うつ病からの脱出ー副作用のない薬はないー

今日は薬の副作用について勉強しましょう。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

薬には常に副作用がある

薬には常に副作用があります。薬はその部分だけに効くわけではないからです。

薬は胃で分解され、小腸で吸収され血管を通して、身体全体を巡ります。胃痛のために飲んだ薬も、血流に乗って、頭からつま先まで、まんべんなく巡っていきます。よく「胃薬で眠くなる」という方がいますが、そのことを考えてみて胃薬が胃だけに作用しているのではないことがわかると思います。

それなら塗り薬や貼り薬など、外用薬であれば大丈夫かというと、そうはいきません。これらの薬も皮膚を通じて血管に浸透し全身を巡ります。もし、「薬が効いた」と思うら、同じような作用が身体全体に起こっているということです。つまり健康な器官に対しても、薬は同じように作用しているわけです。

漢方に副作用がないと思っておられる方も多いのですが、残念ながら副作用はあります。

「小柴胡湯」という肝臓の働きを助ける漢方には、間質性肺炎などの重篤な副作用を起こす危険性が指摘されています。

 

「よく効くけど副作用のない薬」はない

「これは効くけど副作用はないから出しとくね」とお医者さんに言われることはありませんか。そんな夢のような薬はありません。

例えば「副作用がなく安全」と言われた薬の一つに「サリドマイド」があります。これは「副作用のない睡眠薬」というふれこみだったために、大勢の妊婦に処方されました。そしてその副作用で、障害のある子がたくさん生まれたのは、皆さんご存じの通りです。

眠気や発疹などのように、わかりやすい副作用がすぐに出るというのは、ある意味いいことです。もうその薬を服用しない、と決めることができるからです。

10年、20年たって「発がん性がある」などとわかる場合もあるのです。「じゃあ何を飲んだらいいんですか!」と言われるのですが、だから何も飲まなければいいのです。飲まなければ、薬の副作用は決して起こらないのですから。

 

お年寄りほど副作用は出やすい

「この薬はいつも飲んでいるから大丈夫」。私もそんなふうに思って、痛い目にあったことがあります。

その頃の私はまだ「薬大好き」でしたので、出産後風邪を引いたときには、いつも飲んでいる抗生剤を服用しました。そして突然、蕁麻疹が身体中に。外だけでなく喉の内側にもできてとにかく息ができない。あやうく窒息しかけるところでした。

今までまったく問題なく飲んでいた薬だったのですが、出産後で体調やホルモンのバランスが変わっていたのか、突然身体に合わなくなってしまったのです。ホルモンバランスの変化は自分ではわからないもの。気をつけるということもありませんでした。

 

弱っているかどうか、自分でもわからない

薬だけでなく食べ物でも同じです。知り合いに「鯖が好きなんだけど、蕁麻疹が出るときがあって」という人がいます。体調がいいときには食べられるけれど、弱っているとだめだそうです。

体調だと少しはわかりやすいのですが、元気だと思っていても副作用が出ることがあります。それは、肝臓自体が弱っている場合です。肝臓は解毒をする臓器ですから、弱っているときは解毒のための酵素をうまく出すことができなくなるのです。

また、腎臓の不調で副作用が出ることもあります。腎臓は排泄機能を担っているので、ここで滞ると毒素が体外に出ていかなくなるからです。一日で排泄されれば問題ない物質も、長い間身体の中にとどまると、悪影響を及ぼします。きちんと排泄できる「流れる身体」を持つことは、とても大切なことなのです。

歳をとると、肝臓や腎臓の機能がだんだんと弱っていきます。ですからお年寄りほど、薬の副作用が出やすいのですが、残念なことにたくさん薬を飲んでいるのも、同じ年代の方々なのです。

以上、抜粋終わり

普段薬を飲んでいない人が、

急性の症状で薬を飲むと、

副作用を感じることは少ないと思います。

しかし長期間服用し続けると、

必ず副作用の影響が出てきます。

ただしほとんど方は、

気付いていないことも多いようです。

例えば体温が下がった。

血圧が下がった、

または上がった。

このような体の変化は、

老化現象だと思ってしまうからです。

しかしこれは必ずしも老化現象とは言えません。

それならすべての同年代の人が、

そのような変化を起こさなければなりませんが、

そうはならない人も多くいます。

そのような方は至って健康で、

薬を飲んでいない方たちです。

また上記にもあったように、

薬を飲んでいると、

酵素を消耗するので、

逆に老化を早めてしまいます。

もともと人間の体は常時薬を飲むように出来ていないので、

内臓を酷使することにもなり、

体への負担も常にかかっていることになります。

生死にかかわる場合は別ですが、

それ以外での長期間の薬の服用は、

体にとって望ましくないのです。

このことを理解したうえで、

再度薬を飲むべきか飲むべきではないかを考えてください。

 

 

 

うつ病からの脱出ー薬は飲めば飲むほど量が増える?-

今日は飲めば飲むほど薬の量が増えることについて勉強していきましょう。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

飲めば飲むほど量が増える

「痛み止めが効かなくなって、最近は2錠飲んでるよ」という話、聞きませんか?今考えると恐ろしいことですが、私も頭痛に悩まされていた頃は痛み止めがどんどん増えていったものです。お医者さんに薬が効かないと訴えると、「じゃあ量を増やしましょう」「では別の薬に変えておきます」という話になります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それを知るために、あまり聞き慣れない「酵素」のお話をさせてください。

 

 酵素が薬を解毒する

ご飯を食べても、それがそのままエネルギーになるわけではありません。身体の中で「酵素」が、ご飯を「ブドウ糖」というエネルギー源に変えてくれます。具体的にはアミラーゼという消化酵素で、炭水化物(糖質)をちょきちょきと切って、ブドウ糖に化学分解してくれるのです。AのものをBに変えるには、身体は必ず酵素を必要とします。

身体に入った異物を分解する役割も酵素が担います。これを「解毒」といいます。薬は身体にとって異物ですから、酵素がせっせと分解してくれます。お薬を一日1回飲まなくてはならないのは、このためです。酵素が解毒して、薬が効かなくなってしまうからです。1個飲んだらずっと効いてくれる薬があればいいのですが、酵素が働いている限りはそうはいかないわけです。

私たちの身体はとても賢いので、解毒の方法を学びます。同じ薬をずっと飲み続けていると、身体は「この薬の解毒の仕方知ってる!」となり、簡単に分解されて効かなくなってしまうのです。ですから、それを量でカバーしようとして、1錠から2錠、2錠から3錠とだんだんと量が増えてしまうわけです。

新しい薬が効くように感じられるのは、身体がまだその解毒の仕方を知らないから。「これは解毒したことがないな。どうやるのかな?」と身体が考えている分、時間がかかるわけです。解毒のペースが遅くなる分だけ、体内に薬がとどまることになります。でもそれも長くは続きません。身体は新しい薬の解毒の仕方を覚えてしまうからです。

 

体温と免疫力が低下する

薬を飲むと体温と免疫力が下がります。これには酵素が大きく関係しています。

免疫に大きく関係する酵素が、なぜあまり話題にならないのかというと、酵素は皆が自分の中に持っているからです。食事など外から摂取しなければならないものは、話題になりますが(薬もそうですね)、酵素は自分の身体が、黙っていてもつくってくれるものなので「無駄にしてはいけない」とは思われていませんでした。

しかし、そうも言っていられなくなってしまいました。近年、「酵素の量が決まっている」ということがわかってきたからです。「酵素ドリンク」が流行りだした背景には、そのようなことがあるかもしれません。しかし一般的な「酵素ドリンク」は野菜や果物を原料として長時間熟成された発酵飲料のことで、厳密には「酵素」ではありません。

 

酵素の無駄遣いに注意

私たちは、添加物、加工品などいろいろな物を摂取しています。そしてそれらも酵素が分解しなくてはなりません。高度に加工された食品の分解には、多くの酵素が必要です。

薬などは、その代表です。薬は石油から化学合成してつくられますが、その過程で、薬品、熱、そして圧力を加えて加工されます。「加工」という工程は自然界には存在しないので、このような物質の分解には大量の酵素が必要となります。薬を日常的に飲むということは、大量の酵素を知らないうちに消費していることになるのです。

薬の解毒に酵素を回してばかりいると、本来必要な部分への酵素の供給がおろそかになってしまいます。そうすると、代謝は確実に落ちていきます。代謝が悪くなるということは、血流が悪くなるということです。そうなると、体温がぐっと下がります。薬剤師として働いていた頃、慢性疾患の患者さんから「冷えがつらい」というお話をたくさん聞きました。それは酵素を中心とした身体のメカニズムだったのです。

体温が1度下がると免疫機能は13〜50%も低下するといわれています。免疫力がダウンすれば、より重大な疾患を招くことにつながります。

以上、抜粋終わり

薬が増えていく原因は酵素が関係していたんですね。

我々の身体はこの酵素が解毒分解してくれるから、

身体に悪いものを体外に排出してくれるわけです。

しかし、この仕組みが逆に薬に慣れてしまい、

効かなくなってくるので、

薬の量が増えていくようになるわけですね。

しかしこの段階で、

症状が改善していないなら、

その薬は効果が出ていないとも考えられるわけですが、

残念ながら、

そのことは考えずに、

ただ量だけが増えていくということになっているわけです。

どう思われますか?

