うつ病からの脱出ー頸筋症候群(頚性神経節症候群)の発見と 治療法の確立ー

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今回は頸筋症候群(頚性神経節症候群)の発見と 治療法の確立というテーマでお伝えします。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

頸筋症候群(頚性神経節症候群)の発見と 治療法の確立

首のこりが原因で起こるうつ症状「頸筋性うつ」について理解していただくために、ここでは「頸筋症候群」を発見したきっかけと治療法の確立に至るまでの経緯、症状発生のメカニズム、首の構造、首のこりなどについて述べましょう。

私は、一九六八年からムチウチ症の研究をライフワークとして続けてきました。なぜなら、それまでの医学界の常識では「首の筋肉が原因で起こる病気はない」といわれており、そのなかで唯一、ムチウチ症だけが「首の軟部組織の異常から起こる病気なのではないかと疑われていたからです。

私は、三〇年間さかのぼって、世界のムチウチ症の研究発表を調べました。しかし、首の筋肉が原因でムチウチ症が起きたという発表も、首の筋肉を治療してムチウチ症が治ったという発表もありませんでした。

ムチウチ症は、首の痛み、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気などの症状を引き起こします。うつ症状を伴うこともあり、患者さんはこれらの不定愁訴に悩まされながらも、根治する治療法を見つけられないまま病院を転々とし、症状を抑えるような一時しのぎの薬物療法を受けていました。症状が少し良くなったところで、あきらめざるを得ないというのが現状でした。

「これらの不快な症状を根本的に治療する方法を見つけたい」と、研究に没頭しました。そして一九七八年、ムチウチ症でさまざまな不定愁訴が出ているのは、首の筋肉が異常を起こし、二次的に神経(主に自律神経)に異常が起きているのが原因であることを突き止めたのです。

「首のこリ→身体症状→精神症状」の順に症状は出る

頚筋症候辞は、首のこりからくる頸筋の異常が自律神経を失調させ、さまざまな不定愁訴を引き起こす病気です。そして首の筋肉に異常があると、頭痛、めまいと自律神経失調の症状、つまり不定愁訴が出てきます。不定愁訴を全身に抱えた状態が長く続くと、そこから二次的にうつ症状である頸筋性うつが誘発されるのです。

ここで、頚筋症候辞の主な症状、症状の出るメカニズムについて述べておきましょう。

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交通事故や転倒などにより頭部に外傷や衝撃を受けたり、うつむき加減の姿勢を続けたりすると、首の筋肉へ過度な負担がかかり、疲労して過労状態となり、変性が生じて、さらに硬縮を起こします。それにより、頸筋症候群の三大症状である、頭痛、めまい、自律神経失調が起こります。

自律神経失調の症状は、いわゆる不定愁訴と呼ばれるもの。症状には、静かにしているのに心臓がドキドキする心悸亢進、血圧の不安定、暖かいところに長くいられない体温調節障害、いつまでも続く原因不明の微熱、下痢や便秘、腹痛などの胃腸障害、涙の量が減って目が乾燥するドライアイなどがあります。

また、全身がだるくなる全身倦怠感、吐き気、異常に汗がダラグラと出る発汗異常、目が見えにくくなる視力障害、瞳孔が開きっぱなしで閉じない瞳孔拡大、天気が悪くなり始めると調子が悪くなる症状の天候依存、手足が冷えているのに、頭がのぼせて顔が熱くなる冷えのぼせ、胸が苦しく圧迫されているような感じのする胸部圧迫感もあります。

こうした不定愁訴が全身に出ている状態が長く続くと、うつ症状、つまり頸筋性うつが出てきます。頸筋症候群では、比較的軽度の状態では不定愁訴がたくさん出て、重症になると、うつ症状が出てくるのです。同じように二次症状として、パニック障害、慢性疲労症候群も起こります。

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慢性疲労症候群は、自律神経の失調症状です。身体中の不調から、いつも身体がだるい、特に朝は身体がだるくて起きられない、学校に登校できない、会社に行けないというのが、典型的な症状です。

日本にも慢性疲労外来があり、ここで治らなかった患者さんも、首の治療でほとんどが治癒しています。なぜなら、慢性疲労の専門外来にも特別な治療手段があるわけではなく、対症療法を施しているだけというのが現状だからです。

精神疾患として、精神症状だけを治療しても、うつ症状は治りません。頚筋の異常が水面下にあるために、それによる不定愁訴が表面に出て、二次的に精神症状が現れるわけですから、その原因の器質的原因を突き止め、根本から治療しなければ、精神症状はいつまで経っても治らないのです。

この症状の典型例が皇太子妃の雅子様の症状と私は考えています。報道された皇太子妃の症状のなかに首の筋肉の異常による身体症状が私の開発した問診で20以上出ていて重症です。さらに首の筋肉異常に特有の症状が5症状出ています。

それにもかかわらず精神症状だけを治療の対象としているから症状が改善しないと私は考えています。

 

以上、抜粋終わり

慢性疲労症候群は副腎の疲労から来ている場合もあるので、

すべてが首のこりだけとは言えないかもしれません。

しかし首のこりが原因で発症している不定愁訴は

かなり多いのではないかと推察しています。

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