今回は同テーマの第2弾です。
著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。
- 痛み・頭痛
低血糖症では、体のどこかに痛みの症状があらわれることがあります。これはアドレナリンが血管を収縮させるためといわれています。多いのは頭痛ですが、腰痛やひざの痛みなどとしてあらわれることもあり、人によってあらわれる場所がちがうようです。頭痛が起きる原因は、低血糖から脳を守るために脳の血管が拡張するためともいわれています。
ある患者さんは、低血糖症の治療をおこなってある程度症状がよくなってきたところに、久しぶりにパスタを食べたら、突然悲しくなって涙がポロポロ流れ、同時に腰が痛くなった、ということを教えてくれました。血糖値が安定する食事をすることで、痛みの症状が改善する人が多いのです。
- 不眠
低血糖症ではアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されることにより、交感神経が優位な状態となります。このため、リラックスできない、動悸がする、不眠などの症状が起こります。
自律神経には「昼の神経」と呼ばれる交感神経、「夜の神経」と呼ばれる副交感神経があります。これはいうなればアクセルとブレーキのようなものです。
昼間活発に活動するためには交感神経が適度に緊張していることが必要ですが、夜リラックスして休息するためには、交感神経優位から副交感神経優位にモードが切り替わる必要があります。このバランスが乱れた状態がいわゆる「自律神経失調症」です。
質のよい睡眠を得るためには、夜は副交感神経優位になっている必要がありますが、低血糖症ではこれがうまくいかないために、不眠の原因となります。
また、朝方目が覚めてしまうという症状をお持ちの人も多いですが、朝の4時ごろは血糖値が下がる時間帯なので、低血糖症の場合は血糖値が下がってアドレナリンが出るために、目が覚めてしまうということが考えられます。この場合は夜寝る前に、夜食としてゆっくりエネルギーに変わるものをとっておくとよいことがあります。
また、自律神経はストレスによっても乱れますので、ストレスを効果的に解消する方法や、自分なりのリラクゼーションの方法を工夫するのもよいでしょう。
- 動悸
動悸も同様に、アドレナリン・ノルアドレナリンの影響によって起こります。動悸や高血圧などはマグネシウムの不足によっても起こりますので、血糖値を安定させる食事とともにマグネシウムをサプリメントでとるとよいでしょう。
- 冷え性
アドレナリンは血管を収縮させるため、末端の血行が悪くなり、冷え性の原因となります。
低血糖症の人は同時に栄養失調でもあることがほとんどですが、エネルギーや熱を生み出すために必要なビタミンB群や鉄が不足していると冷え性になります。タン白質が不足していると、血液中の水分量が減ることにより血液循環が悪くなり、やはり冷え性になります。
また、甲状腺ホルモンはエネルギー産生や熱の産生、体全体の代謝の調節にかかわっています。甲状腺ホルモンが低下していると、冷え性や疲労感、むくみやうつ症状の原因となることがあります。
- 耳に膜が張る
低血糖症の患者さんでよく「耳に膜が張る」という症状を訴える人がいます。これも低血糖時に分泌されるアドレナリン等の影響で、一時的に耳の血流に障害が起きるためと考えられます。
同様に、一時的に視野が狭くなるという症状を訴える人もいます。
- 失神
低血糖症では、血糖値が急激に低下することにより失神発作を起こす場合があります。このため、てんかんという診断がつくことがあります。脳のエネルギーが急激に低下するために起こる症状と考えられます。
- 手足の震え
これもアドレナリン・ノルアドレナリンの影響のために起こります。
- 便秘
アドレナリン・ノルアドレナリンは、交感神経を緊張させるため、腸の蠕動運動が低下し、便秘の原因となります。また、あまいものや精製炭水化物の大量摂取は、腸の悪玉菌を増加させ、これも便秘やアレルギーの原因になることがあります。
これらの症状は低血糖症だけが原因で起こるわけではなく、ほかの理由によっても起こります。必要に応じて根本的な原因を探し、治療をすることが大切です。
以上、抜粋終わり
いかがでしょうか?
実にさまざまな症状がありますね。
私の場合は、
食後すぐに眠くなる、
朝体がだるくて起きづらい、
満腹にまるまで食べてしまう、
朝はうつ状態、
冷え性、
などなど、
いろんな症状が複合しています。
しかしこれらは食事を改善することによって、
改善できますので、
安心してください。
まずは精製された糖分を含む食べ物を、
玄米なのど、
自然の中に含まれる食べ物へと、
替えることで、
徐々に改善されてきます。
何か一つでもいいので、
今日から改善していきましょう。