ご自分で考察してみてください。

うつ病からの脱出ー慢性疾患は薬を飲んでも治らないー

今日は、薬は慢性疾患について、

効果はどうなのかということです。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

飲んでも治らない慢性疾患
慢性疾患に薬はいりません。薬が効く病気と効かない病気があるのです。
何から何まで「病気」とひとくくりにされていますが、病気は大きく3つに分けられます。「先天的」「急性」「慢性」というくくりです。何か病気にかかったときには、まずその病気がこのうちのどれにあたるかを考えるといいと思います。
先天的な病気の場合は特に、薬で命が助かったり、重症化をストップできたりすることがあります。急性の病気の場合も同じです。脳梗塞などの血栓による血管の詰まりをすぐに解消したり、急な発作を抑えたりするときに、薬はおおいに力を発揮します。つまり急に起きた症状を「抑える」作用がものを言うわけです。
しかし、慢性の病気の場合は、マイナス面ばかりが目立ちます。しばしば「一生のおつきあい」といわれる薬がありますが、これはすなわち「飲んでも治らない」ということです。数年に亘って同じ薬を飲み続けている方は、一考の余地があると思います。

やめられない慢性疾患薬
私がやめましょうと言っているのは、慢性の病気の薬です。そのほとんどが生活習慣病なので、これらの病気は生活習慣を変えない限り、薬を飲み続けてもよくなることはありません。「生活習慣病」といわれるのはそのためです。薬を飲めばとりあえず現在の症状が「軽くなったように感じられる(抑えられる)」ために、生活を変えずに服薬を続け、薬が手放せなくなってしまう方が多いのです。
慢性疾患に関しては第2章で詳しくご説明しますが、ここではなぜ薬がやめられなくなるのかを詳しくご説明していきます。
残念なことに、身体はどんどん薬に慣れてしまいます。つまり耐性ができてしまうのです。それには大きく分けて2つの側面があります。一つは「身体が怠ける」ことを覚える。もう一つは「身体が賢くなる」ということです。この相反するような2つの身体の反応を 見ていきたいと思います。

薬の「サイン」 で身体が怠ける
「身体が怠ける」。薬が送るサインにより、身体が判断を間違うということです。
例えば目薬。「ちょっとドライアイかな」と思って使い続けると、目は涙の分泌を控えるようになります。「外からこれだけ補給されるんだから、自分でも涙を出したらつくり過ぎになる」と判断するわけです。というわけで、自力ではどんどん涙をつくらなくなるため、目薬は欠かせなくなります。こうなると本当のドライアイになってしまいます。
便秘薬も同じです。腸の蠕動運動が不十分だと便秘になりますが、それで安易に薬を飲み始めるのは考えものです。薬による外からの刺激で蠕動運動がなされるようになると、身体は「自分も蠕動運動したら、しすぎだな」と判断。ますます腸は自力では動かなくなってしまいます。そして便秘薬が手放せないことに……。

身体は外からのサインに反応するようにできている
薬だけでなく、母乳も同じです。赤ちゃんが飲んでいる間は、身体は母乳をつくってくれます。そして飲まなくなったとたんに、つくるのをやめてしまいます。小学生になってもあげているお母さんもいますが、それは「吸う」という刺激によって、身体が「母乳をつくらなきゃ」と反応するからです。母乳が出る理由にはホルモンだけではなく、外からの刺激もあるのです。身体は外からの「必要」「必要じゃない」というサインにきちんと反応し、必要そうならばつくる(動かす)、そうでなさそうならつくらない(運動しない)などのように反応しているのです。
薬を飲むということは、身体に「あるサイン」を出すということ。慢性的に間違ったサインを出し続けると、身体はそれに応じて反応します。「涙はつくらなくても外から補給される」「腸は動かさなくても動かしてくれる」といったように。薬を飲むときには、自分の身体に間違ったサインを与えていないかどうか、考える必要がありそうです。

以上、抜粋終わり

ずっと薬を飲む=治らない、

というのが真実だと思うのですが、

医師は飲んでるからその現状維持が出来ているのだと、

患者に説明しているようです。

私自身何度か複数の患者さんからそう聞いています。

患者さんは何か今一つ納得できていないようですが、

医者が言うんだから仕方ないかというぐあいで、

服用を続けています。

特に年配の方がこの傾向が強いようです。

年配の特に女性の方はほとんど身体のことについて、

自分では勉強しません。

ですから自分自身では何が良くて、

何が悪いかを判断できないので、

医師の言われるまま、

完全に依存状態になっています。

だから年配者ほど、

薬漬け状態になりやすいのです。

それは多くの年配者が、

何種類かの薬をいつも服用していることでおわかりだと思います。

何種類もあるため、

ほとんどの方が何を飲んでいるか、

自分では把握できていません。

いつもどんな薬を飲んでるんですかと、

質問するのですが、

きちんと答えられる方は、

ほとんどいません。

つまり何もわからずに、

処方されているから飲んでいるのです。

私はいつもこの時、

よく何もわからずに薬を飲めるなと、

内心恐怖を感じています。

つまり何も考えずに処方された薬を飲んでいる方は、

薬の副作用について、

まったく何も考えず、

何も知らずに服用しているわけです。

短期間なら問題ありませんが、

長期間何種類もの薬を飲むと、

副作用の影響で体に異常が発生します。

しかし医師を含め、

ほとんどの方はその異常を薬の副作用だとは思いません。

医師は問題が起これば薬を増やし、

患者は黙ってそれに従うという構図が出来上がっているので、

ただ服用する薬が増えていくだけなのです。

慢性化した場合に、

その原因も考えませんが、

どうやって薬を減らすかという発想も、

医師も患者も欠落しているからです。

この悪循環を断ち切るには、

患者側が少し薬について勉強する必要があります。

その勉強は難しい専門知識は必要としません。

ただ薬がどういうものなのかということを知れば、

いいだけなので、

これから私と一緒に勉強していきましょう。

うつ病からの脱出ー薬についてー

今日からは薬の勉強をしていきます。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

あなたは薬にだまされている
 薬に対して、皆さんとてもよいイメージを持っているようです。病気になったら、とにかく薬を飲んでおけばなんとかなる。まずは薬を手に入れよう。何か調子のよくないことがあると病院やドラッグストアに急いで出かけて行きます。
 私が「薬をやめましょう」と言っても、なかなか受け入れてもらえない理由の一つは、このように薬のイメージがとてもよいから。敵ではなく、味方。黒ではなくて白。身体にとっていいものだと信じているから、薬をやめるのが難しいのです。これは、今この本を手にとっているあなただけではなく、社会全体が持っているイメージです。

 その点、たばこは違います。「禁煙しましょう!」と言えば、誰もが賛成してくれます。愛煙家であっても「たばこは身体に悪い(でもやめられない)」という気持ちですから、「身体に悪い」という部分では、共通認識があるのです。
 薬に関してはそうはいきません。多くの方が「味方」「よいもの」「ありがたい」などのプラスの感情を持っています。ですから、そもそもやめようなんて思わない。でも、この本を手にとってくださったのは、薬に対して疑問を持たれたからですよね。ですからここでは、薬の本当の姿をしっかりとお伝えしていきたいと思います。

