今回は同テーマの第2弾です。
著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。
仮面うつ
最近よく耳にするようになった言葉が、「仮面うつ」。これは、本来うつ病に現れるはずの精神症状があまり表面化せず、肩こりや頭痛、倦怠感、不眠など、主に自律神経の症状が主に出て、うつ症状はあまり表に出ない病気です。
精神科ではこれを「軽症うつ」に分類して治療していますが、これについても問題です。仮面うつは、私たちの臨床経験では、首の筋肉の異常による頚筋性うつであり、頚筋の治療でほとんどが治っているのです。
更年期障害
ほてり、のぼせ、頭痛、イライラ、不眠、冷え症、動悸、めまい、肩こり、腰痛、目の疲れ、血圧不安定など、さまざまな不定愁訴を生じる更年期障害。
閉経を迎える女性が不定愁訴を訴えると、すぐに更年期障害という診断で片付けられてしまいがちですが、本当にそうなのでしょうか?
更年期障害に多い症状の一つが、一時的に顔や身体がカツと熱くなり、汗をかいたりするホットフラッシュです。これは体温調節や汗の分泌などをコントロールしている自律神経の失調によるものです。
更年期障害の治療はホルモン補充療法が一般的ですが、ホルモンに異常が見られないのに不定愁訴に悩まされている場合は、必ずしもホルモンバランスの変調からくるのではなく、首のこりが原因である可能性が高いのです。
男性更年期障害(燃え尽き症候群)
これまで、更年期障害は女性特有の不調であると考えられてきましたが、最近になって、男性にも女性の更年期障害と同じような症状が現れることがわかってきました。これは、テストステロンという男性ホルモンの減少が原因であるといわれています。
症状として多いのが疲労感です。そのほか、仕事が辛いと感じたり、集中力が続かない、やる気が出ない、イライラするなどのうつ症状、不眠、肩こり、ほてり、のぼせ、手足の冷え、汗をかきやすい、性欲がなくなるなどの性機能障害も見られます。初老期のうつでも触れましたが、この年代の男性は、過労によってひどく首がこり、頚筋に異常をきたしている人たちが少なくありません。
頚筋症候群の患者さんが、男性更年期障害と間違われて診断されていることが非常に多いので、注意すべきです。男性更年期障害と診断された人が首の筋肉の治療で完治しているのは事実です。
慢性疲労症候群
仕事や家事に支障をきたすだけでなく、ときにはベッドから起き上がれないほどの強い疲労感や倦怠感に六カ月以上にわたって襲われ、うつ症状や記憶力の低下、不眠、微熱などに悩まされる病気が、慢性疲労症候群です。
慢性疲労症候群の研究は、一九八〇年代から行われ、ウィルスやストレス、免疫異常、うつ病の変性など、さまざまな原因が挙げられていますが、まだ特定はされていません。
治療法も確立されておらず、日本では今のところビタミン剤や漢方薬、抗うつ薬などを組み合わせた治療が行われているそうです。また、専門外来までできていますが、そこで治療を受けて治らなかった患者さんが当センターにたくさんきています。
多くの慢性疲労症候群の患者さんの症状が、首の治療で完治しています。
慢性疲労症候群で悩むかなり多くの人たちは、頸筋症候群である可能性が高いと考えられます。
繊維筋痛症
線維筋痛症とは、首や肩、腰はもとより、眼の奥や口の中まで、全身に耐えがたい痛みが走る難病で、中高年の女性に多い病気だといわれています。
全身の筋肉の痛みに伴って、不眠や疲労感、下痢、不安感や憂うつ感などのうつ症状が現れますが、検査をしてもほとんど「異常がない」と言われてしまいます。
この病気は原因も治療法もわからない病気です。頚筋症候群と線維筋痛症は全く別の病気で直接何の関係もありません。よく間違われることに、注意すべきです。
以上、抜粋終わり
上記にあげられた疾患は
どれも西洋医学では治りにくいものばかりですが、
経絡治療では改善可能なものばかりです。
慢性疲労症候群が副腎の疲労によるもので、
これは食事が原因です。
そのため食事の改善が必要です。
特に糖分の取り方に原因があるため、
注意がいります。
線維筋痛症は東洋医学で言えば、
経筋の問題なので、
経筋治療を主体とした治療で改善可能です。
東洋医学的治療ができなければ、
改善は難しいと思われます。
精神疾患と言われているものは、
経絡の調整をしていくことによって、
改善可能です。
いわゆる西洋医学が苦手な分野は
東洋医学が得意としています。
つまりこの分野は鍼灸治療で改善可能なのですが、
ほとんどの国民は知りません。
それはこの国が医療を
西洋医学に限定していることに起因しています。
これはこの国が産業重視にしており、
本当に国民の健康を考えていないからです。
政治家や厚生労働省の役人は企業の方を向いており、
自分たちの利益しか考えていません。
当然本当に良い情報は流しませんから、
国民は知りません。
本当に自分の健康を守りたいのであれば、
自分で信用できる情報を集めるしかありません。
それができない人は
やがて病院のお世話になることでしょう。