うつ病からの脱出ー当事者(患者)としての考え方ー

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今回は当事者(患者)としての考え方というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

言い訳を正当化しない

「心から自発的であるなら千もの方法を見つけるだろう、しかしやる気がないならば千もの言い訳を見つけることになるだろう」

(ボルネオの奥地に住むマライ系種族のダヤク族のことわざ)

嘘をついたり言い訳や正当化ばかりしていると、自分の精神はどんどん悪い方向に流されていきます。それがダメだと本心では自覚しているのに、他者と接するときにそれを認めることができず、ジレンマを抱え続けるのですから当然です。

だから精神的に健康でいたいなら、嘘や言い訳や正当化をやめることが第一です。

「しょうがない」

「専門じゃない」

「調べ方がわからない」

「何を信じればいいのかわからない」

これらはすでに嘘を許容し、言い訳や正当化に完全に陥っている状態です。自分や自分の家族のことがかかっているのに、こんな言葉を並べるなど本気で取り組んでいると言えるでしょうか?

調べ方がわからないなら、初歩から全部調べるくらいの覚悟が必要です。ネットができないならネットの使い方を覚えるか、図書館に行って徹底的に探せばすむことです。何を信じればいいかわかるところまで自分の知識を高める覚悟がなければ、向精神薬から抜け出すことなどできるはずがありません。専門でないなら専門レベルまで自分で勉強することです。

この世に「しょうがない」なんてことは存在しない、必ず解決策はあることをまず理解しましょう。

・基礎中の基礎として、自分の体は清潔に保ち、十分な栄養を補給し、適度な運動をし、必要な休息をとる。

・家族に対しては、伴侶を尊敬し、性的に不誠実なことをせず、子どもを愛情を持って育てる。

・社会に対しては、約束を守り、嘘をつかず、地球を大切にする。

・思想としては、自分の責任を自覚する。因果や原因を理解、追求する。有能でいる(見て、学び、勉強する)。言い訳や正当化をしない。

まずはこれが基本です。

 

現代人にとって健康でないことは当たり前

次に向精神薬の断薬症候群を認識できるようになることが重要です。精神疾患の再発であるとか、双極性障害のうつ病や発達障害の二次障害や、統合失調症の再発などと判断することは、何も理解していないのと同じことです。元の症状とよく見比べるのが基本であり、通院後から発生してきた症状は、すべて薬側の問題であると認識できなければ、向精神薬から離脱することはできません。

重要なことは「人に理解してほしい」という願望を取り払うことです。これは当事者にはとても受け入れがたいことかもしれません。しかしこの願望はすぐに依存を呼び起こします。たとえそれが向精神薬依存でなくても、何らかのものに依存してしまう思想なのです。「人に理解してほしい」という願望は誰でも持ちうるものですが、世の中においてはなかなか得られないものであり、それを得ようとすればするほど病的状態に陥っていくことを理解しましょう。

子どもは何かあったとき、必ず親に聞いてほしいと思い発言します。まさに向精神薬は人間に幼児退行を促す物質なのです。人に理解してほしいと願う人ほどに、人を理解しようと試みることはない、そのように考えます。

そして理解してほしいと考える人々は、事実ではなく自己の都合を元に理解を深めさせようと努力します。それはつまり人をコントロールしようという統制概念が、根底にあるからにはかなりません。

よって、あなたが自分の心を強くしたいと願うなら、人に理解されたいという願望を強く打ち消すことです。それは主張するなということではありません。理解しあえる人は多くの説明がなくても理解できますし、どこまで説明しても理解できない人もいるのです。

次に重要なのは健康を求めることをやめることです。これもまたみなさんには突飛な考えにうつるでしょう。しかしこれば絶対に理解しなければならない思考法です。現代人にとって健康でないことは、人間として当然であるという考え方を持てるかどうかは、精神科から卒業できるかどうかに直結してきます。人間は常に不調を感じ、愚痴をこぼし、その不調とつき合いながら自然に生き死んでいくものであることを念頭に置くことが重要です。

健康であることが、体に何ら症状がないことだと考えている人が多いのですか、これが精神医療産業への洗脳、医療産業に引っかかる土壌を生み出します。

その症状、特に精神症状はあなたのセンサーそのものであり、生きている証明であり、当然の結果なのです。不安、うつ、強迫観念、さらには精神的に「狂う」ことさえ生きるうえでは必須なのです。そして本来治療の目的は病院を卒業することにあり、その不調が自然であると悟ることにこそあります。

薬物からの脱却とはつまるところ苦痛の克服であり、他力本願で人に選択を任せているかぎりうまくいくことはありません。常に自分で考え、自分で選択し、自分でやろうとする気持ちを持つからこそ、向精神薬からも離脱できることを忘れないでください。

以上、抜粋終わり

うつ病からの脱出にあたって、

断薬するには、

自己責任で行動し、

人任せにしない。

言い訳しない。

ということが大事です。

なぜならそれはあなた自身の人生なのですから。

 

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