と符合します。

 

以上、抜粋終わり

上記の著者の言葉は、

厳しい内容ですが、

しかしそのとおりだと思います。

我々は自分や家族を守るために、

まず知識武装しなければなりません。

何故ならこの世界は嘘の情報で、

我々を洗脳しているのですから。

知識を得て、

まず自分自身でマインドコントロールを解かねばなりません。

それがあなたの未来を開く第一歩となります。

うつ病からの脱出ー精神科から卒業するための方法 2-

今回は同テーマの第2弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

抑圧と闘う

次に言えることは、抑圧や不都合と闘うことです。

これらはよく精神的諸症状をもたらします。人間関係、親子関係、上司と部下の関係、金銭的諸問題や夫婦間題や虐待の問題など、さまざまな具体例を出すことができます。世界における普遍的な出来事であり、自分にだけ降りかかってくる災難ではありません。誰にでもある普通のことだという理解なくして、自分の精神的安定を取り戻すことなどできないのです。

このとき一人でやる必要はありません。これらのことを相談したり助けを求めるのは当然ありうることです。ただ、それらに依存するのではなく、活用するという考えが重要です。要はそのときに精神科や精神医学に助けを求めようとするから「ドッボ」にはまるのです。それならまだカウンセラーやNPO法人や、真に解決をもたらしてくれる人たちに相談したほうがいいでしょう。 しかしここでの問題もそのようなカウンセラーやNPO法人、相談者の中に、精神科受診を勧める愚か者どもがいるという事実です。苦しい状況でもそこで薬を飲みさえしなければ、結果的にいい状況が生まれます。そこであなたの人を見る目と結果に対して真摯に判定できているかが問われるでしょう。

 

因果関係を知る

前項までの話に通じるかもしれませんが、常に原因や理由など、因果関係を考えることが重要です。

人がうつになったり不安状態になったりする一番の理由は、なぜそうなるかを知らないことです。本質という言葉をよく使いますが、社会構造や人間心理も含めて本質とは何かについて考えない人が多すぎます。

逆に言えばあらゆる物事について、常に本質とは何か、その裏に隠れているものは何かを考えるようにしていれば、個人レベルでの大きな間違いは起こらなくなります。単純に言ってもそういう視点があれば、精神医学に引っかかる確率は少なくなります。

物事には何か理由があり、その理由にもさらに背景が隠れていることがほとんどです。その理由や背景に目を向け、しっかりと解決することこそ最も必要な行動なのです。

うつが借金によって引き起こされているなら、やはりお金の問題を解決しないかぎりうつがよくなることはありません。不安が何かによって引き起こされているなら、それを解決するしかないのです。それまでの教育が悪い内容なら、それによってさまざまな精神症状が引き起こされるでしょう。それらを常に見つめようとすることです。精神の問題なのですから物質(=薬など)に頼っても本質的な解決はありません。

また言葉で終わらせてはなりません。必ず行動で終わらせることです。人の言葉を安易に信じてはなりません。人間の言葉が人間の質を表わすと考えている人は、何が本当かをまったく知らない人々です。言葉ではなくその人の行動がすべてです。逆に言えばその人の行動が有意義なら、言葉は下手でもそれは言葉以上のものになるでしょう。

私自身基本的に人を信用しません。それは私の原点なのだと思います。だからこそ精神医学や医学全体についても裏を見ることができたと言えるのかもしれません。

精神医学に話を戻せば、私はこの精神医学が世界中で行っている事実を知らない人間、認識できない人間には興味がないのでしょう、無理をして助けようと思ってはいません。事実は事実であり、強要しようという気もさらさらないのです。本気で精神医学から助かりたい、向精神薬から脱出したいという人にしか手は貸しませんし(しかも部分的にしか貸しません)、因果関係を追求しようとしない人にも手を貸しません。何でも人にやってもらおうという人には興味がないのです。

一方、あれやこれやと言い訳や自己正当化する人にはそういう人が多いように思います。まず当事者とその家族が徹底的に自分たちで調べて勉強し、原因追求できるようにならないと意昧はないのです。

しかし通常、医師も患者もその家族も、そういうアプローチをとることはありません。必ず事実を事実として認識しようとはしません。因果関係を追求しようともしません。そして自論を他人に理解してほしい、他人を自分の色に染めたいという発想を抱きます。

人を信用するに足るかどうかを判断する唯一の方法は、その人間がどのような行動をとっているかに帰結します。それもいかに正直に、いかにリスクフルに、いかに己を確にして行動するかによって決まります。それらに比すればどのようなきれいな言葉も、何一つ価値を持たないでしょう。

