今日は精神薬についての第二弾です。
著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。
「薬が効いた」というのは勘違い
薬を飲めば飲むほど健康を損ね、突然やめれば以前より症状が悪化し、ときには人格を破壊して殺人や自殺まで引き起こしてしまう。
なぜそうなってしまうのかといえば、私たちの体内で、細胞と薬との大戦争が勃発しているからです。その被害は想像以上です。
薬は毒物で劇物だということは繰り返し述べましたが、食べ物からつくられている私たちの体の健常細胞や免疫細胞は、体内に入った化学物質である薬を異物とみなして排除しようとします。異物の化学的成分が強いとそれらの細胞は麻痺させられ、戦意喪失か逃亡、もしくは一方的にねじふせられてしまうのです。
「でも、現実に薬を飲むと症状が緩和したり治ったりするよ」と思うかもしれませんが、「薬が効いた」というのは錯覚である場合が少なくありません。
たとえば、熱が高くて苦しいときに解熱剤、激しい痛みのときには鎮痛剤、かゆいときにはステロイド、高血圧なら降圧剤、高血糖ならインスリン、便秘には便秘薬、不眠なら睡眠導入剤といったように、これらの薬を服用すると症状が軽減、治癒したかのように思うでしょう。
これらは西洋医学でいう「対症療法」にすぎません。そのときにあらわれた症状を、とりあえず緩和もしくは抑制しているだけ、つまり表面だけとりつくろって、病気の根本原因はそのままなのです。
副作用が出るというのは、「体の中に異物が入ってきた」というサインで、健常細胞が拒否反応を示しているわけです。
健常細胞が正常に機能している状態を「健康」というのですが、異物の侵入によって健常細胞は傷つき、呼吸困難に陥り、いくつかの細胞は壊死してしまいます。そのような細胞が増えると体力が落ち、回復するのに時間がかかります。それにもかかわらず薬を使い続けると、症状が悪化したり、ほかの疾病を誘引する原因になります。
細胞が減少したり壊死すると、寿命も短くなるのです。そんな状態では、体質改善も病気の根治もできるわけがありません。ですから、「薬に頼れば病気が治る」というのは、大きな錯覚なのです。
薬が脳のはたらきを阻害する
薬が私たちの体にどう作用するのか、さらに詳しく見てみましょう。
体内に薬が入ると、その成分はまず血液中に取り込まれます。血液は、生体活動に不可欠な栄養分やホルモンを体の各部分に運び、その代わりに老廃物を持ち去ります。また、細胞内部の水分・塩分・カルシウム・リンなどを保つために必要なものを補給します。
そんな大事な血液の中に、食べ物以外の異物である化学物質が溶け込んでしまったらどうなるでしょう。細胞の一つひとつは生命をもって呼吸し、食事し、排泄し、休息しています。その細胞が血液を通じて化学物質のような異物を取り込んでしまうと、代謝機能が低下していまいます。
ストレスを受け、傷ついた細胞は息も絶え絶えになり、不健康な状態のまま再生もできないため細胞数は減少してしまいます。
脳には全身の5分の1という大量の血液が流れており、わずかなことで血液が停止しないよう、脳に行く血管にはさまざまな工夫がなされています。
そのなかのひとつに「血液脳関門」という箇所がありますが、これは脳に害をもたらす物質が簡単に入り込めないようになっているバリアのようなものです。このバリアを透過できるのは、「低分子で脂溶性、しかも電荷のないもの」のみです。
しかし、この特性をクリアしている薬は多く、血液を通じて脳内に入り込んでしまいます。薬以外には、環境公害物質となっているPCBやダイオキシン、アルコール、ニコチン、カフェイン、覚せい剤なども透通してしまいます。
脳に運ばれた血液は、本来さまざまなホルモンの分泌を促進してバランスを整え、正常な脳神経細胞の形成に役立ち、そのはたらきを助けています。
人間の体には、頭の先からつま先まで、まるでクモの巣のように神経組織が張り巡らされていて、これらすべてに指令を下すのが脳の役割です。ですから、脳内の神経細胞が健康であればその指令も正しく発信されることになります。
健康な神経組織の場合、Aを情報の発信基地とすると、Aから発進された情報はスムーズに基地Bへ伝達され、さらに基地Cへと伝達されるので問題はありません。というより、情報伝達の過程で苦痛や気に入らない情報が数多くあったとしても、それはそれとしてなんとか処理しながら目的地までたどり着きます。
ところが、血液を通じて脳内に薬のような化学物質が入り込んでしまうと、神経細胞は傷つき、神経組織はやせ衰えてしまいます。
このように不健康になった神経組織は、基地Aから発信された情報を基地Bまで伝えられなくなったり、仮になんとか基地Bまでたどり着いても、そこから基地Cに行くまで情報が乱れ、脳内組織の情報が混乱していつまでも前に進むことができず、停滞してしまいます。
必要な場所に必要な情報が流れなくなったら、体のあちこちで渋滞や事故が起こります。するとホルモンのバランスが崩れ、それによって代謝機能が低下し、あらゆる面で体調に悪影響が出てきます。
このように、薬は細胞や神経組織を痛めつけ、重大なストレスを与える一因となるものなのです。
以上、抜粋終わり
上記は薬の働きについて詳しく書いてます。
薬を飲む時は上記のことを把握した上で、使用するのかどうかを再検討してください。