うつ病からの脱出ー薬の副作用ー

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今日は薬の副作用についてです。

著書『断薬セラピー』から下記抜粋します。

痛み止めは体温と免疫力を下げる

私も頭痛薬を常用していたので、痛み止めの薬はやめられないという方のお気持ちはとてもよくわかります。でも、痛み止めは、体温そして免疫力を大幅に下げてしまいます。

頭痛の多くは、血流が増えることで生じます。「ズキズキする」というのは、頭の中の血管がいつもよりも「ドックン、ドックン」と脈打っているから。それを解消するため、痛み止めは、血流を抑える働きをします。もちろん薬では頭だけの血流を抑えることはできませんから、身体中の血の巡りが悪くなってしまいます。ですから、血流が悪いために起きている生理痛の対処として痛み止めを飲むというのは、さらに身体を冷やし、痛みに拍車をかけることになるのです。そして体温が下がり、免疫力が下がる……というコースをたどることになります。

痛み止めの多くは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。NSAIDsには消炎作用、解熱作用、鎮痛作用があります。皆さんの周りにある「バファリン」「ロキソニン」「インドメタシン」など、飲むものも、塗るものも同じ種類の薬です。NSAIDsは胃腸障害を引き起こすことが多く、病院で胃薬とともに処方されるのはそのためです。そのため「バファリン」など胃で溶けないようにしているものもあります(プロドラッグと呼ばれます)。いずれにせよ、胃が弱い人は要注意ですし、潰瘍のある人は飲んではいけません。

 

痛み止めは手放せる

「この痛みが治まらないと何もできない」と考えている方は多いと思います。私も一時期、痛み止めの数が1錠から2錠、2錠から3錠へと増えるだけでなく、血行をよくするビタミン剤、こわばりをとる筋弛緩剤、そして胃を守るための胃腸薬を服用していました。しかし胃に潰瘍ができてしまい、それを治す薬を飲んだところ肋間神経痛となり、その治療薬を飲むように。ひどいときには一日7種類、17錠。今なら、痛み止めを飲まなければ、それ以外の薬も飲む必要がなかったとわかりますが、当時は目の前の痛みを消すことに精一杯でした。なにしろ、薬が病気を治してくれると思っていましたから。

薬の量がだんだんと減っていったのは、ウオーキングを学び始めてから。「頚椎がずれている」と言われ、小学生の頃からのおつきあいだった頭痛が、姿勢や歩き方を変えることで、嘘のように消えてしまったのです。頚椎のずれ自体は、そのままかもしれません。しかしそれが原因で生じる頭痛は、もう起こらなくなりました。

 

免疫力の低下が他の症状を招いた

痛み止めを飲む、特に常用するということは、体温を下げ、免疫力を下げることになります。それが新たな症状を生み、そのための薬を飲むようになる。これではまるでドミノ倒しです。私たちにできることは、「自分と対話をする」こと。頭痛の原因は何か、どうしたら治せるか。病気は薬では治せません。治せるのは、あなた自身の免疫力なのです。

下痢も便秘も薬はいらない

まず覚えておいていただきたいのが、「外に出る症状は悪いことではない」ということです。ですから、下痢のときに無理に薬でとめるのは禁物です。なぜ下痢が起きているかを考えると、腸内に入ってしまったウイルスや細菌を体外にどんどん排出しようとしているからです。もちろん何度もトイレに行かないといけない、という状況はつらいものですが、水分をとって出し切ってしまうことが、一番なのです。

特に小さいお子さんの嘔吐下痢症などで病院に駆けつけるお母さんがいますが、できることなら、家でゆっくり寝かせておいた方がいいと思います。なぜなら子どもにとっても、下痢や嘔吐があるときに外出するのは大きなストレス。胃腸の障害は、ストレスもおおいに関係しているので、リラックスできる状態にしてあげる方が、治りは早いのです。

 

薬で腸が動かなくなる

便が腸内に溜まっているという状態はよろしくありません。腸は免疫をつくる工場です。その中に便が長らくとどまっていたのでは、免疫をつくる働きが妨げられてしまいます。近年「菌活」という言葉も出てきていますが、これは発酵食品やキノコなどを積極的にとることで、腸内の善玉菌を増やして、便秘を防ぐことが一つの目的です。

ではすぐに便秘を解消、とばかりに薬を飲むと、腸は自ら蠕動運動することをやめてしまいます(24ページ)。そうなると本当に自分では便を出せなくなってしまうのです。

腸を刺激するエクササイズ(106、108ページ)をする、お腹をマッサージするというように、腸の運動を促すことが一つ。そして、腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維を含む食材を多く食べる。食物繊維は便のかさを増やしたり、腸壁を刺激して腸の蠕動運動を助けてくれるので、とても効果的です。血糖値の急激な上昇も抑えてくれます。

そして肉体的なことだけでなく、精神的な引き金を見つけるのも手です。知り合いの中には「本屋さんに行くとトイレに行きたくなる」という方もいます。そういった自分の身体のクセを見つけるというのも解決につながります。

以上、抜粋終わり

痛み止めを長期間服用している方がおられますが、

そのような状態が長期間続くと、

脳が誤作動をするようになってしまいます。

つまり薬を飲んだ状態が正常だと認識するようになってしまうのです。

そうなると、

今度は薬を止めてしまうと、

脳が異常事態だと判断してしまうため、

異常警報として痛みを発するようになってしまいます。

だから薬を止めて痛みが出ると、

薬が効いていたのだと思ってしまうのです。

つまり脳が薬を飲んでいる状態が普通だと、

プログラムが変更されてしまったため、

逆に薬を飲まないと異常と判断してしまう仕組みが出来あがってしまったのです。

これを修正するのは結構大変です。

もう一度脳に書き込まれたプログラムを修正しなければならないので、

痛みに耐える覚悟で、

断薬しなければならないからです。

こうなると一人では難しいので、

専門家の力を借りる必要があります。

断薬する折は、

必ず信用できる専門家と一緒に行うようにしてくださいね。

 

 

 

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