うつ病からの脱出ー禁断症状を緩和するための具体的方法 1ー

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今回は禁断症状を緩和するための具体的方法というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

東洋医学の利用について

具体的方法に入る前に一つ申し上げておきたいのが、みなさんできるだけ「禁断症状」と言いましょう、ということです。間違っても離脱症状や退薬症状などと言ってはいけません。

なぜかというと精神医学界や製薬会社が、向精神薬のイメージをよくするために禁断症状→離脱症状→退薬症状と言い方をソフトに変えてきたからです。言葉としては禁断症状と後遺症を理解できれば、大筋として間違えることはありません。

まず、私は禁断症状を緩和させるために東洋医学を用いてきました。

なぜと言われれば理由は二つあり、一つは副作用や依存性が低いからですが、もう一つは東洋医学が大規模かつ長年の統計学であり、症候学だからです。つまり東洋医学は病気が違っても症状が同じ場合、同じ薬で治療する発想をとります。

なぜ効くのかは科学的にまだまだ不明ですが、癌の療病であっても精神的なものであっても筋肉的なものであっても、効果が出るのが東洋医学の利点なのです(異病同治と言います)。だから禁断症状にも応用できるのです。科学的に不明であっても意に介すことはありません。

ここで注意すべき点は、禁断症状だからこの漢方と決めてかかる患者さんがいることです。これはよくありません。症状を考えるのが基本であり、はっきり言えば体質よりも大事です。

たとえば抑肝散はアカシジアなどによく使いますが、これはイライラ、ソワソワして怒りっぽい人に抑肝散を使うからです。アカシジアでもちょっと違うアカシジアの場合は、抑肝散が適さないこともあります。また漢方を飲めばそれで解決すると思っている方もいるようですが、これも大きな間違いです。漢方は向精神薬ほどの鎮静作用があるわけではありませんし、根本的に精神を改善する作用があるわけでもありません。それに副作用が西洋薬より少ないと言っても、ないわけではありませんし所詮物質頼りであることには変わりはありません。

これは漢方であれ、サプリメントであれ、アロマであれ、ハーブであれ、何かの物質に頼っているかぎりは精神的諸問題に根本的改善は望めないことが大前提なのです。

また鍼灸を使うこともあります。鍼灸の真骨頂はやはり、体の外表面の症状に対応できることに尽きるでしょう(鍼灸師はそう言わないかもしれませんが)。つまり筋肉痛、こり、しびれ、皮膚や筋の違和感、関節痛などです。これらは向精神薬を減らしたときによく出てくる症状です。特に筋症状はベンゾ系やSSRIを抜くときに出やすいので、うまく活用すればよいと思います。

サウナの活用について

同様に最初は難しいかもしれませんが、サウナは向精神薬の減薬では重要だと言えます。Tokyo DDClinicでもサウナを活用して薬物を外へ排出すること(いわゆる排毒)を実践しています。サウナは薬物を汗によって直接体外へ追い出すだけでなく、脂肪組織の燃焼も助け、脂肪組織から薬を追い出すのに一役買います。

サウナに入る時間はナルコノンのプログラムでは5時間と非常に長いのですが、これは向精神薬を飲んでいる人がいきなり行うには酷です。当院では1時間のサウナから始め、慣れさせながら汗の排出と脂肪燃焼で排毒していきます。これは覚醒剤などの研究でも明らかになっていますが、薬は体内で代謝されたり尿中や便中に出てくるだけでなく、汗の中にも出てきます。

またサウナは、交感神経と副交感神経のバランス調節にも役立ちますし、元々不眠のための民間療法でもあるので、睡眠薬を抜くのにも適しています。

最初の1時間しかサウナに入れない方は、基本的に以下の要領で投与を考えます。このとき、本来はカルマグ調合水といってカルシウムとマグネシウムを調合した水をとるのがベストですが、当院では緩和用サプリメントでこれを代用しています。

またサウナ入室時はきれいな油を摂取します。これはくるみ油10㏄、ピーナッツ油10㏄、紅花油10㏄、大豆油10㏄で調合します。時間に応じて量も調整し、1時間の場合は半分を摂取します。これらがない場合はきれいな他の油で代用してもかまいません。できるかぎり無添加、無農薬の良質な油を使うことが重要です。向精神薬の脂溶性に着目し、オイル交換の要領できれいな油を入れていくのです。

他にも解毒、排毒という考え方や手法はありますが、それを加えることで減薬、断薬に少しは寄与するでしょう。ここでは紹介できませんが、探してみてもらえればと思います。

 

以上、抜粋終わり

漢方の使用される場合は、

必ず東洋医学的診断のできる医師や薬剤師の方に、

処方のアドバイスをしてもらってください。

症状で選んでしまうと、

あなたの体質にあっていないものを、

選んでしまう可能性もありますので。

鍼灸はいろんな流派があるため一概には言えませんが、

とにかく東洋医学的治療をしているところをお薦めします。

東洋医学的治療であれば、

体だけでなく、

心の方にもアプローチできるからです。

サウナは毒素を排出するのに良いと思いますが、

長時間入れる、

低温サウナを利用してください。

 

 

 

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