うつ病からの脱出ー低血糖症の診断ー

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今回は低血糖症の診断というテーマでお伝えします。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

一般的な検査項目

一般の病院でも調べられる、糖代謝の検査項目を表に示しました。

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これらの糖代謝項目が異常値を示していれ ば、低血糖症である可能性が高いといえますが、基準値内で一見正常な数値を示している場合でも低血糖症である場合があります。基準値とはあくまで参考程度であり、栄養や代謝のはたらきの観点から見ていくと、基準値内でも問題である場合が多々あるのです。

また、低血糖症という概念が頭にないと正確な判断ができませんので、低血糖症の診断の経験のある医師に診断してもらうことが必要です。

私のクリニックでは、これらの項目と、栄養失調の程度を判断するためのほかの検査項目も組み合わせて血液検査をおこない、総合的に評価します。

 

5時間ブドウ糖負荷試験(OGTT

1回の採血でこれらの検査項目にまったく問題がなくても、実際には低血糖症である場合も多くあります。

このため、低血糖症の確定診断には5時間のブドウ糖負荷試験(Oral Glucose Tolerance Test:OGTT)が必要です。

OGTTは、空腹時に75gのブドウ糖(グルコース)が入った飲料を飲んでもらい、飲む前と飲んだ後の血糖値の変動をみる検査です。

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ふつうこの検査は糖尿病の診断のために、2時間でおこなわれます。しかし低血糖症の診断の場合は、血糖値が上昇した後にどの程度低下したかを知りたいので、5時間かけて検査をおこないます。

この検査をおこなうためには、前日の晩から12時間以上絶食していただく必要があります。そして空腹状態で来院していただき、まず空腹時の血糖値とインスリン値を調べます。それからブドウ糖を飲んでいただき、5時間の間に全部で9回採血をおこないます。5時間飲まず食わずで、9回採血をしますので、患者さんにとっては楽な検査ではありませんし、保険もぎかないので自費での検査になります。また、検査できる病院もかぎられているのが現状です。しかしこの検査が、ほんとうに低血糖症であるか否か、またはどのようなタイプの低血糖症であるかの診断には必要不可欠なのです。

正常では空腹時の血糖値は90mg/dl前後であり、ブドウ糖を飲んでから大体30分後に1・5倍以上に上昇します。それからなだらかに下がり、元のレベルにもどりますが、血糖値は空腹時の80%以下にはならないのが正常です。また、インスリンは50uU/ml以上が過剰分泌ですから、正常では50uU/mlを超えません。

5時間ブドウ糖負荷試験による低血糖症の診断基準と、参考までに糖尿病の診断基準を表に記します。低血糖症の診断基準をひとつ以上満たし、低血糖症によると考えられる症状がある場合、低血糖症と診断します。また、50分おきの採血のため必ずしも本当の血糖値の変動をとらえられているとはかぎらないので、基準をひとつも満たしていなくても症状が明らかである場合は、低血糖症として治療をおこないます。

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糖負荷試験をおこなうメリットは、低血糖症の診断だけではなく、食事の仕方、とくに糖分のとり方を決めていくのに役立つということです。くわしいことは治療の項を参考にしてください。

糖負荷試験で気をつけなければならない点は、人工的に低血糖状態にしてしまうことがあるために検査中に具合が悪くなってしまう場合があることです。このため途中で検査を中断しなければならない場合や、その後数日間具合が悪くなることもあります。このため、患者さんの具合がよくない場合には、糖負荷試験をおこなわない、という選択も必要です。

また、明らかに糖尿病であるとわかっている場合は、高血糖を起こす可能性があるため糖負荷試験はおこないません。

この検査を受ける場合には医師とよく相談し、検査を受けるかどうか決定してください。

また、糖代謝の状態以外に、以下の検査項目が栄養や代謝の状態をみるために利用できます。たとえば尿素窒素値は、ふつうは腎機能をみる項目ですが、タン白質の摂取状況としてみることもできます。尿素窒素が10以下ではタン白質の摂取量がかをり不足であるとみてよいでしょう。GOT・GP Tはふつうは肝機能の項目ですが、ビタミンB6がこれらの酵素の補酵素としてばたらいているため、ビタミンB6の充足度としてみることができます。フェリチン値は貯蔵鉄を表しますが、男性では150〜200、女性では80〜100が望ましいです。ただしこれらの数値はほかのいろいろな条件の影響をうけますので、不足があっても一見問題がないようにみえる場合があります。素人判断はせず、栄養療法の専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。

 

以上、抜粋終わり

5時間のブドウ糖負荷試験を実施している病院は、

きわめて少ないため、

なかなか受けることができません。

わたしは関西圏に住んでいますが、

このあたりで実施している病院を知りません。

これは低血糖症という病を、

認識している医師が少ないためです。

また栄養するにしても、

現代栄養学はデタラメで、

返って身体を悪くしてしまいます。

そのため自分がきちんとした知識を持ち合わせたうえで、

対処できる医師を探さなければなりません。

かなりハードルが高くなりますが、

自分のことなので、

根気よく対処していきましょう。

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