薬に裏切られないためにも
 私自身、薬のいい部分ばかりを信じてきたので、とてもよくわかります。ですから長年薬剤師として働く中で、薬の負の面をしみじみ感じ、薬剤師をやめることを決意するまでは、とても迷いました。
 そうですね、喩えて言うなら「信じていた人の本当の姿が見えてしまった……」といった感じでしょうか。多くの方にとって、残念ながら薬とはそんな存在なのです。
 「信じていたのに裏切られた」ということにならないためにも、よい面、悪い面、しっかり見極めるカをつけていきましょう。

薬は病気を治せない
 薬は病気を「治す」ものだと思われていますが、実は違います。薬の役割は「抑える」こと。身の回りの薬を思い出してみてください。多くの薬は抑える用途を持っています。
 例えば痛み止め。頭が痛い、お腹が痛い、腰が痛い。痛み止めはこれらの「痛み」という症状を緩和してくれます。ただ、頭痛そのものを治してくれるわけではないので、痛み止めが切れると、また痛みを感じるようになります。「でも、飲んだら頭痛が治りました」とおっしゃるかもしれませんが、痛みの元は痛み止めでは消えません。消えたように思えるだけなのです。
 薬を飲んで鼻水がとまったり、熱が下がったりしますが、これもそれらの症状を「抑えて」いるだけ。風邪はウイルスによって引き起こされますが、残念ながらウイルスを殺してくれる薬はありません。「風邪に効く薬はない」と言われるのはそのためです。
 皆さんよく「抗生剤(抗生物質)がウイルスを殺してくれるんでしょ」と言うのですが、これは細菌による肺炎などの2次感染を予防しているだけなのです。

抗生剤とは何か
 微生物には、細菌とウイルスがあります。抗生剤は細菌にだけ効き、ウイルスには効き目がありません。細菌が原因となっているものには、肺炎球菌感染症や破傷風などがあります。これらには抗生剤が効きます。一方、風邪やインフルエンザはウイルスが原因です。タミフルなど「増殖を抑える」薬はありますが、ウイルスそのものを殺す薬はまだありません。
 風邪のときに出される抗生剤は、肺炎などを予防するために飲んでいるのであって、風邪そのものを治しているわけではないのです。医療費の高いアメリカでは、風邪で抗生剤が処方されることはありません。日本は医療費が安いので余分な薬にも皆さん寛容ですが、不必要な薬代を払っていることに変わりありません。

以上、抜粋終わり

同著書は薬剤師だった方が、

書かれた著書です。

薬剤師なので、

もちろん薬のスペシャリストです。

その方が薬とはどういうものかを書き記したのが、

同著書です。

彼女は以前は薬は病気を治すものと、

絶対の信頼をしていました。

ところがあるとき、

薬は病気を治さないことに気づいたのですね。

そしてそれから薬についての情報を、

著書を通して公開するようになったようです。

その著者が言うには、

以前から私も同じことを言ってましたが、

薬は症状を抑えるだけで、

治してはいない、

ということを説明しています。

薬だけでなく、

ワクチンについても、

同じように治していないと説明しています。

ウィルスに関しては、

未だ世界的にも、

治せる薬はないと聞いています。

薬については、

どういうことかということは、

次回以降で説明していきます。

お楽しみに。

うつ病からの脱出ー私の実践する「精神症状」対応策 6

今日はこのテーマの最後であり、著書の最後でもある。

著書『精神科医は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。

おわりに - まともな精神科医に出会うためには

 最後にあらためてまともな精神科医に出会うための秘訣を書いてみる。
 それはひと言でいえばドクターショッピングをせよ、というこれまた人でなしやくざ医師の本領を発揮すべき意見からである。
 本来精神科領域では、同じところに通院しなければならないと口ずっぱく言われる。
 転院するときに必ず紹介状がなければいけないのも、はっきりいって精神科だけである。このこと自体が、これまで述べてきたとおり精神科利権を守るシステムになっている。
 患者側としてはこれを守ってはいけない。精神科医に限らず医師という相手は丸投げする相手ではなく、協調すること、手厳しくいえばうまく利用するくらいの気持ちでなければならない。逆にいえば紹介状がなくても受け入れてくれる精神科医は、まともな精神科医かもしれないという皮肉が成立する。
 精神科医は危険な毒を出す薬屋であり、収容所の管理人にすぎない。その人間たちに癒しや根本的な改善など決して望んではいけないのである。本来このような科は世の中に存在してはいけない。実際、平和な南国などであれば精神科などないはずである。成熟した社会であるほど精神科は必要なくなる。 日本が未熟であるといわれればそれまでだが、そのまま未熟でいていいわけはない。この国からも精神科は放逐されていかねばならない。
 またまともな精神科医に出会うためには、第一印象で医師を判断しないことと、何より人間性で精神科医を判断しないことが重要である。
 これまた異なことをと仰せかもしれないが、精神科医自身に癒しを求めてはいけない。もしこの本を読んでもあなたが精神科医にかかるのであれば、副作用の少ない処方にこだわる精神科医をこそ選んでほしい。
 あなたがガンになったとき、手術の腕前はいいが口の悪い医師と、すごく優しいが手術の腕前はからっきしの医師とどちらを選ぶだろうか。
 多くの薬を出す医師とは、名医良医とは対極に位置するものである。何も出さない医師、必要なときだけ必要最低限の薬を処方し、薬を毒だと認識できる医師、その医師こそが私などより優れた真の精神科医であるだろう。
 少なくとも私のクリニックでは、診察室で会話が通じるのなら精神疾患ではないと判断する。
 どうしても診断を欲しがる人が多いので、その場合は診断書に照らし合わせると「○○障害」だが、それを障害とか呼ぶこと自体、社会がおかしいなどという説明をする。
 この説明は世の中で起こっていること、大企業や国のやっていることを疑わない人には到底受け入れられまい。日本中がメンタルヘルスを充実させることに躍起になっていること自体、詐欺の塊であることを理解できない人々は、ただただ食い物にされていくしかないのだ。それがこの業界の真実であることを決して忘れないでいただきたい。

以上、抜粋終わり

単純に考えて、

精神科が増えたということは、

患者が増えたということで、

それは治っていない人が多いということである。

ほんとに精神科が社会に貢献しているなら、

患者は減らなければならない

増えていること自体がおかしいと思わなければならない。

なぜか?

答えは簡単である。

医療も産業であるからだ。

そしてこの国は産業中心に動いている。

何故なら産業中心に動かしている方が、

利権にありつけるからである。

だから本当にこの国をよくしようと働いている、

政治家や官僚は極めて少ないのである。

本当に良くしようとしているなら、

とっくにこの国は良くなっているはずである。

よく考えていただきたい。

1990年代から我々の暮らしは良くなっただろうか?

