今回は究極のダイエットというテーマでお伝えします。
著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。
3.究極のダイエットとは
ダイエットというと、すぐに「カロリー制限」を思い浮かべる人が多いと思います。心当たりがあるという人は、カロリーの少ない野菜だけを食べればいいとか、とにかく1日1200kcalに抑えるとか、食べることを我慢して摂取カロリーさえへらせば、やせられる!と思っていらっしゃるのではないでしょうか?
20代くらいの代謝のよい若い人で、初めてのダイエットであれば、そのようなカロリー制限のダイエットでも大幅に体重をへらすことが可能でしょう。
しかし、単なる「食べないダイエット」は、代謝を著しく下げてしまうので、太りやすくなり、しかも老化を加速させてしまいます。このようなダイエットをくりかえしていると、その行きつく先は、なにをやってもやせないどころか、水を欽んでも太る、とでも言いたくなるような、「代謝の下がりきった体」なのです。
○正しいダイエットとまちがったダイエット
正しいダイエットとは、代謝を上げて、健康になりながらやせることです。まちがったダイエットとはその逆で、代謝を下げ太りやすい状態を作り出し、しかも健康を害するものです。正しいダイエットとまちがったダイエットのイメージを図に表しました。
私たちの体は、大きく二つにわけることができます。すなわち「脂肪」と、「脂肪以外」です。「脂肪以外」とは、筋肉や骨、脳、内臓、血液などの、脂肪以外のさまざまな臓器のことです。これをLBM(Lean Body Mass)と呼びます。私たちがダイエットをするとき、減らしたいのはもちろん「脂肪」です。脂肪だけを減らして、LBMは減らさないのが、正しいダイエットです。
しかし、「食べないダイエット」では、うまくいけば脂肪も減るかもしれませんが、多くの場合は期待するほど脂肪は減らずに、筋肉が減ってしまいます。これは、低血糖時には脂肪が燃えるより先に筋肉などが壊されて、エネルギーとして利用されるためです。私たちが燃焼することのできるエネルギーの量は、筋肉の量に比例します。ということは、筋肉が減ってしまうと、燃やせるカロリー量が減ってしまい、代謝が低下し、結果的に太りやすい体を作ってしまうのです。一度減ってしまった筋肉を増やすことはなかなか難しいため(とくに女性の場合)、リバウンドするときには、筋肉は減ったままで増えたぶんの体重はほとんど脂肪、ということになります。
こうしてリバウンドをくりかえすことをヨーヨー現象といいますが、そのうち代謝が低下しきって、なにをしてもやせない、ということになります。これを防ぐためには、カロリーを減らしてもタン白質は十分に補給する、ということが必要不可欠です。タン白質不足ではダイエットは成功しない、といっても過言ではありません。
さらにダイエット中に十分なタン白質を補給することのメリットは、筋肉の減少を防ぐだけではありません。運動をして筋肉量を増やせば、代謝量そのものがアップします。筋肉1kgを維持するために、1日に90〜260kcalのエネルギーが必要です。筋肉の量が増えるほど代謝が上がり、太りにくい体になるのです(タン白質不足で運動をしても筋肉はなかなか増えません!)。
カロリーを抑えつつタン白質を十分に摂取するためには、プロテインパウダーを利用するのがもっとも現実的な方法です。
以上、抜粋終わり
上記のようにダイエットをする人は
食事量を減らせば体重が落ちると考え、
食べないようにします。
しかしこれは筋肉を落としてしまうことになり、
返って脂肪の燃焼を悪くし、
果ては栄養失調のような状態にしてしまいます。
健康的なダイエットとは、
しっかりと食事で栄養を取り、
かつ運動をして脂肪を燃焼させることです。
筋肉量が増えれば、
脂肪の燃焼も上がり、
結果体重が落ちやすくなります。
筋肉が増えれば、
全身の血流料も上がるので、
免疫力もあがります。
いいことずくめですね。
一般的に女性はすぐに食べないダイエットに走り、
結果身体を壊す方が多いです。
すぐに問題が発生しなくても、
だんだんとバランスが壊れていき、
それが原因であとになって身体の不調が
出来たりします。
ダイエットによる栄養失調が原因で起こるのですが、
時間差があるため
ダイエットが原因とは思わないわけです。
しかし身体にはしっかり負担がかかっていて、
それが限界を超えた時に
症状となって現れます。
食べないダイエットとは
飢餓状態を作るわけですから、
身体にとっては負担なわけです。
そこを理解していなければなりません。
ダイエットとは簡単なものではないのです。
きちんとした知識を持ったうえで、
実行してください。