うつ病からの脱出ーうつから奇跡のカムバック Case 6ー

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今回はCase6の紹介です。

著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。

Case 6

一七歳で首こりを自覚。 二〇歳でうつ症状が出て、通学を断念

23歳 女性 Hさん

体調不良により学校に通えなくなったHさん。心療内科の診断では「うつ病」。うつ病治療でパキシルを服用していましたが、パニック発作を繰り返していました。

 

症状経過

私は一七歳の頃から、首こり、肩こりが起こるようになり、体調が少しずつおかしくなっていきました。手足が冷たくなったり、異常に汗が出たり、二、三時間体を起こしていると頭が痛くなったり、自分の周りを周囲の景色がグルグル回ったり、歩いているときにふらつきを感じるようになりました。

二〇歳のとき、何もしたくなくなり、学校へ行けなくなりました。心療内科を受診したところ、「うつ病」の診断でパキシルを処方されました。

二一歳のとき、電車の中で急に脈が速くなり、顔に冷や汗が出て、息苦しくなり、吐き気も出て死ぬほど苦しい発作でした。以来、人混みや電車に乗れなくなったのです。パキシルを飲み続けても、パニックの発作は続きました。夜も眠れなくなってしまいました。

あらゆることに興味がなくなり、何もしたくないという毎日が続きました。気分は最低にまで落ち込みました。こうした不調の状態を誰も理解してくれない、幸い日々が続きました。

頚筋症候群のことを知って受診をしたところ、首の筋肉のチェックポイント全部に異常があり、入院治療をすすめられました。が、すぐに入院できず、外来通院を半年続けてから入院しました。

入院して、私は全国各地からやって来て入院している患者さんが多いことに驚きました。ヨーロッパやアメリカから来て入院している患者さんとも知り合いになりました。入院患者さんは、誰もが「家にいるとき、家族や周囲の人たちから、この病気に対する理解を得られない状態で辛かった」と、口をそろえて言っていました。

周囲から『仮病』『怠け病』と思われ、孤独な状態たったのに、入院してみると皆が同じ体験をしており、同じ病気と闘う仲間たちが大勢いることがわかり、精神的に驚くほど安心感を持つことができました。

パキシルは入院前から一日一錠(10㎎)飲んでいました。

入院二週間後には、気分の落ち込みやイライラ、不安感など、うつ症状がどんどんなくなっていきました。ドライアイや急に暖かい部屋に入ると、顔が赤くなるといった体温の調節異常がなくなり、頭痛も改善されるなど、体調もどんどん良くなっていきました。四週間後には、入院以降起こっていたパニック発作が起こらなくなっていたのです。

七週間後には、首、頭、肩の痛みが部分的になっていました。それまであった、歯が抜けそうな感覚もなくなりました。

九週間後には、食欲が戻って食事を全部食べられるようになっていたのです。

一〇週間後には、この二、三年でもっとも元気な状態を実感していました。

一三週間後にはパキシルを中止しました。一六週間後には体が楽になり、少しずつ元気になっているのを実感しました。

退院時には、うつ症状は完全になくなったままで、その他の症状もほとんどなくなっていました。

よくよく考えてみると、この病気は一三歳頃から出ていたように思います。小学生の頃、自転車に乗っていて、転んで頭頂部に外傷を受けたあとに、体調が悪くなったことを思い出しました。

現在、調子は良好。どこも悪いところはなく、いたって健康です。

 

解説

Hさんは、入院三週後には「気分が落ち込む。気が滅入りそうだ」という精神症状がなくなりました。「わけもなく不安だ」がなくなり、「イライラして焦燥感がある」も消えました。体調も良くなり、ドライアイや、急に暖かい部屋に入ると、顔が赤くなるといった体温の調節異常、頭痛も改善されました。気分が悪くなることも、なくなりました。

四週間後には、パニック発作が(入院以来)起こらなくなりました。

七週間後には、全体にあった首、頭、肩の痛みが、部分的になりました。それまで続いていた、歯が抜けそうな感覚もなくなりました。

九週間後には、食欲はすっかり戻り、食事が進み、日増しに良くなっていくことが自分でも感じられました。

一〇週間後には、この二、三年で最も元気な状態にまで回復しました。

しかし、一二週間後には、まだ小さな波があり、月に一回ぐらいの割合で食欲が落ち、体調が悪くなることはありましたが、波は小さくなっていまし た。 一三週間後には、パキシルを中止しました。

一六週間後には、身体が楽になり、少しずつ元気になっているのを実感しています。その後、不定愁訴も他覚的異常もほとんどが消失し一七週間後に退院しました。

退院後一年経過しましたが、現在もHさんは退院時と変わらず調子が良く、元気で健康な状態です。

パニック障害を抗うつ薬で治療されている症例が多いのですが、パニック障害の症状は自律神経失調の症状ですので、自律神経失調の治療で治るのはあたり前でケース5と同じです。

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以上、抜粋終わり

入院治療されか方は

みなさん順調に回復されていますね。

入院の順番待ちが多いようですが、

これもそれだけこの治療が素晴らしいからでしょう。

 

 

 

 

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