2000年代に入ってからは特に顕著に悪くなっている。

その証拠に国民所得は年々減っている。

1割の高所得者の影響で平均値はそれほどではないように見えるが、

中間層はそべて低所得層に没落しているのである。

これはこの国をよくしようとしていない証拠である。

何故なら我々の国を動かしている人たちは、

エリートと言われている人たちで、

頭が良いと言われている人たちである。

そんな人たちが集まっているのに、

よい国にできないわけがない。

単に自分たちの利益しか考えず、

自分たちの利益優先で動かしているからである。

だから医療分野も産業にしており、

本当に治す医療はあるのに知っていながら取り入れていない。

治しては儲からないからだ。

本当に治す医療を目指すなら、

根治療法を取り入れるのが当たり前であるからだ。

医者、製薬会社、政治家、官僚が自分たちの利益のために、

患者をつくり、

簡単に治らないように仕向け、

儲かるような構造を作っているのが、

現在の医療システムである。

国民がなにも知らないことをいいことに、

やりたい放題しているのである。

何も疑わず、

おかしいとも思わない、

そういう教育をほどこされたために、

国民自身もバカになっている。

だからいつまでたってもこの国のあらゆる面が良くならないのである。

うつ病からの脱出には、

まずあなたが受けている医療自体がおかしいと気づくところから始まるのである。

そのことに気づくまでは、

産業構造の中に組み込まれた、

お金を貢いでくれる、

集金マシンの一人にされているだけである。

うつ病から1日でも早く脱出したければ、

まずはじめに、

そのことを理解してほしい。

そしてそのスパイラルから脱出したときに、

はじめてあなたのうつ病が治る希望が見えてくるのである。

うつ病からの脱出ー私の実践する「精神症状」対応策 5

今日は同テーマの第5弾です。

著書『精神科は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。

鍼灸治療のススメ
 当院においては漢方処方だけでなく鍼灸治療についても行なっている。
 鍼灸治療の基本概念は東洋医学思想であり、さまざまな病気に応用されてきたが、漢方に比べ現代においては適応疾患にかなり差があることは否めない。
 たとえば胃炎に鍼灸治療をしても改善する人はいるのだが、現代医学が発達したので鍼灸治療で胃炎を治療する必要はなくなったといえる。
 その意味では鍼灸の現代における役割とは西洋医学と補完したり穴埋めすることによって、難病や逆に病気とはいえないものを治療するツールであるといえるだろう。
 精神医学の分野に関しては、原因のよくわからない痛みと、薬物の禁断症状に伴う種々の身体症状緩和に効果を発揮する。
 鍼灸が得意とする症状は、原因不明のさまざまな痛み、神経痛(しびれを含む)、慢性頭痛、慢性めまい、異常感覚症、頸肩腕症候群などである。
 ここでは鍼灸の理論には触れないが、難治性が高い状態なら一度検討してみていただきたい。
 もし鍼灸治療を受けることになったなら、太極療法をきちんとやってもらえる鍼灸院を勧めたい。太極療法とは痛いところだけでなく全身の主要な「ツボ」に鍼を刺し、さらに病的部位にも鍼を刺すやり方である。ここにも東洋医学理論の基礎として病変だけをみずに全体をみるという思想がうかがえると思う。
 鍼灸治療の一番の問題点は保険がきかず高価である、つまりある程度経済的な余裕がないと受けられないという点である。
 何回か施術してみて効果がない場合にだらだらと続けることは勧められない。この場合も効果判定と相性をみて治療選択してもらえば幸いである。

サプリメントをどう考えるか?
 サプリメントの活用については専門家でも意見が分かれるが、私はあまり勧めない。サプリメントは文字どおり補助食品にすぎず、食事で補うことが基本である。もし使うのなら市販の安価で総合的にビタミンやミネラルを含んだものを一種類購入して使用する。決して高価だったりねずみ講に属するようなサプリメントを、長期的に使用しないこと。サプリメントに限らないが効果があるかどうか評価することも重要で、高価なサプリメントを無効なまま長期的に摂取することは、精神科とは違う詐欺に引っ掛かる結果になる。ゆめゆめ注意されたい。
 最も重要な薬物離脱のための方法は、教育であり勉強である。ここでは医療用薬物の危険性や精神科領域のウソを含めた詐欺的問題をよく認識することである。この認識なしにこれまで書いてきたさまざな対応策に手を出しても、ほぼ間違いなく失敗する。ドラッグの離脱施設においても、最初に行なうのは薬の危険性に対する徹底した教育である。このことも忘れないでいただきたい。

以上、抜粋終わり

鍼灸については有効な治療の1つなので、

治療を選択するにあたっては、

強く薦めたい。

ただし前から指摘していることだが、

事前にどういう鍼灸治療をしているかを確認しておくこと。

それは電話で問い合わせればわかることである。

必ず東洋医学的治療をしているかどうかを確認することである。

何故なら8~9割の鍼灸師は東洋医学的治療をしていないからである。

ちなみにツボ療法というのは対処療法であるので、気をつけていただきたい。

俗に言う、

痛いところに鍼を刺す治療である。

この治療法は我々鍼灸師の世界では、

あえて分類するために解剖生理学的治療と称している。

言い方を変えれば、

鍼灸版西洋医学的治療である。

ツボの反応が出ているところを治療するツボ療法というと、

素人はいかにも東洋医学の治療のように感じてしまうが、

それは単に症状の反応がそのツボに出ているだけであって、

そのツボが原因というわけではない。

もちろん治療ポイントであることには間違いないのだが、

しかしかならずしもそのツボが原因とは限らない。

つまり原因と結果でいうとツボの反応は結果なのである。

その反応ポイントだけを治療しているので、

当然対処療法となるわけである。

原因を探すためには、

東洋医学の四診法を駆使しなければわからない。

この四診法の中に、

東洋医学独特の脈診や腹診があるのである。

これをしない限り、

原因は特定できない。

内海先生は対極療法を推薦されているが、

それも素晴らしい鍼灸治療の一つである。

しかし我々鍼灸師の世界は対極療法は

澤田流という一流派を指すことばで、

東洋医学の治療としては、

大きくは2つに分かれる。

1つは中医学的治療と、

もう一つは経絡治療である。

他にも小さな流派はたくさんあるが、

問い合わせるときは、

この2大名称を参考にしていただきたい。

この2つの治療法を大雑把に簡単に説明すると、

中医学的治療とは現代中国の鍼灸治療法である。

経絡治療は日本の伝統的な鍼灸治療法と思ってもらえばわかり易いと思う。

ちなみに私は経絡治療を行っている。

それから私は対処療法を否定しているわけではない。

根治療法(東洋医学的治療)を希望している人に、

違いを理解してもらうために説明しているのである。

どちらを選ぶかは利用するかたの選択であるからだ。

それぞれの特性を理解して上手に利用していただきたい。

それとサプリメントについてもコメントしておくと、

私も反対のスタイルである。

ヘタをすると薬と同じように、

一生使い続けなくてはならないようになってしまうからだ。

基本はきちんとした食事をすれば必要ないのである。

またきちんと身体を整えれば、

定期的な身体(例えば月1回程度)のメインテナンスを受けるだけで、

十分に対応できるようになる。

毎日飲むサプリメントを使用していれば、

お金がかかる。

身体をきちんと整えたうえで、

定期的なメインテナンスの治療で健康を維持するのと、

毎日飲むサプリメントを使用し健康を維持するのと、

一生を通してトータル的にみたら、

どっちがお金がかからないかをきちんと計算してみれば、

どちらが維持コストが安いかは、

一目瞭然である。

治療を受ける上でも、

治らない治療をずっと続けるのと、

短期的にはコストがかかっても治る治療と、

最終的にはどっちが安上がりなのかは、

計算すればわかるはずである。

治療を受け際は、

もっと大きな視点で考えるようにしてほしい。

結局はその方があなたにとって、

早く苦痛から解放されることになるのだから。

うつ病からの脱出ー私の実践する「精神症状」対応策 4-

今日は第4弾です。

著書『精神科は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。

東洋医学(漢方や鍼灸治療)の利用について
 私自身は精神薬の禁断症状や離脱症状緩和に対して、また精神症状そのものに対して東洋医学を好んで使っている。東洋医学を利用するメリットとしては以下のようなことがあげられる。
①精神薬に比べ副作用がかなり少ない。
②東洋医学の得意分野と西洋医学の得意分野が異なり、精神薬や他の西洋薬(たとえば抗ガン剤)の副作用対策に使用できる。
③漢方は味覚、嘆覚にも訴える。これはプラセボ効果としても期待できることを意味する。
④病名がつけづらい状態の患者にもためらいなく使用できる。

 まず大前提として押さえておくことは、精神薬を複数飲んでいる状況で漢方を追加したり、東洋医学の効果を期待することは「ムダ」であり、焼け石に水であると知ることである。
 漢方薬は効能の弱い物質なので、薬漬けの状態ではほとんど効かない。多量に授与されている場合、まず精神薬自体を減らすことに留意しなければいけない。
 次に、禁断症状や離脱症状の緩和に用いることがあるが、この禁断症状に対して漢方は、若干改善させるくらいが関の山であることも、あらかじめ理解しておく必要がある。
 漢方は神の薬でもなんでもないのである。どんな禁断症状も完全に消すことなどできないのであり、禁断症状なしで減薬断薬を考えるくらいなら、最初から薬を減らさないほうがましだと思わねばならない。だからこそ精神薬を使ってはいけないのだということを知らねばならないのである。