結論として言えるのは、どこまでも原因や因果関係を追求し、なぜそうであるかを自ら考えて行動してください、ということです。向精神薬や違法ドラッグを飲むという物質に頼る行為は、それらから逃げている証拠なのです。

 

以上、抜粋終わり

抑圧に耐えることは日常当たり前になっていますが、

私は現代の食事内容が悪いために、

ストレス耐性が落ちているのが一つの要因だと、

考えています。

そのため食事の見直しを薦めているわけです。

それと原因を探るということは大変大事です。

こと病気に対して、

原因を探るということを、

一般的にほとんどの方はしません。

病気になり、

病院へ行って、

薬をもらって、

飲んで症状が収まれば、

それで良しとしてしまうからです。

本当は原因を改善してほしいために、

体が発信したシグナルであるにもかかわらず、

そのことには気づきません。

だから同じことをずっと繰り返しているわけです。

もっと自分の身体の声を聴くようになれば、

何が問題なのかはすぐにわかります。

そのような考えが欠落しているのです。

これがいつまでたっても病気がなくならない原因だと、

私は思っています。

みなさんはどう思われますか?

一度自分自身に問うてみてください。

それがあなたの未来を変える第1歩となります。

うつ病からの脱出ー精神科から卒業するための方法 1-

今回は精神科から卒業するための方法というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

世界の構造を知ること

この事では、薬物を抜いている後半の状態、もしくは抜ける寸前や抜けた後の考え方、思想法について、私流に示したいと思います。

まず大事なことは、この世は詐欺師のための世界であるという認識です。

これは本質的なことですが、その中身と理由について、なかなか考えようとしません。「そんなこと言ったら誰も信じられないじゃないか!」というのが一般の方の発想でしょう。もちろんそれはわかりますが、ずっと昔から人間の歴史は真実と嘘が錯綜しているのです。それを思い起こせば、現代にも嘘があふれていることは間違いない事実です。

これは現代にあてはめれば、専門家ほど詐欺師が多い、第一次産業より第二次産業や第三次産業のほうがより詐欺師が多いという認識が重要になります。精神医学や心理学はその筆頭だろうと私は考えていますが、たとえばサプリメントの専門家はサプリメントは詐欺だらけだと教えてくれるし、東洋医学の専門家は東洋医学は詐欺だらけだと教えてくれるし、健康食品の良心的な専門家も健康食品は詐欺だらけだと教えてくれます。身体医学であってもそのような点は数えきれないほどに多いでしょう。

詐欺に引っかからないコツは、どこの医癒機関にもかからないことですが、二番目のコツは名声や人当たり、優しさなどで選んではいけないということです。詐欺師は優しいほどに危ないことはみなさんもご理解いただけるでしょう。それを判断基準にしてはいけません。大事なことは結果(よくなっているか、病院から卒業できているか)によって判断されるべきなのです。

さらに言えば、このことはすべての業種にあてはまると言えます。

官僚や政治家、メディアはもはや語る必要もないでしょうが、これらは嘘つきの最たるものです。

なぜこうなったのかにはいくつか理由があるでしょうが、結局突きつめていけば金銭を第一の価値と感じるように洗脳されているがゆえということになるでしょう。

ではその世界において精神の安定を保ち、この世の洗脳に負けず生きていくための基本とは何でしょうか?

実はこれは非常に簡単なことですが、自分に殉じること、特に自分が価値観として定めている道理にしたがうことです。敵を何人つくろうがどれほど中傷されようがそんなことは関係ないのです。

しかしほとんどの人間は必ずこれを逸脱しています。嘘や誤魔化しを基準として行動するようになるのです。そうすると自分の中にジレンマを生じるようになり、精神的な不調を呈するようになります。さまざまな抑圧にも打ち勝つことができません。

自分の価値観にしたがう、それって誰でもやってるじゃん?なんて思っている人がいれば、それは自己を自覚できていない証拠です。人々は本当に自分の道理に殉じきって日々生活しているでしょうか?

