うつ病からの脱出-低血糖症を引き起こす食べもの、飲みもの 3 -

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今日も前回からの続きです。

著書『砂糖をやめればうつにならない』から下記抜粋します。

・クイックカーボがイライラを引き起こす
 「よいカーボ」は、食べてから血糖値をゆっくり上げる「スローカーボ」です。一方、「悪いカーボ」は血糖値を急激に上げる「クイックカーボ」です。どちらも最終的に血糖値を上げるのですが、このときのスピードが格段に違います。
 私たちはブドウ糖を利用して生きています。私たちのエネルギー源であるブドウ糖は、車でいえばガソリンに相当します。脳と体の健康を守るのに欠かせないのが、ガソリンの安定供給です。だから、健康を守る第一歩は、血糖を安定化させることなのです。
 高度に精製されたカーボは、製粉のプロセスでファイバー、ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸を捨ててつくられます。だから、こういったカーボはカロリーだけあって、重要な栄養素を含まない「ジャンクフード」なのです。
 そのうえ、砂糖や高度に精製されたカーボを食べると、ファイバーがないため、消化酵素が実力を発揮しすぎて、たちどころにブドウ糖に分解するので、血糖が急激に上がります。
 急激に上がった血糖を下げるために、膵臓からインスリンが大量に放出されますが、今度は血糖が下がりすぎ、低血糖症におちいります。
 低血糖は脳にとって生存の危機、ピンチです。脳のエネルギー源であるブドウ糖が、不足しているからです。脳がガス欠状態になり、空腹感、脱力感に襲われます。脳の働きが低下します。記憶力、理解力、判断能力が低下します。眠くなり、あくびが出ます。これでは勉学や仕事に集中するのは無理です。
 脳のガス欠を解消するには、血糖を上げねばなりません。そこで副腎からアドレナリンが放出されます。アドレナリンは、肝臓に蓄えておいたグリコーゲンを分解してブドウ糖を血液中に放出させ、血糖を上げます。
 それから、アドレナリンは「怒りのホルモン」であり、交感神経を興奮させます。すなわち、アドレナリンが放出されると、心臓の動きが速まりドキドキし、血管が収縮して血圧が高まり、血液が全身をかけめぐり、戦闘態勢に入るのです。甘いものを食べると、イライラしてくるのは、このためです。
 たとえば、350ミリリットルのコーラとクッキーを5~6枚口にすれば、血糖が急激に上がります。
 砂糖を大量に含んだ食べものだけではなく、白米、そうめん、餅菓子、精白パンなども消化管で急速にブドウ糖に分解されるため、血糖が急激に上がることをお忘れなく。

・低血糖症を悪化させるアルコール、コーヒー、タバコ
 低血糖症は、下がりすぎた血糖を上昇させるためにアドレナリンやインスリンがくり返し放出され、これによって、副腎や膵臓が疲れてしまうことで起こり、さまざまな症状があらわれる病気です。この病気は、砂糖やクイックカーボのとりすぎが原因で発生しますが、ビタミンとミネラルの不足、アルコール、コーヒー、タバコの過剰な摂取、それから過度のストレスによって悪化します。
 砂糖と同じように、摂取されたアルコールは、ただちに吸収されて血液に入ります。
 アルコールは体内で迅速に分解されてブドウ糖になるので、砂糖を食べたときと同じように、一時的に気分がよくなり、元気になります。これが、パーティで乾杯の後にみなさん明るく元気になる理由のひとつなのです。
 でも、アルコールが抜けると、血糖は飲む前よりもさらに低下します。そういうわけで、アルコールの摂取は低血糖症を悪化させます。
 アルコールの摂取ばかりでなく、コーヒーもタバコも低血糖症を悪化させます。
 コーヒーに含まれるカフェインやタバコに含まれるニコチンは、副腎にアドレナリンをつくるように命令し、血糖を上げます。
 カフェインやニコチンの摂取というのは、疲れ切った副腎や膵臓にムチ打ってさらに弱らせてしまう行為なのです。

・アルコールによって欠乏する栄養素
 もし、あなたがカクテルなど、甘いアルコール飲料を飲むなら、アルコール飲料だけを飲むのにくらべ、砂糖とアルコールによって悪影響は倍増します。
 アルコールは1日1杯までなら健康にプラスに作用するのですが、それ以上だとマイナスに作用し、重大な健康被害を引き起こします。アルコール依存症になるのも怖いのですが、その前に、大量の飲酒によって深刻な栄養不足が発生します。
 とりわけ、ビタミンB1、C、ナイアシン、亜鉛が不足しやすいので、ご用心。B1、C、ナイアシンが不足するのは、アルコールとカーボを分解するのにこれらの栄養素が大量に消費されるだけでなく、アルコールによってこれらの栄養素の体内への吸収が妨げられるからです。
 酒を飲むと記憶がおぼつかなくなるという人は、ビタミンB1不足かもしれません。頻繁に酒を飲むが、酒を飲んでいないときでも集中できない、やる気が出ない、イライラすることが多いという人は、ビタミンCやナイアシンが不足かもしれません。
 それから、大量の飲酒によって深刻な亜鉛不足を招くことが知られています。亜鉛の多くの酵素の働きに欠かせないとても重要なミネラルです。亜鉛が欠乏すると、性欲減退、やる気の喪失、心の混乱、免疫力の低下などのマイナスの影響が全身におよびます。

以上、抜粋終わり

食べ物による血糖の動きと機序が、体と心にどういう影響を与えているのかお分かりいただけたと思います。

そしてコーヒー、アルコール、タバコは取り方によって体に大きな負担を与えること。

タバコは百害あって一利なしと言われるくらいですから、当然として、

コーヒーやアルコールも摂取の仕方を考えなくてはいけません。

アルコールは昔から1日1杯は体に良いと言われていて、健康にも寄与するようですが、

それ以上の摂取は問題があるようですね。

コーヒーも飲みすぎは副腎や膵臓を疲弊させるので、少なめに。

私もコーヒーが大好きなので毎日飲んでいるのですが、なかなか止められないので、

今は1日1~2杯にして、少しづつ減らし、徐々に取らないようにしています。

甘党だった私が、お菓子類の摂取を止めるのはすぐできたのですが、

コーヒーだけが、まだやめることができません。

これが依存症の怖さなのでしょうね。

好きなものをやめることは、なかなか大変ですが、健康と楽しみを天秤にかけ、

どっちが大事かを考えないといけないですね。

私は改善まで、あともう一歩というところです。

うつ病の方も早く脱出したければ、できることから少しづつ変えて行きましょう。

健康な未来を目指して。

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