漢方の副作用について
 まず最初に知っていただきたいのは漢方に副作用という概念はもともとなかったということである。漢方では現代の副作用に当たるものを誤治と呼んだりする。
 合わない薬を授与した結果不都合が起こるということで、本人に合うものは体が必要としているため副作用など出ないという考え方だ。
 この考えは妄信すると危険もあり、現代医学的なアレルギーなどの考えもあるため全面的に採用するわけにはいかないが、一面的には間違っていないと思う。
 患者の訴えや体質を考慮すればより副作用は減るということをまず理解していただきたい。その上で副作用であるかどうかを考慮する。発生頻度は内科などの一般薬と比しても少ないがゼロではない。飲んで何か不都合な症状が出現していないか、本当に飲んでから出てきた症状なのか評価することが重要である。
 以下に副作用を起こしやすい漢方生薬とその副作用の症状をあげる。

・甘草…‥むくみ、血圧の上昇。甘革は、鎮痛、消炎効果があることから漢方薬の多くに含まれているため注意が必要。
・大貴…・腹痛、下痢、食欲不振。体力がない人は副作用が出やすい。
・柴朝、黄ごん…‥間質性肺炎の原因になりうるとされている。インターフェロンとの併用は禁忌である。
・地黄…・胃のもたれ感。胃が弱い人には投与しないことと含有の漢方処方は食後飲ませること。
・麻黄…・食欲不振、多汗、不眠、動悸。重症の心臓病の人の場合、悪化する恐れがあるので注意が必要。
・附子…・熱感、ほてり、発汗、しびれ。代謝をあげる生薬なので元気な人には禁忌である。
麻黄、附子については本書に示した処方には入っていない。ただ葛根湯など有名な漢方処方にも入っているため漢方をよく利用する人は注意していただければ幸いである。
代表的な漢方としては以下のようなものがある。

◎柴胡加竜骨牡蛎湯
対人恐怖、視線恐怖、人からどう思われているかという不安、記憶力過剰や過敏性に伴うフラッシュバック、タイムスリップ現象、さらにそこから進んだ自生思考的幻聴、聴覚過敏に伴う不眠等に用いる。
ツムラのものは下剤が入っておらずクラシエのものは少量下剤が入っている。それぞれ便の状態に応じて用いる。

◎柴胡枯枝乾萎湯
具体的には冷えがより強い人、胃が弱い人、うつ兆候の人、寝汗をかく人などの恐怖、不安、不眠、フラッシュバック、幻聴に用いる。

◎抑肝散(加陳皮半夏)
衝動、攻撃性、妄想、強迫観念や強迫行為の緩和。月経前症候群のイライラ、衝動性。小児全般の衝動的行動、ひきつけ。これらに伴う不眠などに用いる。
また怒りは関係なくても筋肉のふるえ、緊張に使うため、離脱症状やアカシジアに対しても用いることができる。抑肝散加陳皮半夏はこれらを伴うが胃腸が弱い人に用いる。

◎甘夏大束湯
不安、緊張、ひきつけ、感情漏出、フラッシュバックに伴う悲哀的感情、パニック、男性依存、買い物依存、薬物依存やそれをコントロールできないときの感情などに用いる。漢方の中では頓服として使える数少ない処方である。

◎桂枝加竜骨牡塙湯
紫朗加竜骨牡蛎湯と同じ竜骨牡蛎系だが、桂枝(シナモン)が基本のため体力が弱い人に用いる。柴胡桂枝乾姜湯に近い感覚だが以下の状態において紫朗桂枝乾姜湯より使いやすいため区別して用いる。基本的な症状が動悸、不安、緊張、不眠などであることには変わりないが、性的精神症状、性欲克進や性欲減退などある場合、フラッシュバックや悪夢の繰り返しなどがある場合、月経周期に開通してフラッシュバック、性的問題が増す場合などに使いやすい。

◎補中益気湯
体力が普通でも食欲や気力が落ちている場合は用いてよい。
この処方はうつなどに伴う種々の症状、起立性調節障害、虚弱体質、貧血に伴う体力の増強に用いる。精神科以外でも頻用される漢方である。抗うつ薬と作用機序が違い躁転しにくいので抗うつ薬からの切り替えに用いることができる。

◎香蘇散
気分の落ち込みに用いるが落ち込みというよりもともと内向的、人見知りするようなタイプの人に用いる。体力的に弱い人が多い印象であり、胃薬にもなっていてSSRIの副作用を緩和することができるため併用しやすい漢方の一つである。砕いていえば「どよーん」とした感じの落ち込みを「スーッ」と晴らすような処方である。

◎加味道道散
月経前精神症状や更年期障害に伴う神経症状、月経症状に伴う不安、イライラ、強迫観念、動悸、胸部症状などに用いる。胸がざわざわして締め付けられる感じがあり、時にのぼせ、動悸するといった、神経質でいろんな症状を訴え心気的である人に用いやすい。

◎桃核承気湯
より体力があり便秘するものに用いる。のぼせ、怒り、衝動性が強いほど使いやすく、便通を一日一〜二回になるよう量を調節する。抗うつ薬や抗精神病薬は便秘しやすく女性ホルモンのバランスを狂わせることが多いため、その副作用を改善させながら月経前症状を改善させる上で常に考慮すべき処方である。
月経精神症状の操、衝動性、強迫観念や依存、摂食障害、パニックなどに用いる。

◎通導散
ほとんど桃核承気湯と使い方は同じであるが理論上、通導散のほうが精神に対する生薬は多い。
桃核承気湯はのぼせや怒りが強いとき、月経に伴う身体症状が強いときなどに選択し、通導散は他の精神症状が強く胃の症状を呈したりするときに選択する。うまくいかなければ入れ替えればよい。便通は通導散のほうがつくことは多いが、出すぎたり下痢したりすることに注意しなければならない。使うべき症状は桃核承気湯とほぼ同じである。

◎柴胡桂根湯
漢方として非常に応用のきく処方であるが、その分使い方が難しい。基本構成として小柴胡湯と桂枝揚が混ざった処方でありその両方の特性を持っている。ただその使い方を説明するためには古典的な東洋医学思想を説明しなければならずかなり難解となるためここでは割愛する。
柴胡種板湯を使う基本的な症状は頭痛、目の疲れ、肩や首のこり、関節痛、腹痛、発熱(もしくは発熱が繰り返し起こるような感覚)などであり、体力は普通からやや落ちる人に用いる。

◎桂根加荷薬湯
この処方は過敏性腸症候群や術後腹症などに使うお腹の基本処方である。小建中湯はこの処方に飴をまぜ元気が出るよう工夫された処方であり基本は変わらない。お腹が弱く虚弱体質な人には小建中湯を用いるわけである。過敏性腸症候群に用いる場合、下痢便秘交代、腹痛、腹部膨満感を参考にする。下痢型の過敏性腸症候群の場合は半夏潟心湯が第一選択である。

◎半夏厚朴湯
この処方は俗にいうヒステリー球(梅核気)に用いる基本処方である。体力的には弱いことが多く、うつうつとして不安を伴い喉に何か詰まった感じを訴える人に。
胃にやさしく吐き気を抑える作用もあるため、香蘇散同様抗うつ薬の副作用を軽減、併用しやすい。

◎釣藤散
抑肝散を使うようなイライラ、強迫性を持ちながら主症状が頭痛である人に用いる。
体力的には幅広く使用することができ、通常の頭痛にとどまらず、てんかんなどに伴う頭痛に、また老人の認知症に用いられることもある。

◎加味帰脾湯
補中益気湯と同じょうな処方構成だが若干精神生薬が加わっているため、不安、気力、体力低下、不眠などを伴う症状に用いる。じっくり上記症状を改善させていきたいときに根気よく用いる漢方である。老人や女性に用いやすい。
不眠に対する基本処方である。しかし残念ながら睡眠作用は西洋薬の睡眠薬と比すれば、かなり弱いといわざるを得ない。体力的には弱め、軽症不眠で睡眠薬を試すかどうか迷っているときに導入として使用してみるのがよいと思われる。即時的効果もないため、じっくり睡眠状態を改善させていくことしかできないのも睡眠薬としては難点であるが。

