うつ病からの脱出ーうつ病と新型うつ(頸筋性うつ)とを 見分けるポイント 1-

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今回はうつ病と新型うつ(頸筋性うつ)とを 見分けるポイントというテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

私がうつ病と新型うつ(頸筋性うつ)とを 見分けるポイント

繰り返し述べていますが、頸筋症候群の場合、身体症状が全身に現れた状態が長く続くと、二次的に精神症状のうつが出てきます。

ですから、患者さんの診察をする場合、初診時に問診票のチェック項目のなかで、身体症状と精神症状のどちらが先に出たかが一つの判別ポイントになります。身体症状より早く精神症状が出ていれば、大うつ病や双極性うつ病である可能性が高いと予見することができます。

一方、頸筋性うつの場合は、治療効果が現れると、問診表の精神症状に関する項目から自覚症状が消えていきます。身体症状の項目で該当していた症状が三分の二程度に減少する頃には、精神症状がなくなっているケースがほとんどです。

身体症状よりも精神症状が先に消えるかどうかが、うつ病かうつ症状を見分ける重要なポイントになります。

なかには、精神疾患のうつ病と、頸筋性うつ症状を併発しているケースもありますが、その場合でも首の異常が改善され、首の筋肉からくるうつ症状が取れていくことで、うつ状態はかなり軽くなります。

このような合併例の典型的な場合は、治療してゆくうちに身体症状の不定愁訴が問診の中で少なくなってゆき、最後はゼロとなり、六つの精神症状だけとなります。

とはいうものの、残念ながら、初診の時点では、その病状が頸筋性うつ症状なのか、精神疾患のうつ病なのかをある程度判別できますが、確定診断することはできません。治療を進め、症状がとれた結果で判断するしかないのです。

首の異常からくる症状がすべてとれても、精神症状に関する問診表の症状が残っている場合は、精神疾患のうつ病と合併していたと考えます。

このような患者さんは器質的な疾患は治療してなくなりましたので、あとは頸筋症候群の治療では治りません。精神科や心療内科での治療が必要となります。

 

誤診されやすい関連した病気

頸筋症候群は、うつ病以外にもさまざまな診断名をつけられてしまいがちです。いくつか代表例を挙げましょう。

 

初期のうつ

最近増えているのが、四〇歳代、五〇歳代という中高年層に見られる初老期のうつです。増えている原因ははっきりしませんが、会社での立場的なプレッシャーや家庭での問題など、年代的に心労が増えることが、うつの引き金になっている可能性があります。しかも、この年代は自殺者が多いので、要注意です。

中高年でうつ症状が出ると、年齢的な身体機能の低下を理由に挙げる精神科医もいますが、長年にわたって蓄積されてきた首への負担が、この年代になってダメージとして一気に表面化した結果であることが、容易に推測できます。

仕事で重責を担い、疲れをとりきれない生活を毎日続けているこの世代は、首のこりに起因して、うつ症状が現れている可能性が非常に大きいといえます。この年代では、驚くほど首のこりがひどい患者さんが大勢います。

 

若年性アルツハイマー、痴呆症状

頸筋症候群の患者さんの中には、記憶力が悪くなって、ボケがはじまったのではないかと心配している人が多いのです。そういう人は問診表の「二五 集中力が低下して、一つのことに集中できない」にチェックが入っています。なかには、働き盛りの若い人たちもいて、皆さん「若年性アルツハイマーや痴呆症状ではないか?」と心配しています。

これは、集中力の低下による物忘れが原因です。そのような場合、「ミニメンタルテスト」という認知症テストを行います。

この検査を受けると、ほとんどの人は満点に近い点数を取ることができ、認知症ではないことがわかって安心します。認知症ではないことを確認して、頚筋治療に専念することで、物忘れの症状がなくなります。

 

パニック障害

パニック障害とは、満員電車や飛行機、ショッピングモールなどの、人が多く集まる閉鎖的な空間、レジ待ちの最中、車道や広場などの歩行中に、突然強いストレスを感じて不安感に襲われ、パニック発作を起こす疾患です。

従来の精神科の考えでは、不安神経症の一つで、動悸、息切れ、発汗、めまいなどの自律神経失調症状が現れます。パニック発作が続くと「またその発作が再発するのではないか」と恐れる予期不安が生じるようになり、このような症状が続くことで、うつ症状を併発することがあります。

パニック障害は、精神科や心療内科の分野であると思われがちですが、これらの症状は自律神経失調の発作といえるものです。ですから、精神科の従来の治療では治りません。

パニック障害に対しては、自律神経系の薬の服用と、交感神経が集まる星状神経節にブロック注射を打って血管を広げる治療も今まで行われてきました。私たちの経験では自律神経系の薬で治ることはありません。また、星状神経節ブロックも危険性が伴うわりには、治った例を知りません。

パニック障害は、自律神経失調の発作です。私は世界ではじめて自律神経失調の治療法を完成させました(二〇〇八年第六十一回日本自律神経学会で発表)。この治療法で今までパニック障害で私のところで治療した患者さんは、ほとんど全員治っています。パニック障害は精神疾患ではなく、自律神経失調の発作だと私は考えています。今までの精神科の分類には再考の必要があります。

 

以上、抜粋終わり

私は精神病としてのうつ病はないと考えています。

うつ症状としてこの器質的首こりからくるものと、

低血糖症からくるものと、

主にこの2つが原因ではないかと考えています。

確かにきっかけは精神的ストレスかもしれませんが、

これは自律神経の機能がおかしくなっていたり、

ホルモンバランスが崩れることによって、

耐ストレス性が悪くなり、

精神的ストレスで症状が重くなると考えています。

根底には日常生活の食の問題、

生活環境の電磁波の問題など、

現代の外部要因の悪化によるものだと

考えています。

日常生活を見直し、

自分が一番影響を受けている要因を

改善しない限り、

一旦はその病気から回復したとしても、

今後も他の病気となって、

現れてくるように思います。

 

 

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