今日はこのテーマの最後であり、著書の最後でもある。
著書『精神科医は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。
おわりに - まともな精神科医に出会うためには
最後にあらためてまともな精神科医に出会うための秘訣を書いてみる。
それはひと言でいえばドクターショッピングをせよ、というこれまた人でなしやくざ医師の本領を発揮すべき意見からである。
本来精神科領域では、同じところに通院しなければならないと口ずっぱく言われる。
転院するときに必ず紹介状がなければいけないのも、はっきりいって精神科だけである。このこと自体が、これまで述べてきたとおり精神科利権を守るシステムになっている。
患者側としてはこれを守ってはいけない。精神科医に限らず医師という相手は丸投げする相手ではなく、協調すること、手厳しくいえばうまく利用するくらいの気持ちでなければならない。逆にいえば紹介状がなくても受け入れてくれる精神科医は、まともな精神科医かもしれないという皮肉が成立する。
精神科医は危険な毒を出す薬屋であり、収容所の管理人にすぎない。その人間たちに癒しや根本的な改善など決して望んではいけないのである。本来このような科は世の中に存在してはいけない。実際、平和な南国などであれば精神科などないはずである。成熟した社会であるほど精神科は必要なくなる。 日本が未熟であるといわれればそれまでだが、そのまま未熟でいていいわけはない。この国からも精神科は放逐されていかねばならない。
またまともな精神科医に出会うためには、第一印象で医師を判断しないことと、何より人間性で精神科医を判断しないことが重要である。
これまた異なことをと仰せかもしれないが、精神科医自身に癒しを求めてはいけない。もしこの本を読んでもあなたが精神科医にかかるのであれば、副作用の少ない処方にこだわる精神科医をこそ選んでほしい。
あなたがガンになったとき、手術の腕前はいいが口の悪い医師と、すごく優しいが手術の腕前はからっきしの医師とどちらを選ぶだろうか。
多くの薬を出す医師とは、名医良医とは対極に位置するものである。何も出さない医師、必要なときだけ必要最低限の薬を処方し、薬を毒だと認識できる医師、その医師こそが私などより優れた真の精神科医であるだろう。
少なくとも私のクリニックでは、診察室で会話が通じるのなら精神疾患ではないと判断する。
どうしても診断を欲しがる人が多いので、その場合は診断書に照らし合わせると「○○障害」だが、それを障害とか呼ぶこと自体、社会がおかしいなどという説明をする。
この説明は世の中で起こっていること、大企業や国のやっていることを疑わない人には到底受け入れられまい。日本中がメンタルヘルスを充実させることに躍起になっていること自体、詐欺の塊であることを理解できない人々は、ただただ食い物にされていくしかないのだ。それがこの業界の真実であることを決して忘れないでいただきたい。
以上、抜粋終わり
単純に考えて、
精神科が増えたということは、
患者が増えたということで、
それは治っていない人が多いということである。
ほんとに精神科が社会に貢献しているなら、
患者は減らなければならない
増えていること自体がおかしいと思わなければならない。
なぜか?
答えは簡単である。
医療も産業であるからだ。
そしてこの国は産業中心に動いている。
何故なら産業中心に動かしている方が、
利権にありつけるからである。
だから本当にこの国をよくしようと働いている、
政治家や官僚は極めて少ないのである。
本当に良くしようとしているなら、
とっくにこの国は良くなっているはずである。
よく考えていただきたい。
1990年代から我々の暮らしは良くなっただろうか?
2000年代に入ってからは特に顕著に悪くなっている。
その証拠に国民所得は年々減っている。
1割の高所得者の影響で平均値はそれほどではないように見えるが、
中間層はそべて低所得層に没落しているのである。
これはこの国をよくしようとしていない証拠である。
何故なら我々の国を動かしている人たちは、
エリートと言われている人たちで、
頭が良いと言われている人たちである。
そんな人たちが集まっているのに、
よい国にできないわけがない。
単に自分たちの利益しか考えず、
自分たちの利益優先で動かしているからである。
だから医療分野も産業にしており、
本当に治す医療はあるのに知っていながら取り入れていない。
治しては儲からないからだ。
本当に治す医療を目指すなら、
根治療法を取り入れるのが当たり前であるからだ。
医者、製薬会社、政治家、官僚が自分たちの利益のために、
患者をつくり、
簡単に治らないように仕向け、
儲かるような構造を作っているのが、
現在の医療システムである。
国民がなにも知らないことをいいことに、
やりたい放題しているのである。
何も疑わず、
おかしいとも思わない、
そういう教育をほどこされたために、
国民自身もバカになっている。
だからいつまでたってもこの国のあらゆる面が良くならないのである。
うつ病からの脱出には、
まずあなたが受けている医療自体がおかしいと気づくところから始まるのである。
そのことに気づくまでは、
産業構造の中に組み込まれた、
お金を貢いでくれる、
集金マシンの一人にされているだけである。
うつ病から1日でも早く脱出したければ、
まずはじめに、
そのことを理解してほしい。
そしてそのスパイラルから脱出したときに、
はじめてあなたのうつ病が治る希望が見えてくるのである。