今回はコレステロールは 悪者ではなかった!というテーマでお伝えします。
著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。
⑤たんばく質欠乏 ローテーションを組んで食べる
「脳アレルギー」を防ぐポイント
これまで、何度もたんばく質の重要性と、毎日とる必要があることを説明してきました。
しかし、ひとつ注意点があります。それは毎日同じ種類のたんばく質をとらないことです。 たいていの人は苦手な食べ物があるかもしれません。ネギが嫌い、納豆が嫌い、ピーマンが嫌い、魚の光りものが嫌い……など、好き嫌いは人それぞれです。なかには、エビを食べてアレルギー反応が出て以来、食べたいけれど控えている人もいるかもしれません。
すでにお話ししたように、アレルギーには「IgE」「IgG」「IgA」の3つのタイプがありますが、なかでも「IgG」タイプのアレルギーはたんばく質が原因となることが多いということがわかっています。
毎日同じ種類のたんばく質をとらないようにしてほしい理由は、ここにあります。
「脳アレルギー」を防ぐ最大のポイントといっていいでしょう。
毎日違うたんばく質をとるのは難しいと思われるかもしれませんが、ローテーションを組んで食べることを意識してみてください。
たとえば、肉を食べるなら、日によって鶏肉にしたり、豚肉、牛肉といった具合に変えていく。魚を食べるときも同様に、今日はサバ、明日はサケ……といったふうに 種類を変えるようにしましょう。
卵と乳製品は「オフ日」で対策を
たんばく質のなかで、特にアレルギー抗体をつくりやすい食材というのがあります。
それは卵と乳製品。なぜなら、これらの食品は定番になりやすいからです。毎日の朝食を思い浮かべてください。卵料理、牛乳、ヨーグルト……というのが定番ではありませんか?忙しい朝は、どうしても同じメニューになってしまいがちです。
もうひとつの理由として、ヨーグルトや乳製品は「体にいい」といわれることが多いため、習慣として毎日とっている人が多いことがあげられます。特に牛乳は学校給食として毎日出されています。しかし、私の患者さんには、牛乳を一切やめたところ、多動が改善した、というケースもあるのです。
体にいいものも、とりすぎると「アレルギー」という別の問題が出てきます。大切なのはやはりバランスよく食べることです。
「脳アレルギー」を防ぐには、「毎日」の 習慣を改め、「オフ日」「休腸日」をつくるように工夫するといいでしょう。たとえば、卵料理は1日おきにする、その代わり牛乳をとる、といった具合です。
ちなみに、納豆が大好きで毎日食べないと気がすまないという人もいるかもしれません。しかし、納豆もたんばく質を多く含む食品です。毎日食べ続けることのないよう、オフ日をつくるようにしましょう。
コレステロールは 悪者ではなかった!
コレステロールは食べ物に左右されない
「コレステロール=余分なもの」動脈硬化、心筋梗塞への心配から、そうした意識を高めている人は多いことでしょう。そうして健康診断で「高コレステロール」を指摘されると、食事内容の改善に取り組むというわけです。
しかしこの認識には、大きな見落としがあります。実は、コレステロールが食物の摂取でつくられるのは20%程度、あとの80 %は肝臓がその合成を担っているのです。
肝臓は総量をきっちり管理していて、食物からつくられるコレステロールが増えると、肝臓で合成される量を減らして帳尻を合わせているのです。つまり、コレステロールの合成量は食べ物に左右されないということです。
コレステロール値が高いと薬でコレステロール値を下げる指導もおこなわれていますが、これも大きな問題をはらんでいます。たとえば、アンチエイジングで注目されているコエンザイムQ10。投薬によりコレステロールの合成を抑えると、コエンザイムQl0の合成まで抑制されてしまうのです。
また、コレステロールは体内でホルモンをつくるという大切な役割も担っています。 女性ホルモン(エストロゲン)、男性ホルモン(テストステロン)の性ホルモンも、その主原料はコレステロールなのです。
性ホルモンは成長期に多く必要とされ、女性の場合は〝閉経〞というターニングポイントを迎えて減少していきますが、まったく必要がなくなるわけではありません。更年期のさまざまな症状の改善にも性ホルモンは活躍します。
女性も男性も、性ホルモンが一定量維持できないとあらわれる現象があります。それが老化です。性ホルモンを維持するためにコレステロールをとることは、そのままアンチエイジングにもつながっています。近年では、高コレステロールのほうが長生きだという疫学データも出てきています。
低いコレスレロール値は「うつ」の危険信号
私は、コレステロールの値は、高いことよりむしろ低いことに問題が多いと感じています。
コレステロールは細胞膜の形成には欠かせない物質です。それだけではありません。 脳内で神経伝達をすばやくおこなう際にも役立っています。 一方で、コレスレロールが不足すると、うつ症状が出てくることが多いのです。また、海外では、問題行動を起こした子どもには低コレステロールの傾向が強かった、というデータもあります。
低コレステロールとうつの関係を示すデータは数多くありますが、低コレステロールの女性は「産後うつ」になりやすいというものや、うつによる自殺者の多くが低コレステロールだったという報告もあります。
「脳の栄養」という点から見ても、コレステロールは重要な働きを担っているのです。
以上、抜粋終わり
コレステロールが高くなると体に悪いというのは嘘です。
これは製薬会社が薬を売るために流したデマです。
コレステロールは免疫の面からも大切なものです。
これについては後日また詳しくお伝えするつもりです。