うつ病からの脱出ー低血糖症の成り立ち 1ー

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今回のテーマは低血糖症の成り立ちというテーマでお伝えします。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

血糖値を不要定にさせる食生活

たとえば、あなたはこんなものが好きだったり、よく食べたりしていませんか?

ケーキやチョコレートやクッキー、和菓子などのお菓子類

ジュースやスポーツドリンクなどの清涼飲料水(野菜ジュースも含む)

プリンやゼリーやアイスクリームなどのデザート類

缶コーヒー(無糖のもの以外)

菓子パンや調理パンやドーナツなど

食パンなどのふわふわした白いパン

カップめんなどのインスタント食品

ポテトチップスなどのスナック菓子

砂糖やブドウ糖果糖液糖が入った加工食品

どんぶりめし(白米)に少量のおかず

おにぎりにお茶

サンドイッチにコーヒー

これらはすべて低血糖症を起こしやすい食品であり、食事の内容です。

(食べる頻度や量、体質や生活習慣などが関係しますので、これらのものを食べたからといって必ず低血糖症になるわけではありません)

これらのあまい食べものや飲みもの、スナック菓子やサンドイッチや菓子パン、白米、白パンなどは、おもに糖分(炭水化物)でできています。

これらの食品に共通しているのは精製されていること、つまり、口に入る前からすでにかなり分解された細かい状態になっているということです。ということは、消化に時間がかからないので、糖分が吸収されるのがとても速いのです。このような単純な糖質でできている食べものを多く食べることが、低血糖症になる大きな原因のひとつなのです。米や小麦などの糖分は複合糖質(でんぷん)であり、単糖類(ブドウ糖など)や二糖類(ショ糖など)にくらべれば分子が大きいので吸収がゆっくりなのですが、白米や精製小麦粉のように精製した場合、低血糖症の原因となります。

……と、ここで疑問を感じた人がいらっしゃるかもしれません。

低血糖症とは、血糖値が下がることによって起きてしまう病気であるということは、先ほどご説明したとおりです。ふつうは、「糖分が足りないから、血糖値が下がってしまうのでは?」と考える人が多いと思います。そして逆に、「糖分が多すぎたら血糖値が上がってしまう」と考えてしまいがちだと思います。つまり、単純に「糖分が不足→低血糖」「糖分が過剰→高血糖」と、考えるのが普通ですよね。鉄が足りないから血液中の鉄の濃度が下がるとか、あるビタミンが足りないからそのビタミンの濃度が下がる、というふうに、糖分をたくさん食べると血糖値が上がり、少なすぎると血糖値が下がる、と考えるのがわかりやすいと思います。

しかし、人間の体はそんなに単純なものではありません。

じつはここが、低血糖症を理解するための重要なポイントなのです。

 

血糖値が不安定になる理由

たしかに、飢餓状態などでほんとうに長い間飲んだり食べたりできないときには、体に糖分が補給されないことによって、血糖値が下がります。しかし、現代人を苦しめている低血糖症は、むしろその逆の理由で起きているのです。

砂糖やお菓子や清涼飲料水などの精製された糖分は、すでに分解されてかなり細かくなった状態のため、とてもすばやく吸収されてしまい、血糖値が急速に上昇してしまいます。血糖値が高い状態が長く続くと糖尿病になるくらいですから、血糖値が上がりすぎるのは人体にとって当然よくありません。

ですので、血糖値が上がると、今度は当然、血糖値を下げようとする反応が起こります。つまり、インスリンが分泌されるのです。血糖値を上げるホルモンは数あれど、血糖値を下げるためにはたらくものは体の中でインスリンしかないということを思い出してください。

インスリンは、血糖値の上昇の虔合いによって、その分泌のされ方が変わります。つまり、血糖値の上昇の速度が速ければ速いほど、または血糖値が高くなればなるほど、それを下げようとするために、インスリンがたくさん分泌されることになるのです。

過剰に分泌されたインスリンは、血糖値の急降下を招きます。つまり、精製された糖分を飲んだり食べたりすることが、血糖値の急上昇をまねき、インスリンが出すぎてしまうために、結果的に低血糖になってしまうのです。

簡単に書くと、こうなります。

 

精製された糖分の大量・または頻繁な摂取

血糖値の急激な上昇

インスリンの過剰な分泌

低血糖

 

もちろん、「血糖値が下がること=低血糖症」、というわけではありません。血糖値が下がること自体は健康な人でも起こりうることです。しかし、このような状態が頻繁に起こることにより、ホメオスターシスによって厳密におこなわれるべき血糖のコントロールが、だんだんうまくおこなわれなくなってしまいます。

そしてこの「血糖値のコントロールの乱れ」が原因でいろいろな症状が起きている場合を、「機能性低血糖症」というのです。

 

以上、抜粋終わり

簡単に言うと、

長期間に渡って、

血糖値の乱高下を繰り返していると、

コントロール機能が狂って、

低血糖症になってしまうということです。

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