今回はうつから奇跡のカムバック Case 2というテーマでお伝えします。
著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。
Case 2
混んだ電車内でパニックに。 うつ症状が出て学校に行けなかった
19歳女性Dさん
うつ症状が深刻になり、自殺未遂を繰り返していたDさん。あるとき、パニック発作を起こして外出することもできなくなり、部屋に閉じこもりきりの生活になっていました。
症状経過
私は、一五歳の頃から憂うつになり、何かをしようという意欲がなくなっていきました。学校へ行こうと家を出ると、腹痛が起こるようになり、徐々に学校を休むようになりました。内科を受診しても異常はみられず、心療内科を紹介されました。そこで「うつ状態」「不安神経症」の診断を受け、数種類の抗うつ薬を処方され、カウンセリングと薬物療法を始めました。
しかし、症状はいっこうに改善せず、精神科医に不調を訴えると、どんどん強い薬を処方されるようになり、種類も睡眠薬、抗不安薬、気分安定薬と増えていきました。それでも良くならず、心理療法や整体、他の心療内科にも行きましたが改善の兆しはみられませんでした。
うつ状態はいよいよ深刻になり、気が滅入って落ち込む度合いはひどくなっていきました。「自分ばかりがどうしてこうなるのか」と思い、「この先、生きていても何も楽しいことがないのではないか。死んでしまいたい。死ねばすべてが終わる!」と、自殺未遂を繰り返しました。
あるとき、パニック発作が起こって外出もできなくなり、部屋に閉じこもるようになってしまいました。
雑誌で頚筋症候群のことを知り、問診表にチェックを入れてみると「はい」に二六もマルが付き、すぐに予約をしました。初診では首の筋肉のチェックポイント三六カ所に異常があり、入院を指示されました。
入院してうつ症状がなくなり始めると、考え方が前向きになっていき、症状が悪くなる前に夢中になっていた趣味にも取り組むようになりました。退院後には楽しいことがいっぱい待ち受けているだろうという、明るい気持ちになれてきました。
身体症状も少しずつ減って体が楽になっていき、一六週間後には、それまで一週間に一度は起こっていたパニックの発作が起こらなくなったことで、体力、気力ともに自信がついてきました。
入院してから、特に同室の皆さんに励まされました。それまで、「こんな症状、私だけ?」と辛い思いをしていたので、同じ病気の仲間がいることで救われ、また励まし合うことで真剣に治療に取り組むことができました。
退院後の現在、症状はほとんど出ていない状態です。「生きていて良かった」という思いをかみしめつつ、毎日、学校に通っています。
解説
入院時、Dさんの首はこっていて、触診ではすべてのチェックポイントに異常がみられました。入院治療を始めて八週間後からうつ症状が消え始めました。一六週間後には、それまで一週間に一回は起こっていたパニック発作が、二週間経過しても起こらなくなりました。一九週間後にはうつ症状がすべて消失。薬は退院までに、徐々に種類を減らしていきました。
入院五カ月後、他覚的な首の筋肉の異常は全く消失しました。症状もほとんどなくなったので、退院して様子をみることにしました。
退院後一〇カ月を経過した現在も、症状はほとんどないままで退院時と変わりません。Dさんは元気に通学しています。
入院加療の良い点は、この病気を家族をはじめ周囲の人が理解できないので、孤独になっていたのが、入院すると同じ体験の仲間がたくさんいて、この病気と闘う同志になってくれるので、精神的にも落ちつきます。退院後も一生の友としてつき合っている人も多いようです。
以上、抜粋終わり
この方のケースのように
精神科で治療を受けると
薬漬けが待っっているだけで、
病気の改善にはなりません。
さらに悪くなっていきます。
この方のように積極的に
他の治療を探されてたので、
脱出されることができました。
症状が改善しないようなら、
まずは自分にとって
もっと良い治療があるはずだと考え、
積極的に探すことです。
諦めなければ必ずあなたにとっての
ベストな治療が見つかります。
とにかく諦めないことです。
少数ながらきちんと対応できる
医師もいますし、
我々鍼灸の世界にもいます。
ちなみに首のようなこりは
深いところにあるケースが多く、
深い部分のこりは
マッサージや整体ではほぐしずらく、
改善が困難です。
この深いコリ部分のほぐしには、
鍼灸はたいへん優れています。
周りに信頼できる医師や鍼灸師が見つからない場合は、
毎日こっている部分にせんねん灸をしてください。
少しずつコリが表面から取れて行き、
やがて深部のコリも取れます。
一人でする場合はこの方法が
最も簡単で、
改善がはやいと思われます。