うつ病からの脱出ー砂糖に強い依存性あり! 3ー

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今日は砂糖を摂るとどうなるのかをネズミを使った実験で検証してみます。

著書『砂糖をやめればうつにならない』から下記抜粋します。

●砂糖水を飲みつづけるネズミ
アメリカ、カナダ、ヨーロッパのすぐれた科学者たちが、動物を使った実験で、デザートや甘くてうまいものには依存症を引き起こす凄い力があることを発表しています。
 この分野で先頭を走るのは、40年もの間、脳がどのように食欲をコントロールし、また、食べものが依存を引き起こすのかを研究してきたプリンストン大学のバート・ポーベル教授です。彼は1996年から砂糖が脳におよぼす影響を研究しており、その驚くべき結果に世界中が注目しています。
 もともとポーベル教授は、食欲抑制剤が砂糖の摂取をどれほど減少させるかを調べようとしていました。そこで、ネズミに毎日2〜3時間砂糖水を与えました。そしてネズミが砂糖水を飲む量が一定になったら、その量が薬によってどのように変化するかを観察しようとしたのです。
でも、思いがけないことが起こりました。ほんの2〜3日のうちに、パブロフのイヌのような条件反射が起こったのです。実験を担当していた院生が部屋に入ると、砂糖水が飲めることを知っているネズミが興奮しはじめました。ネズミがいっせいに砂糖水を飲みにカゴの前方に走ってきました。砂糖水の容器のノズルをカゴの前に並べると、ネズミが興奮し容器からノズルを引きちぎってしまい、あたり一面は砂糖水でびしょ濡れです。
 ネズミの異常行動はこれだけではありません。食べものと砂糖水を同時に与えると、ネズミは食べものを食べずに、砂糖水を優先して飲むのです。そして1日24時間、ネズミはずっと砂糖水を飲みつづけました。

●砂糖依存症は本当だった!
 なぜ、ネズミが異常なまでに砂糖水を好むようになったのでしょう?ネズミが砂糖依存症になったのでしょうか?そこで、ネズミの脳内で生化学的な変化が起こっているかどうか、もしネズミが砂糖水を飲めないなら、依存症の証拠である離脱症状があらわれるかどうかを調べることにしました。
 まず、12時間なにも食べずに、しかも朝食抜きという私たちのおちいりやすい食事パターンをネズミで再現しました。つぎの12時間で食べものと、10パーセントまたは20パーセントの砂糖水を飲ませます。
 結果はというと、砂糖水があれば、ネズミはそれをガブ飲みし、食べものの摂取量は減りました。これは、多くの女性やある種の男性の食習慣とよく似ているではありませんか。彼らは朝に飢餓におちいり、それでもなお食事を抜きつづけ、最終的に大食いしてしまうのです。これが摂食障害です。
 つぎに、脳内でモルヒネの受容体をブロックするナロキソンという薬を授与しました。 ヒトでもネズミでもモルヒネ依存症やヘロイン依存症になっていれば、ナロキソンを投与してすぐに離脱症状があらわれます。
 興味深いことに、ナロキソンを授与して30分後に、ネズミは歯をガチガチ鳴らし、頭を前後に揺さぶり、前足はピクビク震えているではありませんか!しかも迷路テストをすると、ふだんは好奇心旺盛で迷路を動き回るネズミが、不安に怯え、あまり動かず、むしろ縮こまっています。これらの症状は、どれも砂糖依存症の離脱症状にはかなりません。
 こうしてネズミが砂糖依存症になったことが実験で証明されました。砂糖は脳を刺激して、脳内麻薬をつくらせているのです。
 でも、ネズミが摂取したのは麻薬ではありません。砂糖なのです。砂糖水を飲んだネズミはまるでモルヒネやヘロインを摂取したかのように、自らの脳内にある麻薬に依存するようになったのです。しかも離脱症状があらわれたとき、ネズミの脳内では、やる気をつかさどる側坐核でドーパミンレベルが低下していました。低下したドーパミンレベルを上げようと、ネズミは苦しんでいたのです。

●離脱症状で凶暴化するネズミ
アメリカでホーベル教授のネズミが砂糖依存になっていたころ、カナダでもネズミが砂糖水をガブ飲みしていました。ローレンシアン大学のマイケル・パーシンガー教授は、食べものの好みが妊娠によってどう変化するかをメスネズミを使って研究していました。
 女性が妊娠すると、それまで嫌いだった辛いものが好きになったり、その反対に、好物だったたとえば、サンマが嫌いになったりしますが、そのしくみをメスネズミを使って調べようとしていたのです。
でも、ネズミが砂糖水を飲みすぎてしまったために、研究はパーシンガー教授が思った方向には進みませんでした。驚くことに、ネズミが砂糖水を全部飲んでしまったのです。
 最初、砂糖水の容器に穴があいていて、そこから漏れて空になったと思いました。そこで別のもっと大きな容器を置いても、ネズミは飲みつづけました。さらに大きな容器を置いても、ネズミは満足しません。
目覚めているネズミは5分ごとに砂糖水を飲んでいました。飲みつづけるのをやめません。ネズミは砂糖水を飲むだけでなく、食べものの摂取量も33パーセント増えました。そして砂糖水を取り除くと、すべてのネズミはイライラし、噛みつきました。ネズミは、目の玉が飛びだし、他のネズミと実験者に対して攻撃的になりました。
 ヒトのケースと同じように、あるネズミは他のネズミよりも甘いものが好きです。半数のネズミは軽く噛むという程度ではなく、人の指を噛み切ってしまおうとするのです。「私はこれらのネズミからいちばんひどい噛まれ方をしたのです」とパーシンガー教授は述べています。この噛むという行為は依存症によくあらわれるもので、離脱症状によって引き起こされた凶暴性なのです。
 それから、別のカゴに移る、睡眠を妨げられる、食事スケジュールが変わるなどのストレスがかかると、ネズミはより大量の砂糖水を飲みました。これも典型的な依存症の症状です。

以上、抜粋終わり

砂糖を摂取すると、依存性から、また欲しくなり食べてしまいます。

そして、しばらくすると、また欲しくなってきます。

摂取しないとイライラしたり、禁断症状が現れ、摂取せずにおれなくなります。

麻薬と同じですよね。

我々は知らず知らずのうちに、これを意識しているかしていないかはさておき、繰り返しているのです。

これは砂糖だけでなく、クイックカーボとなる食べものでも同じです。

だからこれらを摂取すると、食べすぎてしまうのです。

これら依存性を認識して、意識しないと、これらの状態から抜け出せなくなります。

だから知る必要があるのです。

もちろんこのままで良い方は構いませんが、早く抜け出したい方は意識して食べ物を変えないと離脱できません。

うつ病で悩んでおられる方は、特に意識して早く食べ物を見直し、食生活を改善しましょう。

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