うつ病からの脱出ー向精神薬で救われる人はいるのか? 2-

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今回はこのテーマの第2弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

四つ目としてプラセボ効果(思い込み効果)の問題がありますが、どんな物質でもこれが出るのをどうとらえるかということです。

実際の研究では向精神薬の効果はプラセボ効果以下なので論議にも値しません。向精神薬を授与した治療がプラセボ効果以下であるという研究は無数に存在しますが、それを精神科医が認めることはほとんどなく、探すとしてもインターネット内を探さないかぎり見つからないのが今の世の中なのです。

また向精神薬でさえもよくなる数少ない人の中で、向精神薬に他の問題がないかどうかの検討が重要です。ラムネを飲んで仮に思い込み効果でよくなってもほとんど害はありませんが、向精神薬を一度飲むとプラセボ効果でよくなっても、非常に重篤な問題が出現します。それが依存症状であり禁断症状なのです。

ここでは副作用は扱いません。いわゆる副作用が多いこと、依存を形成すること、禁断症状が出ることが、向精神薬がプラセボ効果より効果が低いことの本質です。だからプラセボ効果が一番感じられる時点で、すでにその人にとって副作用は出現していないので除外するのです(隠れ副作用はあります)。副作用と禁断症状をきちんと区別することが重要です。

 

五つ目でいうとプラセボ効果ではない明確な作用が向精神薬にはあります。それこそ麻薬や覚醒剤のような作用です。

たとえばある患者がうつや不安に陥っていた場合、向精神薬を飲んだとして奇跡的に副作用が出なかったと仮定しましょう(その率が低いので向精神薬はプラセボ効果以下でしたね)。その場合、プラセボ効果的によくなったと感じる人もいますが、そうではなく覚醒剤的作用でよくなったと感じる人もいるということです。だから置き換えればいいのです。

うつや不安のときに覚醒剤やMDMAを飲んだとしたら、人間はどのような反応を示すでしょうか?

奇跡的に副作用が出なければ、「ああ、気持ちいい。おかげでうつや不安がなくなったわ⊥という感覚になるでしょう。しかしその時点で明確な副作用が出ていなくても、物質的に考えればもうその薬から逃れることはできません。

これは最初の治癒の定義とも関連してきます。これこそが精神医学が目指している寛解の正体です。

そして最後の救われたという問題、これはいったい何を意味する言葉なのかということです。

日本人は、目先の利益にとらわれてその場をしのげれば救われたと考えます。つまり、目先の精神的症状や精神的諸問題が「見せかけ上消えれば」日本人の多くは満足なのです。まさにその代名詞がドラッグであり向精神薬で、それは問題の先送りにすぎず必ず後で代償や不幸を呼び込むのです。

向精神薬を飲んでいると精神力がどんどん弱くなっていくのは、多くの研究で示されていますし、身体的にも多くの臓器に障害をもたらします。また問題自体も本質的に解決していないので、長い間薬を飲まざるをえなくなるのも当たり前です。

問題があるのに感じないということ、受容するということは本質的な問題、人生に出現してくる数々の諸問題から逃げている状態なのです。そういう人は自分が不幸をまねき寄せているにもかかわらず、それが自分のせいだと気づくことはありません。臭いものに蓋をする人間に、次から次へと問題が起こるのは必然でしかないのです。そして薬を飲んでいればそれに対処する能力さえ奪われていきます。

 

結論をまとめると、精神疾患は存在しないのに、向精神薬を投与すると大半はその副作用率の高さからどんどん弊害を起こします。少数の人はプラセボ効果で治った気になるか、覚醒剤的作用によって飲んでいるときだけ治った気になりますが、結局万人がその依存性と禁断症状とアップレギュレーション(脳内がその薬によってつくりかえられていく現象)から逃れることができません。

そしてその少数の人は向精神薬でよくなっていると勘違いするため、本質的な諸問題に対処することができなくなります。精神自体も向精神薬を飲むことでどんどん弱くなります(これを精神的脆弱性の増加と呼びます)。

つまり誰も救われることはないのです。これを根底から理解できないかぎり、向精神薬を抜くことはできません。

 

以上、抜粋終わり

どんな薬にもプラセボ効果というものはあります。

もちろん精神薬にもありますが、

しかし精神薬の方は、

副作用の問題が深刻なため、

飲めば始めはいいけど、

後が怖いよということです。

それでもよければ、

どうぞお飲みください。

苦しむのはあたなです。

という結論になりそうです。

お医者さんが薦めるからじゃなくて、

本当によく検討して、

それでもいいと思えれる方は、

服用してください。

 

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