うつ病からの脱出ー向精神薬を減量するときと一気にやめることの問題点ー

このエントリーをはてなブックマークに追加

今回のテーマは向精神薬を減量するときと一気にやめることの問題点というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

向精神薬を減量・断薬する前の心得

さて次の章から具体的な減薬・断薬法に入っていきますが、これまでに挙げてきた基礎的内容、背景、精神医学の根本的問題をあらためて理解するよう意識してください。

もしあなたが他の部分を飛ばして、この部分だけ読んでいるのだとすれば、間違いなく減断薬は失敗します。それらが不確実なままこの部分だけ取り上げて用いても、減薬や断薬が成功する確率は著しく低下するのです。ここまでに載せたことでさえすべてではなく、割愛した情報が多いことを理解していただきたいと思います。

まず減薬から断薬に至るまでの期間はどれくらいになるのでしょうか?という疑問がありますが、飲んでいる薬の量と種類によるとしか言えません。私個人の経験では3カ月から18カ月くらいが目安になるようで、これは当事者の理解度や意志、家族の協力度によっても変わってきます。ここでも絶対の基準というものはなく、当事者の意志に沿いながら、減らしたことに対しても当事者が責任を感じるかたちで進めていくことが必要です。

ここでよく出てくる質問があります。それは「一気に抜いてはダメなのか?」という質問です。これに対しては多くの精神科医、薬理学者はダメだと答えると思います。

しかし私の答えは少し違います。私は理想的には一気に抜くのが最もいいと思っています。これは自らの経験だけでなく、海外にある麻薬離脱施設の治療成績や経験に基づくものです。最初にナルコノンを紹介しましたが、そこではすべての薬、たとえそれが違法ドラッグであれ向精神薬であれ一気に抜くのか基本です。

でもそれは日本では可能でしょうか?

到底無理であるというのが現実です。だから妥協案として少しずつ抜くという選択になってしまうのです。

なぜ一気に抜くのが一番なのか、そしてそれにもかかわらずなぜできないかを説明しましょう。これは実に単純な話です。覚醒剤やヘロインを微調整して量を減らしながら 断薬しようとするでしょうか?もちろんそんなバカなことはしません。それにドラッグから向精神薬へ移行しようとすることもまったく意味はありません。

そしてもう一つ重要な問題は、向精神薬を減量している時間が長くなればなるほど、自殺のリスクが高まります。他害のリスクも、依存度数も高まります。これらは素人であっても思い浮かべることで、何も間違ってはいないのです。しかし一気に抜くにはハードルが高すぎるという現状があるのです。

そうです、条件つきなのです。この条件について説明することが、現在の日本の状況や向精神薬自体の問題を理解するにも役立つでしょう。薬離脱施設というのは日本にはありませんが、海外にあるナルコノンなどは、ただ頑張れというだけで一気に断薬する場所ではありません。きれいな建物で、中には保護室のような場所もあり、運動スペースやサウナなどもあります。栄養学的にも考えられた食事が出て、サプリメントを何種類も使って禁断症状を緩和します。一気に断薬すれば暴れたりモノを壊すくらいは当たり前です。だから保護室も必要になるのですが、その中でサポートを受けながら断薬するからこそ、断薬できる可能性、社会復帰する可能性が飛躍的に高まり、80%以上の高確率を示せているのです。

日本で向精神薬を抜くのは難しい?

では日本はどうでしょう?

もちろんそんな施設はどこにもありません。ただの一つもです。そうすると日本の中では二つの選択肢を迫られます。つまり、

①自分で医者顔負けに勉強し、栄養学を学び、サウナを見つけ、家族の理解をとりつけ、自分の部屋がボロボロになっても全責任を自分でとる覚悟で一気に断薬する。

②断症状と依存が長引くことを覚悟のうえで少しずつ減薬していく。

一見すると後者のほうがよさそうですが、実際全体を眺めてみるとそうではありません。単純に言って社会復帰する時期が大幅に遅れますし、新たな依存を形成する恐れも飛躍的に増し、その期間の自傷他害の可能性も増します。

まさにこれは日本における課題の縮小図です。ナルコノンのような施設があったほうがいいと多くの人々は思うことでしょうが、このような施設だからこそ海外ではカルトとして扱われ、非科学的で危険な組織だと言われるのです。

それはこのような有意義に治す施設が増えてしまうと、精神医療産業が根底から破綻してしまい、自分たちの嘘も暴露されてしまいますし、自分たちが儲けることも患者を「殺す」こともできなくなってしまいます。だからこそこのような施設をつくってはいけないと働きかける「スパイ」が多数存在するのです。このスパイたちを「アノニマス」と言います。

「アノニマス」とは匿名という意味で、ネット上を暗躍する集団です。一見するといいことを言っているときもありますが、実は利権側の手下であることが多く、だから匿名なのです。

いつかは日本にもこのような組織に対する真の理解が増え、一気に向精神薬を抜くことをサポートできるような組織がつくられればいいと私も願っています。

そのような状況ですから、デメリットはあっても様子を見ながら禁断症状の緩和を図って抜いていくしかない、それが日本の現況なのです。

 

以上、抜粋終わり

日本は残念ながらまだ支配者の力が強く、

本当に良い政治は行われません。

早く日本も真の独立をする日が来ることを、

願ってやみません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です