うつ病からの脱出ーなぜ、精神科・心療内科では改善されないのか。うつの常識を検証する。 1-

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今回からなぜ、精神科・心療内科では改善されないのか。うつの常識を検証するというテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首だった!』から下記抜粋します。

首治療に関する 医師の認識不足という現実

最も大きな問題は、精神疾患とは異なる新型うつ(頚筋性うつ)に対して精神疾患として治療していることです。原因は他にあるわけですから治るはずはないのです。

頚筋性うつは、一般的にいわれているうつ病とは異なります。ですから、精神科に通って真面目に抗うつ薬を飲んでいても、ほとんど意味がありません。

薬を服用したからといって首のこりが解消するわけもなく、いたずらに抗うつ薬の副作用に悩まされることになります。

重ねて言いますが、頚筋性うつは首の異常が原因であり、その二次的症状としてうつ状態に陥っているのです。精神疾患ではありませんので、首を治療しない限り、このうつ症状は改善されません。

また、六キログラムもの重い頭が乗っているわけですから、バランスを崩した首の筋肉を放っておいても決して自然治癒することはありません。

一方で、首治療の専門医不足は深刻です。首こりを自覚していない人のほうが珍しい現代社会にあっても、首の筋肉を専門に研究する医師は、日本中どこを探しても見当たりません。その理由は、次のようなものです。

まず、医学界では「首の筋肉が原因で起こる病気はない」とされ、大学の解剖の授業でもいまだにほとんど教えていないのです。

医学部の専門課程で最初に学ぶ必須プログラムである「解剖学」でも首の筋肉の異常で起きる病気はないというので省略して、教えていないのです。

学生たちは、こうして首の筋肉の重要性について学ばないまま、一人前の医師として社会に巣立っていくわけです。

私は医師が首の筋肉の知識をどれくらいあるか知るために講演会やセミナーでドクターに質問します。50人から100人くらいの集まりで何度も試しました。僧坊筋は誰でも知っているので、その下にある上下に走る大きな筋二つの名前を言える人はいるかと聞いてみると頭板状筋と頭半棘筋と答えられたドクターは、(全部で1000人ぐらいのドクターに聞きましたが)一人もいませんでした。それほどに首の筋肉は、だれも知らない、だれも注目していなかったのです。

次に、現在の細分化された医療体制も問題です。

私は、日本脳神経外科学会とその間連学会に所属し、二〇〇四年には三〇年来続けてきた頸筋症候群の研究成果を、学会で発表しました。その後もたびたび、自分の所属している学会で治療結果などを発表しています。しかし、私は精神科、眼科、耳鼻咽喉科、内科、循環器科などの学会に属していません。ですから、脳神経外科以外の医師に、この病気について知ってもらう機会がほとんどないのです。

本書で説明しているように、頸筋症候群は首の筋肉のこりが自律神経に影響を及ぼし、うつ症状をはじめ、ドライアイなどの目の異常、めまい、血圧の不安定、胸の圧迫感、発汗異常、冷え、のぼせ、疲労感、不眠など、さまざまな症状を引き起こします。

しかし、頚筋症候群からうつ症状が出ている頚筋性うつの患者さんが精神科医を訪ねても、首の症状は無視されてしまいます。精神症状だけを診て、薬物療法を施されてしまうのです。首の筋肉の異常は放置されたままです。これでは、病気の本質(首の筋肉の異常)を根本から治療することにはならず、気休め的な症状を少しやわらげる治療にしかなりません。

当然のことですが、患者さんはその原因が首にあることを知りません。そのため、精神科、眼科、耳鼻咽喉科、内科、循環器科など、各科を転々とするわけです。しかし、検査を受けても異常は見つからず、「不定愁訴」で片付けられてしまったり、他の病気と誤診され、最適とはいえない治療を受けることになります。

これでは患者さんの症状は改善されず、他の専門医をワンダリングすることになってしまいます。専門医間の情報交換の場がもっと活発であれば、患者さんがこのような不利益を被ることなどないと、とても残念に思います。

そこで、私たちは、二〇〇九年七月に専門外の日本うつ病学会で新型うつ(頚筋性うつ)を発表しました。

最近、頸筋症候群の治療を見学するために、精神科の医師らが当センターを訪れています。「器質的疾患のうつがあり、その異常部位である首の筋肉を治せばうつが消える」ことが認められつつあります。

首の筋肉の異常で起きる症状は、脳神経外科以上に神経内科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、内科、消化器科、循環器科、呼吸器科、歯科口腔外科、皮膚科、産婦人科、精神科、心療内科などに属するほどたくさんの症状が出るので、どこの科を受診してもその科の症状を少し軽くする薬での対症療法で、悪く言えば、一時しのぎのごまかし療法に終わってしまいます。そのため次々と出る症状のため各診療科をワンダリングすることになるのです。ドクターの立場から言えば、不定愁訴の患者さんをみるのは、きちっと治せないのでいやがる人が多いのです。

 

以上、抜粋終わり

今のドクターは専門に特化しているため、

専門外のことはわかりません。

しかし人間は機械ではないので、

パーツだけの問題ではなく、

いろんなところが相互に関係しています。

つまり全体的に見れなければ、

問題や原因を突き止めることが難しいのです。

だから症状を緩和させるところが

精一杯の治療なのです。

しかし国民の方はそんなことは知りません。

病院へ行けば病気は治ると思い込んでいます。

西洋医学が対処療法ということも知らずにいます。

今の情報化時代にまだそんなことも知らないことが問題ですが、

国民は無関心なので、

仕方ありません。

結局は自分で自分の首を絞めることになるだけです。

 

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