うつ病からの脱出ー医師が知らない低血糖症の真実 1ー

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今日からは低血糖症が医師ですらあまり知られていないということをテーマにしていきます。

著書『砂糖をやめればうつにならない』から下記抜粋します。

●誤診されつづける低血糖症
 第l章で、いくら病院に行ってもぜんぜん治らない由紀子さんや敦子さんの例を紹介しました。このようなケースは珍しくありません。それどころか、むしろ頻繁すぎるほど起こっています。それは、アメリカでも日本でもそうなのですが、低血糖症はもっとも誤解されている病気だからです。
低血糖症の症状は非常に多岐にわたります。患者の訴えによって、うつ、躁うつ病、 統合失調症、神経症、片頭痛、パーキンソン病、更年期障害、リウマチ、精神遅滞、多動障害、アルコール依存症などの病名がつけられることがあります。
 症状が広い範囲にわたることから、ある医師は患者が健康を気にしすぎているのだと解釈し、抗うつ薬や抗不安薬などを処方します。
 リンダさんは、いくつもの病院で検査を受けましたが、そのたびに「どこも悪くありません。あまり気にしすぎないように」などといわれてきました。そして、精神科に行くことを勧められましたが、彼女はキッパリ拒否しました。
 彼女が低血糖症であることがわかったのは35歳のときです。じつは、このときまで彼女はずっと低血糖症だったのですが、どの医師も見つけられなかったのです。
 もし、偏見のない医師や医療従事者に巡り会うという幸運がなければ、由紀子さん、 敦子さん、リンダさんのように何度も誤診され、その苦しみが数十年におよぶこともあるのです。人生の貴重な時間が無為に失われていくのです。
 もちろん、うつ、不安、頭痛、不眠、イライラ、ドキドキや他の症状を訴えるすべての患者が低血糖症だというわけではありません。もしかしたら、別の病気かもしれません。しかし彼らの血糖が低いなら、それを知ることが救いになるでしょう。

●ブドウ糖不足で、イライラ、混乱、集中力の欠如
かくも容易に多くの医師を迷わせ、患者を長年にわたって苦しめる低血糖症とはどんな状態なのでしょう。まず、最初に忘れてはならないのは、私たちはブドウ糖をおもな燃料にして生きているということです。
 とりわけ、脳の重さは全体重のわずか2パーセントにすぎませんが、脳のエネルギー消費量は全身の20パーセントにも達します。脳は大食いの臓器なのです。だからブドウ糖が十分に供給されないとき、真っ先に悪影響を受けるのが、脳なのです。
低血糖症とは、血液中のブドウ糖レベルが低くなりすぎることをいいます。そうなると、私たちはまともな日常生活を送ることができません。
 低血糖症になるのは、脳と体がブドウ糖を早く使い果たす、ブドウ糖の血液中への放出が遅すぎる、あるいは、膵臓がインスリンを放出しすぎるからです。こういったことが起こると、あなたの血液中のブドウ糖レベルが異常に低下し、イライラ、混乱、集中力の欠如などの症状があらわれます。
ブドウ糖が不足すると、飢餓感に襲われ、お腹がペコペコになります。だから、大量に食べてしまい、肥満を招くのです。そればかりではありません。ブドウ糖不足は人命の危機ですから、人体はこれをストレスととらえ、副腎からアドレナリンが大量に放出されます。
 アドレナリンは肝臓に働きかけ、蓄えていたグリコーゲンを分解して血糖値を上げます。でも、アドレナリンはイザというときの「怒りのホルモン」でもあるので、心臓がドキドキ、手の平に汗がにじみ、神経質になり、震え、時にはパニックさえ引き起こします。

●低血糖症の発見
この状態をよく理解するには、低血糖症の歴史を簡単に振り返る必要があります。1921年、カナダの医師フレデリック・バンティングは、インスリンというホルモンを 発見し、さらにインスリンが糖尿病患者の命を締める異常な高血糖を抑えることを証明しました。こうして彼は、1923年にノーベル貧を受賞しました。
しかし、糖尿病患者がインスリンを大量に打つと、血糖が下がりすぎ、患者は興奮しやすくなるばかりか、疲れ、手足の冷え、場合によっては発作を起こします。これをインスリン・ショックと呼んでいます。
 翌年の1924年、アラバマ大学のシール・ハリス教授は、糖尿病患者でない人で、インスリンを打たない多くの人が、インスリン・ショックの症状を示すことに気づきました。当時、この症状は、糖尿病患者がインスリンを過剰に打ったときにだけ起こると信じられていたのです。ハリス教授が彼らの血液を検査したところ、インスリンが過剰であること、血糖値が非常に低いことが確認されました。
この年に、彼は、血液中のブドウ糖レベルが低い状態は「インスリン分泌過剰症(インスリノマ)」の症状であると発表しました。今では、これを「低血糖症」と呼んでいます。当時、血糖の低い患者は、ヒステリー、冠状動脈血栓症、脳腫瘍、かんしゃく、 盲腸炎、ぜんそく、アレルギー、潰瘍、アルコール依存症などの病名で治療されていました。
 ハリス教授は、これら多くの病気を治す画期的な方法を発見したのです。でも、ノーベル賞は彼には与えられませんでした。症状に病名をつけ、とても高価な薬を処方することで医師と製薬会社が巨額の利益を得る「病気と薬のビジネスモデル」にとって、彼の発見は、既得権者に利益を与えるものではなく、厄介者にすぎないからです。
当時、ハリス教授は、低血糖症の治療法はとても単純なので、医師も製薬会社もそこから利益を得ることはできないことを指摘しています。患者が体の自己管理をすればいいだけのことです。
 低血糖症から回復するには、砂糖、キャンディ、ケーキ、チョコレート、清涼飲料水など甘いものの摂取をやめねはなりません。これらが病気を引き起こしている真犯人だからです。医師が低血糖症患者にアドバイスできるのは、甘いものを食べてはいけないということだけなのです。
 こういうわけでアメリカ医師会は、ハリス教授を猛烈に攻撃しました。それまで、さまざまな病名をつけて薬を処方していたのが、じつは誤診だった、本当は低血糖症だったというのでは医師の権威は失墜し、面目が丸つぶれだからでしょう。

以上、抜粋終わり

何故低血糖症が広まらないのか、簡単に言えば、医療界、製薬会社、食品会社の利益優先になっているからです。

その上にはもっと黒い意志が働いています。

まずは低血糖症がどういうものか、そしてそれにはどう対処すれば良いのかを知ることです。

知ってしまえば難しいことではありません。

何故なら誰でも日常の中で対処可能だからです。

クイックカーボとなるものを摂取しない。

それだけで良いからです。

ただ、すでにうつ病など、医師の基で薬治療法をしている人は断薬する必要があるので、専門家の助けが必要となります。

因みに、断薬をするのに、経絡治療を利用するのも一つの方法です。

なにはともあれ、まずはクイックカーボの摂取を控えることから始めましょう!

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