うつ病からの脱出-低血糖症を引き起こす食べもの、飲みもの 1 -

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今日からはどんな食べものが良くて、どんな食べものが悪いのかを具体的に見ていきたいと思います。

特にうつ病の方、またはそのご家族の方は注意して読んでください。

ではまた著書『砂糖をやめればうつにならない』から下記抜粋します。

・脳の体を蝕む砂糖
  前回では、砂糖がどれほど脳と体を蝕むかについて、いくつかの例を紹介しました。でも「砂糖はカーボ(糖類、炭水化物)のひとつではないか。カーボはやがてブドウ糖になって脳と体のエネルギーとして使われるのだから、砂糖が悪いというのは理不尽だ」といった反論もあるでしょう。そこで、砂糖について解説したいと思います。
 砂糖とは、サトウキビやサトウダイコンからファイバー、ビタミン、ミネラルを取り除いたショ糖(ストロース)のことです。ショ糖はブドウ糖と果糖からできている白い粉で、ビタミンもミネラルもファイバーも含んでいません。砂糖は、純度100パーセントの化学物質なのです。また、砂糖は野菜や玄米や小麦と異なり、完全食物(全体食)ではありません。砂糖は、食べものというより、化学物質そのものなのです。
 そして、砂糖には強い依然性があります(詳しくは後述します)。ドーナツやケーキなど甘いものを食べはじめるとやめられないのは、このためです。そのうえ砂糖を食べすぎると、血糖をうまくコントロールできなくなり、その結果、血糖が下がりすぎることがあります。これが「低血糖症」です。
ブドウ糖は脳と体のエネルギー源ですが、とりわけ、脳は大量のブドウ糖を必要とします。このため低血糖症になると、脳がエネルギー不足になるため、正常には働きません。こうして、不安、不眠、イライラ、怒り、ドキドキなど、さまざまな症状があらわれてきます。
 また、砂糖をたくさん食べると、血液中のブドウ糖レベルが上がりすぎ、これを下げるために膵臓からインスリンが放出されます。長年にわたってこんな食事をしてインスリンが放出されつづけると、膵臓が疲れはててしまい、高血糖のままになります。こうして2型糖尿病が発症するのです。
 血糖が低いのが低血糖症で、その反対に血糖が高いのが糖尿病です。低血糖症と糖尿病は一見すると、まったく反対の病気に思えるのですが、どちらも血糖レベルをうまくコントロールできない病気であることに変わりありません。それどころか、低血糖症は、糖尿病になる一歩手前の状態なのです。

・よいカーボと悪いカーボ
 脳と体を蝕むのは、砂糖だけではありません。ポイントは、カーボは大きく分けて「よいカーボ」と「悪いカーボ」の2種類があるということです。
 「よいカーボ」は、ビタミン、ミネラル、ファイバーを多く含んだ栄養豊富なもので、血糖をゆっくり上げていきます。だから「よいカーボ」のことを「スローカーボ」とも呼びます。
 一方、これらの栄養素をまったく含まない、カロリーだけの「悪いカーボ」もあります。「悪いカーボ」は俗にいう「エンプティ・カロリー」で、食べると急激に血糖を上げます。だから、「悪いカーボ」のことを「クイックカーボ」とも呼び、その代表格が砂糖です。
 このように脳のエネルギーであるブドウ糖を供給するカーボには、「よいカーボ」と「悪いカーボ」があるのです。
 「よいカーボ」は、芽キャベツ、ブロッコリー、かいわれダイコン、カブ、キャベツ、ケール、小松菜、ダイコンなどのアブラナ科の野菜、それからトマト、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、メロン、オレンジ、マメ類、ナッツ類、キノコ、海藻類、ダイズ、玄米御飯などの未加工・未精製の植物類です。
 一方、悪いカーボは、ビタミン、ミネラル、ファイバーなど栄養素のはぎとられた甘い食べものや飲みもので、その代表は、チョコレート、キャンディ、クッキー、ケーキ、アイスクリーム、コーラなどです。
 それから、ジャガイモにはご注意ください。ジャガイモそのものは、それほど迅速に血糖を上げないのですが、手を加えてフレンチフライ、マッシュドポテトなどに代表される「ポテトの加工食品」になると、砂糖よりも血糖を速く上げるからです。
 最近、砂糖の代わりに、あらゆる加工食品や冷凍食品の甘味料として使われているブドウ糖果糖液糖(異性化糖)は、砂糖よりも健康に悪影響をおよぼします(後述します)。

・清涼飲料水は「砂糖水」
 清涼飲料水は清くて涼しいドリンクと書かれているので、健康によい飲みものかと思うかもしれません。でも本当は、砂糖がいっぱいの「不健康ドリンク」なのです。
 ある子どもが、清涼飲料水やスポーツドリンクを毎日2~3リットルも飲んでいました。学校では落ち着きがなく、授業中もイスに静かに座っていられなくなりました。授業に集中できないのは、清涼飲料水に含まれる大量の砂糖のため高血糖になっていたからです。
 清涼飲料水に含まれる砂糖の量をまとめてみました(図表)。たとえば今、私の手元にある缶のコカ・コーラの表示には「製品100ml当たり炭水化物11.3g」と記載されています。これでいくと1缶350mミリリットル当たり、39グラムの炭水化物が含まれているということになります。
 「炭水化物」とは何のことかというと、化学的には、炭素、酸素、水素からなる物質を意味し、タンパク質や脂質と並んで3大栄養素のひとつです。
 しかし、コカ・コーラに入っているのは「砂糖」なのです。
 つまり、コカ・コーラ350ミリリットル中には砂糖39グラムが入っているということです。350ミリリットルの缶コーラには約40グラム、オレンジジュースやアップルジュースでも約25グラムの砂糖が含まれています。

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 また、健康に気を配る人は、肥満防止のためにエクササイズに励みます。暑い日には汗をたくさんかくので、水分補給が欠かせません。そんなケースばかりでなく、スポーツドリンクは、日常飲む「健康飲料」と喧伝されています。そこで健康によい飲みものとしてスポーツドリンクに手が伸びる人も多いようです。
 たとえば、あるスポーツドリンクの表示には、「製品100ml当たり炭水化物6g」と記載されているので、500ミリリットル中には砂糖30グラムが入っているということです。他のスポーツドリンクにもだいたい同じくらいの量の砂糖が入っているのです。

以上、抜粋終わり

良いカーボと悪いカーボがある。

またその違いもお分かりいただけたと思います。

だから日頃から良いカーボを選んで摂取することを心がけましょう。

そして日常よく飲む清涼飲料水。

どれだけ砂糖が入っているかお分かりいただけたと思いますが、少し驚かれた方もお多いと思います。

せっかく健康に気を使って選んだスポーツドリンクも砂糖や添加物まみれで健康な飲みものとは言えません。

たまには飲みたくなるかもしれませんが、極力避ける方が好ましいです。

特にうつ病の方は、摂取すると即反応が出るので、考えものです。

明日を健康に暮らしたいのなら、今から自分がどういうものを摂取すればいいのか、

改めて見直す必要があるでしょう。

一日も早くうつ病から脱出したいのであれば、今すぐクイックカーボとなる食べものを摂取するのを止めましょう。

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