うつ病からの脱出-低血糖症-

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今日から低血糖症について説明していきます。

大変うつ病と大きく関わっているので、関心を持って参考にしてください。

まず、引き続き著書『心の病と低血糖症』から下記抜粋し、低血糖症の過去の経緯から見ていきます。

米国医師ガイランドが挙げた症状
1920年代、米国の医師ステファン・ガイランドは、理由のない不安、震え、無力感、めまい、失神、心悸亢進の発作、それに集中力と記憶力の低下を自覚し、専門医に相談した。専門医は、神経症との診断を下し、そのような障害があっては開業医の資格がないと告げた。
 しかし彼はその専門医の意見を受け入れることを拒否し、他の医師を訪ね回った。結局、14人の専門医と、全国的に有名な医療機関三ヶ所の意見から、自分は神経症、脳腫瘍、糖尿病、動脈硬化のいずれではないかと考えた。
 やがて病状は悪くなる一方で、働くこともままならず、処置しないという状況になった。そんな時、彼はアラバマ大学のシエール・ハリスが書いた低血糖症の論文を目にした。そこには、彼自身と同じ症状についての診断と治療法が記してあった。
 ガイランドは早速、6時間の「糖負荷試験」を受けて、自分がまさに低血糖症であったことを確認し、適切な食事をとるようになったところ、症状が消えていった。その後、自ら600人以上の低血糖症患者の治療を行い、その症状のリストをまとめて公表した。
 このリストは、今日においても低血糖症の症状を現すものとして参考にできるので、紹介しておきたい。なお、各症状の下の%は、その症状を訴えた患者の全体に占める割合である。
なお、患者たちは尋常でない道徳的堕落、衣服への無頓着、薬物やアルコールへの耽溺というかたちの、人格変化についても話したという。そして、彼らの多くは医師などから、症状は「神経症的葛藤の表れだ」と告げられていたのである。

【ガイランドによる低血糖症の主な症状】
心経過敏・・・・・・・・・・・・・・・94%
怒りやすい・・・・・・・・・・・・・・89
極度の疲労・・・・・・・・・・・・・・87
無気力、ふらふらする、
震え、冷や汗、脱力発作・・・・・・・・86
うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・77
めまい、ふらふらする・・・・・・・・・73
眠い・・・・・・・・・・・・・・・・・72
頭痛・・・・・・・・・・・・・・・・・71
消化障害・・・・・・・・・・・・・・・69
忘れっぽい・・・・・・・・・・・・・・67
不眠(目を覚ますと再び眠れない)・・・62
たえず悩む、わけのわからない不安・・・62
精神的混乱・・・・・・・・・・・・・・57
内的震え・・・・・・・・・・・・・・・57
心悸亢進、頻脈・・・・・・・・・・・・54
筋肉痛・・・・・・・・・・・・・・・・53
感覚麻痺・・・・・・・・・・・・・・・51
決断できない・・・・・・・・・・・・・50
社会的でない(非社会的、反社会的)・・47
発作的に泣く・・・・・・・・・・・・・46
性衝動の欠如(女性)・・・・・・・・ ・44
アレルギー・・・・・・・・・・・・・・43
協調運動不能・・・・・・・・・・・・・43
脚のひきつり・・・・・・・・・・・・・43
集中力低下・・・・・・・・・・・・・・42
目がかすむ・・・・・・・・・・・・・・40
筋肉のひきつりや不随意運動・・・・・・40
皮膚のかゆみや何かがはうような感覚・・39
息がきれる・・・・・・・・・・・・・・37
息がつまる発作・・・・・・・・・・・・34
よろめき・・・・・・・・・・・・・・・34
ため息とあくび・・・・・・・・・・・・30
インポテンス(男性)・・・・・・・・・29
意識がなくなる・・・・・・・・・・・・27
夜の恐怖、夜驚・・・・・・・・・・・・27
リウマチ性関節炎・・・・・・・・・・・24
恐怖症、恐怖・・・・・・・・・・・・・23
神経性皮膚炎・・・・・・・・・・・・・21
自殺志向・・・・・・・・・・・・・・・20
神経衰弱・・・・・・・・・・・・・・・17
痙攣・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

以上ですが、どうでしょうか?

うつ病の方で、上記ガイランド医師に生じていた症状の項目に、複数該当する方は多いのではないですか?

一般的に上記の症状を診断してもらうと、精神病の関係に判断され、精神病関係の病名をつけられてしますことが多いのではないでしょうか?

またうつ病ではなくても、自分が何の病気であるか分からず、上記の症状で困っておられる方は多いのではないでしょうか?

まずは、ひょっとしたらと思う方は、ご自分でもすぐに低血糖症について、インターネットで調べてください。

1920年代の話で随分古い話だなと、お思いの方もおられるでしょうが、現在でもその認知度は低いと言わざるをえません。

私も自分が5時間のブドウ糖負荷試験を受けてみたいので、インターネットで調べてみたのですが、本当に少ないようです。

糖尿病専門医が行っている試験は2時間までのようですが、これは保険適応みたいです。

しかし5時間のブトウ糖負荷試験は関東の病院ですと、実費で約4万円近くするようですが、行っているところは少ないようです。

関西圏では、まだ、どこの病院が行っているのかわかっていません。

どなたか知っている方がおられれば、是非教えてください。

では何故、未だに認知度が低いのか?

それは何故なのか?

次回のブログにヒントが隠されているかもしれません。

次回をお楽しみに。

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