今回は同テーマの第4弾です。
著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。
「発達障害」と決めつける前に親や保護者がすべきこと
現在多くの子どもが発達障害だと何の根拠もなく扱われていますが、この子どもたちの多くが、発達障害というより別の要因から問題行動を起こしていることがわかります。一番の原因は親の育て方であり躾の問題です。もはやこれは完全に破綻していると言ってもよく、患者さんや患者家族と接するかぎり日常的に見られる光景です。しかしそれだけでなく、他の要素も存在することをみなさんは知らねばなりません。
本来、これといった完全な躾法やマニュアルがあるわけでもありません。ただ現在は家庭でも学校でも、子どもだけでなく大人であっても倫理や道理を学ぶために何が必要なのか、考えたことさえないようです。
それらのアンチテーゼとして、最近『論語』を子どもに読ませるというのが流行っていると聞いたことがあります。これは何もないよりははるかにましだと思います。『論語』 ではなく「教育勅語」であってもかまいません。他の倫理道徳書であってもかまいません。この最も基本的な、動物から人間に成長するための教育をおろそかにしたまま、現代教育は成績だけを重視してきました。そもそも個性の尊重をしたからといって現在の状況は変わりません。教えている内容があまりにもつまらないもの、普遍的でないものばかりなのですから。
教育するうえで倫理も大事でしょうが、この本の著者である私に倫理があまりありませんのでそこは熱弁できないかもしれません。
しかし親として教えていく場合に、倫理とは別にこれだけは教えてほしいというものがあります。それは独立心と人に頼らないという考え方です。これは躾とも大いにかかわります。現代の親は自分にしたがわせて依存させるような教育方法が多数見受けられます。躾とは本来そのような方向に進ませるものではなく、人類社会としてのルールを教えるためのものであって、むしろ親から決別するような方向へ導かねばなりません。
そして薬物依存と人に頼る心は通じている、だから人が薬物に頼らないためにも、幼少教育から人に頼らず自分でやろうとする精神を育てる、これは最も重要なことです。と同時に、これが子育ての難しいところでしょう。
このようなことが日常的に意識されることがなければ、子どもたちの多くが発達障害と呼ばれるような、無謀なレッテルを貼られてしまうでしょう。それは子どもの問題ではなく、大人の問題なのだということを肝に銘じてください。
精神科不要論
次に持つべき知識、思想は、ぎりぎりまで病院に行く必要はないということです。いわゆる検診の無駄やメタボ基準の問題などがこれにあてはまるでしょう。これらを知りもせず医者にかかれば、仕立て上げた病気が一つできあがる寸法です。
ほとんどの患者は不眠がよくないことだと思っています。精神科医も導入不良や途中覚醒など、都合のいい言葉を使います。しかし不眠とはそもそも人間に必要なものである、という医師はほとんど存在しないでしょう。もちろんもう少し複雑系でも研究すべきでしょうが、下記のデータはそれを示しています。簡単に説明すれば、毎日睡眠薬を飲む人は飲まない人より約25%死亡の危険が高まるということです。
睡眠薬にとどまらず、正義の味方や改革派を気取る精神科医まですべてが、不眠に向精神薬を飲めと言います。しかしその結果がこのデータだとすれば、これを詐欺と呼ばずにいったい何を詐欺というのでしょうか?
睡眠薬で寝かせたほうが死亡率が高く、飲むほどにいろいろな問題が起こるのです。結局、楽をするために苦痛を与えているのが精神科になります。
そもそも治すという発想が問題なのです。これは命にかかわらない体の症状や、まさに精神症状などがあてはまるでしょう。風邪から胃腸の不良、体の痛み、頭痛、 だるさ、めまいなどから、さまざまな精神症状(うつや不安や不眠)など、それは治してはいけないものです。違う言い方をすれば医学が治すべきものではなく、治せないものでもあります。
他の学問(東洋医学や栄養学など)であっても同じです。すべてに対応することはできないし、してはいけないものなのです。もしそのようなものが存在するとすれば、それはすでに学問の域を超えたものになってしまっており、目先の利益にとらわれて未来に苦しみを長引かせているだけになります。つまり本質的な解決に向かっていません。
死にかけたら病院に行くのはかまわないでしょう。そのために信頼できる医療機関、救急で現代的大病になったときのための、予防線を張っておくことが必要だと思います。安易な症状で医者にかかるのは命を締めるだけなのです。それがあなたを薬物依存に導いた根源的思想である「医療化」であることを肝に銘じてください。
そしてあなたの人生と生活が、できるかぎり薬物から解放され、依存から解放された、真の意味で自由かつ有意義なものであることを祈って、本書を終えたいと思います。
以上、抜粋終わり
医療に対する、
マインドコントロールから早く抜け出し、
自分でより良い治療を選択されることを、
願ってやみません。
我々代替医療従事者であっても、
我々ができるのは、
一時的な助けであって、
真にあなたを助けるのは、
あなた自身なのです。
それを肝に銘じて、
自分の進むべき方向を、
決めていただきたいと思います。