今回から「それでもクスリを飲みますか?」というタイトルでお伝えします。
著書『大笑い!精神医学』から下記抜粋します。
あまりにテキトーな診断マニュアル「DSM」
さて、これまで精神医学の歴史と計画を振り返ってきましたが、それをもとに現在の精神医学に関する問題を、具体的に取り上げていきましょう。
「DSM」とはアメリカの診断マニュアルですが、これには943ページにわたって、374の精神「障害」リストが載せられています。この本が、現在の社会のあらゆる分野に影響を及ぼし、これを利用して精神科医は、強制的に精神薬漬けや、子どもの略奪、そしてもっともかけがえのない個人の自由を奪うことさえできるのです。これは3300億ドル市場と呼ばれる精神医学産業を突き動かしているエンジンといえるでしょう。
「DSMLの診断基準には何の裏づけもありません。それはエセ科学によって入念に作られた、ただの見せかけにすぎません。ここでは「DSM」の診断基準を決める会議に参加した人間の、後の告白を掲載することにしましょう。
「精神科医たちは部屋のいたるところから自分の意見を叫んでいました。そこで一番大声を張り上げた人の意見が聞かれていました。私の印象ではそれは会議というよりも、タバコのオークションみたいでした」「あまりの知的見解の低さにショックを受けました。診断はレストランを選ぶときに使うような多数決で決められたんです。君はイタリア料理かい、私は中華だな、じゃあカフェテリアに行こうという感じで。それからその結果がコンピュータに打ち込まれます」
また、「DSM」に掲載された「精神障害」の数は、1952年には112たったのが、右肩上がりに増え続け、現在374、2013年に発表される第5版では500に達すると見られています。病気の数がこのような勢いで増え続けるようなことがありうるでしょうか。
こんなふうに作られた診断とやらを、皆さんは信じることができるでしょうか?
そもそも現代の精神医学における精神疾患の根拠は、「モノアミン仮説」に基づいています。モノアミン仮説とは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンといったモノアミンの働きが精神症状と関係しているという考えで、セロトニンが減少するとうつ状態になるとかドーパミンが増えると統合失調症になるなどとされています。
しかしすでにモノアミン仮説というのは否定されています。うつがセロトニンと関係することも、統合失調症がドーパミンと関係することもありません。いまだ2012年現在、そのホルモンさえ測定することができません。仮に測定することができたとしても主観に基づく症状との因果関係を、説明することなどできません。近年はグルタミン仮説というのも出現していますが、この研究にも何の意味もありません。
このモノアミン仮説とは、セロトニンやドーパミンなどのホルモンに影響を与える薬物を精神薬とするために、すべての精神病がそれらのホルモンと関係していると逆定義したものにすぎません。
これは非常に巧妙な詐欺で、あらゆる医学者、科学者、食品学者、栄養学者がこの仮説を信じ込んでしまっているのです。精神医学界はこの仮説が莫大な金を生み出すことをすぐに予期し、正当なる論理として継承していくことを決定しました。それが今のセロトニンやドーパミンブームの始まりです。実際、その後セロトニンやドーパミンと病気との因果関係は、「ない」ということが多くの海外論文により証明されています。こうやってウソの中にウソを積み重ね、それが本当であるかのように見せかけ続けてDSMは作られてきたのです。
以上、抜粋終わり
以前から何度も言うように、
精神医学の分野はすべて仮設であり、
一つとして化学的に証明されているものはありません。
ですから当然治療効果に期待できるはずがありません。
また上記のように、
疾患の定義やマニュアルの決定が、
かなりいい加減です。
つまり権力者と言われる、
金持ちが、
金の力によって、
儲けるために仕組んだ産業が、
精神医学の分野と言っても過言ではないと思っています。
だから患者はその精神医学の原点を知ったうえで、
自分がその治療を利用するのかどうかを決める必要があると思います。
しかし今の患者は自分が受ける治療を、
医者に丸投げして、
自分では考えないというところが、
逆に利用され、
治療してもらって、
逆に悪くなるという、
悲劇を生む結果となっています。
だからそれを回避するためには、
これほどインターネットという便利なものが
普及したのですから、
利用すれば、
誰でも簡単に調べることができるし、
勉強することができます。
そのちょっとしたことをすることが、
これから生死にかかわってくると思います。
自分の健康を守るため、
知識武装をしましょう。