そのような人を私はほとんど見たことがありません。この道理というのは正義という意味ではなく、権利という意味でもありません。また必ずしも物事に殉じたからといってうまくいくともかぎりません。しかしまずは自分を誤魔化していないか、嘘をついていないかを見つめることが重要なのです。

 

私自身を例にあげましょう。私はこれまで医学においても向精神薬においても、無知であるがゆえに嘘をついていたわけです。これを認めるのは難しいことですが、やはりその事実には殉じなければなりません。

しかし、では嘘はついていないが100%理想にしたがっているかというとそうでもありません。ここでいう100%の理想とは、精神医学や向精神薬がまったくない世界のことです。もちろん私はその理想に向かいたいですが、現実があることくらいは認識しています。

ある患者が薬の危険性を知っても「やはり少量の薬を飲みたい」というのなら、それは個人の選択に任せます。もちろんその場合は私の病院にかかる必要はないので、他に転院してもらうことになりますが。

ここで薬の知識、危険性を充分に説明し、精神医学の背景も説明したうえで、それでも飲みたいという人を理想論にだけしたがって助ける気はありませんし、そもそも他人が頑張っても無駄です。医学批判をするうえで強力な利権派や四強カルテット(精神医学界、製薬業界、重度薬物中毒者、家族会)に対抗するためには、まず理解できる人、抜け出したいと思っている人から助けるのか基本です。

 

逆に向精神薬や違法ドラッグでもはや後戻り不可能というくらい、脳や思考が破壊されている人をときどき見かけます。自分で選択も世話もできない状態で、この人たちから薬を抜いてさらに錯乱や禁断症状などの「ドッボ」にはまるのは、考える必要があります。私とて全員の薬を抜くように努力していますが、何度少しずつ減らしてもすぐ破壊的な行動や錯乱に至る人は少数いるのです。それを考慮すれば、繰り返し述べてきたように知識と意志が協調できていない人が薬をやめることはできません。自覚して学ぼうとしない人が薬を抜けるわけがないのです。

たとえば向精神薬を飲んでいる人が、飲んでいるときでもやめたときでも、犯罪を犯して捕まり精神科病院に逆戻りするのなら、それは現代システム上必然としか言えないのです。もちろん精神医学がこの世に存在すること自体が、理論上正しいなどとは言いません。ただ意識や自覚がない人が向精神薬であれ違法ドラッグであれ、それを抜くのは不可能である、それは昔から言い続けられてきた道理です。

もしこの世のシステムに反発したいなら、それはそれでやり方があるのです。詐欺に頼らなくても自分を偽り続けなくても、方法はきちんとあります。もちろん一人でやると無理が生じるかもしれませんが、そういう大きな目標ができるとコミュニケーションもうまくなっていくものです。

 

ここまでの話をまとめると、この世は詐欺と嘘がまかりとおっている世界だと、それが標準なのだということを理解してください。そしてその世界の中で嘘をつかずに生きる方法はどこにあるのか、ということを探してくださいということです。

 

以上、抜粋終わり

みなさん詐欺師になるつもりはありませんが、

恐らくそれぞれの正義に基づいて主張しているのだと思います。

ところが立場や観点が変われば、

また持っている知識が違えば、

おのずと主張も変わってしまいます。

それがある人から見れば、

詐欺のように見えたりします。

この世は多様性があるので、

この現実は仕方ないことです。

おそらく一部の人を除けば、

自分としては正しいことをしていると思い、

行動しているはずです。

私も自分が正しいと思っていることを、

仕事にし、

このブログに書いています。

しかし一人一人の捉え方が違うので、

もちろん私が詐欺に見える人もいるでしょう。

それは仕方ないことだと思います。

それぞれが自分の判断で正義を貫けばよいのではないでしょうか?

しかし絶えず知識を吸収し、

間違えだと思うことがあれば、

素直に修正できる柔軟性も必要です。

日々自分を高めていくことが

一番大事だと思っています。

うつ病からの脱出ー禁断症状を緩和するための具体的方法 3ー

今回は同テーマの第3弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

食べ物や食事についてどう考えるか

次に食べ物や添加物、農薬についてお話ししたいと思います。

「断薬後どのようにすればいいでしょうか?」

この質問を多くの方から受けますが、妥協しながらも次のように考えています。

まず現代日本で生きているかぎり、さまざまな社会毒から完全に身を守るのは困難です。だからそれぞれができる範囲でやれば十分だと思います。あまり無理して意識しても逆にいいことはありません。今まで考えてこなかった人は、以下の方法からやってみてはいかがでしょうか。

・買うときに食品添加物入りのものをできるだけ避ける

・無農薬の野菜が手に入ればよしと考える

・肉は豚肉や鶏肉を主体で考える

・魚は産地を重視する

・食材全部を食べるように意識する(一物全採)

・甘いものは基本的に避ける(特に砂糖)

・塩、コショウ、酢、油、醤油、味噌など調味料を厳選する(これらには可能なかぎり農薬、着色料、塩素、重金属などを混ぜない)

・水はいい製品を買うか、浄水器で濾過する(わざわざ高い浄水器を買わなくてもよい)

