うつ病からの脱出ー生活習慣病は薬では治らない?ー

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今日は生活習慣病は薬で治るのかということを考えます。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

生活習慣病は薬では治らない

生活習慣病は薬では治りません。薬は効いているかもしれませんが、病気は治りません。これはどういうことでしょうか。

生活習慣病とはその名の通り、生活習慣によって引き起こされた病気です。ですから、薬によって症状を「抑える」ことはできても、病気そのものを治すことはできません。生活習慣病を治すためには、生活そのものを変えるしかありません。そもそも、薬の作用は「抑える」ことですから、薬によって生活習慣病が完治することはないのです。

 

生活を変えたくないから薬を飲む

薬を飲んでいる方とお話をすると、ある一定数の方が、意識している、していないにかかわらず、今の生活を続けたいがために薬を飲んでいるということがわかります。

「肥満のために血圧が高い。心臓に悪い」と原因がわかっているのであれば、肥満を解消するために何ができるかを考えるしかありません。食事を変える、運動をするなど、薬を飲む前にできることはたくさんあります。

「忙しくてとてもそんなことはできない」という話もよく出てきます。でも、ライフスタイルを変えられないほど忙しい人など、そうそういるものではありません。そういう人に限って毎晩飲んで帰ったりしているのですから。

忙しくても健康な人は、時間や習慣を上手にコントロールしているものです。ある大企業の役員の方は、部下がエレベーターやエスカレーターを使っても、自分だけは階段を使っています。そうやって、日々の生活の中で運動の時間をつくり出しているのです。また、運動の時間がとれないからと、お酒をきっぱりやめた方もいます。

「そこまでして健康になりたくない」というお話もよく聞きます。そういう方は、生活を変えるために「ジムに通わなきゃ」などと考えていたりするものです。私は「そこまでしなくていいですよ」とお伝えしています。階段を上がる、一駅前で降りて歩く。健康に意識を向け、無理なく楽しく続けられることを見つけられればいいのです。

 

生活習慣病患者は大切なお客様

病院や製薬会社にとって、生活習慣病の方々は、大切な顧客です。というのは、処方される薬の9割は、がんも含めた生活習慣病の薬だからです(がんについては第3章)。製薬会社は、皆さんが日々服用する生活習慣病の薬で成り立っているわけです。

 

恵まれているから気がつかない

日本では基本的に子どもの医療費は無料ですし、大人は3割、さらに高給になれば自己負担は少なくなります。ご自身が年間どのくらい医療費に使っているかを答えられない人も多いと思います。

さらに、「高額療養費」という制度によって、支払いの上限が決められています。

例えば、人工透析であれば実際には年におよそ500万円ほどの医療費がかかります。それが10年なら、5000万円。20年だったら1億です。透析をしている方でも、数千万円を使っているという意識のある方は少数派だと思います。

現在、寝たぎりで長期間透析をしている人はたくさんいます。実際にそういう患者さんがたくさんいれば、病院も経営面の心配がなくなります。透析病院には医師免許がある人が1人いればいいという緩い条件もそれに拍車をかけています。

私が薬剤師をやめたのは

薬剤師をしていた頃、生活習慣病の方々にお薬を渡すときに「このお薬とは一生のおつきあいになりますよ」とお伝えしてきました。でも、だんだんとそのことが心苦しくなってきたのです。もし、薬が病気を治すものであるなら、患者さんたちは一生飲み続ける必要などないからです。病気を治せない薬を渡し続けていていいのか、という疑問は日増しに私の中で大きくなっていきました。そして、「慢性疾患においては、薬は単に症状を抑えるだけのもの」という確信を得て、私は薬剤師をやめ、皆さんに薬の本当の姿をお伝えする活動を始めたのです。

以上、抜粋終わり

生活習慣病はここでも書かれていた通り、

生活習慣を変えない限り治りません。

原因がそこにあるからです。

しかしほとんどの方は今の自分を変える気はありません。

めんどくさい、

しんどい思いはしたくない、

などなど、理由は様々かもしれませんが、

とにかく変わりたくないのです。

これは人間がもつ本能的な自己防御反応でもありますが、

しかし原因がそこにある以上、

変えないことには治らないのです。

病気は今の生活スタイルでは問題だよ、

とメッセージを症状として送っているわけですから、

それを受け止めて、

何が問題化を見直し、

正さなければ治りません。

病気が治ったとき、

生活習慣からきている問題が、

解決したことを意味します。

そこが一番その人の学びとしても大事なとこなのですが、

人は往々にして、

安易な方を選んでしまうので、

薬に頼り、

現状を維持しようとします。

ところが薬は問題を解決してくれるわけではないので、

だんだんと時間とともに問題を先送りにすればするほど、

問題が深刻化してくるわけです。

つまり症状がひどくなるわけです。

すると治る方向とは反対方向に行ってるわけですから、

たとえ気が付いて修正しても、

今度は治るのに時間がかかってしまうことになります。

これが慢性化、

つまり慢性疾患に発展している原因なのです。

慢性疾患はすぐには治りません。

時間がかかって悪くなったものが、

すぐに元通りになることはありません。

しかし薬ですぐに症状を消すことに慣れてしまった多くの人たちは、

そのことを理解していません。

世の中そんな簡単にできることはないのです。

何をするにしても、

常に努力と根気が必要なのです。

すべては自分次第なのです。

そのことをもう一度自覚し、

病気と向かい合い、

自分はどういう選択をするのか、

自分に問い、

そして行動してください。

それが自分を救う唯一の方法です。

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