うつ病からの脱出ー具体的な減薬・弾薬法のケース 6ー

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今回は同テーマの第6弾です。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

【K:2種類の同じ系統の薬とその他の薬の場合】

これはメジャートランキライザー2種類と抗うつ薬1種類、2種類の抗うつ薬と1種類の抗不安薬などといった組み合わせを考えるということです。

この場合まず目指すのは、2種類の同じ系統の薬を1種類にすることです。問題はその2種のうちどちらをなくしていくかという選択になります。私流では抜きやすいものを後に残していくというのが基本になります。これもまた絶対ではありません。先に抜きやすいものを抜いたほうが安全だという意見があるかもしれません。それは一理あります。ただ同系統の薬の場合、作用する地点が近いので、比較的抜きにくい薬でも抜きやすいことがあります。

要するに代用品があるうちに難しいものを抜ければ、と考えるのです。ここではロドピン、コントミン、メイラックスという組み合わせで検討してみましょう。

 

<ロドピン200㎎+コントミン50㎎+メイラックス0・8㎎の場合>

まず同系統の薬を見比べ、どちらの量が多いか、どちらが抜きにくいかを比較する必要があります。

私の印象としてはロドピンのほうが抜きづらく(99頁参照)、かつCP換算値で評価しても多いと考えられます。よってロドピンを先に抜きます。ここでも目先にこだわってはいけません。そうすれば抜きやすいほうから抜きたくなってしまいますが、薬の種類が多いほうが、難しい薬は抜きやすいのです。薬の量が減ってきたときに、できるだけ抜きやすい薬を残しておく、これは基本方針として大事なことです。

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ロドピンの量が減ってくれば減薬量も加減します。そして最後はメジャートランキライザー+抗不安薬の2種類を目指します。途中禁断症状の悪化などが見られる場合は、減薬を中止するなど様子を見ることも必要です。この処方が達成できれば、前出した2種類の処方の抜き方を参考にします。

 

【L:2種類の同じ系統の薬+2種類の別系統の薬+その他の薬の場合】

このような処方形態になってくると、どれを最初に減らすべきか悩むことがあります。

しかし原則としてはこれまで挙げたとおりです。それは、

・2種類以上のものを1種類に統一する。

・減らしづらいものを途中で抜いて、最後に抜くものは害が出にくいもの(抗うつ薬で害が出にくいものや抗不安薬や睡眠薬など)にする。

・相互作用を出しやすい薬は早めに抜く。

ここでは処方の一例としてエビリファイ、リスパダール、ルボックス、レスリン、レンドルミンという処方を参考に検討しましょう。

 

<エビリファイ12㎎+リスパダール2㎎+ルボックス50㎎+レスリン50㎎+レンドルミン0・25㎎の場合>

まずは相互作用が強い薬と抜きづらくハイテンションにさせる薬から抜いていきます。つまり、最初に抜いていきたい薬の候補はルボックスとエビリファイになります。

ルボックスは前出したデプロメールと同じで、各方面への相互作用が強くハイテンションにする作用があるので、自傷他害を起こしやすい薬です。

またエビリファイは抗精神病薬ですが特殊な構造であり、覚醒剤に近い作用を持っています。ハイテンションにしたり不眠にしたり、脳のレセプターへの作用が強いという面もあります。そのためこの二つをターゲットにします。

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レスリンは睡眠薬に近い抗うつ薬で抜きやすいタイプでもあるので、この場合は抗精神病薬より後回しにします。薬の量が多いときは、単剤時より若干減らす量は多めにしてかまいません。

次にリスパダールを中心に減らします。なぜならリスパダールのほうがレスリンやレンドルミンより抜きづらい薬だからです。途中で一時的に他の処方を減らしてもかまいません。

そしてレスリンとレンドルミンの2種類を目指し、これまでの2種類の減らし方を参考にゼロを目指します。

必要であれば、一時リスパダールから離れてレスリンを減らしたりします。

しかし基本はまずリスパダールゼロを目指し、ここから単剤のリスパダール減量法を参考に減らします。

2種類の処方を達成することができれば、2種類処方の項を参考にしてゼロを目指します。

 

以上、抜粋終わり

減薬や断薬にあたって、

知識を得ること、

目標を持つことは大事です。

それに加えて潜在意識の力を使うと、

より強力になります。

具体的に言うと、

最終ゴールの断薬をした時のイメージを明確にしていくことです。

つまり断薬をしてどうなりたいのかをイメージすることです。

最初はぼんやりとしていてできないかもしれませんが、

最初から完璧なイメージをする必要はありません。

できるイメージからしていき、

毎日しているうちに、

段々とイメージが明確化されてきます。

明確化されれば、

それを更に強く意識して、

毎日繰り返しイメージすれば、

潜在意識に刷り込むことができます。

潜在意識が働き出せば、

あとは勝手に思考や行動がついてきます。

そうすることによって、

成功率が格段にあがります。

騙されたと思って、

試してみてください。

必ずあなたの強い味方となります。

 

 

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