・フッ化物なしの歯磨き粉を使う

・ハンバーガーやスナック菓子などのファストフード、ジャンクフードは食べない

・トクホ商品や甘味料入りのジュースは飲まない

・コンビニ食品はできるかぎり食べない

・電子レンジは温めるための最終手段と考える

・牛乳、乳製品はできるだけ避ける

・トランス脂肪酸に常に注意を払う

挙げればきりがありませんが、できることから始めればよいと思います。ここに挙げたものであればお金もそれほどかからずに実践できるものばかりです。勉強していけば必然的にどこまでやるか自分で決めることができるでしょう。

一番の発想は、有毒なものを体に入れることを完全に排除することはできないという、現代の事情を知ることであり、入れるのを防ぐだけでなく、いかに有害なモノを外に出すか(排毒的思想)でしょう。

基本的には糖分、炭水化物を控え、肉や魚介類などたんばく質が多いものを意識してとること、食品に含有される農薬や食品添加物をできるだけ避けることです。

「まごはやさしい」という言葉がありますが、そのような食材を意識するのもいいでしょう。また、日本は発酵食品などの健康食品にも優れたものが多いので、うまく活用すればいいと思います。

ここで重要なのは、体の脂肪に着目することです。向精神薬、違法ドラッグだけでなく農薬などにも共通しますが、これらはほとんどが脂溶性、つまり油に溶ける成分です。 だから向精神薬は体の脂肪に溜まっています。薬をやめて血の中からなくなったとしても、脂肪や脂質の中にはまだ残っているのです。

人体において最も脂肪が多い場所、それはみなさんご存じの内臓脂肪であり皮下脂肪です。そして、それ以上に脂質が多く含まれている場所、それが脳細胞であり神経細胞なのです。それを意識するだけで根本的に薬を抜くためにはどうすればいいかが理解できます。つまり、脂肪をきれいにすることが大事なのです。

 

禁断症状を緩和するために重要を意識づけ

もう一つ重要な方法があります。それは意識づけの変化です。言葉で表すと少し難しく感じますが、実は難しいことをやっているわけではありません。

典型的な例を示すなら「あなたが何か夢中になっているときは、痛みを感じない」とか、「他のものに意識が集中しているときは別の苦痛を感じなくなる」ということです。

老人がひざの痛みで悩んでいたとしても、カラオケを楽しんでいるときはひざの痛みは忘れています。これは禁断症状にも応用できるのです。

たとえば、あなたの近くにあるモノに着目していきます。家具、テレビ、本など、なんでもかまいません。そこに自分とは違う物質があることをあえて意識するよう努めます。またあなたの持ちモノがどこにあるかを意識したり、直接手に触れてみたりします。

外に出ることが可能なら、植物や動物、遊んでいる子どもたちに意識を向けるように心がけます。直接手で触れたり、押したり引いたり、何か作業をすればさらに効果的です。特別に感情を抱く必要はありません。何か感じればその感情に素直にしたがえば結構です。他の物体に興味が出てくればしめたものです。

できれば自然が多い場所、屋外などでこの意識づけを行ってください。登山やマラソンをおすすめしたのは、このように自然に目を向ける要素があるからです。向精神薬を抜いている人は、とかく自分の体ばかり気にします。自分の禁断症状がどう出ているかということばかりに意識が集中してしまうので、その意識を他に向けることが大切なのです。

このように生活習慣の中でもできることを駆使して、向精神薬の禁断症状を緩和していきます。しかしこれだけは忘れないでください。これらの方法も完全に緩和できるわけではありません。やはり最後は自分の意志によって克服しようという意識が必要なのです。

 

断薬後に気をつけること

最後に、もしあなたが向精神薬をやめることができた場合、押さえておかねばならない注意点を一つ述べましょう。

有害物質が蓄積される可能性が高いのが脂肪組織の中だという話をしました。そして、この有害物質が体に及ぼす影響があることももうおわかりになると思います。

ここで向精神薬を断薬するときの知識として知っておいてほしいことがあります。

それは向精神薬などの薬物を飲まなくなったとしても、また数年後に影響が出ることがあるということです。なぜこうなるかというと、脂肪の中に隠れていた少量の昔の薬が脂肪分解とともに血中や脳に戻ってきて影響を与えるのです。そのためにも排毒が重要であると述べてきましたが、逆にその排毒が不十分だと、残留薬物が再活性化することがあります。