以上、抜粋終わり

東洋医学は精神疾患にはきわめて有効だが、

しかし問題は本当に東洋医学の治療をしている治療家が極めて少ないということだ。

まず漢方に関してい言えば、

私は漢方の専門家ではないが、

本当に漢方の勉強をして、

処方できる先生はほとんどいない。

何故なら日本に専門的に教える教育機関がないからだ。

薬学部で少しあるようだが、

恐らくかじる程度であろう。

今の日本では専門的に勉強できるところはないので、

中国で学ばられてこられている方も結構多い。

あと日本の古典勉強会で勉強されている方もおられるようだ。

医者でも勉強されている方はおられるが、

ほとんどの方は西洋医学的解釈で、

ツムラの漢方薬のようにすでに調合済みの薬剤を処方している。

これはどういうことかと言うと、

それぞれの漢方薬の症状別に利く特徴を利用して、

症状によって処方するやり方である。

鍼灸で言えばツボ療法みたいなものである。

しかしこれでは当然処方された漢方薬が合わない人も出てくる。

何故なら本来その人の身体の状態を診察し、

診察によって診断を決め、

その診断名に合わせてそれぞれの薬草を、

その人の体にあった量で、

調合処方されるものなのだが、

その人がもし診察により、

違う診断名になったら、

違う薬を処方することになる。

この診断をすっ飛ばして、

薬だけを処方するのであるから、

当然診断誤りによる誤治ということが発生する可能性があるからだ。

だからもし漢方を服用したいのであれば、

きちんと東洋医学的診断を行い、

自分にあった調合をして、

処方してくれる医者や薬剤師にお願いしないと、

本来の漢方の効果を発揮することはできない。

それから漢方薬は西洋医学の薬と違って、

飲んですぐ効果が出るものではない。

少なくとも症状にもよるが、

数ヶ月はかかると考えてもらいたい。

何故なら体質改善から行っていくので、

時間がかかるのだ。

それにあなたの病気は突然なったものではない。

時間をかけて、

自然治癒力が限界に達したとき、

症状としてあらわれてくるので、

あなたは気付かなかったのかもしれない。

だから回復にもそれなりの時間がかかるということだ。

そのことを理解していない人が多い。

それともう一つ、

病気を作った原因は、

あなた自身にあるということだ。

その原因とは、

あなたの生活習慣から発生したものである。

あなたの考え方。

毎日の食事。

身体の使い方。

これらのどこかに問題があったから病気となってしまったのであり、

決して他人があなたを病気にさせたわけではない。

そのことを理解していないと、

被害者のように感じ、

病気の治療を他人任せのようになってします。

なぜなら病気を起こしたのは他人に原因があるのだから、

他人が治して当たり前と考えてしまうからだ。

しかしこのような考え方では決して治らない。

なぜなら病気なのはあなた自身で、

あなたが自分で積極的に治そうとしない限り、

誰が手を尽くしても他人任せでは治らないからだ。

だから自分自身で原因を考えて、

どうすれば治るかを調べ、

真剣に考えてほしい。

手段は幾通りもあるので、

どれを選択するかはあなた自身に委ねられている。

自分が積極的に治そうとした時、

始めて病気は治る過程に入り出すのだ。

そしてひょっとしたら奇跡も起こるかもしれない。

うつ病からの脱出ー私の実践する「精神症状」対応策 3-

今日は同テーマの第3弾です。

著書『精神科は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。

薬を減らす原則
 薬を減らすときには以下の原則をまず心掛けてほしい。
① 複数処方の場合、まず単剤処方をめざす。
② ちょびちょび減らす、が基本である。決して一気にやめてはいけない(一気に減らしてくれる入院施設や協力してくれる人がいる場合は除く)。
③ 最も有害な副作用を呈しているものから減らす。
④ 抗パーキンソン病薬が入っている場合、離脱症状を緩和してくれる作用もあるため、抗精神病薬同様一気に減らさない。
⑤ 覚醒剤や麻薬まがいの薬なので、禁断症状は必ず起こるということを前提にする。
⑥ 精神科医の理屈、精神科医の脅しに決して屈しない、惑わされない。
⑦ 精神薬を減らしたりやめたとしても、患者自身の考え方が変化しない限り、決して治るという状態には入らないことを理解する。
⑨ 減薬に関しての感覚は本人の感覚をすべて第一に考える。家族の意見は重視しない。
⑨ 量にもよるが複数処方を単剤化するだけで六〜九カ月程度かかることをあらかじめ理解しておく。
⑩ 単剤化された処方をやめる場合はさらにゆっくりちょびちょびと行なう。
⑪ 薬をやめることができれば二度と糖神科にはかからない。

薬ごとの対応法

 向精神薬ごとにも少し述べておく。
◎抗精神病薬
 複数処方の場合、古い第一世代抗精神病薬から整理してなくしていく。CP換算値が一〇〇〇を超えるなどの大量処方の場合は二〜四週間を目安にCP一〇〇ずつほど減らしていく。ただ過鎮静が強い場合はCP二〇〇程度減らすこともありうる。CP換算値で八〇〇程度と四〇〇程度と二〇〇程度に山があると認識しておく。その周辺では一度減薬をストップし、様子を見て本人が薬剤量に慣れているかを確認してから減らすことが望ましい。

◎抗うつ薬
 複数処方の場合、三環系などから先に減らしていく。抗うつ薬一種類になればそこから先は八分の一〜四分の一程度の量を目安に、二週間から四週間で減らしていく。
 薬の量に慣れず倦怠感やアカシジア(アカシジアは、静座不能症状で理由なくそわそわした状態のことを言う。抗精神病薬による副作用として出現することがある。また、強い作用を持つ薬物になるほど、この症状が出現しやすくなる。また向精神薬の禁断症状によっても出やすい)などが強い場合は期間を延長する。

◎抗不安薬
 複数処方の場合、比較的力価が低い抗不安薬(ワイパックスやセルシンなど)を残すようにする。ベンゾジアゼピン系は依存が強いので、一気に減らしていくか、ちょびちょび減らしていくかを、はっきり医師・患者間で意思統一することが重要である。
 なぜならベンゾジアゼピン系は、特に患者本人の性格に依存性が左右されやすいので、性格に応じて減薬スピードをどうするか相談することが重要だからである。
 ちょびちょび減らしていく場合はアシェトンマニュアルが参考になる。アシェトンマニュアルはベンゾジアゼピン依存の権威である、イギリスの精神科医・アシユトン教授がまとめたものである。ジアゼパム置換などの方法を中心に断薬方法の一つとして参考になるが、アシェトンマニュアルの方法では離脱できない場合もあるし、新たにジアゼパム依存を形成してしまうこともあるので、固執しないことが重要である。
 基本は八分の一〜四分の一程度の量を目安に、二週間から四週間で減らしていくことを考える。私自身は苦しいのを承知で、覚醒剤のようにできるだけ早く抜くことを推奨しているが、同意する患者さんは少ない。急速離脱法は非常に危険を伴う方法なので(覚醒剤を抜くときの危険さをイメージしてもらえばよい)、必ず精神薬の減薬を多数行なった医師と相談してから、行なっていただきたい。

◎気分安定剤
 気分安定剤は抗精神病薬や抗うつ薬や抗不安薬に比べると、まだ依存性や副作用は少ない。ただだからといって安全な薬でもなんでもないので、やめていくことがやはり望まし い。通常、気分安定剤は単剤で出されているか、抗うつ薬や抗精神病薬の補強で出されることが多い。このためまずは抗精神病薬や抗うつ薬の減薬を優先する。
 ターゲットの症状をはっきりさせて、気分変調を考えるなら最後の単剤を気分安定剤にしてからやめていく。やめ方の八分の一〜四分の一程度の量を目安に、二週間から四週間で減らしていくことに変わりはない。薬の量に慣れない場合は期間を延長するのも同じである。

◎抗パーキンソン病薬
 副作用止めとしてよく用いられるが、必ずやめねばならない薬剤である。ただそうはいっても抗パ剤を急激にやめることは、悪性症候辞を含めてかなりのリスクを伴う。抗精神病薬の減量に伴い同様に少しずつ量を減らし、抗精神病薬のCP換算値が二〇〇前後になった時点で、明らかな錐体外路症状(抗箱神病薬の副作用などで生じる、パーキンソン病のような症状、アカシジア、眼球上転、体が動かなくなったり逆に勝手に動いてしまうような症状の総称)がなければ最低量にしてからやめていきたい。

