うつ病からの脱出ー血糖値ってなに?ー

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今回のテーマは血糖値ってなに?でお伝えします。

うつ病に関して、

血糖値の動きが関係していることがあるので、

今回このテーマを取り上げます。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

血糖はとても大切なもの

突然ですが、あなたはどんなお仕事をしていますか?体をよくつかうお仕事ですか?そうでなければ、デスクワーク?やんちゃ盛りのお子さんの世話にいそがしいお母さん?それとも学生さんでしょうか?

また、休日にはなにをしてすごすのがお好きですか?スポーツ?映画鑑賞?それとも仲のいい友達とのおしゃべりに花を咲かせることでしょうか?

いきなりこんな質問からはじまって、一体なんのこと?と、お思いの方がほとんどだと思います。

じつは、私たちがふだん意識せずになにげなくおこなっているこれらの行動はすべて、私たちの「血糖値」に依存しているのです。

血糖値とは、私たちの血液の中に含まれている「グルコース(ブドウ糖)」という糖分の濃度のことです。

最初にやぶから棒に、仕事や趣味などについておたずねしたのは、これらの当たり前のことをおこなうにも、「血糖値がちょうどいい濃度に保たれている」ことが必要不可欠である、ということを知っていただきたかったからです。

血糖値がちょうどいい濃度に保たれていないと、このような「当たり前のこと」を「当たり前におこなう」ことが、とても難しくなってしまうのです。

 

血糖とは

やる気が起きない うつ症状がある だるい 疲れやすい いつでも眠い イライラする 怒りっ ぽくなる 動悸がする etc・・・

これらはすべて、「血糖値のコントロールがうまくいかない」ことによって起こりうる症状です(もちろんほかの原因で起こる場合もあります)。この場合の「うまくいかない」とは、〝血糖値が低くなってしまう〝状態を指します。

血糖(血液中のグルコース)は、私たち人間が生きていくためにもっとも利用しやすいエネルギー源です。

私たちが生きていくには、エネルギーが必要です。呼吸をするにも、心臓が鼓動を打つためにも、眠っているときでさえも、私たちはエネルギーを消費しています。細胞ひとつひとつがただ存在するというためだけにも、エネルギーは必要です。私たちの生命を維持するためには、エネルギーはなくてはならないものなのです。

当然、学校で授業を受ける、掃除機をかける、営業まわりをする際にもエネルギーは必要ですし、テーマパークに遊びに行く、ジョギングするなど、活発に体を動かす行動には、とくに多くのエネルギーを必要とします。

たとえ体を動かさなくても、私たちの「頭の中」での活動にも、エネルギーはつかわれます。とくに脳はエネルギーを多くつかう臓器として知られています。なにかを感じたり、考えたり、しゃべったり、笑ったりするにも、脳はエネルギーを消費しているのです。

人間のエネルギー源は

というわけで、私たちが元気で生きていくためには、エネルギーを得る必要があります。ではそのエネルギーとはどこからくるのでしょうか?

私たち人間にとってのエネルギー源は、食べものに含まれるいわゆる「三大栄養素」、つまり糖質(炭水化物)、脂質、タン白質です。中でもおもなエネルギーは糖質と脂質です。

私たちは、これら三大栄養素を分解したものを、細胞内の「ミトコンドリア」というエネルギー産生工場にほうりこんで、酸素と混ぜ合わせて燃やすことでエネルギーを得ています。

私たちの体は、食べものを食べると、吸収しやすいようにさらに細かい物質に分解していきます。これが消化です。これらの栄養素が消化され分解され、吸収されると、グルコース、遊離脂肪酸、アミノ酸などの物質になります。これらが全身のひとつひとつの細胞の中にとりこまれ、エネルギーとして利用されます。

いまご説明したように、人間がエネルギーとして利用できるのはグルコースだけではありません。必要に応じてこれらのエネルギー源をつかいわけて私たちの体はエネルギーを得ています。

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しかしここで重要なのは、

「私たちの脳は基本的に血糖(グルコース)しかエネルギーとして利用できない」

ということです。

長い飢餓状態など特殊な状況では、脂肪が分解されてできる「ケトン体」を利用することができますが、脳がふだんつかうエネルギーはグルコースだけなのです。

脳以外の体の組織でも、「一番利用しやすいエネルギー源」は血糖(グルコース)だといえます。つまり、血糖は一番手っとりばやくつかえるエネルギー源なのです。

ですから、私たちの体は、つねに血糖値が安定していることを望んでいます。血糖値が安定していると、エネルギーがスムーズに作られ、頭もよくはたらくし、体調もよいのです。とくに脳はグルコースをたくわえることができないので(40秒でつかいきってしまうといわれています)、脳のためには血糖値を安定した状態で保っておく必要があるわけです。

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このように血糖はとても大切なので、血糖値はつねに一定の範囲内(80〜100mg/dl)になるように、綿密な調節がおこなわれています。

しかし、さまざまな理由で、この大切な血糖値が安定しない、不安定になってしまう、という状態が引き起こされる場合があります。

この血糖値の変動、またはそれによるホルモンの失調などが原因でいろいろな症状が起きてしまう状態を、「機能性低血糖症」というのです(以下、低血糖症と呼びます)。

まず、血糖値がなぜ不安定になってしまうのかを説明する前に、私たちの血糖値がどのように調節されているかをみていきましょう。

 

以上、抜粋終わり

脳は糖分で動いているのは間違いありませんが、

最近ケトン体を使う方法がわかってきました。

これに関しては、

今回のテーマである低血糖症が終わった後に、

お伝えするつもりです。

しばらくはうつ病と深くかかわっている、

低血糖症をテーマにお伝えしていきます。

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