このような状態のことを「トリップ現象」や「薬物性フラッシュバック」と言います。残留薬物が再活性化すると、理由もなく過去の記憶が次々と蘇ってきたり、まさにトリップ状態に陥るのです。これは比較的短時間であることが多いのですか、知識がないとこの状態を「精神疾患の再発」と誤認してしまうことがあります。

このトリップ現象は人によって起きる場合もあれば起きない場合もあり、その症状も違います。だからこそ、この症状が出てさても、こういうこともあるのだと知っておくことがとても大事なのです。

トリップ現象が起きても慌てないために、しっかりと頭に入れておきましょう。脂肪組織の中に残留しているということは、脳内に残留している可能性が大きいということなのです。

 

以上、抜粋終わり

私は、食事が病気の脱出において、

最も大事だと考えています。

上記の通り、

現在日本では、

食品から入ってくる毒素は深刻で、

避けようがありません。

ではどうすればいいのか?

私が出した答えは2つです。

一つは定期的にデトックスすること。

入るのは避けようがないので、

定期的に体内にたまった毒素を、

出すことを心掛けること。

この方法は断食したり、

運動で汗を流したり、

サウナで汗を出したりすることなどです。

もう一つは、

自分の自然治癒力を高めておくこと。

これは病気の予防にもなります。

自然治癒力を高めておく方法はたくさんあるので、

自分でこれがいいと思う方法を実践されればいいと思います。

私はこの自然治癒力を高める方法として、

鍼灸の経絡治療やヒーリングを取り入れてます。

方法は自分の好きな方法を選択して、

是非2つの問題をクリアしてもらいたいと思います。

 

うつ病からの脱出ー禁断症状を緩和するための具体的方法 2ー

今回は同テーマの第2弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

サプリメントをどう考えるか

次に活用すべきは栄養学です。要するにサプリメントを使うかどうかと、食事はどのようなものをとるべきかという話になりますが、他の著書でも書いているように、私が高額なサプリメントを勧めないのは変わりません。

ただ前著と比べて禁断症状の緩和方法として、サプリメントの価値を高く評価するようになったことは確かでしょう。『精神科は今日も、やりたい放題』の中でもサプリメントをそれほど勧めていませんし、買うなら市販のものをうまく活用せよと書いています。おそらく私の中に高額サプリメント療法へのアレルギーがあったのでしょう。もちろんそれは今でもあります。

実際日本においても良質で安価なサプリメントを手に入れることができます。良質のものが手に入らなければ、市販のものでマルチなミネラルとビタミンを両方含有しているものを選ぶようにします。

Tokyo DDClinicではナルコノンでも用いられ、日本でも多くの人が使っている「ダグラス社」や「Pu r e社」のサプリメントを使い、できるだけ低価格で安定した作用を持つものを使用しています。

当院では量としては2段階から3段階で調節して投与します。ただこれも完璧なサブリメント使用法ではなく、限られたマンパワーの中での苦肉の策だということはご理解ください。最もよいのはその人の体調に合わせ、完全オーダーメイドでサプリメントを選ぶことにはかなりません。

なぜサプリメントが減薬に有効なのでしょうか?

医学的な話になりますが、繰り返し書いているように精神疾患と脳ホルモンの因果関係は否定されています。しかしそのことと薬物によって強制的に脳のホルモンが動かされたこと、栄養素という存在が触媒として脳のホルモンに作用すること自体は確かなる事実です。

つまり薬害によってもたらされた医原病的脳ホルモンの不均衡は栄費素などで補うことが理論上可能です。それには一定以上のビタミンやミネラルの量が必要であると言われています。こういう方法を医学的には「高濃度栄養療法」と呼びます。

サプリメントを副作用が少ない薬物の1種として、代用していると考えることもできます。ただそれは所詮サプリメントであり、やはり根本的治療薬ではないのも事実です。それらを知ったうえで離脱時の症状緩和として、サプリメントを有効活用することが望まれます。サプリメントにそれ以上の価値があるとは私は思っていませんし、高価で詐欺まがいの栄養療法にあえて没頭し続ける必要はないと考えています。あくまで向精神薬を抜くための武器の一つだと思っていただいたほうがいいでしょう。

次頁にTokyo DDClinicで使う緩和用サプリメントのそれぞれの容量を示しておきます。

サプリメントは文字どおり補助食品にすぎず、やはり栄養素は食べ物からとるのが基本です。サプリメント自体も化学物質と言えなくもないこと、体調や飲んだ後の結果をよく判定することが大事です。サプリメントの過剰摂取については問題点も指摘されているので、注意が必要です。

