うつ病からの脱出ーこんなにも怖い薬のもたらす負の作用 7ー

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今日はうつ病の症例です。

著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。

症例2 うつ病の女性(10代後半・高校生)のケース
【来院前】
 彼女は幼いころからストレスを受けやすい子どもだったという。毎日たくさんの酒を飲み、タバコを吸う父親を快く思っていなかったため親しみがもてず、同居している父方の祖母に対しても同様の思いだった。動揺しやすい性格で、月経前にはイライラと不安に襲われ、ひどい生理痛に毎回耐えていた。
 高校2年生のとき、とうとう電車に乗ることが怖くなり、不登校に。抱えているストレスを発散するためか、無意識に過食に走る。やがてテレビを観ることさえ面倒くさくなり、ついにはリストカットをしたため、病院で薬物療法を行うことになった。
薬物療法を始めてから、夜中の過食はなくなったものの、激しい頭痛、めまい、腹痛、気持ちの大きな浮き沈み、吐き気、臭いへの過剰反応、うつ、強烈な眠気などの副作用に苦しむ。また、祖母の独り言にも過剰に反応し、独り言が始まるとイライラ して自分で抑えようとしても、どうしようもなく怒りがこみあげてくる。
【服用していた薬】 デブロメール (50mg)、デパケン(100mg)、ワイパックス(0・5mg)
【当クリニックのアドバイス】
 彼女が当院で細胞(膜)栄養療法を始めた時点で、すでに不眠はなく、過食も収まっていたため、すぐに減薬をスタート(しかし睡眠時間帯は深夜3時〜正午までと生活のリズムの崩れがあった)。
 食事の改善+サプリメント摂取をきちんと実践したうえで、まず服用していたデブロメールをやめる。その代わりにサプリメントを摂取したが、1週間後のカウンセリングでは、気分や体調に変化はなかった。
【当クリニックの食事・細胞(膜)栄蕾療法】
①甘いもの(チョコレート、クッキー)、白砂糖を控える。
②洋食を和食にして、玄米だけではなく野菜や海藻、魚をおかずにする。
 おやつなどでどうしても甘いものが食べたいときには、バナナやふかしたさつまいも、クルミなど無添加のナッツや小魚を食べるようにアドバイス(バナナには睡眠を促すトリプトファンが豊富なため不眠症にもよい)。
 また、ジュースは糖分の多い100%還元ジュースではなく、酵素の含まれているストレートジュースに切り替える。甘いものは砂糖ではなく、糖鎖の多いメープルシロップ(楓の樹液を濃縮したもの)やオリゴ糖などに変えるようにする。
【当クリニックが処方したサプリメント】K・リゾレシチン、ビタミンB複合体、ナイアシンアミド、DHA/EPA、月見草オイル
【その後の経過】
 さらに1週間ほど経つと、急激な体調の変化が見られるようになった。まず、頭痛とめまいが消え、テレビを観られるようになり、電車に乗れるようになった。家事を手伝うこともできるようになり、自分でも調子がいいことに気づき、昼まで起きられなかったのに朝8時には起きられるようになった。
 そこで、デパケンを抜き、さらにその10日後にワイパックスを抜く。
 家族との会話ではまだイライラすることがときどきあるものの、確実にうつ症状は軽くなり、頭痛はほとんど起こらなくなっていた。
 結局、わずか1カ月足らずで3種類の向精神薬とその副作用から解放された。精神症状が軽くなるのと同時に、頭痛と生理痛もほとんどなくなり、少しずつ机に向かえるようになった。
 冬休み明けの登校日には学校へ行くことに。不安な気持ちで当日を迎えたものの、何度もためらいながらも教室に入ることができた。クラスメイトがみんなやさしく彼女を迎え入れてくれたため、友だちと一緒に過ごす楽しさを実感する。
 それからもストレスを感じると腹痛を起こすことがあったが、そんなときはDVD を観ながら踊っているうちに治ってしまうなど、ストレスと上手に付き合う方法を覚えた。
 薬をやめてからは集中力がかなり増し、勉強が楽しくなったという。親の期待する大学ではなく、自分が夢をかなえるための大学への入学をめざし、現在勉強中。

 思春期を迎えるころに軽いうつなどを発症するケースは、珍しくありません。第二次性徴期にはホルモンの分泌が大きく変わり、自律神経に影響を及ぼしやすくなるためです。
 症例の彼女は月経の際に激しい痛みをともなうことから、性ホルモンバランスを崩しやすい状態にあったことがわかります。
 脳の視床下部は、女性ホルモンを分泌させる司令塔の役割がありますが、同時に自律神経や感情をもコントロールしています。そのため、卵巣の未発達や機能低下などにより、ホルモン分泌が正常にいかない場合、視床下部は混乱して自律神経や感情をうまく制御できなくなります。これは、思春期や更年期に精神疾患を発症する原因のひとつと考えられています。
 この症例では、第4章で詳しく紹介するK・リゾレシチンと月見草オイルで、ホルモンの分泌をあるべきレベルに調整しつつ、食事療法とその他のサプリメントで精神を安定させていき、そのうえで服薬を少しずつ減らしていきました。
 病院へ行って「うつだ」と訴えると、簡単に安定剤などを処方してもらえますが、安定剤ではうつの本来の原因を取り除いたことにはならず、彼女のように副作用に苦しむことになるかもしれません。その副作用を抑えるための投薬がさらに増えることにもなりうるのです。
 幸い、彼女は3種類の薬を短期間服用しただけで「薬は治らない」と判断し、細胞(膜)栄養療法に切り替えた結果、1カ月で薬から解放されました。しかし、薬の服用が長期にわたったり、種類が増えるほど、回復には時間がかかる傾向があります。
 薬に頼るのではなく、人間がもともともっている治癒力を引き出すためには、すぐにでも細胞(膜)栄養療法による治療を始めたほうがいいでしょう。

甘いものやカフェインの過剰摂取には要注意
 甘いものは疲れたときに食べると気持ちを落ち着かせてくれるように感じますし、仕事に行き詰まったときのコーヒーは気分をリフレッシュしてくれるように感じます。適量の甘いものは、足りなくなったブドウ糖を脳や筋肉に補給してくれるため、気持ちが落ち着き、すっきりするのです。また、コーヒーに含まれるカフェインは、アドレナリン分泌を促すためのエネルギー代謝ややる気か促進されます。
 しかし、これらは少量ずつ上手にとる必要があります。甘いものもコーヒーも、ほどほどの量にしておかないと、マイナスの作用を及ぼすことがあるのです。

以上、抜粋終わり

うつ病の方はだいたい食事内容に問題がある方が多いようです。

特に甘いものが好きで、

毎日甘いお菓子を食べていたり。

だから食事の内容を改めるだけで、

かなり症状が改善してきます。

今日明日というように、

今変えたから、すぐに劇的に変わるというようなことはありませんが、

しかし、1週間単位でみていけば、

必ず変わってきます。

ただでできる治療ですから、

騙されたと思って、

是非食事内容を勉強して、

正しい食べ方をしてください。

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