うつ病からの脱出ー腸のトラブル=脳のトラブルになる理由ー

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今回は腸のトラブル=脳のトラブルになる理由というテーマでお伝えします。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

消化・吸収のプロセスで働く免疫

消化で食べたものを 小さな分子にする

ここで、私たちが食べたものが消化・吸収されるメカニズムについてお話ししましょう。その機能を担っているのは、口から肛門にいたる消化管ですが、これは1本のホースのようになっています。そして、体のなかにありながら、実は“体の外側”なのです。

内側との境界にあるのが、胃の粘膜であり、小腸、大腸などの粘膜です。食べたものは、まず、噛むことで細かくされ、食道から胃に送られると、そこで胃酸と消化酵素によって、さらに細かい状態にされます。

消化するとは何かといえば、大きな分子のものを小さな分子にすること、といっていいでしょう。小さな分子にすることによって、もとの性質をなくしてしまうのです。

分子を小さくしきれず、もとの性質が残ってしまうことで起こるのが、アレルギーです。たとえば、サバ・アレルギーの場合なら、大きな分子のまま吸収してしまうと、分子にはサバの性質が残っていますから、それが異物(抗原)となって、アレルギーが引き起こされる、というわけです。

さて、胃の内容物は蠕動運動によって、 一定の量が小腸に送られます。そこで、さらに消化酵素と混ぜ合わされ、もとの性質が残っていない分子にされます。小腸の粘膜上皮が吸収するのは、この状態になってからです。

吸収された物質は、次に肝臓に届けられ、そこでつくり変えられて、さまざまな用途に使われます。糖質はグリコーゲンや糖質を含んだたんばく質につくり変えられます。

また、たんばく質は消化・吸収のプロセスで、すでにアミノ酸に変わっていますが、 さらにビタミンやミネラルと結合して酵素になったり、筋肉や皮膚などの組織の材料として使われたりするのです。

 

消化管の粘膜には免疫システムがある

消化管にはもうひとつ、大切な機能が備わっています。バリアになって、体のなかに入ってほしくない異物や細菌、ウイルスなどの“外敵”が侵入するのを防ぎ、体外に排除してしまう、というのがそれです。

いわゆる免疫システムと呼ばれるものですが、たとえば、毒性を持ったものが入ってくると、消化管(胃)の粘膜から粘液が分泌され、それが毒性物質を包み込んで排除します。

胃を通り抜けてしまったものに対しては、 今度は小腸がバリアとして働きます。小腸の粘膜ごとはがして、便にして出してしまうのです。

誤って病原菌が入ったものを食べてしま い、食中毒になったときなどには、激しい下痢に襲われますが、これはまさに小腸のバリア機能が働いている証拠です。

ですから、「早く下痢を止めなきや……」と下痢止めを飲むのは考えものです。バリア機能を十分に発揮させ、下痢で体外に排出しきってしまうのが、体にとってもっとも自然な対応といえるでしょう。

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腸のトラブル=脳のトラブルになる理由

腸粘膜の“目が粗く”なると…

腸粘膜の機能が低下すると、さまざまな弊害が起こります。

ここでちょっと“ザル”を思い浮かべて下さい。健康な腸粘膜は目が細かいザルと同じで、小さな分子のものしか通しません。一方、機能が低下した腸粘膜は目が粗くなってしまっていて、大きな分子も入っていけるのです。

このように、腸粘膜の目が粗くなった状態が、リーキーガット(腸管壁浸漏)症候群と呼ばれるもの。糖質をはじめ、栄養素の吸収速度が速くなるため、血糖値の乱高下(低血糖症)が起こり、脳のトラブルの引き金にもなります。

さらに、たんばく質も大きな分子のまま入ってきますから、それが抗原となって食物アレルギーが起きたりします。食物アレルギーはいくつかのタイプに分かれますが、あるタイプのアレルギーは、うつやイライラなど精神症状を引き起こします。

また、多動性や自閉症といった子どもの発達障害についても、リーキガット症候群とのかかわりが指摘されています。

腸はク第2の脳〞といわれますが、腸のトラブルは脳のトラブルにつながっているのです。

 

腸粘膜が弱る4つの原因

では、腸粘膜の機能低下はなぜ起きるのでしょうか。おもな原因は4つです。

まず、粘膜の未成熟です。腸粘膜は他の組織に比べて成長が遅いため、早い時期から離乳食を与えてしまうと、うまく機能できなくなります。子どもに小麦や卵のアレルギーが増えているのは、そうした理由による腸粘膜の機能低下が原因になっている可能性が高い、といっていいでしょう。

2つめは栄養不足。組織の入れ替わりが速い腸粘膜は、栄養状態の変化に敏感です。栄養が不足すると、すぐにもその影響を受け、機能が低下してしまうのです。

3つめは抗生物質の多用です。風邪をひいたら、決まって抗生物質を使うといったように、今は安易に抗生物質を利用する傾向が強くなっています。抗生物質を使い続けると腸内細菌のバランスが崩れ、腸粘膜の機能が落ちます。解熱剤やステロイド系の薬も同様で、悪玉菌が増え、善玉菌が減ってしまいます。

4つめはカンジダ感染。カンジダはカビのようなもので、私たちの体のどこにでもいる常在菌です。通常、悪さをすることはないのですが、たとえば免疫力が落ちているときなどには、これに感染してしまうことがあるのです。

腸内でこのカンジダによる感染が起きると、ちょっと厄介なことになります。腸粘膜にダメージを与え、機能を弱らせてしまうのです。

ちなみに、カンジダの大好物が精製された砂糖。つまり、砂糖をたくさんとると、それをエサにカンジグが増殖し、ますます腸粘膜を痛めつけることになります。

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以上、抜粋終わり

私は下痢をしやすいのですが、

下痢は悪いものを出そうとする働きなので、

良い働きです。

だから私は出し切るまで我慢してます。

あとは水分を補給し、

横になって体を休めています。

これで十分回復しますので、

下痢は止めない方が早く回復します。

早く下痢を止めるために、

お薬を飲みたくなるかもしれませんが、

ここはぐっと我慢しましょう。

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