断食も一定の効果があるようです。その理由として、腸内細菌叢を一掃するからではないかという意見もありますし、食品添加物や農薬などの社会毒に曝されなくなるからという考え方もあります。糖分や炭水化物の影響を受けにくくなるからと考える人もいます。

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これらにはまだ科学的研究が必要ですが、一つの方法として結果が出ていることは確かです。経験者によると、一つの壁を越える感覚があるそうです。これも苦痛を乗り越える経験を身につけたからこそ、種々の精神的症状に対処することが可能になるのかもしれません。

 

運動療法について

減薬により体調が整ってきたら、次のようなことを意識しましょう。

多くの薬を飲んでいる方は難しいかもしれませんが、可能であれば有酸素運動をすることは薬を抜くうえで重要です。なぜなら前述したように薬の大部分は脂肪の中に溶け込んでおり、その脂肪を燃焼排出して、新しいきれいな油と入れ替えることが重要だからです。

激しければいいというものではなく、好きな運動を長続きさせることを重視します。大事なのは汗をかくことです。

登山やマラソンも効果がありおすすめです。なぜおすすめかという理由は後述します。

マラソンまでいかなくても汗をかけるならウォーキングやジョギングレベルでかまいません。

もう少し軽いものだと太極拳やヨガなどで、これは心療内科の教科書にも載っているくらいです。呼吸法も腹式呼吸が基本で、丹田を重視するよう教えられるので、病前治療としても大いに役立つはずです。

腹式呼吸は精神症状をよくするうえでの基本中の基本といえるでしょう。こういうことをやっている人は、どこが痛いとかどこがこるなどとも言いませんし、痛くてもそれが自然であることを理解しています。

ただこれらの方法を用いたところで、当事者が向精神薬を飲んでいるかぎりは意味がないことを理解しましょう。薬に支配されずこのような方法を活用しているからこそ効果も出ます。実際医学研究でも、薬を飲んでいる人は運動療法の効果が上がらないことを示す研究があります。

以上、抜粋終わり

私もサプリメントの使用は基本あまり進めません。

なぜかと言うと、

一度使用すると、

その後ずっと使用する方が多く、

薬と同じような扱いになってしまうからです。

副作用はないかもしれませんが、

私は予防医学の方を推進しているので、

病気になりにくい体質づくりを指導しています。

なので物の頼るのが好きでないのです。

しかし一時的に使用するならありだと思います。

あと高額なものが多い、

効果がよくわからない、

ネットワーク商品が多い、

など気に入らないことが多いのもあります。

しかし比較的安価で良い物もあるようなので、

上手に利用すればいいと思います。

運動療法は必然と言っていいくらい大事です。

汗を流して、

デトックスするのは大変重要です。

私はマラソンをしているので、

マラソンがお薦めですが、

そんなに速いスピードで走る必要はありません。

会話ができるくらいのスピードで、

30分以上走れば、

寒い冬でも汗をかきますので、

排毒できるだけでなく、

血流も良くなり、

筋肉も発達し、

脳にも良い刺激になるので、

いいことずくめです。

目標を決めてトレーニングとしてやれば、

日々のモチベーションもあがります。

楽しみながらしてくださいね。

 

うつ病からの脱出ー禁断症状を緩和するための具体的方法 1ー

今回は禁断症状を緩和するための具体的方法というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

東洋医学の利用について

具体的方法に入る前に一つ申し上げておきたいのが、みなさんできるだけ「禁断症状」と言いましょう、ということです。間違っても離脱症状や退薬症状などと言ってはいけません。

なぜかというと精神医学界や製薬会社が、向精神薬のイメージをよくするために禁断症状→離脱症状→退薬症状と言い方をソフトに変えてきたからです。言葉としては禁断症状と後遺症を理解できれば、大筋として間違えることはありません。

まず、私は禁断症状を緩和させるために東洋医学を用いてきました。

なぜと言われれば理由は二つあり、一つは副作用や依存性が低いからですが、もう一つは東洋医学が大規模かつ長年の統計学であり、症候学だからです。つまり東洋医学は病気が違っても症状が同じ場合、同じ薬で治療する発想をとります。

なぜ効くのかは科学的にまだまだ不明ですが、癌の療病であっても精神的なものであっても筋肉的なものであっても、効果が出るのが東洋医学の利点なのです(異病同治と言います)。だから禁断症状にも応用できるのです。科学的に不明であっても意に介すことはありません。

ここで注意すべき点は、禁断症状だからこの漢方と決めてかかる患者さんがいることです。これはよくありません。症状を考えるのが基本であり、はっきり言えば体質よりも大事です。

