うつ病からの脱出ー月経前症候群(PMS)4ー

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今回は同テーマの第4弾です。

前回の続きになります。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

血糖値が急激に上昇すると、それを下げるためにインスリンが過剰に分泌され、いったん上がった血糖値は急激に低下します。血糖値がとても速く下がってしまう、またはとても低くなってしまうことによって、体は危機感を感じます。そうなると今度は、血糖値を上げようとするため、いろいろなホルモンを分泌します。

血糖値を上げるホルモンにはいろいろありますが、中でもアドレナリンやノルアドレナリンなどのいわゆる「攻撃ホルモン」が分泌されることにより、イライラする・キレやすい・怒りっぽい・攻撃的になる・暴力的になるなどの症状や、不安・恐怖感・焦燥感・悲しみ・自殺企図などの症状が起こります。これがすなわちPMSの精神的症状である、イライラや攻撃的になるなどの症状の原因となっているのです。

もちろん低血糖症では、これらの症状は男女に関係なく起こることがありますし、女性でも月経周期とは関係なく起こる場合もあります。しかし女性の場合、とくに月経前にこのような血糖値の変動が起こりやすい、といわれています。ここにやはり女性特有のホルモンバランスが深く関与しています。黄体期に起こるエストロゲンとプロゲステロンのアンバランスによって、自律神経の乱れが起こりやすくなるために、これらの症状が出現すると考えられるのです。

私にいわせるとPMSとは、ひとつの典型的な「ホメオスターシスの乱れ」をあらわす病気です。栄養失調や血糖調節の異常などの原因によって、ホメオスターシス、いいかえれば「体内環境」が乱れているところに、排卵のある女性なら誰でも起こりうるホルモンの変動が「ダメ押し」をすることで、症状が出現するかどうかのギリギリのラインをオーバーしてしまい、症状があらわれる、と私は考えています。

話はそれますが、PMSにかぎらず、産後うつ症や更年期障害にも同じことがいえます。PMSと同様に、これらの病態にもホルモンバランスの劇的を変化が関係していますが、ホルモンバランスが乱れても、必ずしも誰もが症状を起こすとはかぎりません。やはりこれらの病態も、根底にホメオスターシスの乱れが存在し、ホルモンバランスの乱れがそこにくわわることによって症状が起こる、と考えられます。

ホルモンバランスについてはこの本の主題ではないので割愛しますが、私はPMSに関係していると考えられるホルモンバランスの乱れも、栄養失調と低血糖症から起きていると考えています。私の経験では、ホルモンバランスの乱れによって起こると考えられる、精神的な症状以外の身体的症状、すなわち、むくみや腹痛、乳房の張りなども、栄養失調と低血糖症を治療すると改善されることがほとんどだからです。

というわけで、私のクリニックにおいてPMSの治療の中心となるのは、栄糞失調の治療、すなわちサプリメントによる栄養療法と、低血糖症の治療、すなわち食事療法です。

これらの治療をおこなうと、PMSの患者さんのほとんどで、大幅な症状の改善がみられます。効果の大きい場合、PMS/PMDDチェックリストが3ケ月で50点から0点に近い状態になった人もいます。もちろん、PMSの患者さん全員がそのように「けろっと」よくなるわけではなく、個人差がありますが、そこまで劇的ではない場合でも、チェックリストの点数は半分以下にはなる場合がほとんどです。

逆にいうとPMSは、病態の程度が「ホメオスターシスの乱れ」のレベルでとどまっている典型的な「機能性レベルの疾患」であり、「器質的な疾患」には至っていないので、改善するのも早いのです。

PMSの具体的な治療方法については、治療の項を参考にしてください。

できれば血液検査や5時間糖負荷試験をおこない、栄養療法の専門家の指導の下、治療をおこなうことをおすすめします。

もちろん、栄養失調と低血糖症以外の原因が深く関与している場合もありますので、必要に応じて検査をおこない、原因を究明し、原因に応じた治療をおこなう必要があります。

 

以上、抜粋終わり

私はこの原因は、

栄養状態の問題だと考えています。

それと食べ物から入ってきた、

毒物の蓄積も関係していると

考えています。

特に女性は、

身体に入った毒物を、

子宮に溜め込みます。

それを月経で出し、

身体の浄化を図っています。

この身体に溜まった毒物の量の多さによって、

月経前や月経時に現れる症状の重さが

変わるのではないかと考えています。

以前私の妻は

月経前や月経時の

心身の症状が重くて、

寝込んでしまい、

活動に支障するくらいでしたが、

最近は定期的な経絡治療と、

食事を玄米と野菜中心の内容に変えてから、

以前よりもかなり症状が改善され、

痛み止めが離せなかったのですが、

最近は症状が軽く、

寝込むこともなくなり、

言わなければ、

私も生理だとわからないくらい、

平常に近い状態に、

身体変化しました。

これは経絡治療と食事の改善により、

体質が変わったからだと思います。

つまり、食事や何らかの方法で、

体質を変えれば、

PMSは改善できるということです。

そしてPMSの中に、

私自身も

栄養状態からくる

低血糖症も

隠れていると考えています。

 

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