今日はサプリメントについて考えてみましょう。
著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。
駄菓子屋のお菓子よりも
小さいときに、チョコやジュースをあげないお母さんでも、「シロップの風邪薬」を平気で飲ませます。シロップ剤には「果糖ブドウ糖液糖」というジュースにも使われている甘味料が含まれています。
また子どもが飲みやすいように甘くしたシロップ剤は簡単に腐るので、防腐剤を入れます。そして見た目がいいように「赤色〇号」などで色をつけるのです。着色されたお菓子をいやがるお母さん、薬にもたっぷり使われていますよ! シロップだけでなく、錠剤も同じです。糖衣錠などは、字を見てわかる通り砂糖でコーティングされているのです。甘い物を普段制限されている子が「薬大好き」になるのもわかります。
抗生剤漬けの肉をいやがり、お取り寄せをしているご家庭もありますが、そこまでして避けた抗生剤を、薬で現物摂取しているのには、大きな違和感を覚えます。動物用の抗生剤などありません。人間の薬も家畜が摂取しているものと同じなのです。
赤ちゃんに化学式の薬を与えて大丈夫?
「うちの子は薬を飲まない」といって困っているお母さんがいますが、それは子どもとしてとても正しい反応です。薬は身体にとって異物ですから、吐き出すというのは本能的な行動だと思います。ましてや生まれたばかりの子が、化学式でつくられたものをごくごく飲むというのは、見ていても怖いくらいです。
サプリメントは薬と同じ
先日こんなことがありました。薬をやめたという方が「もうサプリしか飲んでいません化学合成してつくられたものなら、サプリメントも身体にとって異物であることは変わりありません。異物であれば、先ほど薬の解毒でお話しした作用が(26ぺ-ジ)、身体の中で起きていることは間違いありません。そうなると、「酵素が使われ、体温が下がり、免疫力が下がる」という流れが身体の中でできてしまいます。
健康のためにお金を払って手に入れたサプリで、免疫力が下がってしまってはなんのためのサプリなのかわかりません。「○○100個分のビタミン」「○○の100倍のパワー」などと聞くと、そんなものを身体に入れたらかえって危険なのではないかと思うのですが……。どうしてもサプリメントを購入するときは、自然の恵みからつくられた天然由来成分のものを選んでくださいね。
丸のまま食べよう
サプリメントは、特定の成分だけを抽出してつくられた加工品です。
私は、栄養をとるのであれは、自然のものを丸のまま食べるのがよいと感じています。魚であれば丸ごと1匹。野菜も葉っぱから根っこまで。お米も玄米がいいでしょう。丸ごと食べることで、私たちは身体に必要な栄養を過不足なくとることができるのです。
まだ知られていないけれど、人体に必要とされる栄養はたくさんあるはずです。それなのに、中途半端な知識のまま「ビタミンだけ」「食物繊維だけ」などと偏って摂取するのは、果たして本当に身体にいいことなのでしょうか。自然界にある食材をなるべくそのまま食べることで、こういった偏りを減らし、十分な栄養をとることができるのです。
サプリメントを買うお金で、旬のものを買ってみる。いつもよりちょっといい果物を買ってみる。それくらいの贅沢をゆるして、食事を楽しむことができれば、おのずと薬いらず、サプリいらずの生活になるのではないでしょうか。
サプリメントに臨床試験はない
一般に使われる「サプリメント」という言葉は英語のsupplement(補足や追加を意味する言葉)に由来します。しかし、サプリメントについての国内外共通の定義や分類はありません。日本の法律ではサプリメントは食品に分類されています。医薬品の場合は認可には厳しい審査をクリアしなければなりません。一方、健康食品の一種であるサプリメントは食品扱いですので厳しい審査がありません。サプリメントには、錠剤やカプセルなど、まるで医薬品のような形状のものもありますが、日本の健康食品は、保健機能食品を除き、申請や登録を行う必要はありません。取り扱いも厚生労働省ではなく消費者庁です。つまり、サプリメントに臨床試験は必要ないということ。安全性は確認されていないのです。
最近ではインターネットの普及によって、海外のサプリメントも個人輸入も簡単にできるようになりました。規制の緩いサプリメントを個人輸入し服用したことで、死亡したり、重篤な副作用を起こしたりという例はたくさんあります。日本で未承認の成分がまぎれこんでいたりという例もあります。
以上、抜粋終わり
サプリメントはあくまで補助食品です。
なので、きちんとした食事を摂っていることが基本です。
そのうえで足りない栄養を補うものがサプリメントです。
しかし最近は薬の代わりに飲んでいる方が多いようです。
基本きちんとした食事をしていれば、
サプリメントは必要ありません。
足りないと思う栄養素は、
時々摂取すればよいからです。
病気でない限り、
そんなに神経質になる必要はありません。
ですから、日々の食事の方に気を遣ってください。