今回は同テーマの第5弾です。
著書『大笑い!精神医学』から下記抜粋します。
ダマされてはいけない、科学的検査のウソ
近年、精神医学は人々をダマすためにさまざまな「科学的」検査とその手法を編み出してきました。精神科のアンケート調査は論外として、科学を名乗ったすべての検査もいかがわしいシロモノで、これは表現を変えれば、精神医学だけでなく、「脳科学」においてもウソがあふれているということです。
では、精神科の検査としてどのようなものが挙げられるでしょうか?
一番よくあるのは、脳のMRI、PET、SPECTなどの画像検査です。それに近いものとして光トポグラフィーというものがありますが、これらすべてが巧妙に罠を貼りめぐらせた金儲けのためのニセ検査です。もっとお手軽なところでいえば、採血でうつ病の診断ができるというのもまったくのインチキです。これらはすべてウソであると断言して差し支えありません。
なぜそう断言できてしまうのかを説明しましょう。
まず一つの要因は、検査で確定される精神疾患と呼ばれる症状が、すべて主観に基づいた、どうとでも操作できるシロモノだということです。
これは身体疾患を例にとればわかりやすくなります。心筋梗塞を例にとりましょう。心筋梗塞は心臓の血管が詰まることによって発症する病気で、代表的症状は胸が痛いことです。心筋梗塞は科学的に100%診断できます。「心臓の血管が詰まっている」という状態が検査で示されたからこそ、心筋梗塞という病名がつき、治療も許容されるわけです。
これをうつ病の場合に当てはめてみると、心筋梗塞の「胸が痛い」という症状だけをとりあげて病気が定義されているのがうつ病ということになります。人間関係がうまくいかなかった人もうつ、パワハラされていた人もうつ、恋愛で振られて落ち込んでいてもうつです。性格上、サボるタイプの人もうつでしょうし、さらにいえば精神科に演技で「やる気がしない」と訴えれば、それもまたうつと診断されます。問題はそのような主観に基づいた非常にいい加減なものを前提として、この検査は実行されるということです。うつが本当に100%その状態かということさえ示せないまま、検査の前提としているということです。
こうした検査はその状態を科学的に100%証明しているのではないということです。多くの検査で「その傾向がある」とか「多いと考えられた」などという表現がされるように、きちんと定義もされていない病名に、さまざまな症状を無理矢理当てはめているだけなのです。これはまったく病気としての証明になっていないということです。
要するに精神医学の検査は、このような原因と判定をすべてこなすことができると述べているに等しいものです。もちろんそんなことができるわけもなくすべてはデタラメです。
さらに別の問題もあります。光トポグラフィーは脳の血流量によって精神の状態を規定しようという検査ですが、どうして脳の血流量と精神の状態が相関関係にあると考えられるのでしょう?これもまた証明した人がいるでしょうか?
実はそこにはなんの根拠もありません。「脳の血流は脳の状態に影響を与え、脳の状態は精神状態に影響を与える」という勝手なイメージに基づいているにすぎません。
この脳の血流量と精神状態に関しても完全な相関性を証明できていないと、検査として到底成立し得ません。もちろんそんな相関性が証明されたことは人類の歴史の中で一度もありません。脳の血流量が低下しても脳のホルモンは低下していないかもしれません。ある部分の血流が低下していてもある部分の血流は上昇しているかもしれません。さらにいえば脳の血流が低下しているとしても身体の臓器はむしろ活性化しているかもしれません。そんな状態についての検討もされぬまま、精神医学はこうした検査は科学的であるとうそぶいているのです。
これほどまでに根拠のない、因果関係すらも示すことのできない精神医学の検査を信じるということはどういうことでしょう。
胸が痛いと病院を訪れたあなたに対し、医師が「胸が痛いというその症状は、心筋梗塞かもしれません。検査ではそれっぽいですが、この検査は症状と病気との何の因果関係も説明できていません。ただ私の勘ではたぶん心筋梗塞です。だから明日手術します」なんて説明をしたら、あなたは怒り出すでしょう。それと同じようなことを精神科医はつねに行なっているのです。このバカバカしさを理解してください。
さまざまな原因を持つ「うつ」という症状に精神医学や精神薬を用いたところで何の解決にもならないのです。もちろん精神医学の検査を信じても巧妙な罠の中で精神医学に取り込まれていくだけです。
以上、抜粋終わり
いかがでしょうか?
みなさまはどう思われますか?
確かに心とは目に見えなく、
いまだに物質的なものに表現できませんよね。
それを検査化していること自体、
妥当性があるのでしょうか???
ご自分でも考えてみてください。