今日はこのテーマの第4弾です。
著書『精神科は今日も、やりたい放題』より下記抜粋します。
⑥自分でその症状を良くするためにできることはないか
たとえば、運動することである。激しければいいというものではなく、好きな運動を勧めたい。ただし長続きすることが最も大切である。
また、踊ることもお勧めする。古くから人が踊ることは精神発露と不分離な関係にあった。踊るとともに歌うことも大事である。下手で結構、恥ずかしければ一人でカラオケボックスにでも行けばよい。音楽療法という言葉があるが、古来歌うのも精神的効果があったという証だろう。
私はサウナ風呂をよく勧める。サウナ風呂は白夜のフィンランドで生まれたので、不眠に対して効果があり、かつ副交感神経優位になるし汗をかくのもそのまま治療となる。囲碁、将棋、チェスなど古典的ゲームには意味がある。単純だが奥深くその中で相手の心理を読む必要があるゲームである。自閉症や発達障害とレッテルを貼られるような人たちには特にお勧めだと思う。逆にテレビゲームや携帯ゲームはまったくお勧めできない。自閉 傾向の強い人がやればいわゆる「ネトゲ廃人」になる可能性がある。農業や自然に親しむことはなにより重要である。自然の中で一人暮らししたり農作業に従事して良くなった人を何人も知っている。農作業とか自然に触れるということはそれだけで一種の鍛えになっているのだ。
⑦いろんなトラブルや苦痛も人生の一貫である
人生を生きていくうえでは、だれしもさまざまな精神状態になるし、そのなかでモノへの八つ当たりや喧嘩、ことによっては錯乱したりすることもある。一般人も精神科医も簡単にこのことを病気ととらえるが、その大半は脳の疾患とはなんの関係もない。
それは病気ではなく、社会的問題であり、薬で治る代物ではないことを認識することが大事なのである。たとえどんなにメンドくさくても、人と人とのぶつかり合いによってしか解決できない代物であることを知らねばならない。
⑧今の精神科医に洗脳されていないかどうか
すでに通院している人は、「○○病」という診断をすでに鵜呑みにしていないだろうか。
精神科というのは、いい加減極まりない主観の領域であるから、人によって診断が姿を変える。
病院を変えて同じ診断名なのは前医の顔を立てているからにすぎない。精神科ではセカンドオピニオンなど受けても無駄である。
精神科医のほぼすべては優生学思想の持ち主で、精神医学という科学でもない主張を根本から信じ切っている人々である。そのため精神医学を否定できる精神科医でなければセカンドオピニオンの存在価値などないが、そのような精神科医はまったく存在しない。ちなみにかくいう私は内科医であって精神科医ではない。
何か違う、何かおかしいという素人的な感覚を決しておろそかにしてはいけない。精神科医ではない人間の意見を総合する視点を持たなければ、永久に詐欺師の食い物となることを知らねばならない。
⑨日常生活や食生活に問題がないか
人間の最も基本的欲望である食欲、睡眠欲、性欲についての見直しも必要である。
食事の内容はどんなものより精神衛生においても大切である。インスタント食品頼りの食事では必ず精神的不調に陥る。
気分が落ち気味の人は肉食を中心に、イライラしたりノイローゼ気味の人は野菜食を中心にした食事に切り替えてみてほしい。
脂肪を避けすぎるのも良くない。豆、ゴマ、貝類、海藻類、牡蛎など栄養豊富な食物をうまく活用する。炭水化物や甘いもの頼りの食事であれば、精神状態が悪くなる率は飛躍的に増える。
睡眠もただ眠るというだけではなく、快適に眠るために工夫をしているか、常に考えねばならない。安眠グッズというだけでも現代にはたくさんの物が売られているが、不眠で相談に来る患者さんの場合、そうしたグッズを使うなど睡眠への工夫をしているのをほとんど見たことがない。
性欲については日本の中では語ること自体がタブーとされているかのようだが、大人であればこれを求めるのは当たり前の話である。世界中の平均セックス回数を取ってみても、日本人は極端に低い。科学的に立証されているわけではないが、このことと精神状態とが無関係であるとは私には思えない。欲望ばかりではもちろんいけないが、日本人は過度に動物としての根源的欲求を抑えすぎていないか、というのも検討の余地があろう。
⑩それでも薬を飲むのなら極少量になっているか
ここに書いた九つの心得を意識・実践したとしても、良くならないという人は一定数いるだろう。そこで初めて医師の出番が来るのである。
そしてその場合、精神薬の使用は最低限度であることにこだわらねばならない。
精神薬そのものが、覚醒剤や麻薬まがいの代物だからである。言い換えれば毒そのものであり、毒(薬)をもって毒(強い精神症状)を制すという形になる。
ただし、決して根本的に改善してくれるわけではないことを知らねばならない。
もし飲んでいて、落ち着くからとだらだら飲んでしまったら、すぐに依存して「おいしい顧客」になってしまうということを忘れないでほしい。あえて顧客になりたい人がいるのなら、好きにしてもらえばいいが……。
以上、抜粋終わり
私は精神分野の問題に対しては、
根底に食事の問題が深くかかわっていると考えています。
食事の内容が知識がないために、
むちゃくちゃな人が多いのです。
もっと食事について、
勉強する必要があると痛感しています。