うつ病からの脱出ー脳と体のための栄養素 1-

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今回は脳と体のための栄養素というテーマでお伝えします。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

私たちは何を食べるべきか

地球に人類が出現したのは約400万年前。その頃の食生活は、現在とはまるで違っていました。狩猟で糧を得ていた人類は、山ではイノシシやシカを捕らえ、海では魚や海獣を捕獲し、それらの肉を食事の中心にして、あとは木の実や海藻をとっていたのです。

ところが、コミュニティができ、定住するようになると、生活様式も食生活も一変します。農耕がはじまり、ヒエやアワといった雑穀を栽培して食べるようになったのです。それが約1万年前といわれています。

もちろん、精製技術などありませんから、収穫したそのままを食べていたわけです。

現在のように米も麦も精製したものを食べるようになったのは、わずかここ数十年のことでしかありません。

つまり、圧倒的に長い期間、肉中心の食生活が続き、その後もほとんどの期間、精製していない穀類を食べていた、というのが人類の“食糧史”といえます。

とすれば、私たちの体もそれに合わせてデザインされている、と考えるのが自然です。つまり、肉や魚などの動物性たんばく質と、精製していない米や小麦などの糖質(炭水化物)から、必要な栄養がとれるように設計されている。それが私たちの本来の体なのです。

 

イヌイットが教える正しい食べ方

しかし、1977年に米上院で報告された『マクガバンレポート』が、この本来の常識を覆します。ガンや心臓病などの原因は肉食中心の欧米型食生活にあるとし、肉をはじめ、卵、乳製品などの動物性食品の摂取を控えるように提唱したのです。その流れを受け、「肉は体に悪い」という考え方が、広く受け入れられるようになった、というわけです。

一方では精製技術が進み、米も小麦も胚芽や食物繊維をそぎ落とし、精白して食べるようにもなりました。

白いごほんやパンを主食にして肉を控える、という現代流の食生活は、正しいものなのか?その疑問に明解に答えてくれるのが、北極圏の氷雪地帯に住むイヌイットです。 通常はアザラシやシロクマの肉を食べ、魚や海藻がとれる夏はそれらも食べる、というのが彼らの伝統的な食生活です。そう、 人類が長く歴史に刻んできた食生活そのままです。

ところが、欧米文化が入り込んできた近年、彼らの食生活にも欧米化の波が押し寄せました。その結果、それ以前にはほとんど見られなかった糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病が、しばしば発症するようになったのです。肥満や高脂血症、 ガンなども〝欧米並み〞に増加しています。

肉中心の食生活を送っていたときには保たれていた健康が、欧米のように変わったことでどんどん損なわれている-これこそが正しい食生活とは何かを物語っているのではないでしょうか。

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脳と体のための栄養素

  • たんばく質

 

酵素もたんばく質でできている

私たちの体のほとんどは、三大栄賽素のひとつであるたんばく質でできています。 皮膚、筋肉、骨、歯、髪、爪……などはもちろん、ホルモンの材料もたんばく質です。 また、体内では休みなく代謝(ある物質を別の物質に変える化学反応)がおこなわれていますが、その代謝に欠かせないのが酵素です。

神経伝達物質の合成など、脳のなかでのさまざまな反応にも、酵素や補酵素が深くかかわっています。主役級の役割を果たしている、といったほうがいいかもしれません。

酵素の材料も基本的にはたんばく質です。 私たちの体も脳も、たんばく質に大きく依存しているのです。

 

酵素の働きとは?

ここで酵素について簡単に説明しましょう。酵素は消化酵素、代謝酵素の2つに大別されます。食べ物の消化や分解、吸収のプロセスで働くのが前者。でんぷんを分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼ、 たんばく質を分解するプロテアーゼなどがその代表的なものです。

一方、代謝酵素は消化管から体内に入ってきた物質に働きかけます。代謝酵素が働くことで、物質が別の物質につくり変えられるのです。

すでに興奮系、抑制系、調整系という3 つの神経伝達物質についてはお話ししましたが、それらがつくられるときにも、当然、 酵素が重要な働きをします。

「だったら、酵素食品をせっせととったほうがいい?」

と考えるかもしれません。

しかし、酵素食品や飲む酵素は、消化の過程で分解され、アミノ酸の形で体内に入ってきます。酵素のまま入ってくるわけではありませんから、効果はそれほど期待できないのです。

大切なのは、やはり、材料であるたんばく質を十分に体内に供給することです。食事で良質なたんばく質をたっぷりとる。足りなければサプリメントで補う。これが〝酵素を効率よくつくって、うまく生かす〝た めのもっとも正しい考え方です。

たんばく質の種類はほぼ無限にある、といっていいでしょう。構造としては約20種類のアミノ酸がさまざまな姐み合わせでつながっているのですが、その組み合わせやつながり方で、独自のたんばく質が形成されています。

ところが、ここにもちょっとした問題があります。たんばく質が豊富な食品には肉や魚、豆腐や納豆などの大豆製品がありますが、それらをたくさん食べれば、そのまま体内にたんばく質が供給されるわけではないのです。 調理法や食べ合わせによって、体内に取り込まれるたんばく質の量は変わってきます。摂取のポイントは第3章でお話ししましょう。

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以上、抜粋終わり

上記の肉食の話ですが、

歴史はそうだと思いますが、

この中には、

人間が進化した過程や、

その土地の風土習慣的な考えが入っていません。

肉食を否定するわけではありませんが、

私は歯並びが摂取する栄養の一つの指標だと考えています。

犬歯は4本しかありませんので、

肉食は極力少なくする方が望ましい、

また日本人の食習慣の歴史においても、

やはり肉食は少なめが好ましいと考えています。

みなさんがどう思われるかは自由です。

ご自分で良いと思う方を選択してください。

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