たとえば抑肝散はアカシジアなどによく使いますが、これはイライラ、ソワソワして怒りっぽい人に抑肝散を使うからです。アカシジアでもちょっと違うアカシジアの場合は、抑肝散が適さないこともあります。また漢方を飲めばそれで解決すると思っている方もいるようですが、これも大きな間違いです。漢方は向精神薬ほどの鎮静作用があるわけではありませんし、根本的に精神を改善する作用があるわけでもありません。それに副作用が西洋薬より少ないと言っても、ないわけではありませんし所詮物質頼りであることには変わりはありません。

これは漢方であれ、サプリメントであれ、アロマであれ、ハーブであれ、何かの物質に頼っているかぎりは精神的諸問題に根本的改善は望めないことが大前提なのです。

また鍼灸を使うこともあります。鍼灸の真骨頂はやはり、体の外表面の症状に対応できることに尽きるでしょう(鍼灸師はそう言わないかもしれませんが)。つまり筋肉痛、こり、しびれ、皮膚や筋の違和感、関節痛などです。これらは向精神薬を減らしたときによく出てくる症状です。特に筋症状はベンゾ系やSSRIを抜くときに出やすいので、うまく活用すればよいと思います。

サウナの活用について

同様に最初は難しいかもしれませんが、サウナは向精神薬の減薬では重要だと言えます。Tokyo DDClinicでもサウナを活用して薬物を外へ排出すること(いわゆる排毒)を実践しています。サウナは薬物を汗によって直接体外へ追い出すだけでなく、脂肪組織の燃焼も助け、脂肪組織から薬を追い出すのに一役買います。

サウナに入る時間はナルコノンのプログラムでは5時間と非常に長いのですが、これは向精神薬を飲んでいる人がいきなり行うには酷です。当院では1時間のサウナから始め、慣れさせながら汗の排出と脂肪燃焼で排毒していきます。これは覚醒剤などの研究でも明らかになっていますが、薬は体内で代謝されたり尿中や便中に出てくるだけでなく、汗の中にも出てきます。

またサウナは、交感神経と副交感神経のバランス調節にも役立ちますし、元々不眠のための民間療法でもあるので、睡眠薬を抜くのにも適しています。

最初の1時間しかサウナに入れない方は、基本的に以下の要領で投与を考えます。このとき、本来はカルマグ調合水といってカルシウムとマグネシウムを調合した水をとるのがベストですが、当院では緩和用サプリメントでこれを代用しています。

またサウナ入室時はきれいな油を摂取します。これはくるみ油10㏄、ピーナッツ油10㏄、紅花油10㏄、大豆油10㏄で調合します。時間に応じて量も調整し、1時間の場合は半分を摂取します。これらがない場合はきれいな他の油で代用してもかまいません。できるかぎり無添加、無農薬の良質な油を使うことが重要です。向精神薬の脂溶性に着目し、オイル交換の要領できれいな油を入れていくのです。

他にも解毒、排毒という考え方や手法はありますが、それを加えることで減薬、断薬に少しは寄与するでしょう。ここでは紹介できませんが、探してみてもらえればと思います。

 

以上、抜粋終わり

漢方の使用される場合は、

必ず東洋医学的診断のできる医師や薬剤師の方に、

処方のアドバイスをしてもらってください。

症状で選んでしまうと、

あなたの体質にあっていないものを、

選んでしまう可能性もありますので。

鍼灸はいろんな流派があるため一概には言えませんが、

とにかく東洋医学的治療をしているところをお薦めします。

東洋医学的治療であれば、

体だけでなく、

心の方にもアプローチできるからです。

サウナは毒素を排出するのに良いと思いますが、

長時間入れる、

低温サウナを利用してください。

 

 

 

うつ病からの脱出ー具体的な減薬・弾薬法のケース 7ー

今回は同テーマの第7弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

③それ以上の多剤療法の場合

これ以上の多剤療法の場合、組み合わせは無数にあるためすべてを示すことは不可能です。というより、これまでの組み合わせや例でさえ網羅できていませんから、本質や基本を把握することこそが重要です。それが理解できていれば、どのような処方であっても原則にしたがって減らしていくことができます。

ここでは8種類の処方であるジプレキサ、ドグマチール、レボトミン、パキシル、アーテン、ハルシオン、リーゼ、ベンザリンという組み合わせについて検討してみます。

(ジプレキサ20㎎+ドグマチール300㎎+レボトミン25㎎+パキシル20㎎+アーチン4㎎+ハルシオン0・25㎎+リーゼ15㎎+ベンザリン10㎎の場合)

まずこの処方を見たときに、何を考え何から減らしていくべきでしょうか?

