うつ病からの脱出ーうつは薬では治らない?ー

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今日はうつ病は薬で治るのかというテーマでお伝えします。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

うつは薬では治らない

うつは薬では治りません。

そもそも、「うつ病」という定義自体が曖昧だからです。病院に行って、病名をつけらればうつ病ですが、行かなければうつ病ではないのです。

その人が本当にどのような「気持ちの程度」にあるかは、実際には測れません。そもそも気持ちの問題を病気として捉えていいのかということ自体に、私は疑問を感じています。

心の状態に、合成薬を投与すること自体おかしいのです。薬を使うハードルがあまりにも低くなっていると思います。絶望感に苛まれているときに、薬を1錠飲んだら、気持ちが高揚したとしたら、その薬の方が怖くはありませんか。

1988年にアメリカで「プロザック」という抗うつ剤が発売された当初は、日本でも大きく取り上げられました。「プロザック」が「ハッピードラッグ」として、うつ病患者だけでなく、その使用がビジネスパーソンなどにも広がったためです。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤、154ページ)の一種で、よく効き、副作用が非常に少ない薬とのふれこみで、アメリカだけでなく、世界中で爆発的にヒットしました。その頃の日本では、気軽に抗うつ薬を使うことに懐疑的な論調がメインでしたが、現在では話題にもならないほど抗うつ剤の使用は一般的になってきています。

恐ろしいことに、この使用は子どもにまで広がっています。しかし、長い人類の歴史を見れば、うつ病のために薬を飲むということは、始まったばかり。特に日本では最近のことです。大人だけでなく、子どもへの投与の詳しい影響は、今薬を飲んでいる子ともたちが、今後どうなっていくかを見るまで、本当は誰にもわからないのです。

私も薬局でたくさんの方に抗うつ剤を処方してきました。しかし「薬が効いて元気になったよ!」という方にお会いしたことはありません。服薬の量が増えたりさらに症状を悪化させたりする方はたくさんいたのですが。

 

抗うつ剤の副作用は「うつ症状」

抗うつ剤の副作用は「うつ症状」です。

冗談のような話ですが、添付文書にもしっかり明記されています。現在主流の抗うつ剤は「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬剤)」「SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)」と呼ばれるものです。

セロトニンは人が幸せを感じられるようにしてくれる物質、ノルアドレナリンはやる気や自信などを醸成してくれる物質です。「うつになってしまうのは、これらの物質を脳内にとどまらせることができないから」ということで、上記の薬を使って強制的にこれらの物質を脳内に留めておくのです。

 

副作用「セロトニン症候群」

この薬の主な副作用に、「セロトニン症候群」といわれるものがあります。これは、脳内のセロトニンが過剰になることによる副作用なのですが、そもそもこの薬を飲んだのは、「セロトニンが足りなかったからじゃないの?」という疑問が湧いてきます。副作用が起きてしまったのは、そもそもセロトニンは不足していなかったか、抗うつ剤が脳内にセロトニンをとどめすぎたのか……。薬というものは、身体に合わせて微調整をしてくれることがないので、このようなことが起きてしまうのです。

具体的に「パキシル」という薬のセロトニン症候群の症状を見てみると、「不安、焦燥、興奮、錯乱、幻覚…」となっています。別の抗うつ剤「ジェイゾロフト」では、「不安、焦燥、興奮、錯乱、発汗……」です。「不安や焦燥」が最初に出てきています。うつの薬を飲んで、不安や焦燥に悩まされてしまうのです。

両薬とも、添付文書には同じ注意が書いてあります。「24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった」。医師はこういった副作用をしっかりと伝えることは、ほぼないでしょう。こんなことを伝えたら、薬を飲んでもらえなくなってしまいますから。でも、薬に殺されてはたまりません。

 

抗うつ剤の効果は測れない

血圧などのように測ってわかるものと違って、抗うつ剤は「本当に効いているかどうか」、誰も判断できません。数値として表れないからです。

例えば、ある抗うつ剤を飲み始めて、以前より気分が沈んだとします。それを「うつの症状が進んだ」とみるか「飲んだ薬の副作用」とみるかで、次に打つ手は変わるはずです。その判断は医師にまかされることになります。そうなると「ではもっと強い薬を出しましょう」となることは、容易に想像がつきます。

処方される薬の量も、問診で決まります。とてもつらそうに症状を訴える人には多量の薬を、そうでもなさそうなら少量を。本当にどれくらい症状が進んでいるのかは、現段階では客観的に測ることはできません(測れても怖いですが)。その人に本当にぴったりの容量を処方するというのは、向精神薬においては至難の業なのです。

以上、抜粋終わり

うつ病は薬では治りません。

以前から言っている通り、

現在のセロトニン説は仮設であり、

また最近この説は間違っていることもわかってきました。

もともと原因がはっきりわかっていないのですから、

治せるはずがないのです。

それにも増して、

薬の副作用が深刻です。

ですので、

うつ病だと思ったら、

薬で治そうと考えずに、

他の治療法を選択してください。

 

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