今日は精神薬はプラセボ効果が高いという話です。
著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。
向精神薬は50%以上がプラセボ効果
抗うつ剤を増やすと、ますます元気がなくなります。
実際に薬局でうつ病の方に薬をお渡ししていたときには、十分な注意が必要でした。なぜなら常に薬の副作用で、ぱーっとしていたり、受け答えがなかったりしたからです。目の焦点が定まらない方もいました。
26ページでお話ししたように、薬が効かなかったり、以前より効果が薄れたりすると、 医師は「増量」もしくは「別の薬」を使用することで対処します。これは抗うつ剤でも同じです。
ただでさえ、抗うつ剤を飲む際には、睡眠障害を防ぐための睡眠薬や、抗不安薬を同時に服用する人も多いのに、何種類かの抗うつ剤を同時に服用させられている人までいます。一日に15錠もの薬を飲んでいる方も。かなりの眠気に悩まされるはずです。むしろ、そうではないとよけいに怖いと思います。でも、ぼーっとさせることで、自殺から遠ざけることはできても、これでは日常的な生活を送ること自体が困難です。
うつ病の人の薬を増やしても、次回お会いしたときに元気になっていた人に、会ったことはありません。薬の増量で快方に向かうことはないのです。
薬効よりもプラセボ効果
向精神薬では、その半分近くがプラセポ効果ではないかといわれています。つまり実際の薬効よりも、本人の「効いている」という気持ちが、症状を緩和させているというわけです。
実際、2008年の『抗うつ薬治療の統計研究』では、SSRIの効果がプラセボとあまり変わらないということが指摘されるなど、夢の薬ではないことがわかりつつあるのです。
絶対に薬に手を出してはいけない
「うつは心の風邪」というキャンペーンがありました。多くの方が「では病院へ」と思われたかもしれません。これからは「だから自分で治せる」と思ってください。うつは治せます。「うつかもしれない」と思ったときには、薬に手を出さないこと、これが-番大切です。気分を高揚させる薬をすんなりやめるのは難しいからです。
では、何をするか。まずその日からできるのは、次のようなことです。目的は、身体を温めること、セロトニンを分泌させることです。薬ではなく自分でセロトニンを出すわけです。今すぐ、今日からできることばかりです。
・歩く。リズムよく歩く。うつむかないで歩く
・朝日を浴びる
・お風呂に入って身体を温めて、血液が流れることを実感する
・お味噌汁を飲む
・カウントして咀嚼する(リズムよく咀嚼する)
・お笑いなど、自分が笑えるものに接する(何も見たくないなら口角を上げる)
・深呼吸をする
歩くこと、一定のリズムを刻むこと、笑うこと(口角を上げるだけでも)でセロトニンは分泌されます。身体を温めること、酸素を取り込むことも、うつの予防になります。
今飲んでいる薬をやめるには
多くの場合離脱症状が起きるので、必ず周りのサポートを得るようにしましょう。一緒にいてくれる家族や仲間、友だち、サポート団体に頼ることが大切です。一緒に薬をやめるよう協力してくれる医師もいます。実行に移すには勇気がいりますが、治してくれるのは薬ではありません。先ほど示したことの中から少しずつ、始めてみましょう。
薬を飲む前にできること
環境を変えることも大きな転機となります。職場を変えた、楽な部署に異動させてもらった、旅行に出てみたなど、環境の変化がよい結果を生むこともあります。
遠回りのようですが、姿勢を矯正する(174ページ)ことは大切です。うつの方は大抵猫背で、呼吸がとても浅いのです。呼吸が浅ければ、酸素が十分に身体中に行き渡りません。特に脳は全身酸素消費量の約20%を使うといわれています。そのため、酸欠にとても弱いのです。
猫背を正して胸を開くことで、深い呼吸ができるようになります。胸を開いて深い呼吸をすれば、それだけ多くの酸素を取り込むことができ、ひいては脳に多くの酸素を送ることができるのです。酸素を送ることができるということは、同時に栄養も運ぶことができるということです。また、胸を開くというのは、精神的にもいい影響を与えます。
以上、抜粋終わり
前回もお伝えしましたが、
うつ病の原因がわかっていないので、
当然薬で効かすことなどできません。
ですのでほとんどプラセボ効果と言っても過言ではないでしょう。
つまり飲んでもいいことはないのです。
それよりも上記にあることを試されることをお勧めします。
どれも自分で簡単にできることばかりです。
とにかく、
うつむかないで、
上を向いてください。
そしてスキップをすれば、
間違いなくうつになれません。
人間の身体構造上、
そうできているのです。
是非、試してください。