やはり最初は抜きにくい薬がどれか、抜いたときに強い禁断症状が出る薬はどれか、相互作用の強い薬がどれか、同系統の薬はどれだけ入っているか、を考えねばなりません。

まずは抜きづらいメジャートランキライザーですが、この処方には3種類も入っています。よってこれを1種類にすることが目標です。

次にパキシルです。これが非常に重篤な禁断症状を呈し、相互作用が強く抜きにくい薬であることは説明してきました。よってこれも早く抜かねばなりません。ジプレギザも同様に、早く整理するべき薬(特にこれだけ多い場合は)と考えます。

基本方針としては、

・ジプレキサとパキシルを優先して抜いていく。

・アーテンはジプレキサの量と錐体外路症状の具合に応じて抜く。

・ベンゾ系は後回しにする。

・ジプレギザを減らしている間も減らせるならドグマチールも抜き整理を目指す。

・レポトミンもしくはドグマチールのどちらかでメジャートランキライザー1種類、抗うつ薬なし、抗パ剤なし、残りはベンゾ系という状態を目指す。

繰り返しますが、表示している滅薬量が絶対ではありません。多剤療法の場合、強い禁断症状が出るときを除いて、比較的スピードアップしてもかまいません。また最初の多い段階では2種類の薬を同時に減らすことも考えます。

これを続け、まずは当初の目標どおりジプレキサ、パキシル、ドグマチールなどを減量し、メジャートランキライザーの量に合わせてアーテンも減薬していきます。これがうまくいったと仮定すると、次はパキシルを抜きます。2・5㎎ずつ減らすか、これまでの禁断症状があまりなければ、他の薬も多いので5㎎からゼロに進んでもかまいません。

次はジプレキサに進みます。私流ではジプレキサが最も抜きにくい薬ですから、ここでも慎重に抜いてください。もしこのスピードがゆっくりすぎると感じるなら、減薬スピードを速めるのではなく、まわりの薬も同時に少しずつ減薬することで時間を短縮します。

仮にジプレキサがやめられたとすると、aのような処方になっていると思います。

ここまでくれば次はメジャートランキライザーの単剤化、アーテンの断薬を目指します。途中で少しベンゾ系の減薬を入れてもかまいませんが、ベンゾ系はやはり残るように意識します(b)。

メジャートランキライザーを減量して、アーテンを錐体外路症状に合わせながら断薬します。ここでドグマチールをやめてもいいのですが、急だと感じる場合はベンゾ系を少しはさみます。

ここまでくれば目標はレポトミンとリーゼとベンザリンにすることが目標であり、この3種類の状況は、すでに1種類+2種類の組み合わせになっているので、そちらを参考にすればいいでしょう(c)。

 

多剤療法には無限の組み合わせがあり、こうであるという正解を提示することはできません。薬理学を駆使してもどちらの薬を優先すべきという答えが出るわけでもありません。禁断症状の何を重視するかによって、順番は変わってくるからです。

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つまり最後は医師とのコミュニケーションと、当事者や家族が自分で考え選択することです。それを忘れないでください。

薬害にあったら……100%回復しない理由

禁断症状や後遺症について話すとき、残念ながらいつも最後はこの話になりますが、 向精神薬で何らかの害をこうむったとき、その機能が100%元に戻ることはありえません。どんなに戻っても80%や90%であり、以前を望んでも満たされることはありません。

これは覚醒剤や麻薬をやってしまったら、失われた機能が全部回復しないのと同じことです。だからこそ向精神薬は罪深いのだということをまず理解してください。これを指摘するとみな非常にショックを受けられます。そんなことはないと認めない人、安易な「元に戻る」という意見を信じてしまう人もいます。しかし私が伝えないと伝える人がいません。

もし100%回復という奇跡を起こしたいのなら、私よりさらに詳しく勉強し、奇跡を起こしてくれることを期待します。それはありえない話ではないでしょうが、医学ではありえないという話なのです。よくテレビなどで見られる奇跡にも医学が貢献することなどまずありえません。

 

そしてもう一つ、最後は意志や根性も大事です。どれほどに勉強しうまく禁断症状を消そうと試みても、必ず出てきますし後遺症は残ります。繰り返し述べますが、禁断症状で体がつらい状況でも、さらに先に進むしか向精神薬地獄を越えるすべはないのです。

 

以上、抜粋終わり

今回でこのテーマは終了です。

参考になったでしょうか?

減薬、断薬はくれぐれも無理のないやり方で、

行うようにしてください。