今日は第6弾です。
著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。
症例6 認知症の男性(80代後半)のケース
【来院前】
「夫が病院でアルツハイマーと診断された」という妻からの電話。半年薬を飲んでいるのに改善しないという。毛髪検査をするため毛髪を送ってもらう(遠方のため)。兄弟の名前や昨日食べたもの、日づけがわからないなど、もの忘れがはなはだしい。
【服用していた薬】 アリセプト
【当クリニックのアドバイス】
アリセプトをやめ、以前から夫婦でとっていたミドリムシ(マルチビタミン、ミネラルにDHA/EPAが加わったようなサプリメント)とともに、サプリメントを3種類増やす。年金生活のため、治療にあまりお金をかけることができないとのこと。
【当クリニックの食事・細胞(膜)栄萎療法】
和食中心のメニューにし、特にネバネバ食品(納豆、山いも、おくらなど)をとることを提案。
【当クリニックが処方したサプリメント】K・リゾレシチン、糖鎖、オメガ3(DH A/EPAでもよかったが、高齢者のため液体に)
【その後の経過】
3カ月後に「記憶がすごくよくなった」と妻から電話。受け答えを多くするような会話を心がけた妻の対応もよかった。
薬より脳細胞が喜ぶ食べ物を
つまり、脳細胞に適切な栄養素を与えてあげればいいわけです。栄養素として必須なの が、大豆食品などに含まれているリン脂質(レシチン)です。欧米では頭脳食品(IQ食品)、または天然のトランキライザー(精神安定剤)として知られています。
これを毎日摂取していれば、脳細胞のはたらきが活発になり、集中力や記憶力が増大していくのです。
脳内(間脳)でつくられるアセチルコリンという神経伝達物質は、レシチンのなかに含まれている「コリン」を元につくられます。これによって脳神経細胞のはたらきが活発になります。
神経細胞の脱落や死滅が、細胞間の信号を伝えるアセチルコリンと深い関係にあること はすでに定説です。また、認知症の場合、このアセチルコリンの分泌量が特に低くなっていることもわかっていますから、これを増やせば症状の改善も可能でしょう。
認知症などの高齢者に向精神薬などの薬を与えても、ますます症状が悪くなるばかりです。繰り返しますが、私たちの細胞は薬物ではなく食べ物でできていますので、薬ではなく、適切な栄養素をとるべきなのです。
心の病には頭脳食品(IQ食品)・レシチンを!
私どものクリニックでは、食事指導だけではなく、ほとんどの患者さんに「K・リゾレシチン」を処方しています。K・リゾレシチンとは、レシチンに複合栄養素を融合させたものですが、ここでちょっと脳の栄養素ともいえるレシチンについて考えてみましょう。
「レシチン」と呼ばれるものは商業名で、学名はリン脂質です。
第2章でも触れた、このリン脂質・レシチンは大豆食品 に含まれ、欧米では頭脳食品(IQ食品)、天然のトランキライザー(精神安定剤)として知られています。
レシチンは動植物界に広く存在しています。動物では脳・骨髄・心臓・肺・肝臓・腎臓や血管、卵黄に多く、植物では大豆をはじめとする穀類に多く含まれています。
レシチンは人間の体内では、細胞内のミトコンドリアや小胞体、核膜、リソゾーム、細胞質膜にそれぞれ40〜50パーセント、血液壁などには90パーセントもあるといわれています。この細胞膜内のレシチンの役割は下の表のとおりです。
レシチンの役割
電子伝達機能、情報伝達機能、エネルギー生成機能、栄養代謝、ホルモン代謝、脂質代謝、糖質代謝、薬物代謝、水分代謝、細胞内呼吸代謝、膜界面における透過性の活性化。
レシチンは、日本でも70年以上前から高脂血症の医薬品として販売されていましたが、サプリメントとしては、1973年に当クリニックの会長・神津健一が厚生省(現厚生労働省) に健康食品として申請し、認可を受けたのが始まりです。
原料が100パーセント天然の大豆であるため、すでに医薬品として売られているもの(顆粒状)と同じであったが、健康食品として販売することが認可されたのです。
1990年代には従来のレシチンのほかに、分子量を半分以下に下げた低分子のレシチンが開発され、特殊な乳化剤として化粧品の材料にも使われるようになったのが、リゾ(低分子)レシチンです。しかしコストが高いため、健康食品として応用されるケースはほとんどありませんでした。
そして1998年、神津会長は栄養価を高め、相乗効果を出すためにいくつかの特殊栄養素とビタミン類を加えたものを開発しました。おいしくて食べやすくするためにグミ状にしたり、ゼリータイプにしたことにより、従来のレシチンより効果があるという評判を得ました。
それがK(神津)・リゾレシチンです(ちなみに財団法人日健協会による大豆レシチンの定義は「リン脂質を50パーセン以上含有し、大豆由来以外の成分を含有しないもの」ですが、K・リゾレシチンはリン脂質が約10パーセント前後であるにもかかわらず、有効性は逆に高くなったのです)。
以上、抜粋終わり
認知症については、アルミ鍋や服用している薬からも、
アルミニウムが混入しているので、
それが原因ではないかと、
疑われますが、
現在、残念ながら、
私の知るところでは、
認知症を治す方法はまだ見つかっていません。
アルツハイマー型認知症には、
ココナツ油が良いという話もありますが、
まだ勉強不足で、
自信をもってお勧めできません。
経絡治療にしてもほとんどの疾患に対して、
有効な治療法があるのですが、
認知症に対しては、
まだ有効な治療方を知り得ません。
わかり次第、報告したいと思います。