うつ病からの脱出ーうつから奇跡のカムバック Case1ー

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今回はうつから奇跡のカムバック Case1というテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

うつから奇跡のカンバック

うつ症状は、首のこりが原因で発症していた - この事実を端的に物語るのは、実際に首の治療を受けて完治した患者さんがいらっしゃるということでしょう。

最近の一四一症例について統計をとったところ、頸筋性うつの治癒率は九二・二%,(一三〇例)、改善率は七・八%(一一例)という結果でした。実に、九割以上が完治しているのです。

頸筋性うつだとわかれば、首の治療で治るケースは多数あります。

一方、頸筋症候群は、さまざまな不定愁訴が現れるために、別の診断名がついてしまうことも少なくありません。原因がわからず、いろいろな専門医をたらいまわしにされた挙句に、誤診されやすい病気でもあります。

これから紹介するのは、精神科や心療内科で「うつ病」「抑うつ状態」と診断され、その後、首の治療を受けてうつ症状が治ったケース。つまり、精神疾患の「うつ病」ではなく、頸筋症候群による「頚筋性うつ」だった症例です。

これは多くの症例のなかのほんの一部の例です。

Case1

晴れて出産!抗うつ薬を飲んでいたため 子どもが欲しくてもつくれなかった

31歳 女性 Cさん

 

全身倦怠感で何もできなくなり、さらにめまいをはじめたくさんの症状が出て内科を受診したあと、いろいろの診療科を紹介され、最後は精神科で「うつ病」と診断されました。

 

症状経過

  • 気分が滅入ったりしないのに、「うつ病」の診断に難問を抱き……

私は、数年前から次第に疲れを感じるようになりました。やがて、一カ月のうち、一〜二週間は全身倦怠で何もする気になれず、寝込むようになりました。仕事から帰っても炊事ができなくなり、家に帰ると着替えもせず、すぐに横になってしまう毎日になってしまったのです。

ちょっと横になって寝ているだけでは起きられない日が少しずつふえ、次第に体調不良はエスカレートし、他の症状が次から次に出現してきました。

まず、めまいが起こるようになりました。

近くの内科で、徐脈と血液検査で「副腎皮質ホルモンの異常がある」と言われ、大病院を紹介されました。その病院で、いろいろな科を受診させられ、最後は精神科で「うつ病」の診断を受けることになったのです。

今まで気分が滅入ったりするようなことはなかったので、私はこの診断に疑問を持ち、大学病院の神経内科を受診しました。

 

  • 頭痛もめまいも、薬は効かなくなってきた

大学病院では、MRIなどいろいろな検査を受け、さらに血管撮影まで受けましたが、原因は不明でした。

この頃から、頭痛も始まりました。めまいや、眼球が揺れ動く眼震も起こったので耳鼻科で検査を受けたところ、「前庭神経炎」と診断されました。

薬を出され、長い間飲みましたが、めまいは良くなるどころか、ひどくなっていきました。頭痛も、薬が効かなくなってきました。さらに、人の言っていることが耳に入らなくなり、記憶力が低下し、認知症のような症状が現れました。

上半身ののぼせも頻繁に起こるようになりました。どこに行ってもうつ病以外に病名がはっきりせず、家族や周囲の人たちからも、本当に病気なのかと疑いの目で見られるようになり、ますます精神的なストレスが加わりました。

  • うつではない症状が出ていても、抗うつ薬を飲まされ続ける

「前庭神経炎」の薬を飲み続けても、めまいは改善しないので、別の耳鼻科を受診したところ、「血圧が不安定で、徐脈である」と言われました。総合病院の循環器科を紹介され、「起立性調節障害の疑い」でいろいろな検査を受けましたが、異常はみられませんでした。

さらに、この循環器科から他の病院を紹介され、そこで「低髄液圧症候群」の検査も受けましたが、結果は「異常なし」でした。

この頃になると、急に徐脈が速くなりだしたり、ドライアイの症状が加わったりするようになりました。体調不良はさらにひどくなり、全身倦怠が続き、ほぼ寝たきりの生活になりました。

この時点でも、精神科の診断は「うつ病」のままで、パキシル(抗うつ薬)を飲まされ続けていました。

漢方、鍼、整体、催眠カウンセリング、お祓いや除霊まで、常識では考えられないような神がかりなことにもすがりました。

“おぼれる者は藁をもつかむ”心境で、考えられるありとあらゆることを試みましたが、改善しませんでした。

その頃、頸筋症候群のことをテレビで知り、受診しました。問診表の項目(自覚症状)はほとんど当てはまりました。首の触診のときには椅子からずり落ちそうなほどの激痛が走りました。過去にムチウチの経験があり、パソコンを使ったりクルマの運転をしたりなど、仕事で長時間同じ姿勢を続けることが多かったことが病気の原因になったというドクターの説明も納得がいきました。

これまでの心身の辛さを思うと、「やっとここまでたどり着いた」と、涙が出てきました。

病院から離れた場所に住んでいて、通院するのは無理だったので、入院をすることに決めました。入院待ちの間にうつ状態はひどくなり、何度も自殺を考えました。

 

