今日は血圧について考えてみたいと思います。
著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。
高血圧の治療で認知症の恐怖
降圧剤を長期に服用すると認知症のリスクが高まるらしい、ということがわかってきました。10年、20年と飲み続けている降圧剤の副作用を、他の薬や生活習慣といった条件を除いて証明することはできないものの、認知症と診断された方々の中には、降圧剤を飲んでいる人が多いのです。
キリンの血圧は高い
血圧の話をするときに、私はいつもキリンを思い出します。首の長いキリンの血圧は、 上が平均260㎜Hg、下が160㎜Hg。頭の上まで血液を巡らせるためには、それだけの血圧が必要だということです。これは人間でも同じ。例えば156㎝の私と、190㎝の人では、必要な血圧も違うのに、2人とも基準は130㎜Hg未満です。
背の高い人は、身体に血を巡らせるために高い血圧が必要なはず。降圧剤で130〜140㎜Hgレベルとしていると、頭まで血液が到達しなくなることも考えられます。慢性的に酸素と栄養が脳に十分届かない状態となれば、認知症の危険も増してしまいます。
血圧にも個性がある
血圧を本当に下げる必要があるのでしょうか。性別、年齢、身長、そして血管年齢(67ページ)。それらすべてが反映されて血圧は決まります。つまり「血圧にも個性がある」のです。健康に過ごせているのであれば高くたってかまわない。130㎜Hg未満、140㎜Hg未満という基準に合わせる必要などありません。このような「基準値」がつくられるのは、ここに産業が生まれるから。声の高さや身長は薬で変えられないので、どうこう言われることはありません。しかし、薬で血管を緩め、血圧を下げることはできます。ですからそのための薬がつくられ、それに合わせた基準値がつくられるわけです。そもそも、10年20年かかって上がった血圧を、一気に引き下げる方が恐ろしいとは思いませんか?
血管年齢が若返れば、 高血圧は怖くない
年齢は残念ながら変えることはできませんが、血管年齢なら変えられます。
歳をとると、肌だけでなく血管のハリも失われ、血管という「ゴムチューブ」の弾力性も低下してしまいます。
よく、「降圧剤は一生のおつきあい」と言われますが、そうではない、というのは実感としてあります。血管というのは、3層の膜でできています。真ん中は平滑筋といわれる筋肉で、血管の伸縮性を保っています。加齢、ストレス、暴飲暴食などによって血管は劣化していきますが、平滑筋は筋肉ですから何歳になっても鍛えることができるのです。
では、どうしたら鍛えることができるのでしょうか。すごいテクニックはいりません。食事と運動に気を配る。それだけです。私自身、40歳の頃の血管年齢は恥ずかしながら59歳でした。それが55歳で血管年齢26歳にまで変化したのです。
食事と運動で血管は若返る
50歳の血管を持った私と、26歳の血管を持つ私で何が違うのか。主に3つあります。
・立ち方、姿勢、歩き方を変える
・玄米、味噌汁、漬け物を毎日食べる
・薬を飲まない
運動をすると血管の筋肉まで鍛えることができます。筋肉があれば、基礎代謝が高くなり、熱を生み出してくれます。代謝がいいということは、身体のターンオーバー(細胞や組織が新しく再生すること)もよくなるということ。例えば肌のターンオーバーは28日といわれていますが、肌だけでなく血管も骨も筋肉も、常に新しい細胞に入れ替えられ、再生しているのです。内臓も同じです。例えば心臓が動くのは筋肉のおかげですから、ターンオーバーの大切さがわかります。この再生能力は体温が高い方がよいのです。ですから運動は欠かせません。
お米は、稲作と共に歩んできた私たち日本人の体質に合った主食。しかも玄米は、認知症予防効果も期待されるGABAやビタミンB群、鉄分、食物繊維など精米過程で失われてしまう栄養素が豊富です。わが家では玄米を水に漬け、さらに発芽玄米にしてからいただきます。発芽するということは、その玄米が生きている証拠です。
さらにたまに精米したときに出た米ぬかを再利用して、自家製のぬか漬けをつくっています。玄米とぬか漬けはよく噛むことにもつながります。
大豆タンパクがとれる、日本伝統の発酵食品である味噌汁も欠かせません。
日本の気候風土に合ったものを、なるべく自然な状態で感謝しながらいただくこと。これが私の食事の基本です。
そして薬をやめたこと。それまで常に服用していた頭痛薬をやめたことで、血の巡りは格段によくなりました。これらを通じて生活の質が変わったために、私の血管もそれに応じて若返ってくれたのだと思います。
以上、抜粋終わり
血圧に対しては上記の通りであるので、
薬を飲む必要があるかどうかは、
良く見極めなければならない。
もし血圧が高くても、
生活に支障がないのであれば、
それが今のあなたの身体にとって、
ベストな状態と言える。
体は常にベストな状態を保つべく、
たとえあなたが寝ていても、
懸命に働いてくれているのである。
その自分の身体を信じる必要がある。
だから自分の身体を信じて、
余計なことをしないように気を付けなければならない。
それには正しい知識を学ぶ必要がある。
常にあなたが前向きに必要な情報を集めていれば、
自然と正しい情報が集まってくるので、
自分の未来を信じることが一番大事なのかもしれない。