以上、抜粋終わり

薬はなるべく飲まない方が好ましいですが、

すでに服用している方は、

もし断薬を希望されるのであれば、

断薬に協力してもらえる医者を探して、

その医者の指示のもとで、

断薬を進めてください。

一人ですると失敗する可能性があります。

もし医者の協力が得られないのであれば、

少しずつ、

服用する量を減らしながら、

身体の反応をみながら進めてくださいね。

うつ病からの脱出ー私の実践する「精神症状」対応策 2

今日は同テーマの第2弾です。

著書『精神科は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。

生きる上で大切な「痛み」
 こんなことをいうから“人でなし医者”と呼ばれるのだろうが、トラウマや傷つき体験やコンプレックスを感じるのは、生きる上で必要不可欠である。
 良識派とかいわれる精神科医も多くの心理士も、これらはいけないこと、排除すべきものという人が多い。
 しかし、その結果が今の世の中、今の精神医療の現状ではないかと私は思う。
 教育現場でも会社などでもこういうことをさせるのがいけない、避けるべき、それで病気になるのは必然という認識が浸透しているが、そのおかしさを今の人間は感じないらしい。
 よく患者さんは私に「先生みたいな優秀な人はトラウマなんてないでしょうね」というが、大きな誤解である。いや、医者仲間で飲みに行ったときの話を思い出しても、いじめられた経験の持ち主だけでどれだけ多いことか。
 私はトラウマや傷つき体験やコンプレックスを積極的に推奨しているわけではない。問題はそれがだれにでもあり、それによって人間は鍛えられているということ、前に進む原動力になるということ、そしてそれを共感する家族や友人がいれば、病院にかかるような事態は防げるということである。違うたとえをすれば、トラウマは重力のようなものだといえる。無重力の中で人間が生活するとすぐに体はボロボロになってしまう。ストレスやトラウマがあるからこそ人間は生きていけるのである。
 精神を改善するのは自分自身でしかない。他のだれも助けてはくれないし、カウンセリングなどというものは自分の考えに気づくためのヒントでしかないのだ。それ以上のカウンセリングは意味がないか偏狭的なだけである。
よしんばそれで改善したとしても、それが人生として吉と出るかどうか、大いに考えねばなるまい。もしカウンセリングで治「されて」しまったら、それは過保護で他力本願そのものである。そうすると苦しみからは逃れることができでも、先々の困難に立ち向かう考えは失せ果て、何事においてもリスクを避けて行動するようになりかねない。
 そして、カウンセラーの言葉を頼りに生きていくことになるが、このような状態をカウンセリング中毒と呼ぶ。このようなカウンセリングをしてはいけないのだ。

薬害にあわないためにはどうするかと薬害の対処法
①向精神薬を複数種飲んでいる
②向精神薬を三年以上にわたって飲んでいる
③薬を飲んでからむしろ悪くなっている
④社会的な事情から起こった症状に向精神薬を飲んでいる
⑤精神科にかかってから病気が悪化しているといわれる

 このうちのいくつかに当てはまる人は要注意である。その人はすでに詐欺か薬害にはまっている可能性があるからだ。
 この数年で私は精神薬の恐ろしさも、時にその強力な鎮静効果も体験してきたわけだが、最近はさらに使う回数が減っているのを感じる。少なくとも地元の患者さんで、私の著書も活動も精神科の怖さも何も知らない人の場合、ほとんど精神薬を出すことがなくなってしまった。出すとしてもまず一剤少量で、頓服として出す頻度が圧倒的に高い。
 ところがまっさらな患者さん(薬漬けで転院してくる患者さんでない場合)は、これで大半の人が良くなることに今更ながら驚きを感じている。
 たとえば不安やパニックを起こしたという患者、職場のトラブルや人間関係でうつになったという患者、近所トラブルや社会的な問題でさまざまな身体症状(たとえば動悸、胸部のしめつけ、食欲低下、便通異常など)を示す患者、体裁や人の目や評価を気にして妄想的になっている患者、DVや虐待やパワハラに関係する患者。これら皆が精神薬を使わないほうが良くなる。具体的には、
精神薬を使わない
    ↓
精神的な苦痛を感じる、麻痺しない
    ↓
根本的解決のためには何をすべきか考える
    ↓
苦労してでも良くなるために状況を変えようとする
    ↓
改善する
という過程をたどる。
 もしどなたかが①〜⑤に当てはまるのだとしたら、これまで書いてきた詐欺について心当たりがあるのだとしたら、薬はできる限りやめねばならない。
 しかし、向精神薬というのはそう甘い代物ではない。やめるときも強力な禁断症状や悪化を呈することがあるので注意が必要である。やめたとしても後遺症が残る可能性はある。
 しかし、飲んでいれば悪くなりこそすれ、良くなることは期待できない。「行くも地獄、戻るも地獄」かもしれない。そこから抜け出すためには心がけも大事だが、具体的な減薬の方法と精神医学はまったくのデタラメであることを認識することが最も必要である。
 ここでは「ロサンゼルス・タイムズ」紙にも掲載された、有名なナンシー・アンドリーセン医師の話を紹介しよう。
 彼女は抗精神病薬の投与が、患者の脳の萎縮に関連していることを示す研究の主任であった。この研究は一四年にわたって行なわれ、新たに統合失調症と診断された患者の脳を定期的にスキャンし、全体積と脳の主構成部位を測定した。
 最も脳質量の減少(萎縮)が大きかったのは、集中的に抗精神病薬の薬物治療を受けた患者、つまり最も長期的かつ最大用量の投薬を受けた患者であることが判明。精神症状の重症度、違法薬物、アルコールなどの乱用よりも抗精神病薬による薬物治療のほうが、はるかに脳を萎縮させることが判明したのだ。萎縮は脳の随所に見られ、脳の異種領域や左右の脳の伝達「白質」、また重要な能力を司る「灰白質」でも起きていた。
 また抗精神病薬は代謝変化(たとえば糖尿病)や体重増加にも関連するとされている。体の代謝を変え脳を破壊萎縮させ、さまざまな副作用と依存と不可逆的な損傷をもたらす危険な毒物なのである。
だからこそ精神薬はやめねばならない。

