今日は診断基準となる基準値についてです。
著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。
基準値自体が曖昧な数字
私たちはどうも「高い」ということに敏感なようです。逆に低いことをまったく気にしていないように思えます。高血圧、高血糖、高コレステロール。38度の熱なら病院に行きますが、35度の熱では「私って平熱低くって」で終わりです。低体温は免疫力の低下につながるので、本来であればもっと注意が必要なのに、あまり意識は向きません。
コレステロールは60兆個ある細胞の細胞膜やさまざまなホルモンなど生体内物質をつくる大切な材料です。しかし、多くの方が「コレステロール値は低い方がいい」と信じて、必要のない薬を飲み続けています。これも「高い」ということに非常に敏感だからです。
ここには薬そのものの性質の問題も絡んできます。薬は、「抑える」性質を持つものですから、「数値を下げる」方が得意なのです。例えばコレステロール値が低いと死亡率が上がるというデータがあっても、薬は「上げる」ことは苦手なので、この分野は放置されてしまいます(低いものを上げるとショックが起こるという問題もあります)。ですから、さかんに「コレステロール値が高い=危険」と宣伝されて、そこが産業になるわけです。
基準値が病人をつくる
健康診断の基準値も「より低く」設定されるのは、「より低く」設定されることによって、多くの人が「病的に高い」と思うようになるからです。このようにして私たちは健康診断で「病気」と認定され、病院に足しげく通い、薬をせっせと飲むようになります。実際に総コレステロール値の変遷を見ると、1980年代までは250mg/dLほどとされていたのが、1987年に日本動脈硬化学会が基準値を220㎎/dLに変更。これはコレステロールを下げる薬が発売されたため、とも言われています。そしてその見直しが議論されているのは61ページでお話しした通りです。
血圧も「年齢+90㎜Hg」という数値から、130㎜Hg~140㎜Hg未満に変更(62ページ)。このように製薬会社や学会の思惑でいとも簡単に変更される基準値。それを信じて薬を飲む必要などまったくないのです。
数字のマジックにだまされるな!
「骨折の可能性が的50%減る」
これは骨粗鬆症の薬、「フォサマック」の治験データです。すごくいい薬のように思えますよね。この実際の実験結果は、
「この薬を飲まなかった100人のうち骨折したのは2人だった。
飲んだ100人のうち骨折したのは1人だった」
というものでした。確かに2人から1人になったのですから、50%減ったといえます。でも、最初の文章を普通に読むと、「骨折した人が100人から50人になった」というように思ってしまうものです。このような数字のトリックは、至る所で使われています。
都合のいい結果だけが発表されている
その上、治験は何度やってもいいのです。例えば、5回実験して4回は思うような結果が出なかった。5回目の治験でやっと発表できるデータが出た。そうしたら、その5回目のデータだけを提出すれば万事OK。4回は違いました、などと言う必要はないからです。そう、製薬会社が望むデータになるまでやればいいのです。
降圧剤の治療薬、「パルサルタン」の臨床研究に製薬会社の社員自身が関与し、論文がねつ造されたとされる事件「ディオバン事件」を出すまでもなく、発表されているデータが信用に値するのか、本当のところはわかりません。
死亡例が出て問題となった子宮頸がんワクチンは、そもそも海外ですでに死亡例が出ていたにもかかわらず、積極的に導入がなされました。もちろんそのことを厚生労働省はわかっています。私が最初の頃から「絶対に打たないで!」と言っても、「国が認めているんだから大丈夫でしょ」と言って接種された方がたくさんいました。国が認めていて、自治体が補助金を出しているものであっても、信用できないものはたくさんあるのです。
以上、抜粋終わり
医療は産業にされていますから、
そこでは如何にお客を捕まえるかと、
確保するかということ常に考えています。
だから基準値は儲かるように常に下げる方向になるのです。
そうすることによって、
異常者が増え、
薬の必要となる人が増えるためです。
これは企業であるかぎり、
利益を追求するわけですから、
企業としては当たり前の行動なのです。
しかし病人に仕立てられる方はたまったものではありません。
本来必要でないかもしれない薬を飲まされ、
挙句健康体が薬の副作用で更に重い病人へとさせられているのですから、
企業側にすればカモなわけです。
自分がこのサイクルに入りたくなければ、
正しい知識、
もしくは正確な情報が必要です。
今は自分から求めて探せば、
書籍やインターネットから簡単に情報や知識が入ります。
ですので、
是非みなさんも知識や情報を入手して、
自分を守ってください。