うつ病からの脱出ー副作用のない薬はないー

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今日は薬の副作用について勉強しましょう。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

薬には常に副作用がある

薬には常に副作用があります。薬はその部分だけに効くわけではないからです。

薬は胃で分解され、小腸で吸収され血管を通して、身体全体を巡ります。胃痛のために飲んだ薬も、血流に乗って、頭からつま先まで、まんべんなく巡っていきます。よく「胃薬で眠くなる」という方がいますが、そのことを考えてみて胃薬が胃だけに作用しているのではないことがわかると思います。

それなら塗り薬や貼り薬など、外用薬であれば大丈夫かというと、そうはいきません。これらの薬も皮膚を通じて血管に浸透し全身を巡ります。もし、「薬が効いた」と思うら、同じような作用が身体全体に起こっているということです。つまり健康な器官に対しても、薬は同じように作用しているわけです。

漢方に副作用がないと思っておられる方も多いのですが、残念ながら副作用はあります。

「小柴胡湯」という肝臓の働きを助ける漢方には、間質性肺炎などの重篤な副作用を起こす危険性が指摘されています。

 

「よく効くけど副作用のない薬」はない

「これは効くけど副作用はないから出しとくね」とお医者さんに言われることはありませんか。そんな夢のような薬はありません。

例えば「副作用がなく安全」と言われた薬の一つに「サリドマイド」があります。これは「副作用のない睡眠薬」というふれこみだったために、大勢の妊婦に処方されました。そしてその副作用で、障害のある子がたくさん生まれたのは、皆さんご存じの通りです。

眠気や発疹などのように、わかりやすい副作用がすぐに出るというのは、ある意味いいことです。もうその薬を服用しない、と決めることができるからです。

10年、20年たって「発がん性がある」などとわかる場合もあるのです。「じゃあ何を飲んだらいいんですか!」と言われるのですが、だから何も飲まなければいいのです。飲まなければ、薬の副作用は決して起こらないのですから。

 

お年寄りほど副作用は出やすい

「この薬はいつも飲んでいるから大丈夫」。私もそんなふうに思って、痛い目にあったことがあります。

その頃の私はまだ「薬大好き」でしたので、出産後風邪を引いたときには、いつも飲んでいる抗生剤を服用しました。そして突然、蕁麻疹が身体中に。外だけでなく喉の内側にもできてとにかく息ができない。あやうく窒息しかけるところでした。

今までまったく問題なく飲んでいた薬だったのですが、出産後で体調やホルモンのバランスが変わっていたのか、突然身体に合わなくなってしまったのです。ホルモンバランスの変化は自分ではわからないもの。気をつけるということもありませんでした。

 

弱っているかどうか、自分でもわからない

薬だけでなく食べ物でも同じです。知り合いに「鯖が好きなんだけど、蕁麻疹が出るときがあって」という人がいます。体調がいいときには食べられるけれど、弱っているとだめだそうです。

体調だと少しはわかりやすいのですが、元気だと思っていても副作用が出ることがあります。それは、肝臓自体が弱っている場合です。肝臓は解毒をする臓器ですから、弱っているときは解毒のための酵素をうまく出すことができなくなるのです。

また、腎臓の不調で副作用が出ることもあります。腎臓は排泄機能を担っているので、ここで滞ると毒素が体外に出ていかなくなるからです。一日で排泄されれば問題ない物質も、長い間身体の中にとどまると、悪影響を及ぼします。きちんと排泄できる「流れる身体」を持つことは、とても大切なことなのです。

歳をとると、肝臓や腎臓の機能がだんだんと弱っていきます。ですからお年寄りほど、薬の副作用が出やすいのですが、残念なことにたくさん薬を飲んでいるのも、同じ年代の方々なのです。

以上、抜粋終わり

普段薬を飲んでいない人が、

急性の症状で薬を飲むと、

副作用を感じることは少ないと思います。

しかし長期間服用し続けると、

必ず副作用の影響が出てきます。

ただしほとんど方は、

気付いていないことも多いようです。

例えば体温が下がった。

血圧が下がった、

または上がった。

このような体の変化は、

老化現象だと思ってしまうからです。

しかしこれは必ずしも老化現象とは言えません。

それならすべての同年代の人が、

そのような変化を起こさなければなりませんが、

そうはならない人も多くいます。

そのような方は至って健康で、

薬を飲んでいない方たちです。

また上記にもあったように、

薬を飲んでいると、

酵素を消耗するので、

逆に老化を早めてしまいます。

もともと人間の体は常時薬を飲むように出来ていないので、

内臓を酷使することにもなり、

体への負担も常にかかっていることになります。

生死にかかわる場合は別ですが、

それ以外での長期間の薬の服用は、

体にとって望ましくないのです。

このことを理解したうえで、

再度薬を飲むべきか飲むべきではないかを考えてください。

 

 

 

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