  • 目覚めの良い朝のように体が軽い

半年待って、入院。治療の効果はゆっくりと現れてくるので、「ここで必ず完治できる」と信じて、辛抱強く治療に取り組みました。

入院すると、気分の落ち込みや不安感などうつ症状がなくなり始め、二カ月後には、うつ症状が全く出なくなりました。うつ症状がなくなると、あれほど悩まされていためまいなど不定愁訴、身体症状も減少していきました。パキシルは少しずつ減らしていき、最後に中止しましたが、薬をやめることができ、毎日、目覚めの良い朝のように体が軽くなっていました。これまで心配かけた家族や友人たちに、どのように恩返しをしまうかと考えられるほど、気持ちは明るく、前向きになっていました。

退院後の現在、調子はとてもよく、パキシルも飲んでいません。抗うつ薬と手を切ることができたために、待望のベイビーをもつことができ、今、とても幸せです。

 

解説

Cさんは、うつの症状ではない身体症状が出ているにもかかわらず、精神科のうつ病診断基準により「うつ病」と診断され、うつ病として治療されてしまった典型的なケースです。しかし、首の筋肉の異常が原因で起こった新しい病気ですから、抗うつ薬をいくら飲んでも治らなかったわけです。

うつの症状ではない身体症状が出ていたにもかかわらず、精神科の診断は「うつ病」のまま。Cさんはパキシルを飲まされ続けていました。

そのほかにも、Cさんには頸筋症候群の特徴が現れています。

うつ病以外の病名がはっきりせず、周囲から本当に病気なのかと疑いの目で見られ、そのことでCさんの苦しさは増したようですが、家族や近くにいる人が、患者さんの病気を理解できないというのは、この病気の大きな特徴です。病院でいろいろな検査を受けても異常がみられないので、周囲から「仮病」「怠け病」「精神がたるんでいる」などと言われたり、思われたりして、Cさんのように周囲の無理解に苦しんでいる患者さんは非常に大勢います。

また、頭痛、めまいなどの症状が次々に現れたり、「人の言っていることが耳に入らなくなり、記憶力が低下し、認知症のような症状が現れた」ということですが、頸筋症候群では若年性認知症や若年性更年期障害を心配して受診する人も少なくありません。

低髄液圧症候群の検査も受けているようですが、この時点で、低髄液庄症候群の治療を受けていたら、頸筋症候群の治療期間は六カ月〜一年以上かかってしまうところでした。

入院半年前のCさんのうつ症状は、「集中力の低下」と「根気がなく、仕事が続けられない」の二つだけでした。入院待ちの六カ月間にうつ症状はさらに増えて、六つのうつ症状が全部出ていました。

入院治療を行ったところ、まずうつ症状が消失してゆき、二カ月後には全くうつ症状が出なくなりました。少し遅れて身体症状(不定愁訴)も減少し、首の筋肉の異常(他覚的異常所見)も並行して減りました。

退院後一年以上を過ぎた現在、Cさんの経過は順調で、退院時と同じように抗うつ薬を飲んでいません。抗うつ薬のために子どもをつくれませんでしたが、薬を切ることができ、安心して妊娠、無事出産しました。

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以上、抜粋終わり

一般的に不定愁訴のような

原因がわからない症状については

西洋医学は無力です。

この女性の方のように

何らかの診断名をつけなくてはなりませんから、

無理に病名を付け、

見当違いな治療を受けることになります。

精神科行きにされた場合は

クスリ漬けにされて、

治ることなく

ヘタをすれば悪くなり、

状態が深刻化していきます。

今回この方は鍼灸治療も受けたようでしたが、

効果がなかったようです。

どのような鍼灸治療を受けたのかは

わかりませんが、

鍼灸の世界は、

鍼灸師によって

治療方法が違います。

そして本来の東洋医学としての治療を

している鍼灸師は全体の2割ほどです。

だから鍼灸も一人の鍼灸師ではなく、

だめならドクターショッピングのようにして、

自分に合う鍼灸師を探して欲しいのです。

 

私の行っている経絡治療は

精神疾患であれ、

運動器疾患であれ、

どんな病気でも、

東洋医学の診断方法に基づいて

治療をするので、

どんな疾患であっても

緊急を要する疾患以外は

治療可能です。

そして本治法という

経絡を整える治療をすることによって

全身の筋肉が緩み、

免疫力、すなわち自然治癒力がアップします。

この段階で頚筋性症候群の方は

首のこりが緩みます。

低血糖症や精神性うつの方は

自然治癒力がアップした段階で、

体が病状改善に動き出します。

そして症状の緩和のために

さらに標治法という治療を施します。

これはさまざまな症状に対して、

ツボを使って症状緩和の治療を行います。

この二つの治療を行うことによって

うつ病やどんな病気にも対応していくことができますし、

治癒へと導くことができるのです。

もちろんこの経絡治療も完璧とは言えませんので、

すべての病気を治すことは不可能ですが、

しかし高い治癒率をほこっています。

患者様側の絶対に治すという意識と忍耐があれば、

たとえ西洋医学の難治性の病気であっても、

治癒へと導くことは不可能ではないのです。

 

 

 

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