以上、抜粋終わり

心の痛みは生きているのであれば、

当たり前におこるものである。

哲学的に言えば、

それを克服する学びのために、

人生があると言っても過言ではないかもしれない。

つまりそれを乗り越えるからこそ、

心が成長できるのである。

総合失調症のような霊的な部分に関係している場合もあるが、

ほとんどの精神症状は自分の考え方や栄養の取り方の問題である。

それを病気としたほうが、

自分やまわりも都合がいいと思う人が、

医者の言われるままに、

病気として受け入れているにすぎない。

要は自分に解決する能力があるにも関わらず、

それを信じようとしない人が、

逃げ道として病気にしてしまうのである。

つまり解決策を探さず、

自己を放棄して、

他力本願になっている状態である。

まずは自分には問題を解決できる力があると信じることが大事だ。

医者や心理カウンセラー、治療家ができることは、

あなたが治ることをサポートすることしかできないのである。

治すのはあくまであなた自身なのである。

つまりあなた自身が治そうとしない限りは、

どんな名医もあなたを治すことはできないのである。

なぜならあなたにとっての最高の名医はあなた自身であるからだ。

あなたの心の声を聞けば、

治し方はあなたが自身が知っているのである。

治す方法の手段として、

専門家と称する医者や心理カウンセラー、治療家に手助けしてもらうのは構わない。

何故ならそれは手段としてあなたが選択したからで、

治そうとしているのはあなた自身であるからだ。

まずはあなた自身に問題を解決する力が備わっているということを固く信じよう。

うつ病からの脱出ー私の実践する「精神症状」対応策 1ー

今日からはこの著者である内海医師が考えている精神症状に対する対処法です。

著書『精神科は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。

もう一歩踏み込んだ薬以外の対処法
 本書では繰り返し、精神薬では根本的に何も解決しないことを述べてきた。
 ではどうするのかという方法論は、いくつか提示しておかねばならないだろうと思う。
 昔から精神修行という言葉はあったが、現在では何を指して言うのか定かではない。現代社会では宗教色の強い古代と違って、望めばだれでも修行と称したビジネスプラン(たとえば体験の護摩行とか、断食修行を兼ねた宿泊プランなどはこれに当たろう)に参加できるからだ。
 しかし、ビジネスプランだからといって軽蔑する必要はない。少なくとも精神薬で考える力をなくすよりは相当良かろうと思う。
 しょせん精神的な症状とはメンタルの強さ弱きに起因するものが大半である。これまでに述べてきたように精神的症状が病気であり、科学的な疾患であるという論理はすでに崩壊している。修養や努力が結果を生み、失敗を続けても継続していくことでこそ自信が生まれ、はじめて精神症状を克服できるのである。修行や修養と称されるものは、人々のしようもないプライドも夢物語も一網打尽にうち砕いてくれる。
 少なくとも現在の精神科にかかっている人のうち、九割はこういう修養とか鍛えることが「もしできれば」良くなるといえる。
 あとはやるかやらないかだけだ。やらないということは病気ではない。それは単なる逃 げにすぎないし、逃げたい人は逃げていっこうに構わぬのである。
 現代において厳しいことを勧める人間とは、患者さんの苦しみを理解しない“人でなし〞であるらしい。しかし、しのぎ合いの中にしか、人間の成長も精神症状からの卒業もありえはしない。それを正直に指摘できない現代社会にこそ問題があるのではなかろうか。
 注目すべきは精神薬の禁断症状に苦しんだ人たちの成長である。精神薬を抜くということは覚醒剤や麻薬を抜くことと同義であり、それを成し遂げるには相当の根性と知識を要する。つまり精神薬と闘うことはそのまま修行になっていて、それを成し終えた患者たちはちょっとしたことでは動じない。「あの禁断症状に比べれば、こんなこと楽勝」と考えることができる。これは修行が厳しければ厳しいほど精神症状が改善する理由と符合する。
 修行というと、一般的イメージとしては滝打ちや座禅などが思い浮かぶ。仏教色は強い が私は悪くないと思う。護摩行でもいいがこれは相当きついらしいので、もはや修養などと呼べるレベルではないだろう。
 そのほかに精神的な症状への対処法としては次のようなことが挙げられる。

◎登山やマラソン
 登山やマラソンはいろんな意味で効果があると思う。これらが流行っているというのは、日本人全体が精神的な病前状態であり、かつそれを克服するために、自分たち自身で取り組もうとしている表れでもあるのではないか。
 こういうことをしている人で、精神科にかかった人を今のところあまり見たことがない。逆に言えば治療が難しいと思われる患者さんで、あらかじめこういうことをしてきたという人を見たことがない。

◎太極拳やヨガ
 もう少し軽いものだと太極拳やヨガなどがあり、これは心療内科の教科書に載っているくらいである。呼吸法なども腹式呼吸が基本で、丹田を重視するよう教えられるので、病前治療としても大いに役立つはずと思う。腹式呼吸は精神症状を良くする上での基本中の基本である。
 こういうことをやっている人は、どこが痛いとかどこが凝るなどとも言わないし、痛くでもそれが自然であることを理解できる。そしてそんな訴えで病院に来るような人間にはならない。

◎断食
 断食も一定の効果があるらしい。効果がある理由として、腸内細菌叢を一掃するからではないかという意見もあるが、本当かどうかは定かではない。ただ経験者によると、一つの壁を超える感覚があるらしい。これも苦痛を乗り越える経験を身につけたからこそ、種々の精神的症状に対処することができるのだろう。

◎教育
 教育というのは最大の修行である。誤解を恐れず言えば、幼少期で勝負が決まっているといっても過言ではない。厳しすぎてもダメだし優しすぎてもダメだし、ここは私にもわ からない。
 ただ難しい患者さんの親をみていてわかることは、おとなしくて手がかからない子どもにコミュニケーションの訓練などを教えた経歴がほとんどないということである。患者が親の育て方が悪いと恨む理由の筆頭である。人の中に入りたがらないのをそのままにしておいて、後でどうしようもなくなったときに親があわてて精神科に連れて行くといった具合である。

以上、抜粋終わり

内海先生がおしゃる通り、

精神的症状はメンタルの強弱に関係していると、

私も考えている。

現代はストレス社会と言われているが、

確かに戦前よりも、

日常的なスピードは慌ただしくなっていると思われる。

そのため日常的な精神にかかる負担は、

戦前よりも大きいかもしれない。

しかし利便性も戦前よりはるかに上がっている。

また高度経済成長時の労働環境に比べれば、

労働時間に関していえば、

ずっと少なくなっていると思われる

ただその頃に比べれば、

労働=賃金アップということはなくなってしまった。

つまり努力しても報われなくなってしまった労働環境に問題があると考えている。

報われないのだから、

精神をすり減らすだけで、

ストレスが増えていく一方である。

併せて、

現在の食べものは栄養価が低く、

また添加物まみれの食品ばかりを摂取しているので、

耐ストレス性も下がっている。

このような環境下では、

精神的におかしくなってしまう人が増えても、

当然かもしれない。

しかし、だからこそ勉強と自己管理が大切なのである。

残念ながら、

ほとんどの方は社会的なマインドコントロールにはまってしまっている。

自分がマインドコントロールされていることすら気付かない。

それゆえジワジワと病気になる方向へと緩慢に向かわされていることすらわからない。

この状況から脱するには、

まずは自分が社会的なマインドコントロール下にあるということを知らなければならない。

社会的なマインドコントロールとは、

いたるところにあるのだが、

たとえば精神科に行けば病気は治る。

薬を飲めば病気は治る。

というような常識的になっていることである。

本当にそれは正しいのか?

精神疾患とは本当に病気なのか?

薬は本当に病気を治すものなのか?

きちんと情報を取り、

勉強すれば、

素人でもわかるはずである。

しかし現代人は往々にして、

自分からは考えようとしない。

だから知らないうちに、

マインドコントロールをかけられてしまってもわからないのである。

そうならないためにも、

まずは自分で考えるというところから、

始めないといけない。

いくつか対処法を示されているが、

マラソンや登山はお勧めである。

私もどちらも実践しているので、

いかに心身に良いかを把握しているつもりである。

マラソンは距離が長くなればなるほど、

精神修行ようになってくる。

つまり肉体の限界を超えると、

自分自身との戦いとなり、

精神をいかにコントロールするかが、

完走できるかどうかの決め手になるからだ。

また汗もかなり出るので、

デトックス効果も高いと思われる。

登山にしてもハードな登山なら同じかもしれない。

しかし、これらを精神症状のためにされるのなら、

最初は程々にされるこをお勧めする。

あまりハードにやると体を壊してしまうからだ。

また太極拳やヨガも体に良いが、

特に太極拳は日本では年寄りがやるイメージがあるが、

ゆっくりした動きながら、

実はかなりハードな動作である。

それは見た目は静の部分だが、

動きの中に動の部分があり、

これがかなりキツイのだ。

私も昔中国で習ったことがあるので、

そのキツさを知っている。

ヨガも少しかじったことがあるが、

これもハードである。

つまり、なめてかかるとしんどい思いをするよと言いたいわけである。

どちらも精神修養なので、

簡単なように見えるが、

奥が深く、

大変面白い。

長くお付き合いする気持ちが必要である。

断食は最近勉強して知ったのだが、

デトックス効果が高く、

かなりいろんな病気にも良いようだ。

わたしは根性がなく、

食い意地がはっているため、

正直この断食が一番苦手である。

しかし、もし自分が難しい病気になったなら、

真っ先に断食を取り入れるだろう。

マラソン、登山、太極拳、ヨガ、断食、どれも素晴らしい方法である。

上記の方法は病気でない方も、

是非、健康のために、

日常に取り入れてもらいたいものである。

もしこのうちのどれかをされるなら、

是非楽しみながら無理なく始めていただきたい。

何事も楽しみがなければ、

続かないからだ。

そして病気と無縁の心身へと近づかれることを、

切望している。