今回は同テーマの第2弾です。
著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。
サプリメントをどう考えるか
次に活用すべきは栄養学です。要するにサプリメントを使うかどうかと、食事はどのようなものをとるべきかという話になりますが、他の著書でも書いているように、私が高額なサプリメントを勧めないのは変わりません。
ただ前著と比べて禁断症状の緩和方法として、サプリメントの価値を高く評価するようになったことは確かでしょう。『精神科は今日も、やりたい放題』の中でもサプリメントをそれほど勧めていませんし、買うなら市販のものをうまく活用せよと書いています。おそらく私の中に高額サプリメント療法へのアレルギーがあったのでしょう。もちろんそれは今でもあります。
実際日本においても良質で安価なサプリメントを手に入れることができます。良質のものが手に入らなければ、市販のものでマルチなミネラルとビタミンを両方含有しているものを選ぶようにします。
Tokyo DDClinicではナルコノンでも用いられ、日本でも多くの人が使っている「ダグラス社」や「Pu r e社」のサプリメントを使い、できるだけ低価格で安定した作用を持つものを使用しています。
当院では量としては2段階から3段階で調節して投与します。ただこれも完璧なサブリメント使用法ではなく、限られたマンパワーの中での苦肉の策だということはご理解ください。最もよいのはその人の体調に合わせ、完全オーダーメイドでサプリメントを選ぶことにはかなりません。
なぜサプリメントが減薬に有効なのでしょうか?
医学的な話になりますが、繰り返し書いているように精神疾患と脳ホルモンの因果関係は否定されています。しかしそのことと薬物によって強制的に脳のホルモンが動かされたこと、栄養素という存在が触媒として脳のホルモンに作用すること自体は確かなる事実です。
つまり薬害によってもたらされた医原病的脳ホルモンの不均衡は栄費素などで補うことが理論上可能です。それには一定以上のビタミンやミネラルの量が必要であると言われています。こういう方法を医学的には「高濃度栄養療法」と呼びます。
サプリメントを副作用が少ない薬物の1種として、代用していると考えることもできます。ただそれは所詮サプリメントであり、やはり根本的治療薬ではないのも事実です。それらを知ったうえで離脱時の症状緩和として、サプリメントを有効活用することが望まれます。サプリメントにそれ以上の価値があるとは私は思っていませんし、高価で詐欺まがいの栄養療法にあえて没頭し続ける必要はないと考えています。あくまで向精神薬を抜くための武器の一つだと思っていただいたほうがいいでしょう。
次頁にTokyo DDClinicで使う緩和用サプリメントのそれぞれの容量を示しておきます。
サプリメントは文字どおり補助食品にすぎず、やはり栄養素は食べ物からとるのが基本です。サプリメント自体も化学物質と言えなくもないこと、体調や飲んだ後の結果をよく判定することが大事です。サプリメントの過剰摂取については問題点も指摘されているので、注意が必要です。
断食も一定の効果があるようです。その理由として、腸内細菌叢を一掃するからではないかという意見もありますし、食品添加物や農薬などの社会毒に曝されなくなるからという考え方もあります。糖分や炭水化物の影響を受けにくくなるからと考える人もいます。
これらにはまだ科学的研究が必要ですが、一つの方法として結果が出ていることは確かです。経験者によると、一つの壁を越える感覚があるそうです。これも苦痛を乗り越える経験を身につけたからこそ、種々の精神的症状に対処することが可能になるのかもしれません。
運動療法について
減薬により体調が整ってきたら、次のようなことを意識しましょう。
多くの薬を飲んでいる方は難しいかもしれませんが、可能であれば有酸素運動をすることは薬を抜くうえで重要です。なぜなら前述したように薬の大部分は脂肪の中に溶け込んでおり、その脂肪を燃焼排出して、新しいきれいな油と入れ替えることが重要だからです。
激しければいいというものではなく、好きな運動を長続きさせることを重視します。大事なのは汗をかくことです。
登山やマラソンも効果がありおすすめです。なぜおすすめかという理由は後述します。
マラソンまでいかなくても汗をかけるならウォーキングやジョギングレベルでかまいません。
もう少し軽いものだと太極拳やヨガなどで、これは心療内科の教科書にも載っているくらいです。呼吸法も腹式呼吸が基本で、丹田を重視するよう教えられるので、病前治療としても大いに役立つはずです。
腹式呼吸は精神症状をよくするうえでの基本中の基本といえるでしょう。こういうことをやっている人は、どこが痛いとかどこがこるなどとも言いませんし、痛くてもそれが自然であることを理解しています。
ただこれらの方法を用いたところで、当事者が向精神薬を飲んでいるかぎりは意味がないことを理解しましょう。薬に支配されずこのような方法を活用しているからこそ効果も出ます。実際医学研究でも、薬を飲んでいる人は運動療法の効果が上がらないことを示す研究があります。
以上、抜粋終わり
私もサプリメントの使用は基本あまり進めません。
なぜかと言うと、
一度使用すると、
その後ずっと使用する方が多く、
薬と同じような扱いになってしまうからです。
副作用はないかもしれませんが、
私は予防医学の方を推進しているので、
病気になりにくい体質づくりを指導しています。
なので物の頼るのが好きでないのです。
しかし一時的に使用するならありだと思います。
あと高額なものが多い、
効果がよくわからない、
ネットワーク商品が多い、
など気に入らないことが多いのもあります。
しかし比較的安価で良い物もあるようなので、
上手に利用すればいいと思います。
運動療法は必然と言っていいくらい大事です。
汗を流して、
デトックスするのは大変重要です。
私はマラソンをしているので、
マラソンがお薦めですが、
そんなに速いスピードで走る必要はありません。
会話ができるくらいのスピードで、
30分以上走れば、
寒い冬でも汗をかきますので、
排毒できるだけでなく、
血流も良くなり、
筋肉も発達し、
脳にも良い刺激になるので、
いいことずくめです。
目標を決めてトレーニングとしてやれば、
日々のモチベーションもあがります。
楽しみながらしてくださいね。