うつ病からの脱出ー精神医療の実態ー

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今日からテーマを変えて、日本の精神医療について考えてみたいと思います。

私が断薬の勉強をしている時にたまたま見つけた書籍が下記の本です。

銀谷翠という精神科医が書いた精神医療の暴露本とも言える著書です。

内容は素晴らしいので、しばらくこの著書を抜粋していきながら、考察していきます。

著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。

駆け出しのころにわかった「薬漬け」の実態
 私が精神科医を志したのは、14歳のころでした。小学生のとき、心の病が原因で自らこの世を去った祖母をはじめとする人々のことが忘れられなかったからです。
 地元の秋田大学医学部に進学し、大学病院で2年間、インターンとして医師向けの教科書で勉強するかたわら、患者さんも診ていました。
 大学病院はいろんな病気の患者さんがたくさん来るところであり、民間の個人病院と違 って、1人の患者さんとは短期間接するだけですから、自分が薬の大量投与をしているという認識はありませんでした。
 その後、勤務先を民間病院の精神科に変えたとき、通院歴10年、20年という人たちが十何種類も薬を出されていることを初めて知りました。
 ある患者さんから「先生、いつまでこんなにたくさんの薬を飲まなければいけないんでしょう?」といわれました。それは私も治療でよく使っていた薬でした。調べてみると、その患者さんは1日に60錠も処方されていました。
 ひとつの薬の使い方は間違っていないのですが、それを大量に使うことで患者さんQOL(クオリティ・オブ・ライフ:その人がどれだけ人間らしい、望みどおりの生活が送れているかをはかるための指標)が失われているのは明らかでした。
「どうして医師たちは、このことに対して積極的に取り組まないのか」と思ったのが、私の薬物治療に対する最初の疑問でした。
 調べてみると、アメリカでは向精神薬を否定する論文や書籍がたくさん出ており、取り寄せて読み始めました。そして、幻覚や妄想など統合失調症特有の症状にはあまり効果はないものの、漢方薬に切り替えて向精神薬を減らし、薬の副作用を小さくすることができることを知りました。
 その事例を病院の医師たちに報告したのです。ところが、関心を示すどころか、鼻で笑われたのです。この人たちに話してもダメだと考えた私は、病院勤務のかたわら、休日などを利用して専門家による漢方薬の勉強会に参加しました。漢方薬を選んだのは、子どものころからなじんでいたからです。
 そして、薬の副作用で尿が出にくくなった患者さんには八味地黄丸、唾液が出にくくな ってしまった患者さんには白虎加人参湯などを処方してみたのです。そうやって漢方薬を出してしばらくしたところ、寝たきりだった患者さんが起き上がって歩けるようになるなど、QOLが明らかに向上していきました。
 しかし、薬の量が減ると病院の収入が3分の2から半分くらい減るため、医局長に呼び出され、「薬を減らすのはやめろ」といわれました。なんということでしょう!そこで私は違う病院に移る決心をし、薬物に頼らない関東の病院を見つけて転職したのですが、結局その病院も薬物治療が中心でした。
 それからさらにいろいろ調べてみて、精神疾患に細胞(膜)栄養療法(詳しくは第5章)を取り入れている、現在のナチュラルクリニック代々木に行きあたったのです。

医師の勉強不足が「薬頼みの治療」を助長している
 医師はなぜか遺伝子がすごく好きで、「精神病というのは結局、遺伝子を治す必要がある病気だ」としている人がほとんどです。しかし、私が当クリニックで「読んでみてください」といわれた『脳内汚染・心の病を治す栄養療法』(神津健一著 長崎出版)には、遺伝子の話はあまり出てきません。心の病を治すのは脳の神経細胞、細胞膜に栄養を与えることだと書いてありました。
 しかし、医師の多くは細胞膜自体に注目していません。医学部で教えてもらわないのですから、それも当然でしょう。
 のちほど詳しく述べますが、精神疾患の原因は、脳の神経線維が細くなって情報が流れにくくなるためです。神経系の細胞を太くするには栄養と酸素とホルモンが必要なのに、「薬」は神経系の細胞を逆に傷つけてしまいます。
 ですから、対症療法で薬を投与するのではなく、神経系の細胞を太くし、神経のシナプス(神経細胞同士のつなぎ日)の数を増やす栄養素・食べ物をとるようにすればいいのです。たとえば、玄米にはGABAという栄養素が含まれていますが、これは神経伝達物質ですから非常に有効なわけです。
 私たち精神科医が最初にそれを学んでいれば、薬ではなく、栄養によって脳の神経そのものを太くする方法を考えたはずです。しかし、ほとんどの精神科医は、シナプスがやせていることが精神疾患を引き起こすということを知りません。これは医学教育の問題でもありますが、医師自身の不勉強も一因でしょう。

以上、抜粋終わり

まさに精神医療の現場を反映していると思います。

短い診療時間で、あとはお薬を処方して終わり。

こんな診察で病気を治せるわけがありません。

しかし、私は医者だけが悪いとは思っていません。

制度に問題もありますが、一番は診察を受診する側も、

もっと自分が受ける治療とはどういうものなのかをよく調べて知る必要があります。

日本人は医療費が安いため、あまりにも無関心で無責任になり、

自分の病気なのに、医者に病気になったらまる投げという状態を作り出しています。

これが医療がいつまでたっても良くならない半分の原因だと思います。

インターネット社会となった現在、ちょっと調べれば簡単に分かる時代となりました。

自分の病気はどういうものなのか?

どういう治療が望ましいのか?

どこに行けば望みの治療を受けられるのか?

もっとよく調べてください。

それが自分の病気を最短で治すこととなります。

特に精神医療の分野は西洋医学では治りません。

何故なら薬物治療が中心で、薬物治療とは症状を抑えることしかできないからです。

だからここで東洋医学などの根治療法が必要になるわけです。

私は西洋医学を否定しているのではなくて、それぞれの医療には長所短所があり、

得意不得意分野があるということです。

そのことを皆さんに是非知ってもらいたいです。

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