今日からは予防医学の知識を身に付けるというタイトルで、どうすれば予防医学の知識が身につくかを勉強して行きたいと思います。
著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。
心の病の原因に目を向けよう
そもそも、どうして私たちは心の病になるのでしょう。
たとえば、うつ病の極端な症状があらわれる前には、その陰になんらかの原因や症状が必ずあるものです。心が発するそのようなサイン(「何かいつもと違うな?」というようなもの)を、まわりの人が見逃さないように注意を払う必要があります。
私たち現代人は日々、さまざまなストレスにさらされていますが、それが病気の原因になる場合が多いのです。
これらのストレスが、時間の変化とともに総合的なストレスとなって長期間続くと、心身ともに疲れきってしまい、うつ病を発症することも多いのです。
いまや日常的に使われる「ストレス」という言葉を医学の領域で最初に用いたのは、カナダの生理学者ハンス・セリエです。しかし、セリエ博士は、「ストレスは人生のスパイス」とも表現しており、必ずしも悪いものではないとしています。
つまり、ストレスは人生において、ときには刺激となりプラスになることも多いわけです。しかしスパイスが強すぎると心身に大きなダメージを与えてしまいますから、適度に保つことが重要です。
私たちの人生は目標がないと味気ないものになりますが、どう考えても達成不可能な目標を設定してしまうと、心身ともに疲れてしまうでしょう。このことは受験もそうですし、就職や職場においても、また、結婚やマイホームの購入などでも同じことがいえます。
日常的になってしまったためにあまり気にしていないことが、心の病の原因になっているのです。寝不足や徹夜、毎日といっていいほどのコンビニ弁当、インスタント食品やジュースのとりすぎによる糖分過多、そしてこれまで述べてきたように、さまざまな薬剤の服用などもそうです。
心の病の本当の原因を探るためには、日常の生活習慣を見直すことが求められます。
脳のエネルギー不足が心の病を引き起こす
日本には現在、うつ病の患者さんが推定で100万人以上いるとされていますが、これは誤った数字だと思います。というのも、精神科や心療内科を訪れる患者さんの数は、1病院当たり平均50〜100人超といわれているからです。
もともと日本は小さな島国で、昔から他人の目や噂を気にする国民性があり、何事に対 しても生真面目に一生懸命取り組む傾向があります。自動車が来なくても赤信号を守り、朝の通勤ラッシュでも整然と並んで乗車します。
会社でも上司の理不尽な要求に耐えるなど、何事においても感情を抑えて我慢してしまう気質がうつ病になりやすいのです。
ストレスは脳に乳酸がたまった状態だといわれますが、それは同時に脳のエネルギーが一時的に不足した状態でもあり、情動をうまくコントロールできなくなってしまうのです。
自動車はいったんガス欠しても、再びガソリンを注入すればすぐに走り出します。しか し、もしオイル切れになってしまったらどうでしょう? 動かなくなるだけではなく、メカニズムそのものがダメになってしまいます。
うつ病をはじめとする精神障害のほとんどは、脳内の潤滑油となるべき神経伝達物質(情報伝達物質=脳内ホルモン)が不足して起きる症状なのです。
そしてそれは、何度も繰り返しますが、薬では決して元に戻らないのです。また、心理療法や認知行動療法だけでも治りません。不足している脳内ホルモンを補給し、傷ついた脳の神経組織を修復してあげる必要があります。
向精神薬を使用すると、一時的には症状が改善したように見えますが、それは神経質で敏感になっている組織を鈍感にし、麻痺させただけであって、神経組織の情報伝達の詰まりや、傷ついた箇所が修復できたわけではないのです。
「神経」の太さが精神疾患に関連する
そもそも精神疾患というのは、神経が細い、こまやかなタイプの人が発症しやすい病気といえます。ここでいう「神経」とは私たちの全身に張り巡らされている神経組織、そのなかでも特に重要な脳神経組織のことです。「神経が細い」「神経が太い」などとよくいいますが、これは医学的な事実に基づいた言葉なのです。
脳の神経組織のなかには神経伝達物質と呼ばれるホルモンが流れており、その量とバラ ンスを保ちながら必要な情報をやりとりするという、生体活動に欠かせない役割を担っています。
この神経組織の太さは人によって異なりますが、基本的には遺伝によって決定されます。太ければ情報はゆったり流れるためおおらかに、細ければ情報が行き詰まったり、流れにくくなるので繊細で過敏な反応を起こします。「神経組織の太さが基本的な性格を決める」といってもいいでしょう。
たとえば、誰かに「バカ」といわれたときの受け止め方は、人によって異なるでしょう。脳神経組織の太い人は笑って受け流しますし、細い人は過敏に反応して落ち込んだり怒ったりします。
私はこれまで、たくさんの精神疾患の患者さんと接してきましたが、真面目で繊細な人 が比較的多いです。そのなかでも、自分の感情を抑え込んでしまう人と、素直で正直すぎるために感情を出しすぎてしまう人の2タイプがあります。
しかし、脳の神経組織の細い人が全員、精神疾患になるというわけではありません。なる人とそうでない人がいるのはなぜでしょう?
異常、抜粋終わり
心の病の原因は、
・過剰なストレスに対処できない
・食生活に問題があり、脳の栄養が足りなくなる
・くびのコリが原因で脳の血流が悪くなり、結果、脳の栄養障害が起こる
といったことが考えられます。
原因が1つだけだったり、あるいは複合だったりしますが、
きちんと対処すれば回復可能です。
多くの人はストレスが原因と思いがちですが、
脳の栄養障害が原因も多く見受けられます。
これらの対処方法としては、
ストレスの対処方法を身に付ける。
これは考え方や受け取り方を変えるやり方や、
自然があふれる場所で癒されたり、
運動をして汗を流したり、
いろいろ工夫次第でいろんな方法があります。
食事に問題があるなら、
食事の勉強をして、栄養バランスを見直す。
ただし、今のカロリー栄養学はデタラメなので、
参考にしないでください。
あれは食品業界が食べ物をたくさん売るために流されたもので、
あの通りにすると病気になってしまいます。
陰陽のバランスを考えた、養生法の食事療法を参考にされるといいと思います。
首コリが原因の場合は自分でこっている場所を軽くマッサージすることです。
ただしあまり強く揉まないで、さするような感じて軽く揉むようにしてください。
長くても10分ほどで十分です。
1回のマッサージではコリが取れないので、
焦らず毎日コリが取れるまで続けてください。
以上が基本的な予防方法です。